疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!

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下−143 転生の神の末路

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転生の番人は後悔していた。

「こんなこと始めなきゃよかった、」と。

本来、転生とかいちいち対象に断ってやる必要など無い。
どっかの世界で魔力をそれなりに持っている奴が、異世界から人を呼びつけるなんてことも、天からの誰かしらの助けがなければ不可能なこと。

基本、ひとが生きていようが死んでいようが、異世界に行くには天の誰かしらの意図のよってでしかできないのだ。

転生の番人を自称している天界の住人つまり神の一人は、「おもしろい」と思って勝手にそれを作って始めたのだ。
死ぬ魂をテキトーに選んで呼びつけ、転生させてあげようか?と言い、反応を見るのだ。そして、その場で思いつきで自分の好きなようにテキトーぶっこいてそいつに刷り込み、そいつが真に受けて下界でやらかすのを腹を抱えてのたうち回って喜ぶのだ、最初の頃は何でも面白く、息が出来ない、、ひーひーひ!!とか言いながら日がな笑い転げていた。
メフィストフェレスを劣化版にクローンして究極の小者にしたようなもんだろう。

が、ゲスな笑いはすぐつまらなくなる。ゲスな笑いは犬猫にすら劣る程度の衝動からの笑いでしか無い。
奥がないので飽きてしまう。
それを100年。
こっちでのお仕事は勝手にやっていい。が、一度決めたら、変更できない。上の神々に許されない限り。で、今まで許された例は無かった。お願いしても、その理由がろくでもない場合には消されてしまう。転生とかではなく存在を消されてしまう。それは少しおもしろくないことだ。

ここんとこ50年近くは、碌でもないと思える子供を、勇者としてどっかあほうな世界に転生させてきていた。
が、最近の若いのは記憶力が無いのか、ここで言ったことを覚えている者がいないらしく、全く効果がない。

転生の神は自分の世界を持っていない。作る力を与えられていない。
他の世界から自分の世界に都合の良いのを引っ張ってきちゃうからね。そういうことをフツーにやらかす奴等が多いのが、底辺の天界。その上になると、もともと人間ではないので、思考なども人間のそれとはちょっと違ったりする。
ただ、そっちの神々も下界ビジョンとか見ているんで、最近は少し人間臭くなっている。おもしろい下界ビジョンとかわかるようになってきているのだ。しかもゲスではないそれを!
人間でさえゲスではない面白さをわかるものなんか万人に1人とかなのに!神なのにそれをわかるとか!まぁ、神100人に1にんくらいだろうけどどーせ。


ある日、
転生の神が、ごく普通に見える少女を事故に遭わせ、転生の部屋に呼んだ。
で、わざとらしくいろいろ言って転生させよとした。
その子はチートもいらないという。魔法も魔獣も無い世界。そこで最底辺でいいと。挽回チャンスなんかゼロである。

「最底辺で無能がいいです」と。

よくわからないけど、いろいろ言ってもそれを押し通すので、仕方ないか、、と、転生神は転生の呪文を唱え、
ガッツ!!グイッ!

その少女が転生の神の腕を引張り、陣にいる自分と位置を入れ替えた!

え?と転生神が思う間もなく、転生の神は異世界に飛ばされた。

神が完全に消えたのをじっくり、おもいっきり確認し、、そこいらを弄ってたら、向こうの方に扉が見えた。
そこをくぐり抜けると、汚ったねぇ部屋。
見回すと下界ビジョンがあった。
「最新、転生」で探すとそれらしいのがいくつか。

見ていくと、
「ビンゴ!w」

あの転生神、もろあのまんまの姿で野原の真ん中。
魔法も使えない世界だ。

ぷwぷぷぷぷぷぷぷぅーーーっぷぷぷ・・・ぅぎゃーげぎゃっ!!ぎゃっ!だーっはっはっはっはっは!!

いっぺんやってみたかったんだよね、、
とつぶやく少女。

それから、部屋を掃除し、それ以降何もしていない。
ここだと何も食べすに飲まずに存在していける。
ゴロゴロ寝ていて、たまに起きては下界ビジョンを適当に見て、最後にあの転生神のところを見て、物乞いや空き巣を働いているのを見ては呆れてビジョンを消す。

まじで、入れ替えをやってみたかっただけ、みたいである。入れ代わった後、何するとかの目論見も無かったようだ。


これは、下界ビジョンにも載らない、誰も知らない。天界の下の下の方でで起こった、ちいさなちいさな出来事。

ーー

一方、空き巣中
「くっそー、ろくなもんねぇ、、、」
と、固くなったカビの生えたパンを口に咥えてタンスを漁る元転生神。

「あ!てめぇ!!」
やべ!
がたがたがた!!

ざっつ!むんず、、どさっつ!
窓から逃げようとした転生神の服が捕まれ引き戻され、床に転がった。

ガッツ!ガッツ!ガッツ!ボコっつ!!
足で蹴られ、頭まで蹴られて気を失った。

はっ!気づくと、、
がたがたがたがた・・・
檻の付いた荷馬車。
檻の中には他に数名。

ちっきしょー、捕まっちまったか、、、
どうにか逃げねーとな、、、
「おう、おまえら、、逃げる気はねーか?」神
「あ?いやー、おまえだけで逃げろよ、言わねーし、止めねーから。できたら祝福してやるよ」
と、まだ中年には成っていない男。

ほかは年端の行かない子供2人。

チッ、使えねぇ、、、

2日後、
なんかの施設の前に着いた。
ガチャリ、、錠前が外された。
ダッツ!ゲシッ!ガーン!
檻の扉が内側からケラレ開いた。
ダッツ!!ダダダダダ!!
「あっばよううーー」神

ヒュン!!
ビシツ!走る神の両足に絡まる何か!
ずでーーーん!!ごろりん!!
顔面からだいぶ!

神には確認できなかったが、護衛の一人が鞭を振るっていたのだ。

ーー

ハッ!!
牢屋の中。
今度は一人だけ。

1週間飲まず食わず。その後出され、でっかい食堂にむさいのが満員状態の所に放り出された。
転がる神を見下ろす男
「あー、生きてたか。しぶといんだな?」
誰かと思えば、馬車で逃げないと言った奴。

「お前、知ってたのか?」神
「いんや、でも今まで成功したやつはいないとは知っていた、そんだけだ」
「・・・・ケッ、、」
「まぁ飲まず食わずだったんだろ、あそこで貰えるから貰って食え」

神はよろよろと食券食堂のカウンターみたいな所にいってお盆を持って、皿など一つ一つ貰っていた。

ここは鉱山。
犯罪奴隷のみが働いている。
チートなし。魔法無い世界。そして最低の能力しか無い設定!
頑張れ! ぷw

(続かない)
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