貧乏領主の娘は王都でみんなを幸せにします

三園 七詩

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229.自責の念

スチュアートはとりあえず外に連れ出すと適当な場所を見つけてローズを座らせた…

「ローズ様…大変申し訳ございませんでした。やはりあそこでローズ様から離れるべきではありませんでした」

スチュアートはローズの足元に膝を付いてこうべを垂れた。

「ローズ様にこのような思いをさせて…」

ワナワナと両手を握りしめて震える…いつものスチュアートさんからは想像も出来ない事だった。

ローズはその手をそっと上から包み込むと

「ええ、凄く恐ろしくて…私、初めて男の人を怖いと思いました…」

ローズの言葉にスチュアートは顔を上げられずにその手を見つめる。

どんな言葉をかけられようともそれを受け入れようと思っていると

「でも、もう諦めようかと思ってた時にスチュアートさんやロイ王子やカイル様が駆けつけてくださいました…あの時三人が白馬に乗った王子様のように感じました…あっ、もちろんバルトもよ」

スチュアートはローズの顔を見上げた…その顔は慈愛に満ちており、自分の事を露ほども恨んではいなかった…

「スチュアートさんありがとうございます。スチュアートさんはちゃんと私をいつも守ってくれましたよ。だからそんな顔しないでください」

スチュアートは恐る恐るローズの赤く腫れた頬にそっと触れた。

「ローズ様…ありがとうございます」

スチュアートはローズの優しい心に感謝すると微笑んでお礼を言った。

「先程のお言葉、是非ロイ様やカイル様に聞かせてあげてくださいね」

「えっ…そ、それは…」

ローズが気まずそうに顔を逸らすと

「どうされましたか?」

「い、いえ…なんか二人とも、かっこよくて…そんな事言えそうにありません…」

ローズが頬を染めると

「そこはローズ様の思う通りで大丈夫ですよ」

スチュアートは微笑ましくローズを見つめていると…

「いたっ…」

動かした足に痛みが走った。

「ローズ…見せてみろ、外傷なら魔法で多少なら回復してやれる」

バルトがローズの顔を労わるように舐めると

「ありがとう、一番痛いのは…やっぱり足かな?」

ローズが足を見せると…

ザワッ…

ローズを心配そうに遠巻きに見ていた兵士達がざわついた。

「あなた達…ローズ様の足を見る暇があるなら早くそのゴミを牢屋に運びなさい」

スチュアートはローズの前に立つとボストンを見て兵士達に笑いかけた。

「は、はい!ローズ様…無事でよかったです」

「元気になったら…また剣の打ち合い…してくれますか?」

スチュアートさんに怯えながらもボロボロのローズに兵士達が伺うように声をかける。

兵士達の気遣う優しさにローズは目頭が熱くなった。

「はい…またお願いしますね」

ローズは涙を拭って笑顔を見せた。

兵士達はローズの笑顔を見れてほっとするとボストンやローズの誘拐に関わった男達を引きずりながら王宮へと向かった。

ローズはバルトに足に回復魔法をかけて貰うが傷が酷すぎて全てを治すことは出来なかった…

魔力を使ってぐったりとしているバルトを心配そうに抱いていると

「ローズ…」

「大丈夫か?」

誘拐犯達の住処を調べていたロイとカイル、そしてガブリエルが出てきた。

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