9 / 19
第八章 回収される未来
しおりを挟む
夜明けは来なかった。
正確には、来たはずだった。だが、雲と煤と、遠くで燃え続ける何かが、朝という概念を曖昧にしていた。
RUINS RAIDの拠点は、静かだった。
静かすぎる、と言ったほうが正しい。
「……通信、まだ戻らない」
ミオが端末を叩きながら言った。
「予備回線も?」
「全部。沈黙してる」
それは異常だった。
昨日まで、生き残りの情報屋や、回収屋同士の小さな連絡が常に飛び交っていた。それが、まるで最初から存在しなかったかのように消えている。
ユウは、地図を見ていた。
「……消されてるな」
「NIGHT?」
「いや……違う」
ユウは首を振った。
「これは、もっと――整理されてる」
その瞬間、警戒用ドローンの映像が切り替わった。
白。
冷たい白。
整列した人影。
「……GENESIS」
ミオが呟く。
GENESIS部隊は、無音で進んでいた。
銃を構え、一定の間隔を保ち、迷いなく。
「包囲されてる?」
「違う」
ユウは、映像を拡大した。
「囲む気はない。――選別だ」
「選別?」
「逃げる価値があるか、回収する価値があるか。その判断をしに来てる」
それは戦争ではなかった。
狩りでもない。
管理だった。
「……ユウ」
ユウトの声が、少し震える。
「俺たち、昨日の件で……目を付けられた?」
「間違いない」
ユウは答えた。
「人を拾った。GENESISにとっては、秩序の破壊だ」
GENESISは、人類再建を掲げる勢力だ。
だが、彼らが再建するのは“管理できる人類”だけだった。
「彼らは、救わない」
ミオが低く言う。
「回収するだけ」
白い部隊が、拠点の外縁に到達する。
通信が、割り込んだ。
《こちらGENESIS管理部隊。識別コードを提示せよ》
無機質な声。
《抵抗は推奨しない。回収は円滑に行われる》
「……来たわね」
ミオが息を吐く。
「どうする?」
ユウは、少しだけ目を閉じた。
逃げる。
戦う。
交渉する。
どれも、完全な答えではない。
「交渉する」
ユウは言った。
「時間を稼ぐ」
「その間に?」
「逃がす」
「全員?」
「……できる限り」
ミオは、苦笑した。
「無茶を言うようになったわね、指揮官」
「昨日、学んだ」
ユウは静かに答える。
「選ばないと、誰かが死ぬ」
通信を開く。
「こちらRUINS RAID」
ユウは名乗った。
「回収対象の定義を聞かせろ」
数秒の沈黙。
《基準は単純だ》
GENESISの声は、感情を含まない。
《秩序に従う意思があるかどうか》
「従わなければ?」
《排除、または隔離》
ユウトが、息を呑む。
「……それ、救いじゃない」
「違う」
ユウは、はっきり言った。
「それは“処理”だ」
GENESISの部隊が、一歩前に出る。
《再度確認する》
《貴部隊は、回収に応じるか》
ユウは、仲間を見る。
ミオ。
ユウト。
名もない回収屋たち。
誰もが、答えを待っている。
「……応じない」
ユウは言った。
その瞬間、白い部隊の陣形が変わった。
《了解》
その一言だけで、全てが分かった。
GENESISは、もう交渉を終えている。
「来る!」
ミオが叫ぶ。
ユウは、叫び返した。
「戦闘準備! ――これは、回収じゃない。生存戦だ!」
白い秩序が、牙を剥く。
RUINS RAIDは、この瞬間から理解することになる。
拾われない未来は、敵として処理される。
そしてユウは、初めて知る。
GENESISと戦うということが、
単なる勢力争いではなく、
「世界の正しさ」そのものと戦うことなのだと。
GENESISの動きは、静かだった。
だが、それは躊躇のない静けさだった。
閃光。
音の遅れた衝撃。
前線にいた回収屋が倒れる。血は出ていない。だが、身体が痙攣し、そのまま動かなくなった。
「非殺傷……?」
ユウトが息を詰まらせる。
「違う」
ミオが歯を噛む。
「“殺さない”だけよ。壊してるのは神経」
GENESISの武器は、命を奪わない。
だが、戦う意思を正確に切断する。
「前に出るな!」
ユウは叫ぶ。
「距離を取れ! 分断されるな!」
白い部隊は、包囲ではなく、切り分けを始めていた。
左右から圧をかけ、弱い部分を見極め、そこだけを潰す。
「……うまいな」
ミオが吐き捨てる。
「戦争じゃない。処理作業よ、これ」
ユウは、歯を食いしばった。
GENESISは、勝つために戦っていない。
正すために動いている。
それが、何よりも厄介だった。
「ユウ!」
ユウトの声。
振り返ると、ユウトが一人、取り残されかけていた。
白い兵が、彼を囲もうとしている。
「ユウト、動くな!」
だが、その時だった。
倒れていた回収屋の一人が、身を起こそうとする。
GENESISの兵が、即座に照準を合わせた。
ユウトは、考える前に身体を動かしていた。
走る。
割り込む。
撃つ。
「やめろ!」
衝撃が走る。
ユウトは吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「……くそ……」
視界が揺れる。
だが、立ち上がる。
「ユウト!」
ユウが叫ぶ。
「下がれ!」
「無理だ……!」
ユウトは、震える声で答えた。
「このままだと……連れていかれる!」
GENESISの兵が、再び照準を合わせる。
《抵抗行為を確認》
無感情な声。
《対象を拘束》
その瞬間、ユウは理解した。
――このままでは、ユウトは“回収”される。
生きて。
だが、もう戻らない。
「……撃て」
ユウは、低く言った。
ミオが、一瞬だけ彼を見る。
「……了解」
炸裂音。
白い兵の一人が、倒れる。
初めて、GENESISの陣形が乱れた。
《敵性行動を確認》
《優先度変更》
《指揮対象:RUINS RAID 指揮官》
視線が、ユウに集まる。
「……狙われたわね」
ミオが笑う。
「ちょうどいい」
ユウは、前に出た。
「ユウト、下がれ!」
「ユウ!」
「命令だ!」
その声に、ユウトは足を止めた。
ユウは、GENESISの部隊と正面から向き合う。
「俺は……回収されない」
声は、震えていなかった。
「拾う側だ」
GENESISの兵が、ゆっくりと照準を上げる。
《理解不能》
《秩序外行動》
《排除対象に指定》
「……そうだな」
ユウは、苦く笑った。
「お前らにとっては、俺は――」
銃声が、夜を裂く。
ミオが援護する。
ユウトが、必死に弾を送る。
RUINS RAIDは、撤退を開始していた。
完全な勝利ではない。
だが、壊滅でもない。
GENESISは、深追いをしなかった。
彼らにとって重要なのは、殲滅ではなく記録だ。
《対象、敵性勢力として登録》
《次回接触時、即時排除》
その通信を最後に、白い部隊は引いた。
拠点に戻った時、誰も声を出さなかった。
倒れた仲間は、生きていた。
だが、目を覚まさない。
「……連れていかれなかっただけ、マシね」
ミオが言う。
「それが……正解なのか?」
ユウトが呟く。
ユウは、答えなかった。
自分が下した判断。
GENESISを撃ったという事実。
それは、もう戻れない線だった。
「なあ、ユウ」
ユウトが、静かに言う。
「俺……守られただけじゃなかったよな」
ユウは、彼を見る。
「ああ」
「俺、初めて……誰かを守った」
その言葉に、ユウは胸が締め付けられた。
「それでいい」
ユウは、そう言った。
「それで、十分だ」
外では、夜が明け始めていた。
だが、その光は、救いではない。
RUINS RAIDは、世界に登録された。
秩序に従わない勢力として。
拾われない未来を選んだ敵として。
そしてユウは理解する。
GENESISと戦うということは、
武器を向け合うことではない。
“正しい未来”を拒否するという宣言なのだと。
第八章、ここで終わり。
正確には、来たはずだった。だが、雲と煤と、遠くで燃え続ける何かが、朝という概念を曖昧にしていた。
RUINS RAIDの拠点は、静かだった。
静かすぎる、と言ったほうが正しい。
「……通信、まだ戻らない」
ミオが端末を叩きながら言った。
「予備回線も?」
「全部。沈黙してる」
それは異常だった。
昨日まで、生き残りの情報屋や、回収屋同士の小さな連絡が常に飛び交っていた。それが、まるで最初から存在しなかったかのように消えている。
ユウは、地図を見ていた。
「……消されてるな」
「NIGHT?」
「いや……違う」
ユウは首を振った。
「これは、もっと――整理されてる」
その瞬間、警戒用ドローンの映像が切り替わった。
白。
冷たい白。
整列した人影。
「……GENESIS」
ミオが呟く。
GENESIS部隊は、無音で進んでいた。
銃を構え、一定の間隔を保ち、迷いなく。
「包囲されてる?」
「違う」
ユウは、映像を拡大した。
「囲む気はない。――選別だ」
「選別?」
「逃げる価値があるか、回収する価値があるか。その判断をしに来てる」
それは戦争ではなかった。
狩りでもない。
管理だった。
「……ユウ」
ユウトの声が、少し震える。
「俺たち、昨日の件で……目を付けられた?」
「間違いない」
ユウは答えた。
「人を拾った。GENESISにとっては、秩序の破壊だ」
GENESISは、人類再建を掲げる勢力だ。
だが、彼らが再建するのは“管理できる人類”だけだった。
「彼らは、救わない」
ミオが低く言う。
「回収するだけ」
白い部隊が、拠点の外縁に到達する。
通信が、割り込んだ。
《こちらGENESIS管理部隊。識別コードを提示せよ》
無機質な声。
《抵抗は推奨しない。回収は円滑に行われる》
「……来たわね」
ミオが息を吐く。
「どうする?」
ユウは、少しだけ目を閉じた。
逃げる。
戦う。
交渉する。
どれも、完全な答えではない。
「交渉する」
ユウは言った。
「時間を稼ぐ」
「その間に?」
「逃がす」
「全員?」
「……できる限り」
ミオは、苦笑した。
「無茶を言うようになったわね、指揮官」
「昨日、学んだ」
ユウは静かに答える。
「選ばないと、誰かが死ぬ」
通信を開く。
「こちらRUINS RAID」
ユウは名乗った。
「回収対象の定義を聞かせろ」
数秒の沈黙。
《基準は単純だ》
GENESISの声は、感情を含まない。
《秩序に従う意思があるかどうか》
「従わなければ?」
《排除、または隔離》
ユウトが、息を呑む。
「……それ、救いじゃない」
「違う」
ユウは、はっきり言った。
「それは“処理”だ」
GENESISの部隊が、一歩前に出る。
《再度確認する》
《貴部隊は、回収に応じるか》
ユウは、仲間を見る。
ミオ。
ユウト。
名もない回収屋たち。
誰もが、答えを待っている。
「……応じない」
ユウは言った。
その瞬間、白い部隊の陣形が変わった。
《了解》
その一言だけで、全てが分かった。
GENESISは、もう交渉を終えている。
「来る!」
ミオが叫ぶ。
ユウは、叫び返した。
「戦闘準備! ――これは、回収じゃない。生存戦だ!」
白い秩序が、牙を剥く。
RUINS RAIDは、この瞬間から理解することになる。
拾われない未来は、敵として処理される。
そしてユウは、初めて知る。
GENESISと戦うということが、
単なる勢力争いではなく、
「世界の正しさ」そのものと戦うことなのだと。
GENESISの動きは、静かだった。
だが、それは躊躇のない静けさだった。
閃光。
音の遅れた衝撃。
前線にいた回収屋が倒れる。血は出ていない。だが、身体が痙攣し、そのまま動かなくなった。
「非殺傷……?」
ユウトが息を詰まらせる。
「違う」
ミオが歯を噛む。
「“殺さない”だけよ。壊してるのは神経」
GENESISの武器は、命を奪わない。
だが、戦う意思を正確に切断する。
「前に出るな!」
ユウは叫ぶ。
「距離を取れ! 分断されるな!」
白い部隊は、包囲ではなく、切り分けを始めていた。
左右から圧をかけ、弱い部分を見極め、そこだけを潰す。
「……うまいな」
ミオが吐き捨てる。
「戦争じゃない。処理作業よ、これ」
ユウは、歯を食いしばった。
GENESISは、勝つために戦っていない。
正すために動いている。
それが、何よりも厄介だった。
「ユウ!」
ユウトの声。
振り返ると、ユウトが一人、取り残されかけていた。
白い兵が、彼を囲もうとしている。
「ユウト、動くな!」
だが、その時だった。
倒れていた回収屋の一人が、身を起こそうとする。
GENESISの兵が、即座に照準を合わせた。
ユウトは、考える前に身体を動かしていた。
走る。
割り込む。
撃つ。
「やめろ!」
衝撃が走る。
ユウトは吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「……くそ……」
視界が揺れる。
だが、立ち上がる。
「ユウト!」
ユウが叫ぶ。
「下がれ!」
「無理だ……!」
ユウトは、震える声で答えた。
「このままだと……連れていかれる!」
GENESISの兵が、再び照準を合わせる。
《抵抗行為を確認》
無感情な声。
《対象を拘束》
その瞬間、ユウは理解した。
――このままでは、ユウトは“回収”される。
生きて。
だが、もう戻らない。
「……撃て」
ユウは、低く言った。
ミオが、一瞬だけ彼を見る。
「……了解」
炸裂音。
白い兵の一人が、倒れる。
初めて、GENESISの陣形が乱れた。
《敵性行動を確認》
《優先度変更》
《指揮対象:RUINS RAID 指揮官》
視線が、ユウに集まる。
「……狙われたわね」
ミオが笑う。
「ちょうどいい」
ユウは、前に出た。
「ユウト、下がれ!」
「ユウ!」
「命令だ!」
その声に、ユウトは足を止めた。
ユウは、GENESISの部隊と正面から向き合う。
「俺は……回収されない」
声は、震えていなかった。
「拾う側だ」
GENESISの兵が、ゆっくりと照準を上げる。
《理解不能》
《秩序外行動》
《排除対象に指定》
「……そうだな」
ユウは、苦く笑った。
「お前らにとっては、俺は――」
銃声が、夜を裂く。
ミオが援護する。
ユウトが、必死に弾を送る。
RUINS RAIDは、撤退を開始していた。
完全な勝利ではない。
だが、壊滅でもない。
GENESISは、深追いをしなかった。
彼らにとって重要なのは、殲滅ではなく記録だ。
《対象、敵性勢力として登録》
《次回接触時、即時排除》
その通信を最後に、白い部隊は引いた。
拠点に戻った時、誰も声を出さなかった。
倒れた仲間は、生きていた。
だが、目を覚まさない。
「……連れていかれなかっただけ、マシね」
ミオが言う。
「それが……正解なのか?」
ユウトが呟く。
ユウは、答えなかった。
自分が下した判断。
GENESISを撃ったという事実。
それは、もう戻れない線だった。
「なあ、ユウ」
ユウトが、静かに言う。
「俺……守られただけじゃなかったよな」
ユウは、彼を見る。
「ああ」
「俺、初めて……誰かを守った」
その言葉に、ユウは胸が締め付けられた。
「それでいい」
ユウは、そう言った。
「それで、十分だ」
外では、夜が明け始めていた。
だが、その光は、救いではない。
RUINS RAIDは、世界に登録された。
秩序に従わない勢力として。
拾われない未来を選んだ敵として。
そしてユウは理解する。
GENESISと戦うということは、
武器を向け合うことではない。
“正しい未来”を拒否するという宣言なのだと。
第八章、ここで終わり。
0
あなたにおすすめの小説
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
殲滅(ジェノサイド)ですわ~~!! ~異世界帰りの庶民派お嬢様、ダンジョン無双配信を始めます~
SAIKAI
ファンタジー
「わたくしの平穏なニート生活を邪魔するゴミは……殲滅(ジェノサイド)ですわ~~!!」
ブラック企業の理不尽な上司に対し、「代わりがいくらでもいるとおっしゃるなら、さっそくその有能な方を召喚なさってはいかが?」と言い残し、颯爽と退職届を置いてきた華園凛音(はなぞのりおん)。
実家で優雅なニート生活を満喫しようとした彼女だったが、あろうことか自宅の裏庭にダンジョンが出現してしまう。
「お庭にゴミを捨てるなんて、育ちが悪くってよ?」
実は彼女、かつて学生時代に異世界に召喚され、数多の魔王軍を「殲滅(ジェノサイド)」してきた伝説の勇者だった。
現代に戻り力を封印していた凛音だが、暇つぶしと「デパ地下のいいケーキ代」を稼ぐため、ホームセンターで購入したお掃除用具(バール)を手に、動画配信プラットフォーム『ToyTube』でのダンジョン配信を決意する!
異世界の常識と現代の価値観がズレたままの凛音がバールを一振りするたび、世界中の視聴者が絶叫し、各国の専門家が物理法則の崩壊に頭を抱え、政府の調査団が土下座で資源を請い願う。
しかし本人はいたって庶民派。
「皆様、スパチャありがとうございますわ! これで今夜は高い方のメンチカツですわ! 最高ですわ~~!!」
これは、本人は至って普通の庶民派お嬢様だと思っているニートが、無自覚に世界ランクをのぼり詰める殲滅の記録。
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
暗算参謀は王国を追放される――戦わずして勝ち続けた男の失脚譚――
まさき
ファンタジー
現代日本から異世界へ転生した主人公。
彼に与えられた唯一の能力は、瞬時にあらゆる数値を弾き出す「暗算」だった。
剣も魔法も使えない。
だが確率と戦略を読み解くことで、王国の戦を幾度も勝利へ導いていく。
やがて王国の戦略顧問として絶大な信頼を得るが、
完璧すぎる功績は貴族の嫉妬を招き、巧妙な罠により不正の罪を着せられてしまう。
証明できぬ潔白。
国の安定を優先した王の裁定。
そして彼は、王国を追放される。
それでも彼は怒らない。
数字は嘘をつかないと知っているからだ。
戦わずして勝ち続けた参謀が、国を去るその日までを描く、
知略と静かな誇りの異世界戦略譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる