8 / 19
第七章 選択肢が戦場になる
しおりを挟む
RUINS RAIDの仮拠点は、以前よりも深い場所へ移されていた。
地上からは分からない。地下鉄網と連結した旧防災区画。かつては市民を守るために造られ、今は生き延びたい者だけが使う場所だ。
ユウとユウトが到着した時、すでに空気は張りつめていた。
「……来たわね」
入口で待っていたミオが、短く言う。
その表情には、いつもの軽口がない。
「全員いる?」
「主要メンバーは。見張りを含めて三十二」
ユウは、わずかに眉を動かした。
「増えたな」
「寄ってきたのよ」
ミオは肩をすくめる。
「GENESISの動き、もう噂になってる。“変数が動き始めた”って」
「……大げさだ」
「そうでもないわ」
拠点の中へ進むと、視線が一斉に集まった。
敵意ではない。だが、期待とも違う。評価と不安が混じった、生々しい視線だ。
「ユウ……」
誰かが、名前を呼んだ。
それだけで、空気が変わる。
ユウトは、その変化を肌で感じていた。
(……俺たち、もう隠れられない)
会議用に使われている区画に入ると、即席の円卓があった。
集まっているのは、斥候、技師、回収屋、元兵士。役割は違えど、共通点は一つ——生き延びてきたこと。
「状況を共有する」
ユウは立ったまま、簡潔に切り出した。
「GENESISは俺を“対処対象”に指定した。監視網が再構築されてる。ここも安全じゃない」
ざわめきが走る。
「対処対象って……」
「つまり、狩られるってこと?」
「落ち着いて」
ミオが手を上げ、場を制する。
「続けて」
ユウは頷いた。
「GENESISだけじゃない。TOXIC MIRAGEも動いてる。NIGHT RECLAIMERSも、この辺りを嗅ぎ回ってるはずだ」
「……全部敵?」
誰かが問う。
「今はな」
ユウは、言葉を選ばなかった。
「だが、問題はそこじゃない。俺たちがどう動くかだ」
沈黙。
その沈黙の中で、ユウトは一歩下がった位置から皆を見ていた。
それぞれが、同じ問いを抱えている。
——ついていくべきか。
——離れるべきか。
「選択肢は三つある」
ユウが、指を一本ずつ立てる。
「一つ。ここを捨てて、散る。個々で生き延びる」
何人かが、目を伏せた。
現実的だが、希望はない。
「二つ。GENESISに従属する。保護区域に入る代わりに、選別を受ける」
今度は、露骨な拒否反応が出た。
「ふざけるな」
「それは生存じゃない」
「管理だ」
「三つ目は?」
ミオが問う。
ユウは、一拍置いた。
「……俺たちで、動く」
空気が固まる。
「GENESISの外で、“未来を拾う”側に回る。回収も、保護も、判断も、全部自分たちでやる」
「それって……」
元兵士の一人が、低く言った。
「GENESISに喧嘩売るってことか」
「結果的にはな」
ユウは否定しない。
「危険だ。死ぬ確率も上がる。だが——」
言葉を切り、全員を見る。
「選ばれない代わりに、選べる」
その言葉は、静かだった。
だが、深く刺さった。
沈黙が続く。
誰も、すぐには答えを出せない。
ユウトは、その輪の外で、拳を握った。
自分は、まだ“選ばれる側”だ。ここで声を出す資格があるのか分からない。
だが——
「……俺は、三つ目がいい」
その声は、思ったよりもはっきり響いた。
全員の視線が、ユウトに集まる。
「ユウト……」
ミオが名を呼ぶ。
「俺は、拾われなかった。でも、ここにいる」
ユウトは、言葉を探しながら続けた。
「だから、他の“拾われなかった未来”を、見捨てたくない」
一瞬、場が静まり返る。
ユウは、何も言わなかった。
その代わり、わずかに口元を緩めた。
やがて、誰かが息を吐く。
「……面倒な道だな」
「でも、嫌いじゃない」
「選べるなら……選びたい」
少しずつ、声が重なっていく。
ミオは腕を組み、最後に言った。
「決まりね」
視線をユウに向ける。
「指揮、取れる?」
それは、逃げ場のない問いだった。
ユウは、一瞬だけ目を閉じ、そして開いた。
「ああ」
その声に、迷いはなかった。
「俺がやる」
この瞬間、RUINS RAIDはただの生存集団ではなくなった。
“選択する集団”へと変わった。
そして、その中心に立ったのは——
もう、拾われるだけの存在ではないユウだった。
動き出すと決めた以上、時間は味方にならない。
会議が終わると同時に、RUINS RAIDは分散して準備に入った。武器の点検、装備の再配分、通信経路の更新。誰もが黙々と手を動かす。その背中には、期待と不安が同居していた。
ユウは、拠点中央の簡易マップの前に立っていた。
地形、監視網、既知の勢力圏。それらを重ね合わせる。
「最初の動きが肝心ね」
ミオが横に並ぶ。
「派手にやれば、GENESISだけじゃなく、全部が寄ってくる」
「分かってる」
ユウは頷いた。
「だから、小さく拾う」
「拾う?」
「人だ」
ミオは、わずかに目を細めた。
「避難民?」
「正確には、“放置されてる集団”だ。保護対象からも、回収対象からも外れてる」
「……危険よ」
「だからこそだ」
ユウは地図の一角を指した。
旧物流区画。TOXIC MIRAGEの霧域と、NIGHT RECLAIMERSの行動圏が重なる、最悪の場所。
「ここに、十数人。子どももいる」
ミオは息を呑んだ。
「そこは……」
「知ってる」
ユウは言葉を切る。
「だが、今助けなきゃ、どこにも拾われない」
短い沈黙。
「行くわね」
ミオが言った。
「行く」
ユウトも即答した。
ユウは二人を見る。
「戦闘は避ける。目的は回収じゃない、撤退だ」
「分かってる」
「分かってるよ」
だが、現実は計画通りには進まない。
旧物流区画は、予想以上に荒れていた。
霧が濃い。視界は数メートル先まで。防毒マスク越しでも、喉が焼けるようだった。
「……動いた跡がある」
斥候が、低く報告する。
「NIGHTだな」
ユウは判断する。
「急ぐ」
避難民の一団は、崩れた倉庫に身を寄せていた。
怯えた目。空腹。疲労。誰も、助けを期待していない顔だった。
「……来た」
誰かが呟く。
「静かに。今から出る」
ユウが声をかけた、その瞬間だった。
霧の向こうで、乾いた音が鳴る。
銃声。
「伏せろ!」
夜の中から、人影が現れる。
黒装束。静かな足取り。NIGHT RECLAIMERS。
「……遅かったか」
ユウは歯を食いしばった。
「接触した以上、引けないわ」
ミオが叫ぶ。
「撤退優先だ!」
ユウは即座に指示を出す。
「ユウト、避難民を連れて後退!」
「了解!」
銃声が交錯する。
夜盗たちは狙いが正確だ。殺しではない。削る動き。
「ユウ!」
背後で、悲鳴が上がる。
振り返った瞬間、ユウは理解した。
一人、倒れている。
RUINS RAIDの若い回収屋だ。腹部を撃たれている。
「……くそっ」
選択肢が、瞬時に迫る。
救助か。
撤退か。
ユウは、ほんの一秒、迷った。
その一秒が、命を分ける。
「撤退を続行!」
声が、思ったよりも硬く響いた。
「……了解」
仲間が倒れている。その横を、他の者たちが走り抜ける。
誰も振り返らない。振り返れない。
ユウトは、歯を食いしばりながら、避難民を押し出していた。
「急げ! 走れ!」
最後尾に、ユウが残る。
敵を牽制し、距離を稼ぐ。
やがて、霧を抜けた。
安全圏に辿り着いた時、夜はまだ深かった。
避難民は、全員無事だった。
だが——
「……死んだ」
ミオの声は、低かった。
「出血が多すぎた」
誰も、言葉を発しなかった。
ユウは、その場に立ち尽くしていた。
自分の判断が、何を切り捨てたのか、理解していた。
「俺が……」
言いかけて、言葉を止める。
謝罪は、軽すぎる。
ユウトが、そっと近づいた。
「……正しかったのか?」
その問いは、責めではなかった。確認だった。
ユウは、しばらく黙ってから答えた。
「分からない」
正直な言葉だった。
「でも……」
拳を握る。
「選んだ。だから、背負う」
夜明け前の空は、まだ暗い。
だが、確かに人は救われた。
同時に、確かに命も失われた。
それが、選択の重さだった。
ミオが、静かに言う。
「指揮官ってのは……こういうことよ」
ユウは、頷いた。
英雄にはならない。
だが、逃げない。
その決意だけが、彼を立たせていた。
第七章は、ここで終わる。
RUINS RAIDは初めて知った。
選ぶということは、必ず何かを失うということだと。
そしてユウは、その重さを抱えたまま、次の戦場へ進む。
地上からは分からない。地下鉄網と連結した旧防災区画。かつては市民を守るために造られ、今は生き延びたい者だけが使う場所だ。
ユウとユウトが到着した時、すでに空気は張りつめていた。
「……来たわね」
入口で待っていたミオが、短く言う。
その表情には、いつもの軽口がない。
「全員いる?」
「主要メンバーは。見張りを含めて三十二」
ユウは、わずかに眉を動かした。
「増えたな」
「寄ってきたのよ」
ミオは肩をすくめる。
「GENESISの動き、もう噂になってる。“変数が動き始めた”って」
「……大げさだ」
「そうでもないわ」
拠点の中へ進むと、視線が一斉に集まった。
敵意ではない。だが、期待とも違う。評価と不安が混じった、生々しい視線だ。
「ユウ……」
誰かが、名前を呼んだ。
それだけで、空気が変わる。
ユウトは、その変化を肌で感じていた。
(……俺たち、もう隠れられない)
会議用に使われている区画に入ると、即席の円卓があった。
集まっているのは、斥候、技師、回収屋、元兵士。役割は違えど、共通点は一つ——生き延びてきたこと。
「状況を共有する」
ユウは立ったまま、簡潔に切り出した。
「GENESISは俺を“対処対象”に指定した。監視網が再構築されてる。ここも安全じゃない」
ざわめきが走る。
「対処対象って……」
「つまり、狩られるってこと?」
「落ち着いて」
ミオが手を上げ、場を制する。
「続けて」
ユウは頷いた。
「GENESISだけじゃない。TOXIC MIRAGEも動いてる。NIGHT RECLAIMERSも、この辺りを嗅ぎ回ってるはずだ」
「……全部敵?」
誰かが問う。
「今はな」
ユウは、言葉を選ばなかった。
「だが、問題はそこじゃない。俺たちがどう動くかだ」
沈黙。
その沈黙の中で、ユウトは一歩下がった位置から皆を見ていた。
それぞれが、同じ問いを抱えている。
——ついていくべきか。
——離れるべきか。
「選択肢は三つある」
ユウが、指を一本ずつ立てる。
「一つ。ここを捨てて、散る。個々で生き延びる」
何人かが、目を伏せた。
現実的だが、希望はない。
「二つ。GENESISに従属する。保護区域に入る代わりに、選別を受ける」
今度は、露骨な拒否反応が出た。
「ふざけるな」
「それは生存じゃない」
「管理だ」
「三つ目は?」
ミオが問う。
ユウは、一拍置いた。
「……俺たちで、動く」
空気が固まる。
「GENESISの外で、“未来を拾う”側に回る。回収も、保護も、判断も、全部自分たちでやる」
「それって……」
元兵士の一人が、低く言った。
「GENESISに喧嘩売るってことか」
「結果的にはな」
ユウは否定しない。
「危険だ。死ぬ確率も上がる。だが——」
言葉を切り、全員を見る。
「選ばれない代わりに、選べる」
その言葉は、静かだった。
だが、深く刺さった。
沈黙が続く。
誰も、すぐには答えを出せない。
ユウトは、その輪の外で、拳を握った。
自分は、まだ“選ばれる側”だ。ここで声を出す資格があるのか分からない。
だが——
「……俺は、三つ目がいい」
その声は、思ったよりもはっきり響いた。
全員の視線が、ユウトに集まる。
「ユウト……」
ミオが名を呼ぶ。
「俺は、拾われなかった。でも、ここにいる」
ユウトは、言葉を探しながら続けた。
「だから、他の“拾われなかった未来”を、見捨てたくない」
一瞬、場が静まり返る。
ユウは、何も言わなかった。
その代わり、わずかに口元を緩めた。
やがて、誰かが息を吐く。
「……面倒な道だな」
「でも、嫌いじゃない」
「選べるなら……選びたい」
少しずつ、声が重なっていく。
ミオは腕を組み、最後に言った。
「決まりね」
視線をユウに向ける。
「指揮、取れる?」
それは、逃げ場のない問いだった。
ユウは、一瞬だけ目を閉じ、そして開いた。
「ああ」
その声に、迷いはなかった。
「俺がやる」
この瞬間、RUINS RAIDはただの生存集団ではなくなった。
“選択する集団”へと変わった。
そして、その中心に立ったのは——
もう、拾われるだけの存在ではないユウだった。
動き出すと決めた以上、時間は味方にならない。
会議が終わると同時に、RUINS RAIDは分散して準備に入った。武器の点検、装備の再配分、通信経路の更新。誰もが黙々と手を動かす。その背中には、期待と不安が同居していた。
ユウは、拠点中央の簡易マップの前に立っていた。
地形、監視網、既知の勢力圏。それらを重ね合わせる。
「最初の動きが肝心ね」
ミオが横に並ぶ。
「派手にやれば、GENESISだけじゃなく、全部が寄ってくる」
「分かってる」
ユウは頷いた。
「だから、小さく拾う」
「拾う?」
「人だ」
ミオは、わずかに目を細めた。
「避難民?」
「正確には、“放置されてる集団”だ。保護対象からも、回収対象からも外れてる」
「……危険よ」
「だからこそだ」
ユウは地図の一角を指した。
旧物流区画。TOXIC MIRAGEの霧域と、NIGHT RECLAIMERSの行動圏が重なる、最悪の場所。
「ここに、十数人。子どももいる」
ミオは息を呑んだ。
「そこは……」
「知ってる」
ユウは言葉を切る。
「だが、今助けなきゃ、どこにも拾われない」
短い沈黙。
「行くわね」
ミオが言った。
「行く」
ユウトも即答した。
ユウは二人を見る。
「戦闘は避ける。目的は回収じゃない、撤退だ」
「分かってる」
「分かってるよ」
だが、現実は計画通りには進まない。
旧物流区画は、予想以上に荒れていた。
霧が濃い。視界は数メートル先まで。防毒マスク越しでも、喉が焼けるようだった。
「……動いた跡がある」
斥候が、低く報告する。
「NIGHTだな」
ユウは判断する。
「急ぐ」
避難民の一団は、崩れた倉庫に身を寄せていた。
怯えた目。空腹。疲労。誰も、助けを期待していない顔だった。
「……来た」
誰かが呟く。
「静かに。今から出る」
ユウが声をかけた、その瞬間だった。
霧の向こうで、乾いた音が鳴る。
銃声。
「伏せろ!」
夜の中から、人影が現れる。
黒装束。静かな足取り。NIGHT RECLAIMERS。
「……遅かったか」
ユウは歯を食いしばった。
「接触した以上、引けないわ」
ミオが叫ぶ。
「撤退優先だ!」
ユウは即座に指示を出す。
「ユウト、避難民を連れて後退!」
「了解!」
銃声が交錯する。
夜盗たちは狙いが正確だ。殺しではない。削る動き。
「ユウ!」
背後で、悲鳴が上がる。
振り返った瞬間、ユウは理解した。
一人、倒れている。
RUINS RAIDの若い回収屋だ。腹部を撃たれている。
「……くそっ」
選択肢が、瞬時に迫る。
救助か。
撤退か。
ユウは、ほんの一秒、迷った。
その一秒が、命を分ける。
「撤退を続行!」
声が、思ったよりも硬く響いた。
「……了解」
仲間が倒れている。その横を、他の者たちが走り抜ける。
誰も振り返らない。振り返れない。
ユウトは、歯を食いしばりながら、避難民を押し出していた。
「急げ! 走れ!」
最後尾に、ユウが残る。
敵を牽制し、距離を稼ぐ。
やがて、霧を抜けた。
安全圏に辿り着いた時、夜はまだ深かった。
避難民は、全員無事だった。
だが——
「……死んだ」
ミオの声は、低かった。
「出血が多すぎた」
誰も、言葉を発しなかった。
ユウは、その場に立ち尽くしていた。
自分の判断が、何を切り捨てたのか、理解していた。
「俺が……」
言いかけて、言葉を止める。
謝罪は、軽すぎる。
ユウトが、そっと近づいた。
「……正しかったのか?」
その問いは、責めではなかった。確認だった。
ユウは、しばらく黙ってから答えた。
「分からない」
正直な言葉だった。
「でも……」
拳を握る。
「選んだ。だから、背負う」
夜明け前の空は、まだ暗い。
だが、確かに人は救われた。
同時に、確かに命も失われた。
それが、選択の重さだった。
ミオが、静かに言う。
「指揮官ってのは……こういうことよ」
ユウは、頷いた。
英雄にはならない。
だが、逃げない。
その決意だけが、彼を立たせていた。
第七章は、ここで終わる。
RUINS RAIDは初めて知った。
選ぶということは、必ず何かを失うということだと。
そしてユウは、その重さを抱えたまま、次の戦場へ進む。
0
あなたにおすすめの小説
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
殲滅(ジェノサイド)ですわ~~!! ~異世界帰りの庶民派お嬢様、ダンジョン無双配信を始めます~
SAIKAI
ファンタジー
「わたくしの平穏なニート生活を邪魔するゴミは……殲滅(ジェノサイド)ですわ~~!!」
ブラック企業の理不尽な上司に対し、「代わりがいくらでもいるとおっしゃるなら、さっそくその有能な方を召喚なさってはいかが?」と言い残し、颯爽と退職届を置いてきた華園凛音(はなぞのりおん)。
実家で優雅なニート生活を満喫しようとした彼女だったが、あろうことか自宅の裏庭にダンジョンが出現してしまう。
「お庭にゴミを捨てるなんて、育ちが悪くってよ?」
実は彼女、かつて学生時代に異世界に召喚され、数多の魔王軍を「殲滅(ジェノサイド)」してきた伝説の勇者だった。
現代に戻り力を封印していた凛音だが、暇つぶしと「デパ地下のいいケーキ代」を稼ぐため、ホームセンターで購入したお掃除用具(バール)を手に、動画配信プラットフォーム『ToyTube』でのダンジョン配信を決意する!
異世界の常識と現代の価値観がズレたままの凛音がバールを一振りするたび、世界中の視聴者が絶叫し、各国の専門家が物理法則の崩壊に頭を抱え、政府の調査団が土下座で資源を請い願う。
しかし本人はいたって庶民派。
「皆様、スパチャありがとうございますわ! これで今夜は高い方のメンチカツですわ! 最高ですわ~~!!」
これは、本人は至って普通の庶民派お嬢様だと思っているニートが、無自覚に世界ランクをのぼり詰める殲滅の記録。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
暗算参謀は王国を追放される――戦わずして勝ち続けた男の失脚譚――
まさき
ファンタジー
現代日本から異世界へ転生した主人公。
彼に与えられた唯一の能力は、瞬時にあらゆる数値を弾き出す「暗算」だった。
剣も魔法も使えない。
だが確率と戦略を読み解くことで、王国の戦を幾度も勝利へ導いていく。
やがて王国の戦略顧問として絶大な信頼を得るが、
完璧すぎる功績は貴族の嫉妬を招き、巧妙な罠により不正の罪を着せられてしまう。
証明できぬ潔白。
国の安定を優先した王の裁定。
そして彼は、王国を追放される。
それでも彼は怒らない。
数字は嘘をつかないと知っているからだ。
戦わずして勝ち続けた参謀が、国を去るその日までを描く、
知略と静かな誇りの異世界戦略譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる