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第一章(祈)
俺の兄について
しおりを挟む俺には双子の兄がいる。
無表情で感情のない、人形のような兄がいる。
だけど、俺は知っている。
この人形はきちんと感情を持っていることを。
双子の俺には分かる。
あいつは俺に「消えてほしい」と思っていた。
俺と同じ青い瞳がそう告げていた。
なのに、ある日を境に兄が変わった。
冷めた瞳は熱を持ち、俺に「愛してる」と告げるようになった。
気持ち悪かった。
別人のように変わってしまった兄が。
俺にだけ笑いかける兄が。
俺にだけ感情をぶつけてくる兄が。
何度も逃げようと思った。
でも、結局俺はこいつに捕まったまま今も生きている。
*****
ここまで読んでいただきありがとうございます。
とても嬉しいです!
次からは時が流れて、望にクソデカ感情を向けられる祈sideの話になります。
クソデカ感情に振り回される祈や葛藤に揺れる望を良かったら読んでいってください!
話の流れも終着点も決めているので、完結できるように頑張りたいと思います(*´-`)
応援ありがとうございます!
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