天使な狼、悪魔な羊

駿馬

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第10章 贈りもの

2.便利な魔法の研究者

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街と街道を隔てる門の前でルクト達を見送った私は、フードを被ったまま5人の護衛を連れて街の中へと入った。


赤い煉瓦で整備された大通りの両脇には小さな水路が流れていて、水路の上には小さな橋が掛けられている。
橋の欄干には赤や白の花が咲いた小さな鉢植えがかけられ、子供達が水やりや枯れた花を取ったりして世話をしていた。




大通りの一番奥に視線を向けると、そこには赤い十字が掲げられた大きな白い建物がドドンと鎮座している。

この街は領主ではなく町長が治めている場所だが、あの神殿は明らかに町長の屋敷よりも大きいだろう。下手すれば領主の屋敷よりも大きいかもしれない。




「なんかすごく立派な神殿ね」



「はい。この街の神殿は周辺地域を纏める拠点になっている場所ですので、他の街より神殿は立派になっているそうです」


私の呟きに返事を返してくれたのは、護衛の1人のラルベッドという、スキンヘッドがトレードマークの人だ。
ラルベッドはこの国での『黒鷹』の幹部で、食事会の時にも同席していた。リズソームの近くが故郷らしく、この地方にはとても詳しいらしい。




「ここにも元『白い渡り鳥』の人はいるのかな」



「いいえ。この国からは『白い渡り鳥』様が出たことはないですし、引退した人も住んではいません」




『白い渡り鳥』になれる人は少ないので、当然引退した人が身を寄せる場所も少ない。
私の恩師ローズ様は、私と同じセゼルのダーファス出身で、引退後は故郷の神殿に身を寄せることにした人だった。


もしローズ様がダーファスの神殿に居なければ、私は元『白い渡り鳥』がいる他の街。国内に該当の場所がなければ、他国にまで行かなければならなかったらしい。

近くにローズ様が居てくれて本当に良かった。






大通りから1本小道に入った場所にある安宿に部屋を取ると、女将さんに目的地のお屋敷の場所を尋ねてみた。


「女将さん。ゼストフール様のお屋敷ってどこにあるかご存知ですか?」



「ゼストフール様?あぁ、前神官長様だね。その方のお屋敷なら、大通りを東に行った一番突き当りの大きなお屋敷だよ」



女将さんに教えてもらった通りに大通りを進めば、この街の立派な神殿には及ばないが、多分この街の町長よりも立派な屋敷に違いない、と確信するような大きな屋敷があった。


屋敷の前には衛兵は居ないが、門をくぐって玄関まで歩いていると、少し離れた場所に薔薇園が見えていた。

薔薇は上流階級の人達の富のシンボルでもあるので、貴族や大商人といった裕福な人達は自慢の薔薇園を持っていることが多い。


薔薇は確かに綺麗だけど、『お金持ちの富を表すシンボル』という風に見てしまうから、あまり興味を持たない。どちらかと言えば、街道沿いに咲いた季節の素朴なお花だったり、花壇や鉢植えに植えられたお花の方が純粋な可愛らしさが感じられて好きだったりする。





「すみませーん!セゼルのシェニカです。どなたかいらっしゃいませんか?」



フードを外して、大きくて立派な木製の扉をドンドンドン!と叩いてみると、扉の向こう側でバタバタという足音が聞こえてきた。






「これはこれは!シェニカ殿ではないか!珍しい人が来たもんだなぁ」


フサフサの真っ白で長い髪を後ろで一纏めにしたゼストフール様は、扉を開けようとした使用人を押しのけて、扉を元気よく開け放った。




「ゼストフール様、ご無沙汰しています」


「随分と久しぶりじゃの。立ち話も何だから奥にどうぞ。護衛の方もお入りなさい」



ゼストフール様の案内で屋敷の中に進むと、中庭を見渡せる窓が続く廊下を歩いた。大通りから見た時には分からなかったが、中庭の奥には渡り廊下で繋がった大きな建物があるようだ。

外から見た以上にすごく広く、その規模は今までに訪問した領主の屋敷並みだ。


ゼストフール様は貴族ではないが、引退するまでこの街にある神殿の神官長をしていたから、こんなに立派な屋敷に住んで居るのだろうか。






応接間に通されると、その趣向が凝らされた広い部屋に思わずキョロキョロと見渡してしまった。

ガラスが嵌った木製の窓枠には緻密な装飾が施され、カーテンは絹で作られているのか見ただけでも分かる綺麗な光沢がある。



椅子やテーブル、茶器などの調度品もどれも一級品だと感心していると、使用人の人がテーブルにすごくいい香りのするお茶を出してくれた。


ゼストフール様が目で飲むように勧めてくれたので、さっそく手にとってみると、赤に近いピンク色のお茶からは、もわりと強い香りが漂ってくる。

一口飲んでみると、口いっぱいに芳醇な味が広がった。





「これは屋敷の薔薇園で咲いた薔薇を使った紅茶じゃ。シェニカ殿の口に合うと良いのだが」


「素晴らしい芳醇な味と香りですね。とても美味しいです」



私の答えに満足したのか、ゼストフール様が優雅に薔薇の紅茶を飲みながら喋り始めた。




「シェニカ殿は『白い渡り鳥』としてかなり活躍しておるの。評判は引退した儂にまで聞こえておるよ」



「いえ、まだまだ半人前です」



「シェニカ殿は謙虚じゃの。すでに神殿との関わりのない儂に、何とかシェニカ殿をこの国に呼べないかと何度も打診が来る。
ローズ殿は『再生の白薔薇』だったが、最近ではシェニカ殿は『再生の天使』と呼ばれておるぞ」




「えっ…」


知らない間に変なあだ名がついてる…。なんだ『再生の天使』って。なんで天使!?誰がそんなこと言い始めたの?!


私は散々口汚く声を張り上げてるし、脛を蹴ったり、叩き出したりしてるから『ヤンキー渡り鳥』じゃないの?






「二つ名がつくほど優秀な『白い渡り鳥』ということじゃの。他の『白い渡り鳥』で二つ名がつく者は数人しかおらぬ。胸を張るべき活躍ということじゃ。
して、便利魔法の方はどうなっておるか?」




「はい、旅先で見つけた魔導書が1冊ありました。今回伺ったのは、ゼストフール様のお持ちの魔導書を見せて頂きたくて、失礼を承知でお邪魔させて頂きました」



「ほほう。そのためにわざわざここまで。どうぞ好きにお読みなさい。さっそく書庫に案内しよう」



「ありがとうございます!」



ゼストフール様に案内された書庫は、円形のホールのような形になっている。円の形に沿うように本棚がグルリと設置されていて、その全てにぎっしりと本が詰まっていた。


書庫の中央にはテーブルと椅子が置いてあり、壁の一部には外に出られるようになっているのか、大きなガラスが張られたドアがあった。




「儂は用があるからこの場から去るが、遠慮なく読んでくれて構わんからの」



「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます」




私は早速いくつかの魔導書を手に取ると、部屋の中央にある椅子に座った。

椅子とテーブルはシンプルながらも、いい木材で作られているのか、とてもスベスベして手触りが良い。




「私は魔導書を読むので、皆さんは寛いで下さいね」


「「「分かりました」」」



昼過ぎにお邪魔したのに、魔導書を脇目も振らずに読み耽っていたから、気付いた時にはあっという間に日が暮れそうになっていた。

私は慌てて読みかけの本を元の場所に戻して書庫を出て、家の使用人にゼストフール様を呼んでもらうと、ニコニコとした笑顔のまま玄関まで来て下さった。





「ゼストフール様、今日はありがとうございました。まだ読み終わっていないのですが、もう少しお邪魔しても良いでしょうか?」




「もちろんじゃよ。気の済むまでお読みなさい。シェニカ殿は宿はどうなさった?良ければ屋敷に泊まっていきなさい」



「宿は既に取ってきましたので大丈夫です。お気遣いありがとうございます」



ゼストフール様の屋敷を出て宿に戻ると、私と護衛の人達は食事をして部屋に入った。シャワーを浴びて髪を乾かした後は、ベッドに横になって今日のことを思い出してみた。


ゼストフール様のお屋敷に行ってから、私はずっと本を読んでいたので、護衛の5人はずっと部屋の端の方でつまらなそうに過ごしていたに違いない。
そう思うとなんだか申し訳ないが、これもお仕事として付き合ってもらいたいところだ。



ルクトが選んでくれた護衛には、話しやすいフェイドが居るので、口数の少ない4人でも特に苦にならないのが救いだ。


5人とも無口だと流石に辛いものがあるが、マスコットのフェイドが居てくれるだけで、その場が和やかになるからとっても感謝している。



食事の時に聞いて驚いたのが、意外なことにフェイドはランクSの傭兵だった。
可愛らしい感じという理由で、ランクはそんなに高くないと思い込んでいたから、その事実にビックリしてしまった。





枕を抱きしめて、ルクトのことを思い浮かべた。


今頃何をしているだろうか。まだ戦場には到着していないだろうから、どこかの街の宿屋にいるだろうか。

ルクトとこんなに離れたことなんてなかったから、何だか寂しくて物足りなくて仕方がない。




「ルクト、喧嘩とかしてないかな。どうか彼が無事でいますように」



戦場に行く様子のルクトを見て別れるのが本当に寂しかったが、「待ってろ」「護衛はまだ続ける」と言われて正直すごく嬉しかった。



昨日の夜、ルクトがしてくれたおまじないを思い出して、私の顔は一気に赤くなった。あのおまじないはとっても嬉しくて、ドキドキして、私の心臓は破裂しそうだった。




思い出すともっと恥ずかしくなって、枕が悲鳴を上げそうなくらいギュ〜っと強く抱きしめた。


ーーあの時、額飾りにキスをしてくれたけど、もうちょっとでキスしそうなくらい至近距離だった。目を閉じたルクトの顔はとっても凛々しくて、かっこよくて…。きゃぁぁぁぁ!!



思いっきり枕を抱きしめてしまったせいか、枕の中に入った綿が両端に寄って、こんもりと盛り上がってしまった。


私は枕の綿を元に戻しながら、ルクトの無事を心から祈った。








翌日から私は日中ゼストフール様の屋敷で魔導書を読み耽り、夕方になると宿に戻って休むという1日のリズムで動いていた。

そんな単調な毎日が続けば、流石の護衛も暇そうだ。




「皆さん、つまらない毎日でごめんなさい」


宿の食堂でみんなでご飯を食べている時、暇にさせていることを謝った。身体を動かさない単調な毎日は、ルクトだけでなく、みんなにとっても苦痛のはずだ。




「いえいえ。これも仕事ですから。シェニカさんは何も気にする必要はありません」


5人は一瞬ポカンとしていたが、次の瞬間には顔を見合わせて笑い合っていた。





「シューザやルクトは今頃どうしてるのかな?」


食事を済ませた後、私がお茶を飲みながらそう呟くと、5人はお酒を飲んでいた手を止めた。




「きっと野営地で酒でも飲んでいるのではないでしょうか」


「『赤い悪魔』と『黒い悪魔』が同じ国側に付いているので、野営地では安心して飲んでいる傭兵が多いと思いますよ」


「ついでにそんな2人が同じテーブルで飲んでるところを見て、騒然としているかもしれません」


「今までだったら、絶対に誰かとつるむことのなかった『赤い悪魔』がよりによって『黒い悪魔』と一緒にいるんですから、それは驚きでしょうからね」


「そうですよ。新聞の1面を飾ってもいいくらいの衝撃ですよ」


護衛達は遠い目をしながら遠く離れた仲間を思い出しているようだ。そしてライバル関係であるルクトとシューザが一緒にいることは、やっぱり意外な事実らしい。






「みんなから見た『赤い悪魔』って、どんな人だったの?」


戦場でのルクトの様子が知りたくて軽い気持ちでそう尋ねてみたのだが、いつもの明るさを失くしたフェイドが伏し目がちに口を開いた。




「自分から見るとルクトさんは……。まさに悪魔のようでした。
シューザさん以外の『悪魔』と言われる人達は、基本的に全員単独行動をしているんですが、その中でもルクトさんは目つきもきついし殺気もすごくて…。
そんな刺々しさから仲間を持たないんじゃなくて、持てないんだと思ったくらいです。

相手側だろうと味方側だろうと、戦場で赤い髪を見つけた時は、毎回『赤い悪魔』じゃないかってヒヤヒヤするんです。
まるで生き物のようにうねる赤い炎を纏ったルクトさんは、いつも笑みを浮かべて襲いかかってきます。
ルクトさんはスピードが速いので付いていくのが大変で…。

敵として出会えば、ルクトさんの相手はリーダーに頼むことがほとんどでした」




「だから、あいつが護衛をしている時は驚いたんだ。あの『赤い悪魔』がどうしてってね」



「でも、護衛を続ける理由も、多少話しやすい雰囲気になっている理由も今では十分分かりました」


フェイドが喋っている間、ウンウンと首を縦に振っていた他の護衛達だが、護衛の話になると全員が顔を見合わせてクスリと小さく笑った。




「理由が分かるの?教えて教えて!」


ルクトが自由になった今でも護衛を続けてくれる理由は私も知りたい。私があまりにもダメ過ぎて見ていられないからだろうか。
彼らが分かるという理由は、なんとしても聞きたい。




「あはは!ズルはダメです。シェニカさんは自分で分からないといけませんから。
でも…。ルクトさんが本格的に戦場に戻れば、シェニカさんとは離れることになると思うのですが。それは構わないのですか?」



「長い時間一緒にいるから淋しさはあるけど、私はルクトの自由を縛ることは出来ないから…。居なくなったら、また護衛を探して今まで通りかな」




「ルクトさん報われないなぁ。シェニカさんが鈍いってのもあるけど」


フェイドの一言に他の護衛達から忍笑いが起こった。なんで笑いが起きたのか分からなかった私は首をかしげた。


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