疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!

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下−83 気の毒な勇者

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その日は朝から夜だった。

起きたのが夜だっただけなんだけど。
いや、徹夜してさ、というか、あの亜空間部屋にいると時間がたたないんでわからんのだよ、、(下-74話)
目覚まし持ってったんだけど、気付いたら止まっているし、、

ちなみにこの世界に時計はまだ無い。
イサムは時計をこの世界に出したくない。
時間に縛られるの嫌だし、周りがせこせこしだすのも嫌だから。
30分や一時間くらい誤差の範囲だろ?
もともとセコさに生理的嫌悪感を持つイサム。
日本人に生まれた事自体が間違いだったのかもしれない?


宿は静まり返っている。
まぁそうだ。
お客さんたちの大半は、明日早朝から狩りに行く。大半がダンジョンに潜る。
なので早寝早起き。
夜のオネーチャン達の街とは違うのだ。

先程まで延々十数時間寝ていたイサム。もう寝れなーい!と。
猫獣人かモノホン猫の生モフ枕でもありゃー別だろうが、んなの今ここにはありはしない。


と、いうか、、

「誰も起きていない街(村)」ふふふっ♪
と、外に出る。

時にはそれはそそられるものである。なにをするとかどうとかまったくなくっても、その雰囲気と自分だけという立場に、そそられるのだ。
ほかの者たちは皆寝ている。自分だけが起きている。ここ重要だから!

村をぷらぷら歩いてみる。
そこここに魔石を使った街灯がある。灯りの強さは200Vか300Vでの300wくらいあるので、結構明るい。
虫がぷんぷん灯火にたかっている。

「お、カブトムシ♪」
街灯の足元にひっくり返ってもがいている。

掴んだがいいが、、飼うのも面倒くさいし、、と高く放り投げると、放物線の頂点くらいでブーン!と飛び立っていった。

土産物屋も茶屋も閉まっている。
あ、銭湯は24時間営業か、、でも夜来る客っていないよな?

覗いてみると、カウンターの上にベルが置いてある。
”御用のある方は鳴らしてください。”

で、カウンターの中を見てみると、案の定、床で寝ている。
いんだけど、、いきなし下から現れたら、客はびっくりするだろうな!!見てみたい気もするw

少し行くと、右手に住宅街。銀翼と銀猿のメンバー達が住んでいるところ。
この中にも街灯はある。

で、ここを過ぎると、まだ街灯は幾分先まであるが、建物はない。
ちっさい村。

この道は、ずっと先に続いているという。なんか、前に3ば、3人娘どもが修行の旅に出た時、この道を下っていった。

まぁ、、、、、転移に慣れてしまった俺は、もったり歩くとか、馬でもったりとか、、もう無理w
普通の旅は若者たちの特権なので、全面的に任せよう。

さて、ひきかえそ
「うんぎゃっつ!!!!」

どきどきどきどきどきどきどきどき!!

「ってっめぇえーーー!!」

「はろー!はにー♪」

メフィである。真後ろに立ってやがった。

「いやですねぇ主様?私は冬眠時期以外眠らないって知っているじゃないですかー、何が起きているのはオレ一人だ、なんですか?」

「・・・・・・・・・・」

「暇ですんで、何か食べ物でも作りますか?」メフィ
・・・
「ラーメン、夜中はラーメンだろー」

麺類ですか、、えーと、、、
シュン!
ピー~??「お?お?お?」出てきたおやじ

あの草履の夜鳴き蕎麦おやじである。天秤屋台もいっしょ。
「呼んだほうが早いですし、美味しそうですよ?」メフィ
「だって蕎麦屋だろう?」

「おやじさん、ラーメンあります?」メフィ
「へい!何ラーメンがいいっすか?」おやじ
あるのかよすげーな、、

「塩バターチャーシューで」俺
「私はかけそばで」メフィ
粗食が長生きの秘訣ですとか言っているが、、数千年の秘訣かよwうそんくせーw

ーー

その日は朝から夜だった。

昨晩というか、昨日の朝方に寝たんで、完全に夜昼逆転しちゃったよ、どーしよう?



ーーー



さて、本業女王をサボって愛しいまいだーりんに会いにここまで来た草履の桜姫。
毎日あーんしてあげたりあーんしてもらったり、とか傍目なんぞ全く気にせず2ヶ月ほど会えなかった分を取り戻すかのごとく振る舞い続けている。
が、気にする者など誰も居ない。
一般生活者は魔人と獣人。
人間は冒険者なので、狩りと成果にしか興味は向いていない。

なので、余計自由にいちゃこらできる。草履王宮なんぞよりよほど居心地がいいのだ。

「ここに住もうかしら?」桜
(却下だ)イサム

「・・・失礼な!!」
と怒っても、イサムの本拠地なので、荒らしたら悪いな、とはわかっている。だから半分冗談で言ったのだ。半分は本気だけれども。

その本気の部分が肥大化してこないか?がイサムの不安要因。
とっととアラタが名実ともに実力勇者にならんと、俺の世界が汚される!!とか心配なのだ。

でも訓練は魔法もあるけど物理的なもの(=神パワー系使用不可)でなければならんので、時間がかかるのは仕方がない。

ならばとっとと結婚させてしまえばいいのだろうが、アラタが強くなければその要件が揃わない。ダブルバインドであるw

いっそのことハネムーンと称したアラタと桜の修行の旅を課せばいいのか?
桜の仕事は誰か他のものにやらせてw

でも修行にならんだろーな、、だめだ、、

翔太に訊くか、、
(翔太ぁ、、アラタ、使い物になるまでどのくらいかかるかなぁ?)念話である
(あ、イサムさん?、、、うーん、、、一ヶ月か二ヶ月か一年か、、、)
・・・・・・・・・・・・・・
(一ヶ月でぎりぎり何処まで行ける?)
(一般的な勇者の倍程度?)
どーゆー基準なんだろ?昔の魔王と戦える勇者が2人いてもボコれる?感じ?
まぁ、とりあえずその程度ありゃ、草履じゃ負け無しだろうし、、

(頼む!できるだけ早く仕上げてくれないか?このままじゃ草履の国が潰れる、、)
(あー、桜さん、帰らないんですか、、職務放棄っすか、、)

(まあ、あの手のに逆らうことができる奴は、男にはおらんだろ、)
(僕も無理っすね、絶対。わかりました、、死んで回復繰り返せば強くなるのが少し速くなるみたいなんで、それで行きます)
新手の拷問?


というわけで、
アラタは桜のおかげで、最も早く仕上がる方法を使われることになった。
精神の維持も難しいと思われるほどのものなんで、結構博打なようだが。

まぁ、どーにかなったら桜が一生面倒みるだろうし?


で、よく訓練初日。
翔太がアラタに説明した。
アタラは了承した。
桜は様子見で、あと10日くらいいると言う。

で、3日後

「あぎゃらぴー!すふにゃるいずみぇー!うまぅふっ!をぱふじをこお?・・
とか、今日数度の回復後にいきなり叫び出して踊りだしたアラタ。

新しい訓練なのかとおもってか?一緒に踊りだす桜。
俺らは様子見。つか、なんか、おもしろいから見てみようかな?みたいな

ほどなく、ハッ!僕は一体?!!とか気付いちゃったアラタ。
「少し早いっすよね?」
翔太、俺に同意を求めるか?
「うん、もすこしやっててほしかったよな?」
同意だ!同意!!

で、
桜に、今のは発作であって訓練とかじゃないから、このまま死んで回復繰り返せば、あのままになる可能性もナイこともないんだけど、どーするよ?、と聞いたら、
悩んでいた。

普通、即却下するよなっつ!!!!止めさせるよなっつ?!!!

アラタは、どちらにしても、苦労な人生、、、、
あ、、
・・・
わかった、わかっちゃった、、

アラタは「そういうクセというか、資質」なんだ、、
ろくでもないことばかり 背 負 わ さ れ る という。

翔太に言ったら、
「あー、異界が無効になるとか、勇者にあるまじき弱さで送られてきたとか、桜さんに出会ってしまったとか、、全部ですよね?イサムさんからの恩恵もほぼ無効化しているし、、」

よく見ているな翔太、、流石人外冒険者♪
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