疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!

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中−40 イサムの回想4 初回勇者冒険者修行から戻り王宮に

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翌朝、3人は朝食後旅立っていった。
この宿の前の道をもっと田舎に向かうと、中くらいの村という村がある。略して中村と呼ばれている。
そこから駅馬車が国境方面に出ている。
中村までは徒歩で2日。もし王都方面から駅馬車が来たら載せてもらえるだろう。席がなくとも、荷台でも屋根の上でも、あきが有れば載せてくれる程度の人情はある。


ずずずずずー、、
いつものように食堂の隅のテーブルで食後の茶をすするイサム。
タカシはもう飯を食い終わって、教官クラスの育成指導に行っている。今各国防衛隊の教官クラス増員の訓練を行っているのだ。

「タカシもまともになったよなー」
と、以前を振り返って、おもわずつぶやいた

「そうだったんですか?」
おおっ!!俺の背後をとるとは!背後じゃないけど、まんまえからだけどw

翔太がいつのまにか来ていた。
「おう、メシクッたのか、」
「ええ、先程まであっちの隅で食べて何ですが、なんかイサムさんぼーっとしてたんで声かけづらく、、」
え?そうお?老化かな?


翔太は今日は教官の仕事も畑もナシだという。
「だから昔話聞きたいです!」と。

・・・あー、冒険者から王宮に連れ戻されたとこからかぁ、、いやだなぁ、、、クズどもの相手の話は、、

ーー

王都冒険者ギルドから王宮に連れ戻され、王命だと3人の冒険者を与えられた。
市、剣士。
仁蔵、タンク
三成、魔法使い。

をいをーい!!!魔法使いは可愛い女子とかセクシーオネイサンだろ?
つーか、勇者パーティーって、普通勇者以外は美少女だろ?もっと真面目に仕事しろや!!!
大体、なんだよ、市ってちょんまげじゃん!!なんでちょんまげなんだよ!!異世界だろーがっつ!!!
って数日だだこねたが、導師長がやってきてぶん殴られた。
で、そんとき俺は思いついた。

「導師長もパーティーに加えるならやってやる。ダメなら俺はここを去る。お前らオレサマを止められると思うか?」
最大の威嚇を発揮してみると、城の全範囲どころか、王都全域の生き物に脅威を与えていた様子だった。

直後、うしろからぶん殴られた。
「そーゆーことするから、こいつ悪党が余計に奴等があんたに危機感持っちゃうんでしょ!!」
導師長だ。
「おまえもなっ!お前もそういうこと口に出すから、こいつら悪党が危機感もってお前を排除しようとあがいてるんだろーがっつ!!」

その、導師長が俺をいいようにしているさまを見た者達が口々に王に進言し、勇者のコントロールは導師長が。導師長のコントロールは王が行えばいい、と、王は導師長の同行を認めた。

導師長の名前は、ステリア・オーガスタス。”秋の魔道士”、名付けは神。

俺は「勝手に召喚なんぞしやがって」ってんで本名なんぞ名乗る気さらさら無ぇ!で、山田太郎と名乗った。

ステリアは召喚や結界、浄化、などが得意で、あと、今で思えば神界との意思疎通が幾分できていたんじゃないかな?
まぁ、相手がアレな奴だったら意味ないけど、上の奴等でもかなりマシな女神の誰かだったようで、たまに独り言言っているなぁ、と思ってると、その女神とくだらねぇこと話していたり、、いや聞くともなく聞こえちゃったんだけどね。

俺は市と仁蔵と三成を連れてダンジョンにこもり、3人の強化を始めた。
「魔王を俺が倒すだけでいいのか?お前ら生きて帰ってきたいだろ?」と。

勿論ステリアも連れてきて、
「おめー、魔法使えない時、どうすんの?」俺
「え?そんなことなかったし、、、」
「もしあったらどーすんだよ、、なので、今日から魔法禁止。武技のみな」

来たときは全くド素人以下だった俺は、たった4年ほどで誰よりも強くなった。まぁ勇者という資質を貰えたし、その上で冒険者やったからだろうけど。

俺が3人に教え、市と仁蔵がステリアに武芸を教える。それを稽古ではなく実戦でやっていく。
そんな日々を続けた。


結界の中で野営。
晩飯食っているときにステリアに聞いた。
「魔王って、何やってんの?なんか人間達が被害に遭っているの?」

「いえ、ほとんどそういう話は聞かない。聞いても、野獣じゃないの?とか、野盗じゃないの?みたいな話ばかり。本当に魔王なんかいるのかしら?魔人は見たことあるし話したこともあるけど、危険だと思えなかった。」

「魔人は、自分より確実に強ぇって者には従順だ。危険を感じさせるようなことはしない。俺は魔人と闘ったことがある。自分と強さが近いとか、自分より強い奴に燃えるみたいだ。
俺のときは、一週間くらい闘いっぱなしだったかな、、夜は休戦。なので、夜にいろいろ話した。
結局、俺が今ここに生きている、ってことが、その結果だ。
俺は、始めてから数日後にはもうそいつと殺し合う気は無くなっていた。が、奴はそれを許さなかったんだ」
市はそう言ってから、それまで大事に飲んでいた竹筒に入った酒を煽って飲み干し、竹筒を捨てた。

「ステリア、、おまえ、強いんだ、、?」俺
「どうだろう?闘いって、したことないんだ。」
それからステリアは前世のことを話し始めた。
物心付いたときには病院に住んでいた。ほとんどベッドの上。
少しでも歩くとすぐ疲れてしまう。
そして
10歳を過ぎた頃から悪化。12の誕生日を待つこともできずに、、

「だから、こっちににきてすごく嬉しかった。動けるからね。健康だからね。何でもいくらでも食べられるし。
ただ、城に飼われているから。」

「おまえ、出ちまえばいいじゃん。これが終わったら、皆でこの国捨てようぜ!!いろいろな国を旅して、いい国を見つけ、そこで暮らすんだ。」俺

「いい夢だな、、」市
「おう、、、」仁蔵
「城は、あの王は、俺達を手放すことなど、しない」三成

「へぇ?んじゃ、俺達の敵だな。滅亡させてやる、確実に。一人残さずにな」俺
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・

ーー

あれ、、
涙、、

翔太は見ないふりをしている

そうだ、こいつも知っているのだ。俺が、魔王討伐の後のパーティで毒を盛られて殺されたのを。


「ああ、そうだ。お前も知ってるんだったな、、俺が魔王討伐直後に王に殺害されたって。」
「ええ・・・」

「あいつら、、うまく逃げたかなぁ、、、」
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