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下−197 チーの、ぷちざまぁ
しおりを挟むタカシが前話で意味不明な薬をメフィから貰っていた頃、
チーはチーで転移で故郷の村の近くの森で採取をしていた。
サーチで魔都周辺を探してみたが、全くそれらしきもののかけらすら見えなかった。
マソの種類が違うと生えないのかもしれないね!
勿論チーのじっけ、、調味料開発のためである。
「村に居た時にも実験してればよかった、、あいつらならどんな実験結果になっても無問題、、、」
とつぶやきながらさくさくと必要な薬草?を刈っている。
「つか、性格の良くなる薬とか、脳みそ活性化の薬とか開発できたら、あのクズが治ったかも?・・いや無理だな、、、」
とか能面の表情で草を刈るチー。
ガサッ、、
チーは一瞬で自分に隠蔽を掛ける。
ガサガサッ、、
「おう、こんなところに生えていたかー、、」
村の男だ。
・・・・こいつに渡しても、この薬草はおひたしくらいにしかならない。貴重な薬草が無駄になってしまう。
クイッ、、チーは人差し指を動かして、男を魔法で持ち上げ、、どんどんどんどん高く、、、どんどん、、、
「・・・・・・・・・・・」
声も出ず、顔中から汗を滝のように流す村の男。
魔法の稽古をするより、酒を飲むほうがマシだとかのたまって、チーを夢想癖のアホウ呼ばわりしかしなかった男である。チーの摘んできた薬草を、自分の酒の肴にするために全部盗んでいくことなどしょっちゅうだった。
指をくるくる回すと、男が高空でぎゅんぎゅん円を描いて飛び回る。
「・・・・・うっぎゃぁあああああああーーーーーー・・」
やっと声が出るようになった様だ、よかったね!
上空から急降下!!地面ぎりぎりで水平、また急上昇!!
ぶーーん!ぶーーん!!ぎゅーーーんん!!きゅーーん!!
いつのまにが擬音をたて、軍団の男子達がよく飛んで遊んでいるように、男を使って遊んだ。
ぷw!ぷぷぷぷっ!!wwwぷーーーっ!www
男の暴れっぷりと叫びっぷりが面白く、やめられない止まらないチー。
・・・・
・・・・
「あ、違った、、採取に来たんだった、、」
やっと目的を思い出したチー、、
ポイっと男を村に転送させて捨て、採取を再開する。
チーももうストレージを持っているので、この際だからすべて刈り取る。残しても酒の肴のおひたしにされるだけだ。
「ついでに、、」
チーは、村周辺の薬草をすべて一つ残らず採取してしまった。
単なる食用の草には手を付けていない。不味いし。
夕方には取り終え、寮に転移で戻った。
ー
村の中心のちっさい広場で小さく丸まって震えている男。
「あ、あいつの笑い声がした、、、怨念だ、、、祟だ、、、それでなけりゃ天狗様だ、、」
その男の周りに集まっていた村の衆には、そう聞こえた。
「あいつ?だれだんべ?」
「あいつは、あいつじゃろ?」
「ああ、あいつか、、」
「んだ、あいつじゃ」
「したら、どーすべ?」
「どーしよーもないじゃなかろか?」
「うむ、ワシはだいじょうぬだから、放置でいいじゃろ?」
「うむ、わしも祟られることはないな!」
「ああ、おれもその覚えはない」
まぁ、こういう奴等なのだ。
なので、震えている男は放置され、夜半には寒くなって男は自宅に戻った。
誰も相手にしてくれないとは、、、と、怒りながら。
演技が下手くそすぎるだからだろう。
ーー
じょりじょりじょりじょり
幼女が髭を剃っている音ではない。
すり鉢でとってきた草をすりつぶしているのだ。
今回のは簡単なくすr,、、調味料なので、明日の昼ご飯のときにはこんにゅ・・調理に使ってもらえるだろう。
コックさん達はチーの味方だから!
チーの「新作」と言うと、目の色を変え、よだれを溢れさせながら寄ってたかってくるくらいなのだ!
彼らの手が震えているのは、期待に満ち溢れているからだろう!それ以外の理由があると思ってはいけない。
「夕飯だとタカシセンセーがいない。チャンスは昼のみ!」
タカシは基本、朝飯と夕飯は自宅(魔物の森の宿)で食べるのだ。
美味しいし、基本、へんなものを混入されていない。メフィはあまり宿のほうでは実験をしないのだから。
翌日。
お昼に間に合った。コックさん達は大喜びで混入してくれた。
でも、素材に魔獣や魔石を使わないと、ほとんどの場合、即効性はない。なので数日毎昼食、食べさせるのだ。
しかし、チーが子供学校から学園に登校し、午後の授業でタカシにやられた。
おかしな薬、おもしろかった。
明確に一本とられた!とチーは敗北を感じた。
全く意味のない、食ったものをそのままの形でうんちにする、、これほどのモノはかつてあっただろうか?
いや無いっつ!!これに比べりゃ、、どんな薬でもゴミみたいなものだ!!
その日の放課後、チーは職員室に行って、タカシにその丸薬をいくつか貰った。
解析し、超えてやる!!と思ったのだ。
匂いまで再現させる!!もう誰もウンチだとは思えないようにまでっつ!!!
子供って、実験も好きだけど、、うんちも大好きだよね?
翌日の厨房。
コックたちはチーを待っていた。”調味料”を持ってきてくれるのを待っていた。昨日の分は全部使ってしまったから。だが、いくら待ってもチーは持ってこなかった。
ぎりぎりの時間になったので、コック達は諦めてフツーの安全な昼食を作り始めた。
チー、村の側で採取した草を使った実験中止。(完全に忘れてる)
ーー
「なんてこった!」
「どうしてこうなった!!」
「だれだ!!誰かが取って隠してるんじゃないか?!!」
「アホウ、すぐしなびて食えなくなるだろーが」
「・・祟りだ、、本当に祟りだったんだ」
「ああ?何あほうな、、
「だってよ、チーが魔法の薬作るって集めてた種類ばっかりだぜ?」
「・・・ああ、そうだ、、そうだよ、、俺もやつから頂いていたから、、、」
「おまえもか、、俺も採取に行くのめんどくせーからちょっとだけな、失敬していた」
「おまえら、、、って俺もだけど、、」
・・・・
「「「「「「「「「祟だ!!!」」」」」」」」
それから一月くらいは、彼らには不味い不味いただの草(一応食用)しかなかった。
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