普通のOLは猛獣使いにはなれない

えっちゃん

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猛獣との出会い

04.猛獣に喰われる

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 角度を変えて唇を食む執拗なキスに、息継ぎすらままならない。
 苦しさに喘ぐと、待ってましたとばかりに開いた唇の隙間から口腔内へ、クロードの熱い舌が侵入する。
 後頭部を固定する手はそのままに、腹部を撫でながら下りていく手がカットソーとキャミソールの裾を一緒に捲り上げ、紗智子の素肌へ触れた。

「んんっ」

 手のひら全体で触れる手つきがくすぐったくて、身を捩っても不埒な手は離れてくれない。
 ブラジャーの中へと入り込んだ指先は、レースで縁取られた布をずらして胸の谷間へ伸び、右の乳房を大きな手のひらが包み込む。

「ひゃっ」

 乳房に触れられて焦った紗智子は、絡まるクロードの舌を軽く噛んで顔を横に振った。
 キスから逃れても、乳房を包み込んだ大きな手は離れてくれない。
 最初は弱く、時折痛みを感じる寸前の強さで、クロードは乳房を揉みしだき始めた。

「あっ、止めて、はぁっ」

 親指の先が時折固くなった頂を掠めていく。
 掠める度に、アルコールを摂取して敏感になっている体に、紗智子の体の奥に甘く切ない刺激を与える。

「止めてと言いつつ、乳首は尖っているな」

 色気のある低音の声を耳元へ流し込まれ、紗智子の頬が羞恥と興奮で熱くなった。

「だって、ひあっ」

 右乳首を親指と人差し指できゅっと摘ままれ、快感にしては強い刺激を与えられた衝撃で、紗智子は上半身を大きく揺らしてしまった。

「も、止めて」

 止めて欲しいと口にしながらも、次の刺激への期待と体の奥から湧き上がる甘い疼きを、紗智子は自覚していた。
 拒み切れない悔しさと恥ずかしさから、涙が滲む瞳でクロードを見上げた。

「これ以上はだめっ」

 服を捲り上げて胸へ触れるクロードの手を、紗智子は両手で抱き締めて動きを押さえる。
 ささやかな抵抗を試みているのに、誘っているとしか思えない蕩けた表情の彼女を見下ろし、クロードは笑った。

「断る」

 きっぱりと言い切れば、紗智子の表情がくしゃりと歪む。
 どう頼んでも終わりにするつもりは無く、貪り食うつもりなのだと言い切る彼の貪欲さに絶望しつつも、心のどこかで喜んでいる自分を自覚して眩暈がしてきた。
 カットソーの中にある手を押さえることに紗智子が集中している隙をつき、クロードは後頭部を押さえていた手を下方へ伸ばす。

 かちゃり、ジィィー。
 ジーンズの釦が外され、ジッパーも下ろされる音に紗智子が気付いた時にはすでに遅く、静止の声を出す前にクロードは人差し指と中指をショーツの中へ指を入れた。
 薄い下生えを掻き分け、隠れているクリトリスの突起を探し当て人差し指の腹で撫でる。

「あっ!」

 突然襲ってきた強い快感に、乳房へ触れるクロードの手を握った。
 息を整える間もなく、秘所の亀裂を一回往復した中指が中へ入ってくる。

「はぁっ、あっ中に、入れないでぇ」
「ははっ、ぐちゃぐちゃだな」

 スキニージーンズを履いたままでは、ジッパーを下ろしても狭い隙間しか作れず、クロードの中指は第二関節までしか侵入出来ない。
 中指で掻き混ぜられる快感は緩いものだったが密着した手のひらがクリトリスを擦り、強い快感を生む。

「はぁ、ああっ、やめてっ」

 指が出入りする度に、紗智子の耳にはにゅちゅにゅちゅという水音が届く。
 自分から聞こえる音とは思いたくなくて、そしてクロードの指が気持ちよくて息を荒げている自分を認めたくなくて、目蓋を閉じて彼のシャツと乳房を揉む腕を握り締めた。

「ああぁ!」

 人差し指がクリトリスを引っ掻いた瞬間、紗智子の頭の中で快感が爆ぜた。

「はぁはぁはぁ……」

 達したことで、きゅうきゅう収縮する膣から中指が引き抜かれショーツから出ていくと、脱力して崩れ落ちそうになる体をクロードが抱きとめる。
 自分に凭れ掛かる紗智子の上気した頬を一撫でしたクロードは、彼女を縦抱きにしてキッチンからリビングへ向かい、ソファーへと横たえた。

 未だ呆然としている紗智子の履くジーンズのウエスト部分に指をかけ、ショーツも一緒に脱がしていく。

「ちっ、脱がせにくいな」

 スキニーとはいえ、ジーンズを脱がせるのに手間取りクロードは舌打ちする。
 ジーンズとショーツを膝まで脱がされ、剥き出しの肌に感じる空気の涼しさで、紗智子の靄がかった意識が一気に覚めた。

「ちょっと、まってよ」
「待たない」

 言い終わる前に強い力でジーンズを脱がされ、勢いで左の靴下も一緒に脱げる。
 床へ放られたジーンズとショーツの行方を捜して顔を動かし、紗智子は「あ」と声を漏らした。

(私、なんて格好をしているの?)

 胸の上までカットソーは捲れ上がり、ずれたブラジャーからピンク色の乳首がはみ出して、下半身は何も身に着けない。
 中途半端な自分の姿が、真っ黒なテレビ画面に映っていたのだ。
 片足だけ靴下を履いたままの姿は間抜けに見えて、これでは全裸の方がまだいいのではないかと、上手く回っていない思考の中に僅かに残った冷静な部分で思った。
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