放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第十話 友人のタカ

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ボクはユータの友人タカだ。幼稚園の頃から知っている。
ユータが随分変わってしまったので、その一部、ボクの知るところだけでも語ろう。

ユータがのんびり天然ボケなのは全く変わらない。もしかしたら普遍とはあーゆーのかもしれない、というほど昔から今日まで全く変わらない。

ユータがいじめられなくなってから、ユータに変化が出てきた。

体育の時間、
砲丸投げの玉を用意しておくように、と言われた体育委員が僕らにそれを押し付けた。すごく重いから。
普通、そのかごに入っている砲丸を2つくらい手で持って、校庭まで運ぶ、何往復かする。
けど、そのときは
「・・・・・」ユータ
なんか砲丸の入った鉄カゴを見ている。
手をかけ、おもむろに「よいしょっつ!」
あー、、なんか、、持ち上げて、、、ととととって、、足早に校庭の所定の場所に、、ドッスン!!
半分めり込んでるよ、

帰りに商店街に寄って買食いとかしているとき
そばでオバァさんが男にどつかれて倒れた
あっ!って、ユータが駆け寄って、その時どついた男がユータに気づいて手を出したんだが、ユータは無意識にそれをひょいって弾いた、、、はじいた男の腕はものすごい勢いで男の本体をも引っ張って飛んで、まさに飛んで!、向こうに在るビルの壁にめり込んだ。二階と一階の間くらいの高さに!!
「おばーさん大丈夫?」 ユータは何も気づかず、おばーさんを助け起こしただけだった。

翌日、近くの交差点で信号待ちしてると、横断歩道の向こう側に全身包帯男が両脇からごっつい男たちに担がれ、こっちを指差していた。その男たちの周囲にも大量の似たようないかにもヤクザ的な、、
信号が変わった、ユータは何も気にせずに渡っていく、、ボクは足がすくんで動かなかった、、漏らさなかっただけ偉いと褒めてもらいたいくらいだ。勿論声など全くでず、思いっきり焦った、ユータが歩いていってしまう!!
が、 
ユータがあいつらに近づくにつれ、あいつらに動揺?が起き、、ユータが横断歩道を半分以上進んだ時には、もうばらばらっ!と逃げ出し始めていた。奴らは、包帯男だけ残し、逃げ去った。
信号が赤になった。
ユータが、ボクに気づき、道路の向こう側から「タカ!どうしたの?」
「ああ、ごめん、ぼーっとしていた!」

ユータの足元の近くに座り込んでいる包帯男のそのあたりから水みたいのが広がっていっている。
ユータと包帯男の間に2人ほどいるのでユータは気づかなかったのが幸いだろう、包帯男には。
人の良いユータだ、気づいたら保護しようとするだろう、、、


ユータとボクが下校時に、また買食いで、駅の近くにまで行った時、定期を拾った。
駅に交番があるので届けようということになった。
交番に入ると、中に座っていた警官が顔色を変えながら飛び上がり後ずさり、右手はホルスターのベルトを外していた、、、
「これ、落ちてたんですけど、、」ユータ
警官の目はユータに釘付け、心臓もうごいていないんじゃないか?というほどフリーズしている。
「???あの、、」ユータ
「ユータ、この人、、なんかアレらしいんで、、怖いから、駅員に渡せばいいよ、、そのほうが早い、駅なら持ち主探しやすいし、、」
「うん、じゃそーしよう」

駅員は普通に受け取ってくれた。
あの警官の反応が、横断歩道の向こう側に居た連中の反応に似ていたのは、、、怖い考えになっちゃうから考えないようにしよう。


ゲームセンターで、人気ゲームに並ぶと、前になんで居た人たちはみな僕らに譲ってくれて、やっているひとも中断して譲ってくれる。逃げていると言う者もいるかもしてないけど、多分、譲ってくれているんだ。
けど、スーパーで僕らが菓子パンを持ってレジ前の列に並んでも、おばはん達は逃げていかない。

なんか法則あるのだろうか?
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