天使な狼、悪魔な羊

駿馬

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第18章 隆盛の大国

17.決着の時

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■■■前書き■■■
更新を大変おまたせいたしました。
今回はルクト視点→シェニカ視点→ルクト視点になります。

■■■■■■■■■



「私も一緒に入れて下さい」

シェニカが隅の方で防御の結界を張ろうとすると、駆け寄ったディスコーニが小さな半円型の結界に一緒に入った。
あいつがシェニカに近付くのは腹立たしくてしょうがないが、この結果になったのはあいつの存在だけでなく、自分の行いも原因なのだと言い聞かせ、ディスコーニを引き離したくなるのも、殴りたくなるのも、拳を強く握りしめて耐えた。


「お前は感情がすぐに顔と態度に出るな。自分を律することも、感情を押し殺すこともすぐに出来ることじゃないが、それが出来なければシェニカ様に首を切られるぞ」

「うるせぇよ」

だだっ広い砂地の鍛錬場の真ん中に向かって歩き出したバルジアラは、俺に背を向けたままそう言ってきた。


シェニカの望む旅にしなければ、俺は旅の同行者として不適格と判断されて別れることになる。
だから、ディスコーニの隣で楽しそうに喋っているのも、気に食わない王族や将軍達と仲良くするのも、腹立たしい感情も、シェニカに気付かれないように耐えなければならない。
でも、ディスコーニやシェニカに文句を言わないようにするだけで精一杯で、シェニカに苛立ちが伝わらないように出来ない。

このままではいけないことなんて、こいつに言われなくたって分かってる。


「感情のままに行動する傲慢さが、ツケになって回ってきたんだろ。そういう内的な部分は、お前の自覚と考え方次第で変わる。
どんなことも、逃げずに現実を直視して自分と向き合い、原因を突き詰めて策を練ろ」

立ち止まったバルジアラはそう言って振り向くと、あの日と同じ突き刺すような殺気をぶち撒けながら背中の長剣を抜いた。
距離を置いて奴に対峙すると、俺も剣を抜き、互いに駆けて間合いを詰め剣を合わせた。


「くっ……!」

デカイ図体から繰り出される重い一撃をどうにか受け止めてはいるものの、この怪力男は剣を合わせた状態にも関わらず、受け止めた剣ごとズズズと少しずつ後ろに押して行く。
この馬鹿力に押し切られる前に、早くこの状況を変えなければならないのだが、こいつは合わせた剣をはずさせないようにわざと力をかけている。
何も考えずに動けば、俺が避けきる前に勢いのついた長剣が向かってくるから、力で押し返すか、奴が離れるように別の対処法を考えないといけないのだが。
あの時こいつがやったように足や腹を蹴ってやりたいのだが、踏みとどまろうとする足を動かすことは出来ない。



「ディスコーニならすぐに対処出来るが、お前はまだまだみたいだなぁ」

「うるせぇよ!」

互いに殺すつもりで剣を合わせていたあの戦場では、この男はこんな風に力をかけてこなかったのに。
ここはシェニカの目の前だし、一応俺は客人扱いだから殺す気がないのは分かるが、敢えて俺を試すような状態にしているのは、『この状態をなんとかしてみろ』と見下されているようで、どんどんイライラが増してきた。
でも、全身を燃え尽くすような感情に支配されても、具体的な対処法は思い浮かばず、受け止めるだけで精一杯の状態なのは変わらない。

バルジアラはこのまま力押しで終わらせることだって出来るし、あの時のようにガラ空きの俺の腹や足に蹴りを入れることだって出来る。
防戦一方の俺に比べて、たくさんの選択肢を持っているにも関わらず、こいつは敢えてこの状況をそのままにしている。


「あの時、呪いが解けたのは分かったが、戦場にお前がなかなか現れないから心配したよ」

「そりゃどーも。お前に心配してもらうなんて、俺も落ちたもんだ」

「シェニカ様の護衛にならずとも、俺はお前を傭兵として高く評価してやっているんだがな」

バルジアラに挑発されると、苛立ちに加え、あの時からずっと渦巻いてきた憎しみの炎が更に燃え上がった。
すると、今までにないほどの力が溢れてきて、どうにか踏み止まって剣を押し返せた時、目の前の男は面白そうに口の端を上げた。


間合いを取り直すために横に跳びながら、余裕に満ちた奴に向かって氷の刃を発動させたのだが。普通なら炎の上級魔法を放って相殺させるのに、奴は長剣で薙ぎ払って氷の刃を吹っ飛ばした。


ーーなんで魔法を剣で吹っ飛ばせるんだよ!

あの時も、俺が放った風の魔法を同じように剣でなぎ払って打ち消したが、そんなことが出来るなんて聞いたことも見たこともなかった。なぜこいつに出来るんだろうか。
これが出来れば、向かってくる魔法を剣で無効化している間に魔法を放ち、相手が体制を整える前に攻撃出来るのに。どうすればこんな芸当が出来るのだろうか。


「魔法での攻撃は諦めた方がいいんじゃないか?」

「うるせぇ!」

今までレオンのような身体のデカイ奴、戦斧を振り回すような怪力の奴と戦ってきたが、そいつらにはちゃんと体格差や怪力に対処出来たのに。
剣での攻撃は不利と考えて、魔法を連続して放っていると、中級クラスの黒魔法なら魔法で相殺してくるが、威力の高い上級魔法は剣を薙ぎ払って打ち消される。
決定打になるような攻撃や戦略も浮かばないし、奴が隙を見せる瞬間なんて見出だせない。

心配そうな顔をしたシェニカの視線を感じるのが辛くて、早くこの状況をひっくり返さなければと焦りが募っていくのに。
俺が作ってしまった隙をわざと見逃す余裕に満ちたこいつが許せなくて、ずっと胸の中に燻っていた憎しみはどんどん燃え上がっていくのに。
どんなに時間が過ぎようとも、完全に主導権を握られた状態は変わらず、目の前の男は敢えて決定打になるような攻撃をしてこなかった。


「お前の剣も魔法も随分と荒っぽいな」

「性格だ」

「はははっ!その短気な性格はドルトネア特有だなぁ」

「うるせぇな!」

互いの吐息さえ感じるほどの距離で剣を交えていると、今まで浮かべていたこの状況を楽しむ表情を消し、無表情で俺を見下ろしてきた。


「これから先、どの国の連中も以前に増してシェニカ様に近付いてくる。
特にサザベル、ドルトネア、ジナが指を咥えて大人しくしているはずもない。ドルトネアはお前を利用しようとするし、他国は邪魔なお前を排除しようとしてくる。
自分の力不足を感じたら、恥や外聞なんて捨ててウィニストラに相談に来い。その時はこちらとしても善処してやる」

「余計なお世話だ!」


渾身の力を出して剣を押し返して間合いを取り直すと、苛立ちを魔力に乗せ、炎を周囲を飲み込む大きな膜に変えた、規模の大きな上級魔法を放った。
この魔法は発動させるだけでも魔力を大量に費消するから、むやみには使えない。でも、この状況を変えるには仕方ないと腹をくくり、この魔法にかけるつもりで残っている魔力のほとんどを注ぎ込んだ。
すると、バルジアラは剣で薙ぎ払わずに同じ形をした氷の上級魔法を放ったが、俺の方が注いだ魔力が多かったのか、相殺しきれなかった炎がバルジアラを飲み込んで結界の天井まで燃え上がった。


なぜ剣を使わなかったのかと違和感を感じつつ、大量の魔力を一気に使った倦怠感に襲われながら、黒い煙を上げる炎が集まった場所を見た。黒い煙は数瞬後に落ち着き始めたが、さっきまでそこに気配があったはずのバルジアラは、煙になって消えたようにいなくなっていた。


「どこに……っ!!」

どこにもバルジアラの気配は感じないが、周囲を確認しようとすると、背後から音もなく現れた長い剣が首筋に当てられて俺の敗北が決まった。


「炎の魔法は種類も多いし威力も申し分ないが、ほかは物足りねぇな。だが、独学でここまで出来るのは、流石あの2人の弟だ。
下手な小国の副官を倒せるくらいの強さはあるが、ちゃんとした人に技術面と知識面、精神面も指導されれば、お前はもっと強くなるだろうよ」

「うるせぇよ」

完膚なきまでに負けた俺は、反論する気にもなれずに剣を納めた。






「心配ですか?」

「うん…。ルクトもバルジアラ様も怪我しなければ良いんだけど」

2人の手合わせが始まると、ルクトは目つきが鋭くなって、殺気立った表情をしてバルジアラ様の剣を受けた。
ルクトは私に比べて身体が大きく長身なのに、バルジアラ様が彼以上に大きいからか、剣を合わせたまま後ろに押されている。
ルクトがこのまま長い剣で斬られるのではないかと心配になっていると、隣にいるディズが私の背中に温かい手を当てた。


「大丈夫ですよ。バルジアラ様は、怪我をさせずに終わらせますから安心して下さい」

「どうして分かるの?」

バルジアラ様の勝利を確信しているディズの言葉を聞いて、思わず彼の顔を見上げた。
すると、私を見ていたディズはいつもと同じ柔和な表情だったけど、困ったようにその青い瞳を細めた。


「バルジアラ様は、彼よりも年上ですから当然経験も多くなりますし、剣の技量も体術も、今まで数々の猛者達とやり合って鍛えられてきた名実ともにウィニストラで一番強い筆頭将軍です。

対してルクトさんですが。彼は得意とする炎の魔法は多彩に習得しているようですが、それ以外の魔法は炎の魔法ほど種類をもっていないようです。
彼の得意とする炎の魔法でも、呪いと同様に、上級兵士のみに教えられる彼の知らない高威力の炎やその他の魔法も存在するんです。バルジアラ様がその上級魔法を使えば、彼は得意の炎の魔法でも相殺することが出来ませんし、それ以外の剣術、体術、戦術などすべてバルジアラ様に劣っています。
ルクトさんは決して弱い人ではありませんが、あのように体格差を解決出来ていませんし、力の受け流し方も戦術もまだ未熟です。総合的に判断すれば、ルクトさんがバルジアラ様に勝てる要素は見つかりません」

「そう、なんだ…」

ディズはルクトと戦ったことがない様だし、まだ手合わせは始まったばかりなのに、そこまで分かるのは流石将軍と言うことだろうか。


「軍に所属して階級が上がれば将軍から直接指導を受けますし、他国と演習の機会があれば、未来の将軍候補と戦場以外で試合が出来るんです。
一方傭兵であるルクトさんは、私達のような軍人と戦えるとしたら戦場だけなので、一発勝負になってしまいます。そういった環境や経験の差は仕方のないことなのです」

しばらく無言でルクト達を見ていると、彼はバルジアラ様と何か喋っているらしい。
笑いながら口を動かしているバルジアラ様に対し、ルクトは怒った様な表情で睨みつけている。

そんなルクトを心配しながら見ていると、ディズがルクト達ではなく私を見つめていることに気付いた。その優しい視線は安心感を与えてくれるのだけど、今はなんだか不思議な気持ちになって、逃げるようにルクトに視線を戻した。



ルクトが威力の高そうな上級の黒魔法を放った後、バルジアラ様が魔法を切り裂くように長い剣を横に振れば、ひと振りで魔法がパックリと裂ける。
ルクトは歯を食いしばりながら次々に魔法を放っているけど、バルジアラ様は魔法で相殺させたり、剣で魔法を切り裂きながら間合いを詰めると、目にも留まらぬ速さで駆けて斬りかかる。
ディズの言うように体格差のせいなのか分からないけど、剣を受け止めるルクトは余裕のない表情のまま後ろに押されてしまう。

そんな状態がしばらく続き、剣を合わせた2人がまた話し始めたと思ったら、すぐにルクトが怒りの表情になって長い剣を押し返した。そして後ろに跳んで間合いを取ったルクトは、燃え盛る大きな炎の膜を生み出すと、バルジアラ様に向かって放った。
凍てついた氷の膜を放ったバルジアラ様だったけど、相殺出来なかった炎が捕まえようと襲ってきた時、飲み込まれる直前に大きな身体が後ろに跳んだ。

炎を躱したバルジアラ様は、地面で燃える炎のあちこちから立ち上る大きな黒い煙に紛れるように、一瞬でルクトの背後に回った。でも、ルクトの立ち位置からは動いたバルジアラ様が見えなかったようで、彼はあっという間に後ろから首元に剣を突き付けられていた。


ーールクトは今までずっとバルジアラ様に復讐心を抱いていたから、この結果になってきっと悔しく思っているだろう。そんな彼に私は何て声をかければいいのだろうか。


「彼はプライドの高い人ですし、シェニカの前でこの結果になったことで、ショックを受けているでしょう。
シェニカはこのことについて何も触れず、いつもどおりに振る舞ってあげて下さい」

「うん……」

私の心の中が読めているみたいに助言してくれたディズは、私の背中に優しく手を回して、2人の元に歩くように促した。





「念の為、バルジアラ様にも治療魔法かけますね」

「ありがとうございます」

ディスコーニと並んで歩いてきたシェニカは、無傷の俺に治療の魔法をかけると、バルジアラにも治療魔法をかけた。
バルジアラはシェニカを後ろから見ていたディスコーニに視線を移すと、小さなため息をついた。


「お前がシェニカ様を守る護衛である以上、しっかりやってもらわねぇとな。
将軍や副官相手にむやみに因縁をつけたり、喧嘩をふっかけるなよ?」

「言われなくたって分かってるよ」

この手合わせが始まってから、力の差は最初から明白だったのに、バルジアラは敢えて早々に打ち切らなかった。
それはまるで『シェニカ様の護衛として同行するのならば、俺への憎しみにこだわっている暇なんてない。足りない部分に自分で気付き、それを埋めるように努力しろ』と、俺に教えているように思えた。


結局こいつを跪かせることは出来なかったし、今の俺ではディスコーニも倒せないのだと嫌でも分かった。
その現実を突きつけられれば、俺の心の中に渦巻いていたバルジアラへの憎悪は小さく萎んでいく気がした。


自分の力不足を噛み締めていると、ディスコーニが俺とシェニカの間に入り込んできた。


「シェニカ。私ともカケラの交換をしませんか?」

「うん、いいよ」

シェニカがローブの内ポケットから革袋を出すと、ディスコーニは自分の右耳にあるピアスを外し、シェニカの右頬にかかっていた髪を耳の後にかけ、顕になった小さな耳に紫色の石が光る銀のピアスをつけた。


「ピアス?探索の魔法がかかってるの?」

「これは私のカケラをピアスに加工したものです。居場所が分からないと、万が一シェニカの身に危険が及んだ時に速やかに助けに行けませんし、互いに位置が分かっていた方が都合が良いので、シェニカも探索の魔法もかけてくれませんか?」

「あ……。うん、いいよ」

シェニカは自分のカケラに探索の魔法をかけて奴に渡すと、ディスコーニは透明なカケラを愛おしそうに見つめた。


「シェニカのカケラ、透明でとっても綺麗ですね。私は左耳のピアスと対をなす様に加工して、右耳につけたいと思います。私達を繋ぐ物が出来て嬉しいです」

「う、うん…」

俺やバルジアラの存在を忘れたようなディスコーニは、少し戸惑ったようにピアスを触るシェニカを満足そうな顔で見ている。



ーーディスコーニのピアスと対になったものを身につけるなんて、『シェニカは私のものです』と言っているようで腹が立つ。しかも奴の探索の魔法がかかっているってことは、ずっと監視されるロクでもないものなのに。なんでシェニカは、探索の魔法をかけあうことを許したのだろう。
それに、シェニカのためになんて言っているが、ディスコーニなんて腹黒い将軍の1人に過ぎないのに。どうしてシェニカは分かっていないのだろう。


バルジアラに完敗したのも悔しいが、それ以上に悔しいのは、カケラの交換なんていつでも言い出せたのに、敢えて俺が負けたこのタイミングで言い出したことだ。
まるで『負け犬の貴方は、シェニカが私のものになる様を黙って見ていなさい』と言われているようで、苛立ちを覆い尽くしても余るほどの悔しさと、罵声を浴びせたくなる衝動が込み上げてくる。
でも、その感情をシェニカに感じ取らせないように、右手を固く握りしめて感情を押さえつけた。



「あ~……。なんだ。とりあえずここを出ましょうか。シェニカ様、お時間を頂きありがとうございました。ディスコーニ、シェニカ様を困らせるなよ」

「当たり前です。では部屋に戻りましょう」

俺は前を歩くシェニカの背中を見ながら、奥歯を噛み締めた。



他の男の物なんてシェニカに身に付けさせたくないし、奴が受け取ったシェニカのカケラを奪い取ってやりたい。
でも、ただの護衛でしかない俺に口を挟むことは出来ず、ひたすら我慢して黙って見ていることしかできない。


今後、シェニカの右耳で揺れるピアスを見るたびに、バルジアラに負けた悔しさ、シェニカを奪われた悔しさを噛み締めることになるのだろう。


それは苦痛でしかないのだが、これから先、自分が強くなるために必要な証として、今はその存在を甘んじて受け入れることを決めた。



■■■後書き■■■
大変申し訳ありませんが、仕事などで多忙となってしまっているので、しばらく更新が遅くなりそうです。
更新出来るように日々少しずつですが頑張っていますので、ご理解いただければ幸いです。m(__)m
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