年上の夫と私

もも野はち助

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23.産み分け

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「それじゃあ、行ってくるよ。恐らく日付が変わる前には帰って来られると思うけれど……。君の体に障ると大変だから、先に休んでいてくれ」
「かしこまりました。ノティス様、行ってらっしゃいませ。ほら、プリレアもお父様に行ってらっしゃいのご挨拶をしてあげて?」
「あー、だぁー」
「ふはっ! まだしゃべれないのに一生懸命、見送りをしてくれているな」

 そう言って娘のプニプニとした触り心地の良い頬に夫が触れると、娘のプリレアがそれに応えるように夫の手をペチペチと叩いた。

「まるでお父様に『しっかりお仕事なさってくださいね』と言っているようですわね……」
「プリレア、まだ言葉も話せない状態なのに段々と君に似てきていないか……?」
「まぁ、娘なので当然かと」

 そんな会話をして夫を見送ったブローディアの日課は、まずは邸内の使用人達への声掛けから始まる。
 それは出産前からのブローディアの日課で、またこの邸に来たばかりの頃、早く使用人達と馴染めるように始めた事なのだが、今現在では娘が日々成長して行く姿を使用人達に披露していると言う状態だ。

 対してその使用人達は、ホースミント家の新アイドルのプリレアに骨抜きにされている。その為、女主人による毎朝恒例の挨拶回りをプリレアと接する事が出来る貴重な機会と捉えているのか、一人に声を掛けるとその場所で働いている使用人達が一斉に群がってくる。

「皆、娘が愛らし過ぎるのは仕方のない事だけれど、手は止めないでね?」
「奥様までも親バカになっておられますねー」
「まぁ! ノティス様と一緒にしないで頂戴! わたくし、あそこまで重度ではなくってよ?」

 そんな会話をしながら、まず朝一番に邸内の使用人達とのコミュニケーションを取る。娘のプリレアも母のその日課の意図を分かっているのか、夫がいつの間にか購入していたレースがふんだんに使われている乳母車から「だぁー、ぶぅー」と言いながら、使用人達に一生懸命声をかけてくれた。

 この朝のコミュニケーションでは、もし仕事上で問題点があれば相談するように全員に伝えてある。
 主従関係がしっかり構築されているホースミント家だが、使用人達が問題と感じている部分があれば、すぐに主側の方へ声を上げやすい環境を常に心掛けているのだ。
 それはブローディアが、ここを訪れる前からの習慣でもある。

 ブローディアが使用人たちとの関係醸成も兼ねた邸内の巡回を終えると、抱きかかえていたプリレアの目はトロンとなってくる。
 すると彼女は世話係である二人のメイドに娘を託し、今度は女主人としての仕事を始める。

 ちなみにプリレアには乳母はいない。
 母乳は実家のガーデニア家の方針で、ブローディアが与えていたからだ。
 貴族女性の子育てとしては稀なケースだが、実家には『強い子を育てるには、まず栄養面から!』というよく分からない家訓がある。
 その為、母乳は実母が与える事が当たり前とされていた。
 その事にノティスは特に反対もしなかったので、ブローディアは娘の授乳期間は実家のやり方で育てていた。

 そんな決まった日課をこなしながら過ごす日々だが、ブローディアはこの日常に満足していた。
 娘のプリレアは毎日必ず新たな発見をブローディアに与えてくれるし、夫の仕事の手伝いは、まだ開始して二年目なのでやりがいのある部分が多い。

 ただ現在、第二子を妊娠中のブローディアは、急な眠気に襲われる事が多々ある。
 それに伴い執事のアルファスとミランダは、ノティスの命でブローディアが無理をし過ぎないよう目を光らせておくように言われているらしく、少しでもブローディアが眠そうな素振りを見せると、すぐに寝室に行くよう促された。

 今日もそんな変化のない穏やかな日常を過ごすブローディアは娘を託した後、執務室はと向かう。
 しかし、いつも夫以上に執務室を使っているロイドの姿は、珍しいことに今日はない。

 本日のロイドは、カークス騎士団の予算案の見直しを夫から命じられた為、渋々出掛けているのだ。
 夫のえげつない無駄を極力省いた予算案をロイドが、どこまでカークス騎士団に納得させられるか……。
 正直なところ、この件は自分が担当した方が良かったのではとブローディアは思っていた。

 そんなブローディアの貸し切り状態になってしまった本日の執務室。
 その珍しい機会に彼女は、ふと例の隠し部屋の存在を思い出す。
 普段はロイドが執務室に入り浸っている為、入れる機会が少ない隠し部屋。
 すでに他界した義父が、同じく他界した義母への愛情をたくさん詰め込んだ部屋だ。

 その隠し部屋は、現在でもアルファスとミランダによって定期的に掃除はされているが、ロイドが執務室を占領している場合は、出来ないらしい。
 ノティス曰く「別に隠している訳ではない」との事だが、生前の義父の態度から、あまり吹聴するべきではないとも思っているようだ。
 その為、暗黙の了解でブローディアも他の使用人達には、知られないように配慮していた。

 だが今、この執務室にいるのは自分だけだ。
 義父の描写力も素晴らしかったので、もう一度美しく描かれた義母の肖像画を久しぶりに見たいと思ったブローディアは、三番目の書棚の前に行き、スイッチになっている黄色いガーベラの背表紙の本がある二列目に目を走らせた。
 だが、目的の背表紙に辿り着く前に気になるタイトルの本を見つけてしまう。

 『出産に関する世界の知識』

 執務室にそぐわないその本のタイトルは、ブローディアの目を釘付けにした。その為、ブローディアは思わずその本に手を伸ばし、背表紙に指を掛け棚から引き抜いた。するりと抜けたその本は、医学書のような堅苦しさが無かった為、ブローディアは軽く流し読みをする要領で、その本の中身を確認する。どうやらこの本は、世界中の出産に関しての豆知識を簡単にまとめた雑学本のようだ。

 だが、明らかに執務室には、そぐわない内容の本である。
 その為、ブローディアがプリレアを妊娠した際、夫がこっそりと妊婦に関する知識を得ようとしてくれたのかもしれないと思ったブローディアは、思わず口元が緩んだ。

 だが、流し読みをしていると、あるページの部分でブローディアの手がピタリと止まる。
 そこには栞がと夫の字でか書かれたメモが数枚挟まっていた。
 何となく気になったブローディアは、そのページのタイトルを確認する。

 『男女の産み分けについて』

 そのページには、男の子が出来やすい状況と、女の子が出来やすい状況が、医学的視点だが素人にも分かりやすい用語で説明されており、更にそれぞれが出来やすい環境作りの解説までされていた。

 そんなページに栞を挟むと言う事は、少なからずとも夫も跡継ぎである男児誕生を真剣に考えてくれているのだろうか……。
 そう思ったブローディアだが、一緒に挟まっている夫が走り書きしたメモの内容を見た瞬間、ビシリと固まる。

 ・タイミングは排卵日の二日前
 ・浅めに素早く
 ・一週間は間を空ける
 ①プリレア←決定
 ②アナベル、ディアナ、マリーベル、ローディア

 まず女性の名前の部分は、恐らくプリレアのところに『決定』と書かれているので、子供に付ける名前と考えていいだろう。
 そうなると……4つ並んでいる女性名は、現在お腹の中で育っている二番目の子供の候補名という事になる。メモには『アナベル』と『ディアナ』に丸が付いているので、この二つが最終選考のようだ。

 だが、問題はそこではない。
 問題なのは、その前に書かれている箇条書きの方だ……。
 その言葉が書かれている箇所をページ内で確認したブローディアは、我が目を疑った。

「どういう事なの? これって……女の子が出来やすくなる条件じゃない!」

 念の為、何かの間違いではないかと何度もその本の内容を確認してみたが、どう見ても夫が走り書きした言葉は、女の子が生まれる可能性を高める方法として書かれている内容だった。

 それと同時に思い出されるのが、第一子プリレア妊娠中の頃の夫の酷い思い込みによる暴走行動だ……。あの頃のノティスは、男の子が生まれる可能性は、ほぼ考えていないという様子だった。

 何よりも気になったのが、このメモのプリレアの箇所に『決定』と記載されている事だ。わざわざ『決定』と書かれているという事は、まだプリレアが生まれる前の性別が不明だった状態の時にこのメモには、すでにこの名前が書かれていたという事だ……。
 すなわち夫ノティスは、ブローディアがプリレアを懐妊する前から、故意に女の子が出来やすい状況で夫婦の営みを行っていたという事になる。

 その考えに至ったブローディアは、パァンと勢いよくその本を閉じた。
 すると、そのタイミングを見計らったかのように扉がノックされる。
 ブローディアが入室を許可すると、執事のアルファスが入って来た。

「奥様、本日はお天気もよろしいですので、よろしければテラスでお茶でも……とお声がけに参ったのですが……。何か問題でもございましたか?」

 ブローディアが謎の良い笑顔を浮かべている事にベテラン執事のアルファスがすぐに気付く。

「いいえ、何も。そうだわ、アルファス。わたくし、本日はノティス様に大切なお話があるから、もしお戻りになられたら、その事を知らせに誰かを部屋に寄越してくれないかしら?」
「……かしこまりました。それではエルマに連絡をさせます」
「夜分遅くに申し訳ないのだけれど、お願いね!」



 その夜アルファスは、昼間のブローディアのただならぬ雰囲気を読み取った事は、一切ノティスには伝えずに出迎えた。同時にブローディアのもとには、エルマよりノティスの帰宅の知らせが入る。
 時刻は23時半過ぎ……。
 確かに日付が変わるギリギリの時間帯だが、そこまで遅くもない時間だ。
 恐らくここから夫は、湯浴みをしてからここにやって来る。そうなれば早くて0時過ぎには、この件に関しての話し合いを始められるはずだ。

 共同寝室の寝台の真ん中に例の本をドーンと、これ見よがしに置いたブローディアは、夫が部屋に入ってくるのを寝台の上にペタンを座りながら待った。
 すると、0時を少し過ぎたあたりに夫のノティスが部屋に入って来る。

「あれ? ディア? 今日は遅くなるから、先に休んでいて構わないと伝えておいた……は、ず……」

 まだ少し髪が濡れている状態で入室してきた夫は、妻を労おうと寝台に膝を掛けて上がろうとした。しかし、その寝台の中央でかなり存在感を主張している本が目に入り、ノティスは一瞬で動きを止める。

「ノティス様。本日は大切なお話があり、待たせて頂きました。あっ、ご安心くださいね? 本日は昼と夕方頃にたっぷりと仮眠を取ったので、この後ゆ~っくりとお話出来ますので!」
「えーっと、大切な話と言うのは……その本についてかな?」
「ええ! 実は本日何とな~く執務室の書棚を眺めておりましたら、場違いなタイトルの書籍を見つけまして。どなたが読まれたのかは分からないのですが、とぉーても女の子を望まれている方のようで、とても熱心にメモ書きもされて読まれていたようなのです」
「そう……か……。だが、何故その事を私に?」

 歯切れの悪い受け答えをするノティスが、浮かべる笑みを微かに引きつらせる。
 それをブローディアはしっかりと確認し、更に話を進めた。

「実は、そのメモ書きに愛娘のプリレアの名が記載されておりまして……」
「へ、へぇ~……」
「それだけならば気にも留めなかったのですが、他に書かれていた内容が、ちょっと……」

 ブローディアが思わせぶりな言い方をすると、ノティスがあからさまにブローディアから視線を逸らした。その行動で、ノティスが罪を認めたと判断したブローディアは、ゆっくりと口を開き、夫に止めを刺す。

「ノティス様、わたくし、二人目の子の名前は『ディアナ』がいいと思うのですが、いかがでしょうか?」

 妻の強烈な言葉の一撃でノティスは盛大にため息をつき、下から手で髪をかき上げるようにして頭を抱え込んだ。

「……すまなかった」
「何の事でしょうか?」
「その……故意に娘が出来やすい状況で行為に及んでいて……」
「まぁ! そのような事が出来るのですね!」
「ディア……」
「ですが、おかしいですわね? 確かノティス様は結婚前に年齢的にご自身が元気なうちに早目に跡継ぎが欲しいと男の子を切望され、子作りに励んでくださっていたように記憶しておりますが?」
「くっ……!!」

 視線を床に落したまま、小さく呻く夫にこれでもかとブローディアが、寝台の上に乗せていた本のメモ紙が挟んであるページを開く。

「こ・れ・はっ! どういう事なのでしょうかぁ~?」

 決定的とも言える物証を突き付けながら夫を問い詰めると、ノティスが寝台にちょこんと座っているブローディアにしがみ付く。

「すまない! その……どうしても二人目も女の子が欲しくて……」

 そんな言い訳をする夫にブローディアが、白い目を向けた。

「本当の理由は?」
「いや、だから……二人目も女の子が欲し……」
「本当の理由はっ!?」
「……跡継ぎが出来るのを遅らせれば、もうしばらくディアと夜の夫婦生活を満喫出来るかと……」

 夫のその言い分に呆れたブローディアが盛大にため息をつく。

「それは男の子が生まれた後でも満喫出来る事ではありませんか?」
「…………」

 するとノティスが、またしてもフイッと目を逸らした。
 その夫の反応にブローディアが、顔を顰める。

「ノティス様っ!!」
「……その、結婚前に跡継ぎが生まれるまでは子作りに協力して貰うと宣言してしまったから……。男が生まれたら、もう応じて貰えなくなるのではないかと……」
「そんな訳あるわけないでしょう!!」
「だが……君は好き好んで私の妻になったわけではないだろう?」

 何故か後ろめたそうに投げかけられた夫の質問から、ブローディアがある事に気付く。

「私の方は、受け入れたいと思える女性が君だけだ。でも君はそうじゃない。君が私の妻となってくれたのは、両家の祖父同士が交わした約束を守る為だろ? だから跡継ぎの出産という役割を終えさせてしまっては、もう私の相手は応じてくれないのではと……」

 更に続いた夫の言葉を聞いたブローディアは、部屋中に響き渡る程の盛大なため息をつく。

「ノティス様……。今おいくつですか?」
「今年で31になる……」
「でしたら、何故10代の乙女のようなお悩みを抱えているのですか!?」
「仕方がないだろう? 私は諸事情があった所為で、実質君が初恋のようなものなのだから……」
「それにしても、ちょっとこのお悩み内容はあり得ませんわ……」

 そう言って自分に抱き付いている夫を引きはがし、ブローディアがジッと夫の顔を覗き込む。

「要するにわたくしが、ノティス様の事をどう思っているかをしっかりお伝えしていなかった事が原因で、跡継ぎの誕生を先送りにされていたという事でよろしいでしょうか?」
「はい……」
「わたくしは、あなたとの間に二人も子を儲けているのに……。今更それは必要でしょうか?」
「言葉にして貰わないと安心出来なかった……」
「まさか、わたくしの旦那様がこのような乙女だったとは……」

 妻に盛大に呆れられたやり手外交官の夫は、今やその印象は見る影もない状態だ。そんな乙女と化している夫をブローディアが優しく抱きしめる。

「本当は、もう一つあるのではないですか?」
「えっ……?」
「故意に女の子が生まれやすいような動きをした理由……」

 ブローディアが優しく問いただすと、ノティスがビクリと肩を震わせた。
 そして自分を抱きしめてくれているブローディアの背中に手を回し、更に深く抱き付く。

「子供がたくさん欲しかったんだ……。両親が他界した後、祖父はかなり私を気遣ってはくれたけれど……それでも私は、どこか遠慮してしまう事が多くて……。でも君と結婚して夫婦となった事で、自分でも家族が増やせるのだと気づけたから……。君と一緒にもっと自分の家族を増やしたかった……」
「それならば早くおっしゃってくださればよかったのに……」
「君が私に対してどういう感情を持っているか分からなかったから、あまり強く言い出せなかったんだ」
「わたくし、いくら夫婦になったとは言え、好いてもいない殿方にあんなにも簡単に体を開きませんわよ?」
「そう、だよな……。確かに君の性格ならば、好きでもない男とそういう行為をしなければならない状況だったら、頭を使って必要最低限な接し方しかしない方法をあみだしたりするだろうな……」
「少しお考えになればノティス様でしたら、お分かり頂けたはずですわ。それなのに……普段はとても機転の利くお考えをなさるあなたが、今回はどうされたのです?」
「君が関わる事柄になると、どうも私は無能化するらしい……」

 そう言って更に深く抱き付いてきた夫の背中をブローディアが優しく撫でる。

「では三人目は、絶対に男の子が生まれてきやすい状況でお願いしますね?」
「わかった。ディア……その、二人目の子の名前は本当に『ディアナ』でいいのかい?」
「ええ。でもまだ確実に女の子が生まれると決まった訳ではないでしょう?」
「いいや。絶対に女の子だよ」
「またそうやって適当に断言して……」
「だって君、とても穏やかな顔をしているじゃないか。だから今回も絶対に女の子だ」
「単純にご自身が娘をもう一人、欲しいだけではありませんか?」
「それもある……。だが君との間に出来た子なら、もう男でも女でもどちらでも構わないと思っている。ただその代わり……私が満足するまで家族作りには協力して欲しい」
「お待ちください……。満足というのは、何人まででしょうか? いくらわたくしが若く元気でも、出来れば6人くらいで終了して頂きたいのですが……」
「あと3人も作ってもいいのかい?」
「うっ……。や、やはりキリ良く5人までに……」
「ダメだよ。初めに6人と言ったのだから。6人だ」
「わ、わかりました……」

 半ば夫に強要された感があるが、まぁ6人ならとブローディアも承諾する。
 すると夫が、急に真面目な顔をしながら真っ直ぐな視線をブローディアに向けてきた。

「ディア……」
「はい?」
「私に家族を与えてくれて……本当にありがとう……」

 その言葉を聞いた瞬間、ブローディアは泣きそうになる。
 恐らくこの言葉は、夫の心からの感謝の言葉だ。
 両親を早くに亡くしてからは、祖義父や大勢の使用人達に大切に守られて来た夫だが、それでも孤独という感覚は拭えなかったのだろう。
 恐らくその孤独を埋める事が出来るのは、妻であるブローディアとその子供だけだ。ならば出来るだけ、そういう存在を夫に残してあげたい。
 切実にそう思ったブローディアは、夫に向って優しく微笑む。

「どういたしまして。家族くらい……いつでも作って差し上げますよ?」

 そう言ってブローディアは、意外と寂しがりだった夫の背中をやさしく撫で続けた。
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