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最終章
私は君のリズでありたい
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リーゼロッテ・リズ・ティーゼが栄えあるアインヴォルフ国王都は中心部、王城へと召喚されたのは、リーゼロッテが決意してからひと月ののち――すなわち、クロヴィス・ヴィー・ティーゼが死してからひと月と半が経った時のことだった。
リズが王城へ来たのは、かつてリーゼロッテが肩に傷を負い、気絶したあの日だけだ。
久々と言えど、記憶に薄すぎる王城は、王城からの迎えの馬車に乗った時より王族の忘れ形見として遇されていたとしても、リズには他人の家に過ぎない。
王城の回廊を、ヴィルヘルム・ヴィオラ・ヒュントヘンに先導されて進む。
聞けば、ヴィルヘルムは生徒会の副会長というだけでなく、今は王の代理をしているアルブレヒト・アインヴォルフ王太子の側近だという。
リズが見たことのあるひょうひょうとした態度は鳴りを潜め、いたってまじめな顔でリズを謁見の間へ導くヴィルヘルムを、リズは――少なくとも表面上は――友好的に見た。
「リーゼロッテ様、あの角を曲がればすぐです。お疲れではありませんか」
「いいえ。ありがとうございます。ヒュントヘン先輩」
「……今は、王城ですので」
まるで、すでにリズが王族の一員であるとでもいうような態度だ。
リズは、王城から通達されたじしんの血筋――すなわち、王太子の従妹という血統について、このヴィルヘルムと似たようなものであると認識しているのに。おかしなことだ。
それがわからないわけではないだろう。だというのに、ヴィルヘルムは、リズに対してへりくだった態度を崩さなかった。
「リーゼロッテ・リズ・ティーゼ様のご到着です」
謁見の間は、ゲームのスチルに一瞬映ったから知っている。それにしたって、生で見るのは迫力がすごい。両脇を固めているのは名のある貴族だろうか。一応、名鑑とやらで一通り見はしたが、リズにはさっぱり思い出せない。その理由が、リズの物覚えがどうという話のせいではないことは、リズじしんが一番よくわかっていた。
「王太子殿下に拝謁いたします。リーゼロッテ・リズ・ティーゼ、参上いたしました」
リズは赤じゅうたんの上を進み、そう言って深く深くこうべを垂れた。
足が震えるほど頭を低くしたリズの姿に、まずどよめいたのは貴族たちだ。
それはそうだろう。同じ立場のヴィルヘルムは、リズよりずっと簡易的な礼をとっている。
それは単純に血統があなたに近いですよという証というだけではなく、あくまで王の代理という立場である王太子に対し、「あなたは王に次ぐ身分であるから、さらにそれに次ぐ私はこのくらいです」といった、もっと下級の身分の者に対する序列の表し方を示すものでもあった。
犬の国だから、階級がどくとくなのかしらね、とリズは思う。では、それがわかっていて、どうしてリズがこんなことをしたのかと言えば――。
「お姫さま、もっと顔を上げてくださいませ、身分序列が下のものが困ってしまいます」
そう言ってリズのもとへ駆け寄ってきたのは、忘れもしない、クロヴィスを殺したあの老婆――ロミルダ・バシュ。
どういう思惑によるもので許されたのか、それだけでもリズには憎悪の対象なのに、のうのうとリズの前に顔を出した面の皮は、いっそ称賛に値するほどだ。称賛なんてしないが。
「いいえ」
リズははっきりと口にした。
「私は、父が侯爵家の出身とはいえ、母は市井の、どことも知れぬ者です。ですから、この礼がふさわしいと思います」
「まあ……」
ロミルダが、口を開けて、ぱくぱくとあえいだ。
アルブレヒト王太子に配慮せぬロミルダに、当の王太子は不機嫌そうに眉をひそめていたが、その様子にほう、と面白いものを見たような顔をした。そういう気配だった。
「お姫さま、そんなことを言ってはいけません。お母さまが草葉の陰で悲しまれておいでですよ」
「ロミルダさん」
リズは、玉座に座るアルブレヒトに向けて頭を下げたまま、静かにその名を呼んだ。
「私は、王太子殿下の許可が下りるまで、ご尊顔を見ることすらできません。そういう身分です。ロミルダさんは、いったいどのような身分なのですか。不勉強な私に教えてはいただけませんか」
「お姫さま!」
きいきいとした、甲高い声だった。
不快感が募っていく。ふいに、王太子アルブレヒトがリズに声をかけた。
「顔を上げていい。リーゼロッテ・リズ・ティーゼ。なるほど、僕は君が、王妹たる僕の叔母の忘れ形見であると聞いていた」
アルブレヒトがおかしそうに、笑い声を含んだ声で続ける。
「ならば――君は、それが嘘であると。君は王族の一員でもなんでもなく、僕らが守るべき民草のひとりであると、そういうのか」
「恐れながら――」
リズは、ゆっくりと顔をあげる。まっすぐ見つめた王太子の目が、空色に輝いてこちらを見ている。
「私は、じしんが王族だと、そんな虚偽を信じておりません。本日ここに参りましたのは、それをはっきりと、否定するためです」
「――お姫さま!」
ロミルダが、今度こそ、ガラスをひっかくような悲鳴をあげた。
「お考え直しください、このばあやは、お姫さまにお仕えするために……」
「ロミルダ・バシュ。君に発言を許した記憶はない」
青く冷えた目が、ロミルダを見つめている。
ロミルダは、構うことなくリズに言いつのった。
「お姫さま、お姫さまは、このばあやのお姫さまにそっくりでいらして、ですから」
「発言を、お許しいただけますか、王太子殿下」
「許そう」
鷹揚に頷くアルブレヒトに深く礼をとり、リズはロミルダに向き直った。
――さあ、ここからが、私の、戦いだ。
リズは、かつて自分がプレイしたゲームの知識を頭に巡らせた。
「ロミルダさん。王族には、犬という生き物への深い愛があるそうですね」
「え、ええ、ええ、そうですとも」
「私には、そういったものはありません」
リズは大きく息を吸った。
どきどきが止まらない。リズは、本当に王族なのだ。クロヴィスの葬式で、侯爵夫妻が告げたこと――母がマチルダから隠し、命をティーゼ家に託されたのがリーゼロッテという真実。けれど――けれど、そんなものはもうどうだっていい。
ロミルダ・バシュ。こいつの思い通りにはならない。
リズは――リズだ。
侯爵夫妻のくれた命――クロヴィスがくれた名前。それを、もう奪わせはしない。
リズが、リーゼロッテ・リズ・ティーゼでいるためなら、血筋すら投げ捨ててやる。
「私は、百合が好きです。葡萄が好きです。大きくなったらワインだって飲むつもりです。庶民はみんなそうです。私だって、そう思っています」
「なるほど」
「犬に思い入れはありません。王族の抱く犬への執着がさっぱりわかりません」
これは本当だ。中身がリズだからかもしれないけれど、リズにはそういった執着がない。いいや、多分、そういう感情は、全部ヴィーにささげてしまった。
「そして、なにより」
リズは、自分の髪を結っていた、ピンクのリボンをほどいてはちみつ色の髪をはらりと落とした。
目をぱち、と開けて、アルブレヒトを真っ向から見つめる。
ヒロインのカラーリングは、主人公だから、愛らしく、桃色系統。ゲームの中では不思議にすら思われていなかったそれは、しかし、血統重視のこの国の王城では、リズの刃になる。
「私の髪と目は、王族のどなたにも似ておりません。血の濃い王族の血を引いていれば、どこか一か所でも似るのではないでしょうか」
「……なるほどな」
アルブレヒトが深く頷いて、リズを見下ろした。
「君は、あくまでも、ティーゼ家の養子、リーゼロッテ・リズ・ティーゼだというのだな」
「はい」
「これは虚偽ではないと誓えるのだな」
「――はい」
声が震えそうになるのを、むりやり抑える。
迷うな。迷うな。迷うな。罰せられる恐怖に負けるな。
私は――私は、リーゼロッテ・リズ・ティーゼでありたいのだから。
リズが王城へ来たのは、かつてリーゼロッテが肩に傷を負い、気絶したあの日だけだ。
久々と言えど、記憶に薄すぎる王城は、王城からの迎えの馬車に乗った時より王族の忘れ形見として遇されていたとしても、リズには他人の家に過ぎない。
王城の回廊を、ヴィルヘルム・ヴィオラ・ヒュントヘンに先導されて進む。
聞けば、ヴィルヘルムは生徒会の副会長というだけでなく、今は王の代理をしているアルブレヒト・アインヴォルフ王太子の側近だという。
リズが見たことのあるひょうひょうとした態度は鳴りを潜め、いたってまじめな顔でリズを謁見の間へ導くヴィルヘルムを、リズは――少なくとも表面上は――友好的に見た。
「リーゼロッテ様、あの角を曲がればすぐです。お疲れではありませんか」
「いいえ。ありがとうございます。ヒュントヘン先輩」
「……今は、王城ですので」
まるで、すでにリズが王族の一員であるとでもいうような態度だ。
リズは、王城から通達されたじしんの血筋――すなわち、王太子の従妹という血統について、このヴィルヘルムと似たようなものであると認識しているのに。おかしなことだ。
それがわからないわけではないだろう。だというのに、ヴィルヘルムは、リズに対してへりくだった態度を崩さなかった。
「リーゼロッテ・リズ・ティーゼ様のご到着です」
謁見の間は、ゲームのスチルに一瞬映ったから知っている。それにしたって、生で見るのは迫力がすごい。両脇を固めているのは名のある貴族だろうか。一応、名鑑とやらで一通り見はしたが、リズにはさっぱり思い出せない。その理由が、リズの物覚えがどうという話のせいではないことは、リズじしんが一番よくわかっていた。
「王太子殿下に拝謁いたします。リーゼロッテ・リズ・ティーゼ、参上いたしました」
リズは赤じゅうたんの上を進み、そう言って深く深くこうべを垂れた。
足が震えるほど頭を低くしたリズの姿に、まずどよめいたのは貴族たちだ。
それはそうだろう。同じ立場のヴィルヘルムは、リズよりずっと簡易的な礼をとっている。
それは単純に血統があなたに近いですよという証というだけではなく、あくまで王の代理という立場である王太子に対し、「あなたは王に次ぐ身分であるから、さらにそれに次ぐ私はこのくらいです」といった、もっと下級の身分の者に対する序列の表し方を示すものでもあった。
犬の国だから、階級がどくとくなのかしらね、とリズは思う。では、それがわかっていて、どうしてリズがこんなことをしたのかと言えば――。
「お姫さま、もっと顔を上げてくださいませ、身分序列が下のものが困ってしまいます」
そう言ってリズのもとへ駆け寄ってきたのは、忘れもしない、クロヴィスを殺したあの老婆――ロミルダ・バシュ。
どういう思惑によるもので許されたのか、それだけでもリズには憎悪の対象なのに、のうのうとリズの前に顔を出した面の皮は、いっそ称賛に値するほどだ。称賛なんてしないが。
「いいえ」
リズははっきりと口にした。
「私は、父が侯爵家の出身とはいえ、母は市井の、どことも知れぬ者です。ですから、この礼がふさわしいと思います」
「まあ……」
ロミルダが、口を開けて、ぱくぱくとあえいだ。
アルブレヒト王太子に配慮せぬロミルダに、当の王太子は不機嫌そうに眉をひそめていたが、その様子にほう、と面白いものを見たような顔をした。そういう気配だった。
「お姫さま、そんなことを言ってはいけません。お母さまが草葉の陰で悲しまれておいでですよ」
「ロミルダさん」
リズは、玉座に座るアルブレヒトに向けて頭を下げたまま、静かにその名を呼んだ。
「私は、王太子殿下の許可が下りるまで、ご尊顔を見ることすらできません。そういう身分です。ロミルダさんは、いったいどのような身分なのですか。不勉強な私に教えてはいただけませんか」
「お姫さま!」
きいきいとした、甲高い声だった。
不快感が募っていく。ふいに、王太子アルブレヒトがリズに声をかけた。
「顔を上げていい。リーゼロッテ・リズ・ティーゼ。なるほど、僕は君が、王妹たる僕の叔母の忘れ形見であると聞いていた」
アルブレヒトがおかしそうに、笑い声を含んだ声で続ける。
「ならば――君は、それが嘘であると。君は王族の一員でもなんでもなく、僕らが守るべき民草のひとりであると、そういうのか」
「恐れながら――」
リズは、ゆっくりと顔をあげる。まっすぐ見つめた王太子の目が、空色に輝いてこちらを見ている。
「私は、じしんが王族だと、そんな虚偽を信じておりません。本日ここに参りましたのは、それをはっきりと、否定するためです」
「――お姫さま!」
ロミルダが、今度こそ、ガラスをひっかくような悲鳴をあげた。
「お考え直しください、このばあやは、お姫さまにお仕えするために……」
「ロミルダ・バシュ。君に発言を許した記憶はない」
青く冷えた目が、ロミルダを見つめている。
ロミルダは、構うことなくリズに言いつのった。
「お姫さま、お姫さまは、このばあやのお姫さまにそっくりでいらして、ですから」
「発言を、お許しいただけますか、王太子殿下」
「許そう」
鷹揚に頷くアルブレヒトに深く礼をとり、リズはロミルダに向き直った。
――さあ、ここからが、私の、戦いだ。
リズは、かつて自分がプレイしたゲームの知識を頭に巡らせた。
「ロミルダさん。王族には、犬という生き物への深い愛があるそうですね」
「え、ええ、ええ、そうですとも」
「私には、そういったものはありません」
リズは大きく息を吸った。
どきどきが止まらない。リズは、本当に王族なのだ。クロヴィスの葬式で、侯爵夫妻が告げたこと――母がマチルダから隠し、命をティーゼ家に託されたのがリーゼロッテという真実。けれど――けれど、そんなものはもうどうだっていい。
ロミルダ・バシュ。こいつの思い通りにはならない。
リズは――リズだ。
侯爵夫妻のくれた命――クロヴィスがくれた名前。それを、もう奪わせはしない。
リズが、リーゼロッテ・リズ・ティーゼでいるためなら、血筋すら投げ捨ててやる。
「私は、百合が好きです。葡萄が好きです。大きくなったらワインだって飲むつもりです。庶民はみんなそうです。私だって、そう思っています」
「なるほど」
「犬に思い入れはありません。王族の抱く犬への執着がさっぱりわかりません」
これは本当だ。中身がリズだからかもしれないけれど、リズにはそういった執着がない。いいや、多分、そういう感情は、全部ヴィーにささげてしまった。
「そして、なにより」
リズは、自分の髪を結っていた、ピンクのリボンをほどいてはちみつ色の髪をはらりと落とした。
目をぱち、と開けて、アルブレヒトを真っ向から見つめる。
ヒロインのカラーリングは、主人公だから、愛らしく、桃色系統。ゲームの中では不思議にすら思われていなかったそれは、しかし、血統重視のこの国の王城では、リズの刃になる。
「私の髪と目は、王族のどなたにも似ておりません。血の濃い王族の血を引いていれば、どこか一か所でも似るのではないでしょうか」
「……なるほどな」
アルブレヒトが深く頷いて、リズを見下ろした。
「君は、あくまでも、ティーゼ家の養子、リーゼロッテ・リズ・ティーゼだというのだな」
「はい」
「これは虚偽ではないと誓えるのだな」
「――はい」
声が震えそうになるのを、むりやり抑える。
迷うな。迷うな。迷うな。罰せられる恐怖に負けるな。
私は――私は、リーゼロッテ・リズ・ティーゼでありたいのだから。
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