天使な狼、悪魔な羊

駿馬

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第10章 贈りもの

1.恩師と魔導書

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私が故郷の高等科に進学し、神殿で学び始めて1年が経った時。私はローズ様の私室で白魔法の勉強をすることがあった。


ローズ様は巫女頭という、この神殿で上から2番目の階級を持っている。
そんなローズ様の私室は実家の私の部屋の4倍は広く、そのほとんどの面積を本棚が占めていた。


私はローズ様の私室にお邪魔した時、その本棚を見せてもらった。




「うわぁ。こんなにたくさんの本があるんですね」

本棚の前で立ち止まり、どんな本があるのか見て回った。
そこには白魔法や黒魔法、その他の魔法の魔導書、研究レポートなど様々な本が詰まっていた。


「年を取ってこの神殿で1日過ごしていると、時間がたくさんありますからね。自由な時間はもう外出する気力も湧きませんから、部屋で本を読むのが一番の娯楽なのですよ」



「そうなのですか。中等科までは友達と一緒に走り回って遊んでましたから、私は友人と会いたいです。でも、神殿に進学になったのは私1人なので、私も本を読むのを楽しみにしたいと思います」



「……そうですね」



窓から遠く離れた薄暗い場所にあった小さな本棚を前にした時、私は首を傾げた。

5冊しか入っていないその小さな本棚だけ、読めない字の本が詰まっていたからだ。




「ローズ様、この本は一体何ですか?不思議な文字ばかりで全然読めませんが…」


「それは今は使われていない便利魔法の魔導書ですよ」


「今は使われていない便利魔法…ですか?」


ローズ様はその本棚から1冊の本を取り出してパラパラとページを捲り、ある一箇所のページを開いて机の上に置いた。




「この魔導書は、今我々が使っている文字の2つ前の旧字で書いてあるのです。
何となく読める文字もあれば、まったく見当もつかない文字もあるでしょう?

よく分からないのだけど、この魔導書は昔の人が元になった魔導書を自分の時代の文字に置き換えて、翻訳して書いたものだと思われます。
そういう作業をしていると、自然とその時に必要とされた魔法だけが残っていったのではないかと考えられているのですよ。

そう考えると、今我々が使っている魔法は、昔の人が取捨選択して残ったものなのではないか、と研究者の間では話しているのです」




「?」

ローズ様の言っていることが分からない私は首を傾げた。そんな私を見たローズ様は、ニッコリと笑って私を見た。



「要するに、今私達が習っている魔法は昔の人がこれは必要だからって伝えてくれたもので、この魔導書にはこれは不要だと伝えられなかった魔法が書いてあるってことです」



「不要な魔法…?」



「今は使われていない魔法は、もう魔導書の中でしか学ぶことは出来ません。
見たところ便利な魔法も多いのに、どうしてその時の人が不要だと判断したのかは分からないけど、きっと何か理由や環境の変化があったのでしょうね」



「じゃあ、ローズ様はそういった魔法をもう一度使おうとなさっているのですか?」


「そうね。でも、この魔導書にある魔法は、なぜだか私達が使っている黒魔法と白魔法とは少し魔力の使い方が違うみたいなのです。
だから魔導書が読めたとしても、簡単には使えません」



「使い方が違う?」



「黒魔法はその属性のイメージを大事にして魔力を練り上げ、白魔法は針の穴に糸を通すような繊細さで魔力を練り上げて使うでしょう?
でもこの魔導書の魔法はそうではないのです。
だから昔の魔導書の研究をしている人は居るけど、実際に使える人なんてほとんど居ないでしょうね。

研究者の間では、この魔導書に書いてある魔法が後世の一般的な魔法として伝わらなかったのは、こうした魔力の使い方が違うことも原因の一つじゃないかと考えているのです」



「そうなんですか。では、ここに魔導書があるということは、ローズ様も研究をなさっていたのですか?」


私がそう言うと、ローズ様は机の上に広げた魔導書を愛しげな目で見ながら文字をなぞった。




「研究というよりは、今では暇つぶしですね。
私がずーっと昔の若い頃、『白い渡り鳥』をしている時にこの魔導書に出会ったのです。その時は全然読めなかったけど、偶然1人の研究者に出会って辞書を貸してもらって、読み方を教えてもらったのですよ。
どうしても使えるようになりたい魔法があって、私はずっと何年も何年も挑戦し続けたら、それだけ使えるようになったのです」



「どんな魔法ですかっ!?見せてください!」

私はどんな魔法を使えるのかワクワクしてしまって、興奮に任せてローズ様の手を掴んでしまった。




「確か、今日のお昼は焼き魚だったわね。厨房から一足先に1人分の焼き魚をもらってきてくれますか?」



「や、焼き魚ですか?」


一瞬、耳を疑った。なぜ昔の魔導書で覚えた魔法を披露するのに、焼き魚が必要なのだろうか。






「そう、焼き魚よ」

私は不思議に思いながらも厨房から1匹の焼き魚をもらい、ローズ様の私室に戻った。



「シェニカありがとう。その焼き魚をこちらに持ってきてちょうだい」


ローズ様は焼き魚をナフキンで包んで手を当てた。
何か呪文を口ずさみ終わると、魚を一度頭から尻尾の先まで触れてから包みを開けた。




「わぁっ!!」



「どう?面白いでしょう。魚の骨とりです」


ローズ様の手には魚の骨だけが標本のようにブラブラと下がっていて、ナフキンに包まれた方はキレイな魚の形をしたままの身だけが残っていた。




「すごいです…!すごすぎます!」


「唯一使える便利な魔法はこれだけ。私は魚が大好きなのに骨を取るのが苦手だったから、こればかり練習していたのですよ。でも使い道は他にはないんですけどね」


ローズ様は照れ臭そうに笑い、私は拍手を送って大興奮だった。





「ローズ様!私も…私も練習してはいけませんか?」


「シェニカもやりたくなったのですか。良いでしょう。まずは魔導書の読み方から始めましょう。私が使っている辞書の読み方から教えてあげます。
でもその前に鼻血を拭きましょうか」




「え?鼻血?」

私は鼻に触ると、タラリと鼻血が垂れていた。





それから毎日、ローズ様の私室にお邪魔しては辞書を広げて魔導書の読み方を教えてもらった。

文字がなんとなく読めるようになってきたところで、骨とりの魔法から教えてもらうことになった。



骨とりの魔法は白魔法とも黒魔法とも違い、なかなか魔力の使い方が分からない。

黒魔法のようにイメージを大事にすればいいのか、白魔法のように精密さを大事にすればいいのか。悪戦苦闘の毎日が続いた。






そんな毎日が半年過ぎたある日。



「ロ、ローズ様。骨取り出来てしまいました…」

私は偶然にも魚の骨取りに成功してしまった。




「シェニカ…。貴女凄いですね。骨とりの魔法を半年で使えるようになるなんて。一体どうやって?」




「わ、私…。イメージを大事にしてみたんです。
とにかく集中して、魚の骨が身体からスーッと抜けていくように詳細にイメージをさせたら…出来ました」


黒魔法もイメージを大事にするが、それ以上に具体的なイメージを細部にまで集中してみた。
すると偶然にも出来てしまったのだ。




「そう…。貴女はもしかしたら才能があるのかもしれませんね。貴女は優秀だから、すぐに白魔法を網羅してしまうでしょう。
その後は、この古い魔導書を勉強するのも良いですね」



「ありがとうございますっ!」





その後も毎日ローズ様の部屋で魔導書の読み方を学び、新たな便利魔法を練習した。

数年後には、ローズ様の見立てた通りに白魔法の授業が全て終わると、基本的には時間が余るので、便利魔法の勉強を深めていくことになった。





魔導書に書いてあった魔法は、骨取りの魔法のように便利なものから、しばらく味覚を変える魔法といったイタズラに使えるものばかりで、あまり実用性のある内容の魔法は書いてなかった。


でも魔法が1つ、また1つと使える様になっていくと、次第に魔導書を読むスピードは上がり、魔力の使い方にも慣れ始めた。

ローズ様はその様子を眩しいものを見るように、目を細めてジッと見守っていて下さった。




「シェニカ…。読むのも時間がかかるのに、全部の魔法を使えるようになるなんて。まったく素晴らしいの一言ですね」



「ですが、物によっては得手不得手があって上手く安定しません」


魔導書を読むのにも慣れ、便利魔法を使える様にはなったが、魔力の消費が激しい。
使い慣れた便利魔法ならば、最低限の魔力だけで済む様になったが、あまり使う機会のないものは無駄な魔力の使い方をしてしまう。





「使い続ければ慣れるのだし、使えるだけでも凄いのだから気にすることなんてありません。
私はね、貴女が人一倍高い白魔法の適性を示しているのは、こういう理由だったのかもしれないって思うようになったのですよ」



「ローズ様…」



「この本棚の魔導書には、ちょっとしたイタズラに使えるものから、とっても便利な魔法ばかり書いてあったでしょう?

もっと他の魔導書には、人間の脅威になるような魔法が書いてあったのかもしれない。
ほとんどの人は昔の魔法なんて使えないから大丈夫だと思うけど、もし貴女が今後そういう魔法を得たら、その時は貴女が使い方を間違えないようにしないといけませんよ?」




「はい。今までみっちりローズ様に白魔道士とは、人のためになることとは…って教え込まれましたから、人の道に外れるようなことはありません!」



「そうですね。生徒は貴女しかいなかったので、ついつい熱心に教えてしまいましたからね」



ローズ様の熱心な授業は、本当に熱が入っていた。
時折涙ながらに熱く語るローズ様に影響されて、私までもらい泣きをすることも多々あった。


だから恐ろしい魔法を得たとしても、きっと大丈夫だろうと思っている。






「ローズ様、この本棚の古い魔導書はどうやって集めたのですか?」


「これは『白い渡り鳥』をしていた時に、古書店に立ち寄って見つけたものを買い集めたものです。
世界中の国々の直轄図書館でも、こういう古い魔導書は保管されていることがあるのだけど、部外者にはなかなか見せて貰えないからねぇ…」



「古書店ですか…」


「私もこの5冊の魔導書とは不思議な出会いをしたのですよ。
何気なく入った古書店に、何となく気を引く本を手に取ったら、このような昔の魔導書だったんですからね。
本が呼んでいたみたいに感じたものです」




「すごく運命的ですね…。憧れます」



「まぁ、読めても使えないのだけどね。でも、私が集めた魔導書を貴女が使えるようになったのだから、運命は続いていたのかもしれませんね」


それから成人を迎える時まで、私はずっとローズ様の部屋に入り浸って魔導書を読み耽った。




数年に一度、このダーファスの神殿に、ローズ様と同じ様に便利魔法の研究をしている人達がやってくることがあった。




「はじめまして、シェニカ・ヒジェイトです」


研究者は全員ローズ様と変わらない高齢で、他国の神官長を務めた人が多かった。
初めて勉強会に参加する時、私が挨拶をすると、お爺ちゃんやお婆ちゃん達は、拍手で私の参加を受け入れてくれた。



「おぉ!貴女が噂のローズ殿の秘蔵っ子か」

「将来が楽しみな娘さんじゃのぅ」


色んな人達がそう言ってくれたのだが、ローズ様はコホンと咳払いをして一瞬で静かにさせた。




「みなさん。前途のある私の愛弟子ですから、黒い話は控えて下さいね」


ローズ様が研究者達にそう念を押す様に喋ると、そこにいた全員が一瞬ビクリと身体を震わせた。



「分かっておるから、そう怖い顔でこちらを見るな」

「ローズ殿の愛弟子には、白薔薇の強い加護があるのぅ。これは将来が心配じゃの」


それから数回、勉強会に参加させてもらったが、私が成人する頃には全員旅をするには厳しい高齢になっていたので勉強会はなくなった。




そして。

私が成人して故郷を旅立つ時、ローズ様が魔導書研究の師匠から受け継いだ辞書と精神を、私が受け継いだのだった。


今では滅多に使うことのなくなってしまった辞書だが、私の大事な宝物だ。

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