74 / 153
下−7 グロネコ
しおりを挟む山田の喫茶動物園はもののけ喫茶ホラー動物園になっていた。
制服がホラー系。沖田がデザインしたというだけあり、バリバリ本物感だ!
でも沖田はこの事実を知らないらしい。
あの後、神はあのラフで山田に新たな制服を作らせた。沖田はこの店に入らないから大丈夫だろうとの甘い見込みで。
だがしかし!
鶏達は通勤していた。群れで住んでいる集合獣宅というか養鶏場?みたいな家から出勤していく。
鶏あたまなのであっちいっちゃこっちいっちゃしながら店まで通勤する。
鶏だからいちいち着替えるのを面倒くさがり、制服のまま通勤していた。
更に、営業中の買い物なども鶏が行く。なのでたまに沖田とすれ違うことなどあったりするだろう。
でも沖田は、そのホラーに出てくるような服が視界に入っても全く何も思わない。つか、自分の書いたラフ画がその制服と結びつかない。
実は沖田の脳内画像とその手で描いた画像は物理的には一致していないのだが、沖田の精神上では一致しているのだ。だから自分の手の外にある「沖田が描いた絵」でも、自分の精神内でそれが同一のものだと一致しない限り、普通に見たとおりの別物、だと認識してしまう。
神は「バレたら言い訳すりゃいいや」とか思ってたが、誰も言わなければ沖田は永遠に気が付かないのだ。
こういう「画伯絵」のクリエーターにはよくあることなのだ。
山田は山田で新たな店員を探し出すことにチャレンジしていた。
金物屋、駄菓子屋、タバコ屋、古物商、生鮮市場、なぜかあらゆるいなさそうなところばかり探していた。山田の勘働きなのだろうか?
で、
「今日から入る新人の、、、、、」名前を聞いていないらしい
「ぶにゃこにゃ!」
「そう、豚ネコさんです!」
「あほう!ぶにゃこにゃ!!」
「ぶにゃねこさんです!」
・・・・・まぁいいか
「ぶにゃこは黒猫人種にゃ」
「ぶにゃねこさんはグロ猫です、」
「「「「「・・・・・・・」」」」」
((確かにかわいいとは言い難いし、、グロイっちゃーグロだわねー))厨房の千葉家から出向中の2人。
「ムッ!誰かがいらんこと考えている?失礼な!」ぶにゃ
「ほう、ネコの勘ですか?」
「乙女の勘にゃ!」
(おと、、おかめ?)
ムッ!!?
「そうそう、オーナー、新しいメニュー作ってみたんだけど、試食してみて?」
ず、ずずず、むしゃむしゃむしゃ、、ごっくん、、「うっめぇー、、なにこれ?」
「サルサソーススパゲッティー」
「・・えー、、猿猿ソース、、、猿のエキスが入っているのか、、、でもうまいからいいや、猿猿スパ、で売っていいよ!」
・・・・・・
オーナーの指示に従うしかない2人。
ちなみにサルサ=ソース、なのでサルサソース=ソースソースなので「前のフロントタイヤ」みたいなものである、とのことらしい。
山田のお店も日々成長しているのだ!!明後日の斜め上にむかって!!!
ぶにゃはデビュー一発で客から人気を奪った!!デビューというかでぶーというか、、
「ぶーちゃーん!おかわりー!!」
「誰が豚にゃ!このハゲ!!」
「ぶにゃちゃーん、で、ぶにゃちゃーん!注文いいかなー?」
「誰が豚だこの靴下臭いがっ!!」
「豚ネコちゃーん!メニューが来てないよー!」
ボコっつ!!お盆が凹んだ音、そのおっさんのあたまによって。
なんか、プチマゾ系が多いのだろうか?60年代の者達は、、
それか、ぶすッ娘バカッ娘に罵倒されるのが好きなのか、、、
しかし、それでも、彼女は天職を得たわけである。
バカ鶏ッ娘達もそうだけど。
ナマケモノッ娘は違うのか?と言えば、そうではない、と言い切れるだろう。
罵倒されぶっ飛ばされた客達が床にのびた時、彼らを癒やすのは彼らの視線の先で天井にぶら下がっているナマケモノッ娘たちの無機質な目であった。
道端のゲロや人糞跡を見る目ではなく、完全無視の無機質さ、、ぶっ飛ばされた喜びに更に完全無視されるこのえも言えぬほどの大歓喜!
彼ら客達は、前世含めて数十年どれだけ願っても得られなかったものを、ここで見つけたのだった。
彼らは思う、ああ、死んでよかった、転生してよかった!と。
そして彼らは密かに心に決めている、また死んでも、生まれ変わりだけはしない!絶対にっつ!!と。
この歓喜を忘れるくらいなら、うしなうくらいなら、消える!!と。
バカです。
一方、
「ごぉら”ぁああああ!なにさらっと割込みしてやがんでいそこっつ!!」
むんずと頭を掴んで振り回す
ぶーん、ぶーん、ぶぶーーんん!!
とんでけーー♪ きらりん*♪
「はーい、割り込みダメですからねー♪」
沖田である。その前には100人ほどが列をなしている。
マルネラでは危険な大空に投げ飛ばす行為も、ここ日のいずる国では些細なことである。国民生まれながらにして鍛えられている?のだ。高い高いぃーと数十メートル上まで放り上げるのが一般的。でないと赤子も喜ばないのだ。大鷲などが狙うが、赤子の母は小刀を投げ撃ち落とし、大鷲はおかずにされる。一挙両得である、使い方ほんの少し違うけど。
なので、
ミューズの男性客達の間で密かに、
「俺、今日投げられちゃった♪」
「いいなー、どこまで飛んだ?」
とか「ご褒美」級。
レアクラスが小田からの折檻。今迄一人しかない。客達はカレを奇跡を得た男と呼んでいる。
バカである。
なので美味しい食事をしたくて来る客も結構ひいちゃって、予約で個室以外使わなくなっている。
神山だけではなく、
他の連中も、そーゆーのを集めるようになってしまているようだ。
ギルドの要請で危険なダンジョンを壊滅させている山梨チーム。
「山さん、いまいっすかー?」
「おお、山梨さんか、大丈夫だけど何?」
「うち、今仕事終わったとこだけど、これから沖田ちゃん達の新しい店に顔だそうと思うんだけど、一緒にどうっすか?」
「おー、行く行く、俺らももうすぐおわるかグッジャッツ!終わったからー!」
「んじゃあとでお店でー!」
「母上はどっちに行くのだ?」
「決まっているじゃないですか、山田神様のお店ですよ」
・・・・・・・
周子は見に行ったことがあった。はいら、入れなかったが。お腹の子に絶対悪影響あるなー、とか思ったんで。
「んじゃ、我らは沖田と小田の店に行きますので」
神に近い癒やしの力がある小田の近くにいるほうが万倍良いと思うのは当然だろう。
母がどう反応するのか見てみたい気もしたがw
0
あなたにおすすめの小説
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる