放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第六十八話 森に新鮮なお肉をとりに 中間の街・冒険者の街

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運送屋のバイトも数日続いたけど、無事終わり、ユータは予定を気にしなくて良くなった。

「なんか、向こうの世界は時計とかカレンダーとかないから楽だよね」ユータ
「あー、時計は知らないけど、カレンダーは一応あるらしいぞ、王宮や神殿には。まぁ、俺らには関係ないから無いのと一緒だけどなー」
「だねー」
とのんびり会話していた。

昨日の夜にバイトが終わり、今日一日こっち(自宅の街)でのんびりしようとドーラと決めたユータ。
夏休みだから宿題とか、一般的にはあるのだが、、ユータの学校は一般的にはあほ校と言われているので、先生たちは宿題出してもやってこねーだろーと思って出していない。
そのかし、休み明けにテストして、赤点だったら補習漬けらしい。

「どーなんだ?テストなんだろ?」
休み前に先生にテスト受けるかどうか訊かれたドーラは、めんどくさいから”遠慮”したふりして拒否した。先生は苦笑いしていた。クラスメイトは羨ましがったw

ユータとタカは余裕だろうと思っている。
一学期の期末も余裕だったから。

ファーストフードショップで体に悪そうなのをコレでもか!っというほど食べ、チープな味に満足した2人は今晩からまた向こうに帰る。

市の道場で大見得切った割にはあまり顔を出さないドーラ。でも出すと、おもいっきししごいている。
「いや、奴等しごくとなんか喜んでるぜ?」ドーラ
「・・・・」
どういってイイのかわからないユータ。

タカは結構パワーも付き、真面目に通ってるんで、素直さも相まって習得が早くなっている様子。
初心者の子達に教えることも多くなってきたとのこと。
入学したての頃ひ弱そうに見えたタカの変化で、うちの学校からも道場に通う者が少しづつ出始めた様子。

「こっちは、なんだかんだうまく行ってるな」ドーラ
「うん」
ヒモノも、もってきたらすぐなくなるほど買ってくれる人増えているし、

「向こうも落ち着いたらよくなるだろうなー」ドーラ
「そうだね、、ダンジョン側の街も結構大きくなってきてるし、中間の街も。」
「ゴンザール側の、砦の前はどうなんだろうな、、」
「そうだね、、大きくなってればいいね」

ーー

中間の街

「・・・・すげーな?」ドーラ
「うん、いつの間に、、」ユータ

この間見に来た時に、これからこの街作り始めますよ、ってことを決めたばかりだったはず、、、

もう営業をはじめている宿屋もある。できたてホヤホヤだ。
作りがいかにも簡単に、というのがよくわかる銭湯は、それほど多くの人がここに一気にやって来て働いているということだろう。体裁はどうでもいいから早く使えるように、としたのだろう。

その中でもギルドが最も混み合っている。
「覗いてみようぜ?」ドーラ
ユータも興味があった。この辺の魔獣はどの程度なのだろう?
オイシイものだったら狩って帰りたいな、と。

うわ、、
扉はひっきりなしに開けたり閉めたりされてるので、
開けたままのがいんじゃね?と、ドーラは扉を開けたままにしてつっかえ棒をかました。
「お、気が利くな坊主!ありがとな!」
とすれ違いざまに声を掛けてくる冒険者達。

「流石にゴンザールから来た者達だなぁ、、人間がまとも、というか、余裕在るよなー」
ドーラも感心するほど。
「なんか、ジョニーさんと感じが似ているねー」ユータ

「・・お?坊主、ジョニーの知り合いか?」
その時ちょうど通りかかった冒険者

「はい、一緒に狩りました」
「おう、ジョニー凄かったぜ!」
「・・へぇ、、ジョニーと一緒に、、で、坊主達は戦果あったのかい?」
「まぁ、、数頭あったよな?」
「うん、まぁ、、そこそこ稼げたけど、、食べられないものだったからねぇ」ユータ
ドラゴンは美味しくないとのことだった。オイシイものだったらあの時ギルドに売っていなかった。

「ふーん、んじゃ、ここでもやっていけるな。気をつけろよ?ゴンザールの森よりこっちは一段二段上だからな。」
「あ、あの、オイシイ獲物って、こっちにはいるんですか?」ユータ
「・・・・まぁ、、そうだなぁ、、、オークの変種なんかすげー美味いとかうまくないとか、、(どっちだよbyドーラ&ユータ)、、ミノの変種もいるみたいだし、、ま、狩ってくってみろよ、自分が美味いと思うのが美味いんだから」
至言だ!とユータ感激!

「ああ、でも変種ってのは通常はだいたい強さが二倍とかになってるからな?お前たちだけだと、、一緒に行く冒険者探すほうが安全だぞ。気をつけてな!」
「「はーい!!ありがとうございましたー!!」」


「やっぱここの人たちは、強さ余裕なんだね。」ユータ
「だなぁ、、変種を普通に話してるってことは自分なら狩れるって自信あるんだぜ?」
「ジョニーさん達、って感じだね!」
あっはっはっはっは!!×2

依頼掲示場を見てみる。
個別の依頼は、食材調達ばかり。ミノとオークの変種の調達の依頼もあった。やっぱりうまいんだろう、と思った2人。
常時依頼でもミノとオークが張り出され、その他野草。森の奥に入っていく冒険者に「ついででいいからとってきてください!」という感じで依頼が書かれている。

ギルドの外に出る。
ごろごろごろ、、と、遠く南の方から、雷?の音。

「もしかしたら、こっちは雨季が在るんじゃね?南だしな、、もしかしたら海もそう遠くないかもな、、」
とドーラ。さすが物知りだね!。

まぁ、ここいらはまだ大丈夫だろう、と森へ向かう。
2人は、ひょーいひょーいひょーいという感じで跳ねる?+走る?みたいなゆるい感じで走って見えるんだけど、進む距離は半端なく進めている。
傍から見ると、あれ?って感じで、なんか化かされてるように感じるだろう。
忍者みたいにたたたたたたた!とかかっこいい感じの走りではない。

2人はいつの間にかストレージから剣を取り出し腰に下げていた。

サーチはドーラのほうが得意。経験の桁が違うからだろうか。
あっち、こっち、そっち、とドーラに従って行くと、獲物がどんどん見つかる。
勿論他の冒険者が獲っている最中の獲物は無視する。
前の土地だったら、たまに危機に陥っている冒険者も居て、助けるのだが、さすがだここは。
皆余裕で狩っているようだ。

南だから毛皮はあまり見向きされないのか、狼系狐系などは見向きさていない。

ゴブリンも見ない。
「いい森かもな、、」
「みたいだねー、ゴブがいないっていいねー」ユータ
面倒だから。食えない、魔石がしょぼい、数でこなすしか無い。狩場を汚す、荒らす、人里に出て襲う、などめんどくさい存在だから。ほかの魔獣はめったに人里に出ない。

途中、採取依頼の野草とか見つけると、ドーラとユータは魔法である程度かっぱぎストレージにしまう。

2-3時間くらいだろうか。
「久々でおもしろかったな!そろそろ戻ろうか」ドーラ
もう食材はかなり獲れた。数日は皆ステーキにできるだろう。
「うん、今日は充分だと思う。また来ようね!」
「おう!」

で野草があるのでギルドに戻って売った。
いつのまにかかなり大量になっていたので、喜ばれた。

「おう!昼間の坊主達、まだいたのか。」
昼間声かけてくれた冒険者だ。

「さっき獲ってきました!」
「おう、イレグイだなー、、いいねここ!」
・・・・・・
「はえーな?四半日もたっていないんじゃね?」冒険者
「まぁ、、でも今日皆で食べる分は獲れたんで、、」
「ああ、家族の分か、、そりゃよかったな!」
「うちは大家族なんであまりイイもの食べる機会すくなくって」ユータ

ユータの言うイイものってのはステーキとかバーベキューとか焼き肉とか、だ。
だからユータ達が獲ってこないと、そういう機会は無い。
元の森では得物はそう多くはなかった。
ましてや今は大家族になっている。

「ほう、、大変だな、、えらいぞ!10人くらい居るのか?」
「うーん、」
「今、二百人越えてるぜ?」
「え?いつの間に?」
「この間院長先生がな、、」
「足りるかな?」
「ミノが30は行ってるだろ?オークはどんだけ行った?」
「50前後かなぁ、、」
「「・・・足りるな、、」」

「おまえら、、、どーやって探すの?集落とかあったの?」
あんな短時間で?どーやって?と、不思議でならない様子である。

「あ、ドーラがサーチすごいんで、ばんばん見つけるんです!」ユータ
ねこそぎ?
「いや、、間引きな感じでやったぞ!」
ああ、えらいな、、、で、そんなやっても、こんな短時間?
「飛べるからね」ドーラ
・・・・魔法使いかよ、、、しかも、、ごっつう強力な、、しかも心読まれてたし、、

「ジョニーの知り合ってったよな?」
「うん!一緒にドラゴン狩ったよ」ユータ
あ!こいつらかっつ!! この冒険者も知っていた。あの件は有名になっていたのだ。

「ああ、わかった、あんときのジョニーの連れか、、、んじゃ、そのくらい楽勝だよなぁ、、あの、、あまり狩場、、荒さないでね?」
「わかった。今度からもっとずっと奥に行くわ、悪かったな、今日は急いで皆のおかず取ってかえりたかったからな!」
はぁ、、

「今晩はみんなでステーキだーーー!!!」
「おう!ステキなステーキいい!!!」
と、2人は冒険者の目の前で転移していった。
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