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学園編序章
クロエという女の子について
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クロエがリーゼロッテに初めて会ったのは、まだクロエが幼い頃。ティーゼ侯爵領と隣り合った領地を持つクロエの生家は子爵家で、たまに両親と一緒に、侯爵領へ買い物に行ったりしていた。ただその時、クロエはまだ幼くて、周りを見ているうちに両親とはぐれてしまったのだ。
なにせ、王都のすぐそばにある領で、かつ発展しつくした大都会だ。見る者全てがきらびやかで、目移りしても目移りしてもまだ見るものがある。
大はしゃぎした末に、はっと後ろを振り返ると誰もいない。クロエの家は使用人だって多くは雇えないから、クロエだけを見てくれる保護者は両親以外にいない。
どうしよう、と不安になって泣きべそをかくクロエの手を、誰かがパッと掴んで、クロエはきゃあと悲鳴をあげた。
「待って、あなた、迷子でしょ?」
「やだやだ、人攫い!」
「そっちにいくとほんとに人攫いに攫われちゃうかもよ。もしかしたら、なんていくら治安がよくてもおこることなんだから」
呆れたように返す声は高い。その手が離されて、自由になったクロエはあれ?と首を傾げて振り返った。
そこにいたのは、波打つ蜂蜜色の髪を2つに結わえ、ろうそくの灯りみたいな色をした目の、とびきりに可愛らしい、クロエと同じくらいの歳の女の子だった。
その手には籠を下げていて、その中では林檎や牛乳の瓶がかちゃかちゃと音を立てている。
よく見ると、その女の子は息が荒い。もしかして、ぽやぽやしたクロエを心配してくれたのだろうか。
「え、ええっと。あの……ありがとう?」
「なんで謝るの!?いや、まあ、いいんだけど。あなたお貴族様でしょ、ここは治安がいいけど、悪い人だっていないわけじゃないのよ。呑気にぼうっと立ってたら誘拐されちゃうかもしれないんだからね」
そう言って、その少女は片手を上げて指を曲げ、がおっ、と怖い顔をした……んだと思う。
なにせとんでもなく可愛い女の子がするものだから、当然怖くもなんともなくて、クロエは思わず笑ってしまった。
「なによ、変なお貴族様ねえ。……いいわ、おつかいの途中だけど、保護者の人を探すの手伝う。あなたの名前は?」
ろうそくの目をした女の子は、そう言って白い歯を見せて微笑んだ。かわいい。まるでこの子こそ貴族のお姫様みたいだと思った。
「く、クロエ!あなた、あなたはなんていうの?」
「ええ、庶民の名前、聞きたいなんて変わってるのね。クロエ。……私はリーゼロッテ。あそこの孤児院に住んでるの。自己紹介としては……健康になら自信があるわよ!あと料理も得意」
「すごい、料理ができるの?私はできないの……紅茶だって淹れられないし……」
クロエは、このかわいいリーゼロッテと仲良しになりたいと思った。だから得意なことを言おうとしたのに、なかなか出てこない。クロエはピアノや刺繍だって得意じゃない。裕福ではないけれど、特段貧困でもない子爵家の娘で、家事も一人でできやしない。
それに、クロエは普段人形遊びばかりしている子供だから、やることといえば服を選ぶことくらい。それしかまともにしていなかった。
そういうと、リーゼロッテはクロエの上から下までをジロジロ見て、ふーん、と鼻を鳴らした。
呆れられたのかも、と思って萎縮したクロエに、リーゼロッテはでも、と続けた。
「その服も小物も、自分で選んだんでしょ。ならそれは特技よね。流行とか、私、詳しくないけど……クロエは人目をひくし、かわいいよ。特技は伸ばせば強みになるんだって、ママ……シスターが言ってたわ」
「え……これ、特技なの?」
「そりゃあ、特技でしょ。うちの孤児院には、緑と黄色をそうやって組み合わせてかわいくなる人なんていないわよ。ははぁ……間に差し色?っていうんだっけ。橙色があるのもおしゃれね」
今日のクロエは、タンポポ色のワンピースに、若草色のボレロを着て、胸元から少しだけ覗くように橙色のスカーフを重ねていた。
ここより田舎の子爵領では、奇抜すぎると言われていたから、まさか褒めてもらえるとは思わず、クロエは目を瞬いた。
「おしゃれ……特技」
「そうそう、伸ばすといいよ。クロエ。……じゃなくて、はやく保護者の人探さなきゃね。行こう、クロエ。保護者の人の特徴を教えて?」
リーゼロッテに差し出された手を、クロエは握った。柔らかくて、けれど少しかさかさしていてる働き者の手を、クロエは生涯忘れないだろう。
繋がれた手を見て、これじゃ右手同士だよ!と面白そうに、楽しそうに笑った、お日様みたいなリーゼロッテの笑顔も。クロエは、ずっと覚えていた。
だから、学園で再会した時、クロエは嬉しかった。なんて言おうか、あなたのおかげで自分に自信が持てました?それとも、夢を持てたと言おうか。
もう一度出会ったリーゼロッテは、クロエのことをわすれていた。けれどそんなのどうだってよかった。
リーゼロッテに、話したいことが、たくさんあった。
「氷姫と話すとか、お前も物好きだな」
「顔と家柄はいいけど、それだけだぞ。第一、養子らしいし」
「黙りなさいよ。私の親友の悪口をそれ以上言ってみなさい。その顔がひん曲がるほどボコボコにしてやるからね!」
クロエが噛み付くと、プライドの高い貴族の子らしく、相手は嫌な顔をして、数日ののちには低俗な嫌がらせをしてきた。
それでも、自分のセンスを磨くために市井の仕立て屋に弟子入りした経験を持つクロエには、そんな嫌がらせは蚊の止まった程度のものだ。へでもない。
氷姫。再会したリーゼロッテは、あのひだまりみたいな笑顔をなくして、そう呼ばれていた。
理由は、風の噂で聞いたくらいのことしかわからない。けれど、それでリーゼロッテがクロエの親友でなくなるわけではない。
リーゼロッテが貴族になっていようが、クロヴィス・ヴィー・ティーゼという男がリーゼロッテを頼むと言ってこようが、どうだっていい。
クロエは、クロエがそうしたいから、リーゼロッテと親友でいようと思う。これからも思い続ける。
「リーゼロッテ、窓ガラス、とっても眩しいね」
「うん。窓ガラス、眩しかったね」
バゲットを買って、半分こ。苺のジャムをつけて食べるだけで、幸せな気持ちになる。
リーゼロッテが、自分に向き合うことができないなら、クロエはそれでいいと思う。クロエはどこまでも付き合うし、知りたくないなら隠し通す。
リーゼロッテが泣けないなら、クロエが代わりに泣く。リーゼロッテは泣いていい。でも、それが出来ないからリーゼロッテは苦しくて、だからクロエは悲しかったのだ。
苦しむことは悪いことじゃない。それがリーゼロッテのものなら、クロエはすべて肯定する。それに、苦しみから解放できるのは、リーゼロッテの王子様だけだ。クロエにできることではなかった。
だから、だから、ちょっぴり、涙は出そうになるけれど。
それでも、リーゼロッテの苦しみを横からかっさらって無理やりに前を向かせるのは、それは違うと思うのだ。
事実に立ち向かえない人がいる。弱い人がいる。
そんなの当然だ。人間なのだから。
自分に向き合えない人に、がんばれ、できる、なんて無責任に応援するのは、ただの暴力だ。
リーゼロッテがそうできても、できなくても、クロエはリーゼロッテの親友だから、隣にいる。
リーゼロッテが隣にいてほしい誰かが、戻ってくるまで、この場所を守る。
「リーゼロッテ、ドレス、何色がいい?」
「そうだね……黄色か、若草色がいいかな」
「それじゃあ、差し色に橙色も入れちゃおう」
クロエはリーゼロッテの親友だ。
クロエにしかできないことがあって、クロエにできないことがある。だったら、クロエにできることを全てやれば、どれかはきっと、リーゼロッテのためになる。
献身的すぎる?そんなことはない。
だってクロエにとって、リーゼロッテは夢をくれた恩人で。そして、大好きな人だから。
ーーいいや、違う。結局のところ、理由なんてない。
クロエが、リーゼロッテに優しくしたいから優しくしている。それだけだから。
なにせ、王都のすぐそばにある領で、かつ発展しつくした大都会だ。見る者全てがきらびやかで、目移りしても目移りしてもまだ見るものがある。
大はしゃぎした末に、はっと後ろを振り返ると誰もいない。クロエの家は使用人だって多くは雇えないから、クロエだけを見てくれる保護者は両親以外にいない。
どうしよう、と不安になって泣きべそをかくクロエの手を、誰かがパッと掴んで、クロエはきゃあと悲鳴をあげた。
「待って、あなた、迷子でしょ?」
「やだやだ、人攫い!」
「そっちにいくとほんとに人攫いに攫われちゃうかもよ。もしかしたら、なんていくら治安がよくてもおこることなんだから」
呆れたように返す声は高い。その手が離されて、自由になったクロエはあれ?と首を傾げて振り返った。
そこにいたのは、波打つ蜂蜜色の髪を2つに結わえ、ろうそくの灯りみたいな色をした目の、とびきりに可愛らしい、クロエと同じくらいの歳の女の子だった。
その手には籠を下げていて、その中では林檎や牛乳の瓶がかちゃかちゃと音を立てている。
よく見ると、その女の子は息が荒い。もしかして、ぽやぽやしたクロエを心配してくれたのだろうか。
「え、ええっと。あの……ありがとう?」
「なんで謝るの!?いや、まあ、いいんだけど。あなたお貴族様でしょ、ここは治安がいいけど、悪い人だっていないわけじゃないのよ。呑気にぼうっと立ってたら誘拐されちゃうかもしれないんだからね」
そう言って、その少女は片手を上げて指を曲げ、がおっ、と怖い顔をした……んだと思う。
なにせとんでもなく可愛い女の子がするものだから、当然怖くもなんともなくて、クロエは思わず笑ってしまった。
「なによ、変なお貴族様ねえ。……いいわ、おつかいの途中だけど、保護者の人を探すの手伝う。あなたの名前は?」
ろうそくの目をした女の子は、そう言って白い歯を見せて微笑んだ。かわいい。まるでこの子こそ貴族のお姫様みたいだと思った。
「く、クロエ!あなた、あなたはなんていうの?」
「ええ、庶民の名前、聞きたいなんて変わってるのね。クロエ。……私はリーゼロッテ。あそこの孤児院に住んでるの。自己紹介としては……健康になら自信があるわよ!あと料理も得意」
「すごい、料理ができるの?私はできないの……紅茶だって淹れられないし……」
クロエは、このかわいいリーゼロッテと仲良しになりたいと思った。だから得意なことを言おうとしたのに、なかなか出てこない。クロエはピアノや刺繍だって得意じゃない。裕福ではないけれど、特段貧困でもない子爵家の娘で、家事も一人でできやしない。
それに、クロエは普段人形遊びばかりしている子供だから、やることといえば服を選ぶことくらい。それしかまともにしていなかった。
そういうと、リーゼロッテはクロエの上から下までをジロジロ見て、ふーん、と鼻を鳴らした。
呆れられたのかも、と思って萎縮したクロエに、リーゼロッテはでも、と続けた。
「その服も小物も、自分で選んだんでしょ。ならそれは特技よね。流行とか、私、詳しくないけど……クロエは人目をひくし、かわいいよ。特技は伸ばせば強みになるんだって、ママ……シスターが言ってたわ」
「え……これ、特技なの?」
「そりゃあ、特技でしょ。うちの孤児院には、緑と黄色をそうやって組み合わせてかわいくなる人なんていないわよ。ははぁ……間に差し色?っていうんだっけ。橙色があるのもおしゃれね」
今日のクロエは、タンポポ色のワンピースに、若草色のボレロを着て、胸元から少しだけ覗くように橙色のスカーフを重ねていた。
ここより田舎の子爵領では、奇抜すぎると言われていたから、まさか褒めてもらえるとは思わず、クロエは目を瞬いた。
「おしゃれ……特技」
「そうそう、伸ばすといいよ。クロエ。……じゃなくて、はやく保護者の人探さなきゃね。行こう、クロエ。保護者の人の特徴を教えて?」
リーゼロッテに差し出された手を、クロエは握った。柔らかくて、けれど少しかさかさしていてる働き者の手を、クロエは生涯忘れないだろう。
繋がれた手を見て、これじゃ右手同士だよ!と面白そうに、楽しそうに笑った、お日様みたいなリーゼロッテの笑顔も。クロエは、ずっと覚えていた。
だから、学園で再会した時、クロエは嬉しかった。なんて言おうか、あなたのおかげで自分に自信が持てました?それとも、夢を持てたと言おうか。
もう一度出会ったリーゼロッテは、クロエのことをわすれていた。けれどそんなのどうだってよかった。
リーゼロッテに、話したいことが、たくさんあった。
「氷姫と話すとか、お前も物好きだな」
「顔と家柄はいいけど、それだけだぞ。第一、養子らしいし」
「黙りなさいよ。私の親友の悪口をそれ以上言ってみなさい。その顔がひん曲がるほどボコボコにしてやるからね!」
クロエが噛み付くと、プライドの高い貴族の子らしく、相手は嫌な顔をして、数日ののちには低俗な嫌がらせをしてきた。
それでも、自分のセンスを磨くために市井の仕立て屋に弟子入りした経験を持つクロエには、そんな嫌がらせは蚊の止まった程度のものだ。へでもない。
氷姫。再会したリーゼロッテは、あのひだまりみたいな笑顔をなくして、そう呼ばれていた。
理由は、風の噂で聞いたくらいのことしかわからない。けれど、それでリーゼロッテがクロエの親友でなくなるわけではない。
リーゼロッテが貴族になっていようが、クロヴィス・ヴィー・ティーゼという男がリーゼロッテを頼むと言ってこようが、どうだっていい。
クロエは、クロエがそうしたいから、リーゼロッテと親友でいようと思う。これからも思い続ける。
「リーゼロッテ、窓ガラス、とっても眩しいね」
「うん。窓ガラス、眩しかったね」
バゲットを買って、半分こ。苺のジャムをつけて食べるだけで、幸せな気持ちになる。
リーゼロッテが、自分に向き合うことができないなら、クロエはそれでいいと思う。クロエはどこまでも付き合うし、知りたくないなら隠し通す。
リーゼロッテが泣けないなら、クロエが代わりに泣く。リーゼロッテは泣いていい。でも、それが出来ないからリーゼロッテは苦しくて、だからクロエは悲しかったのだ。
苦しむことは悪いことじゃない。それがリーゼロッテのものなら、クロエはすべて肯定する。それに、苦しみから解放できるのは、リーゼロッテの王子様だけだ。クロエにできることではなかった。
だから、だから、ちょっぴり、涙は出そうになるけれど。
それでも、リーゼロッテの苦しみを横からかっさらって無理やりに前を向かせるのは、それは違うと思うのだ。
事実に立ち向かえない人がいる。弱い人がいる。
そんなの当然だ。人間なのだから。
自分に向き合えない人に、がんばれ、できる、なんて無責任に応援するのは、ただの暴力だ。
リーゼロッテがそうできても、できなくても、クロエはリーゼロッテの親友だから、隣にいる。
リーゼロッテが隣にいてほしい誰かが、戻ってくるまで、この場所を守る。
「リーゼロッテ、ドレス、何色がいい?」
「そうだね……黄色か、若草色がいいかな」
「それじゃあ、差し色に橙色も入れちゃおう」
クロエはリーゼロッテの親友だ。
クロエにしかできないことがあって、クロエにできないことがある。だったら、クロエにできることを全てやれば、どれかはきっと、リーゼロッテのためになる。
献身的すぎる?そんなことはない。
だってクロエにとって、リーゼロッテは夢をくれた恩人で。そして、大好きな人だから。
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