疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!

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特別編2!! 勇者タカシの日常 の始まり (下38話の続き)

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さて、勇者タカシ。
日常は始まったばかりだ。
せっかくヒキコモリ状態を堪能しまくりだった天界から地上に呼び出され、しかもその呼び出しのどーでもいいような理由も速攻消え去っていたのでほぼ来た意味なし。

だが次に興味のあることができたら、今までのことはすっかりまっさり消え去るのがタカシ式記憶法。
それによってストレスとか無くなるのだ!! でまかせですが?


タカシは暇があると街をぶらつく。
まだここではお宝を持っていない。
天界では臭い靴という存在すら無かったのでムリだった。

今回、久々に来た地上。
ほんとに久々に趣味に生きてみよう!と心に決めたタカシだった。

なので、街をぶらつくということは・・・

だがしかし、悪党を退治するタカシ。自分が悪党に成ることは避けている。そういうことはしたくない。
なので、道端に座って道を歩く女性たちの足元を見ているだけ。

「あんちゃん、どうした?仕事くびになったのか?」
ひとの良さそうなおっちゃんが声かけてきた。

「なら、おっちゃんがいい仕事を紹介してやろう、ついてきな」
タカシが何も言っていないのに、勝手に進めるおっさん。

なんとなくおもしろそうかも、と思ったので付いていく。

「おーい、暇人連れてきた~、使ってやってくれー。」
と、おっちゃんがなんか飯場みたいなとこの入り口に声をかける。

「またかい!あれだけ何でも拾ってきちゃだめだって言ってるのに!」
と、恰幅の良いエプロン着たおばちゃんが出てきた。

「あれ?これかい?男の子?・・できるかねぇ?」
「あー、なんか見た目、できそうだったんで声かけてみたんだ。」
「まぁ、いけそうっちゃぁいけそうだねぇ」
「な?」

んじゃ入んな、とおばちゃんに促されて飯場の中に入り、中の階段から二階に行く。

二階に上がったところには上がり框があった。サンダルや靴が多数履き捨てられている。
ほら、とそれを見つめるタカシはおばちゃんに促されて靴を脱いで上がる。

中ではちくちくちくちく・・・裁縫している。
??手で?

きらりん!
タカシは空中から魔法少女のステッキを出し、
「でくま”くま”ぁー!」きらりん!と詠唱?と棒振りをした。

ざん!
窓際一列に人数分の足踏みミシンの列!
みしっ、みしっ、みしししししっ・・ばぎばぎばぎがこがごんづづづどんがぼごぐりゃぎぼがぎょんすぼーん!
と、当然にして床が抜け、皆落ちる。

一瞬のことだったので誰も何もわからない!
??????のみがその現場にあふれるっつ!!

あ、ちょっち失敗♪
と、タカシは再度、きらりん!!

しゅるしゅるしゅるりぃーーん!
と、
瓦礫は二階の床に戻り、強化され、壁際にミシンの列が並んだ。
おばちゃん達お針子達は元いた位置に座り、物理的なものだけは全て元に戻った。

「・・・・・・・・あれ?・・今・」
「うん、なんか?」
「おちた?」
「気がした?」
「え?皆も?」

部屋に入ってからタカシの側にいた最初のおばちゃんが、
「あんた?だろ?何したんだい?というか、あの窓際の機械はなんだい?というか、あんた何者だい?妖精?」
あ、いいねそれっ!!と思ったタカシ。

「実は、私は魔女っ子妖精タカシーなのです!養分は靴から貰います!」
ちゃっかり靴を主張しているしっ!!
そう、何を隠そう、タカシは嗅ぎリストなのであった!!嗅ぐラーなのだった!!

「嗅ぎリストを嗅ぐラーごときと一緒にしてもらっては困る」
なにか偉そうに言うタカシ。

「何言ってるのかわからないが、妖精さん?魔女?でも男?いや、かわいそうな女の子?」おばはん
いやー、流石にその設定はイヤかな?と思うタカシ。

あくまでも漢としての嗅ぎリストを主張しようと!!

「その機械は自動お針子ましぃーん!!どんどん高速で縫っていきます!!」タカシ
「へぇ?」
「妖精からのプレゼントぉおお!!」タカシ
・・・・・・「なぜ?」

「・・・妖精の養分が欠乏しているので、協力してもらえないかなーって・・」
「?養分って?」
「いやだからさっき言ったでしょ?養分は靴から貰うって、嗅ぎリストだって。」
「????」
おばはん、皆を見て、わかる?って顔。
皆横に首を振る。わからんよ・・って。

「しかたないなぁ、じゃまずまっしぃーん!の使い方教えます。」
タカシはそう言って、オバハン達をマシンに登場させた。ミシンのイスに座らせるだけだけど。

踏み板をぎこぎこ踏むと針が上下にいく。
で、上の糸、下の糸、など
「どーやったっけ?」タカシ
・・・・・・・・(全員)

「あー、ちょっと私にみせておくれ。皆もそれぞれ機械を見て、何か判ったら話し合おう。」
はーい!と皆は各自機械に付いていろいろいじくりまわす。

で、小一時間で使い方がわかった様子。

おばはんと数人がカタカタはじめてみた。で、どうやるのがいいか?など話し合う。
半日ほど経つと、もう皆作業を始めている。
それから半時(1時間)ほどでしまいの時刻に成ったようだ。

「もっとやってみたいけど、もう帰らないと。」
と、皆帰っていく。

「ちょっとまったぁああああ!!」
タカシの声が響き渡る!!

「そのまえに嗅がせてね?」
と、タカシは上がり框で手慣れたように嗅いでは捨て、嗅いでは捨て、を繰り返し
ある靴で手が停まった・・・

むぅ・・・唸るタカシ。
「あと、そう、10年・・若かったら最上級モノだったろう。」
「失礼ねっつ!!」おばはんに入っている10年前は娘さん。

「いや、そう・・これはこれでビンテージなのだろう、うむ、ベストビンテージ発見っつ!!!」
皆あっけにとられている。拍手はない。
「はい、皆、ここは拍手のところだからね?」
ぱち・・ぱち・ぱち、ぱちぱち、ぱちぱちぱち・・
まばらだが、まぁ良いとするか、初回だからな、と容認タカシ。ちゃっかし靴は懐に入れる。

「では贈呈式!最上級ビンテージモノを造ったあなたに、その栄誉と賞金金貨2枚を贈ります!妖精の養分供給に多大なる貢献をありがとう!!」
タカシ、頭を下げ、そして元おねいさんに金貨2枚を手渡す。

あっけにとられている全員。

「で、元おねーさん、もし他にも靴あったら持ってきてください。お願いね!!」
手元の金貨を見て、タカシの顔を見て、タカシのベルトにはさんだ魔女っ子ステッキを見て、こくこく頷く元おねーさん。

「じゃー、ボクはこれから忙しくなるので。また数日後にでも来ます。皆、がんばっ!!!」
シュン!!

タカシは魔物の森のタカシ宿の自分の部屋に転移していった。

目の前から急にその自称妖精は消えた。しかに手元にはしっかり金貨2枚が残っている。
半年は優に暮らせる額である。


ーー

一週間も部屋から出てこないタカシを心配した魔王。
返事も無いしドアが開かないし、魔法でも開けられないし、で、蹴破って見たら開いたw

タカシは靴を咥えたまま倒れていた・・・。


その後、魔王に食堂に運ばれ、水分を供給され、飯を食わされ、元に戻ったタカシ。
「あああ!密閉をするのを忘れていたぁああああ!!なんという鬼畜っ!!なんというドアホウ甲子園っ!!」
・・
「次、貰いに行こっと!」
タカシはあのお針子の仕事に場に転移して行った。
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