委員長無双

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15.サンタ狩り(ザマア編)

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久しぶりに国内のあの低能代理店から依頼が来た。どーしょーもなくなったのだろう。期日もギリギリだということは、他が皆お手上げした、ということだ。

「この程度なら、今の私のクライアントなら最低でもこれだけ出すが?」
と言ったら、その半額でやってくれという。
断った。その2時間後、7割出すと再度電話があった。即断る。その30分後9割出すからやれという。
「今、その倍の額の仕事で忙しいからダメです」と断る。
で、また30分後、その最低額を出すという。でもこいつらいざ払う段になって値切るのが当たり前なので「前金でなければできない。あんたらいつも契約時の額を支払わないから信用などしたくてもできない」と断る。

2時間後、やっと「先に振り込めばやってくれるんだな?!」とか高圧的なので無言で電話切った。

すぐかかってきたが、出て次の瞬間に切った。これを数度繰り返す。
ストーカー○通だな。そういえばそれで逮捕された社員が複数いたよな?デフォだったか。

で、SNSで、読みようによっては謝罪と取れる文が書いてあった。
無視。

1時間後、うちに来やがった。
警察に電話入れ、お迎えに来てもらった。ドナドナされていった。
が、1時間後、再度来やがった。
ドア越しに見ると、土下座していた。

仕方ないので、門の外で待たせた。
すぐに着替えて、私は自転車で、近くのファミレスに行く。
B5ノートブックをデイバックに入れてある。依頼を受けたらその場で終わらせるつもり。
古くて重いノートPCだが、今時のごみノートではなくちゃんとPCしているモノだ。
勿論某ウインドーズとかなんぞ使っていない。というか、使ったことあったっけ?
某マックも使ったこと無い。
基本、あからさまに危険なのは使わない。

席に座って紅茶を頼んだ。
「で、キャッシュな。領収書は書かない。いいな?!」
クッ!っと怒りを抑えている。無能がよくはずかしくもなく怒れるよな?
「他に頼めばいいだろう、面倒くさいんだよ。」私
更に、クッ!!がwww
「時間がないんだろう?やってほしいなら今すぐここで依頼料払え」
クッ!!!
かえろっかなー、と立ち上がる。
と、手を掴んでくるので逆手にして締め上げ、床に寝転がせた。
ウエイトレスが飛んできたので、「痴漢だ、店のカメラに写ってるはずだ、警察を呼べ」と指示。
「わ、わかった、わかったらから待て!!」
「いや、犯人の言い逃れだ、警察を呼べ」
「俺がわるかった!!!」
「ウエイトレス君、少し待ってくれるか?犯人の言い草も聞いてみよう。この店の責任者を呼んでくれるか?」
すぐに連れてくる。いい仕事をするウエイトレスだ。
しかもウエイトレスはその短時間の間に説明していたようだ。

「同席して事情聴取を一緒にすればいいんですね?あと犯人が逆上したときに取り押さえるとかボコるとかすればいいんですね!」
と、なぜかワクテカしている店長さん。
ウエイトレスさんもその場にいる。

「で、なぜ私の手を捕まえた?」
「おまえが帰ろうとするからだ」
「あ?お前なんぞと言われる間柄か?。私達の間柄はなんだ?言ってみろ」
「俺がおまえに仕事を出してやってるんだ」
この後に及んでこのクズっぷり、、、流石電○社員だ。
「私は何度も何度も言ったよな?おまえんとこのカス仕事はいらないって。やらないって。お前のところのギャラの数倍を貰っているんだぞ?私は。おまえんとこの倍額仕事でも、クライアントは「安くてごめん、でもどうしても君にやってほしいんだ」って頼まれるんだぞ?なぜお前みたいな無能が偉そうにするごみ仕事を受けなければいけないんだ?」
「今までさんざん世話してやったろう!!」
「あ?ビジネスだし、しかも依頼料まともに払われたことは一度もない。毎回詐欺に遭っているようなもんだがな?お前自体は私に偉そうにするか嫌がらせするかしかしていないよな?」
「・・・酷いっすね、めんどうなんで警察呼びます。俺が証人。映像もあるし。実刑がいいよねこいつ。前例もあるし、おまえのとこの社員、何人も同じことで逮捕されているよな?おまえんとこの社員の仕様か?
君、悪いが警察に電話して犯人確保しているからすぐ来てって、俺の名前出せばすぐわかってくれるから」と店長。
逝かれた客がおおいのか、、、しかもウエイトレスの名前を出さないのがいい。いつの間にか名札もはずさせているし。

「わかった!わかったから!!」
「あ?何言ってんだてめぇ、貴様がわかったのなんてこっちにゃ関係ねーんだよ、あ?警察にぶち込まれりゃ少しは世間を知ることができるだろーよ。反省ってのを知らないクズが生きていく余裕はねーんだよおまえらのせいでよ。刑務所で毎日カマ掘られてろ!!」
うわーー、きもっ!!!
こいつじゃ全く画にならんよ、、、グロだよ、、、

いつの間にか警官がソコに立っていた。
「**さん、、」と警官
「ああ、ご苦労さん、少し待って、このクズに説教してからドナドナしてって。」
「さっき、この女性の部屋に入り込みそうになったんで一度ドナしたんですけどね、電○に身元確認したら、会社で責任取るから今回が勘弁してくれって言われて。」
「・・・どうせ上の奴等だろ?署長?」
「ええ、まぁ、、金振り込まれるって喜んでて、、」
「こいつのボーナスゼロだな、というか、左遷で奴隷同様に成るな、、、」
あれ?この店長、、警察内部だったの?

クズ社員「・・・・・」封筒を差し出してくる。
ガバッ!!土下座に入る阿呆。
「どーかお願いします!!」
「糞が。最初からそ~すりゃ一度で受けてやったんだよ、5分もありゃ片付く仕事なんだから」
・・・・・・・・・・・・店長、ウエイトレス、警官

ノートPCを取り出し、その場でかきあげ、ペイントソフトで画も付けてあげて、4GのSDカードに落とした。
それを指先でひらひらさせ、
「必ずこれをこのまま通せ。でないと、今回の件、告発する。いいな!」
「はっつ!!必ず!!」

クズって、どうして普通に出来ないんだろう?

店長と警官に礼を言う。詫びを言ったら、2人共、「君は全く悪くないので詫びる必要など無い。もし、このクズが約束を実行しなかったり、他に何か少しでもやってきたら言ってくれ、我々はすぐこいつを告発する書類を中央に出す。署長では止められないんだ」
と笑った。


数日後、
「あなたは、サンタ狩りを知っていますか?
12月24日は、実はサンタを狩る日だったのです。
さあ、本来のイブを楽しみましょう!!
Hyahho! !! Hunt Santa, chasser et chasser! !!
Hyahho! !! Hunt Santa, hunt and hunt! !!

赤は狩りの血を見ないための赤い服。
あなたのイブの服は、でおーるの赤い服が似合う」
(ショートバージョン)
電車の広告、駅の広告、TVのCM、雑誌の広告、・・・・

で、私はそれらの画像をまとめてでおーる本社広報にフランス語で送った。
日本支社の社長、クビだな♪

で、
今のクライアントの仲よい女史(フランス人)に
「糞安いし生意気だし、支払い時勝手に半額にされるんで、冗談でこれを出したら通ってしまいました。」
と、送ったら、、
業界中、もう日本はマーケットとして価値ないので、撤退作業に入ったって!いつ撤退しようか?と各社は迷っていたようだ。だが、今回の事件が良いきっかけになった。撤退する良い理由をありがとう、って感謝されちゃった!
と返事が来た。
私がいつも受けているコピーは国外マーケット用なので私には全く関係ない。

あれだ、広告業を牛耳っている奴等がだめだと、マーケット全てをダメにしてしまうんだな。

良い勉強になった。


その後、
日本ではなぜかサンタ狩りが流行ったそうな。
サンタコスのバイトの賃金が上昇し、依頼がなくなり、サンタ人形でさえ狩られるようになり、ポスターのサンタでさえいないクリスマスになった。


私は翌々日に終業式を終え、帰宅し用意を整えて、すぐに横田に向かった。


ちなみに、私の一人称が私に戻ったのは10年ぶりくらいだろうか。
あの日から(前話)、私は私として、全力で行かねばならない、守れない、と決心し、余計なことに労力を使わないようにしようと決めた。
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