異世界・野獣暴れ旅 ~スローライフに憧れて~

送り狼

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第4章 冒険者

第86話 二階攻略

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 本来、ダンジョンの罠を発見したり、解除したりするのは、盗賊シーフの仕事らしい。

 盗賊は他にも索敵や鑑定を請け負い、パーティーの行動の要になると言う。

 本格的にパーティーを組むなら、法術師と盗賊は外せない職掌である。

 法術師は医療担当のメンバーで、状態異常の解除や能力付与、怪我の治療を請け負った職掌だ。

 魔術師が攻撃魔法に特化した職掌だとすると、法術師は後方支援に特化した職掌となる。

 どうにか転落するコトなく二階に降りた僕とビアンカは、地図を広げて最初の十字路の先を確認する。

 左側の路は迂回路として前方の路に繋がり、前方の路は直線、右側の路は別ルートとなる。

 ビアンカは、僕にどの路を選ぶか聞いてきた。

「どのみち詳細確認が仕事なんだから、効率考えて左側から行けばイイんじゃない?」

 左側は前方と合流するまで脇道がない。

 合流した後は前方の路なりの先にある階段で止まり、一旦戻って別ルートの右側に進む。

 ビアンカは僕の提案に頷き、地図をしまった。

 地図を見れば一目瞭然のこの路は、人通りが少ない分、地面の状態が良くない。

 自然洞穴の様相そのままだった。

 当然ライトの魔法で影が出来、視界に不明な部分が増えて一層の注意が必要となる。

 地図では罠の存在はなかった。

 ダンジョン内の罠は、解除しても一定時間が経過すれば復活する。

 地図には解除方法も書いてあるため、脅威にはならないが、面倒臭いコトに変わりない。

 問題があるとすれば、新しい通路を発見した時だ。

 未踏の路であるなら、宝物を得る確率は上がるが、未解除の罠がある確率も上がる。

 『部屋』の中に魔物が溢れている可能性もあるのだ。

 危険を回避してギルドに報告するか、危険を冒して一攫千金に賭けるかの選択が必要になる。

 多くの冒険者は後者を選び、死亡するケースも多い。

 パーティーメンバーが充実して準備が万端なら、後者の選択もありだが、僕たちのようなパーティーなら、前者を選んで特別報酬を得る方が得ではある。

 無理をして怪我をすれば、それこそ意味がないからだ。

 取り敢えず、僕とビアンカは左側に進み、通路に異常がないかを確認していった。

 結局何事もなく確認作業は進み、二階の作業は終了した。

 三階に降りる前に、僕たちは階段手前の『部屋』で休憩を取るコトにする。

「よう。ビアンカじゃねぇか」

 そう声を掛けて来たのは、男ばかり五人組みのパーティーの先頭を歩く男だった。

 僕は瞬時に警戒し、剣を引き寄せる。

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