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第5章 新興勢力
第105話 人質計画
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「待て待て。お泊めする方が危険ではないか?護衛を出して近くの村に避難していただく方が・・・」
「今護衛を出す余裕はありませんよ?護衛無しで司祭様が襲われる事態になれば・・・それに・・・」
「それに?」
「司祭様が宿泊されることで、盗賊団の襲撃自体が無くなるかも知れません」
「なるほど。いくら盗賊団でも、司祭様は襲わないか・・・」
腕組みをした手を顎にあて、村長は唸っていた。
エランの言葉の矛盾に気付かないくらいには困惑している。
司祭を襲撃する相手なら、司祭が居ようと居まいと関係なく、村を襲撃するだろう。
エランは司祭を人質にするつもりだった。
ハンターの飼い主が教会ならば、司祭がハンターより格下の筈がない。
むしろ指導的立場にあるのなら、司祭が村にいる間はハンターからの襲撃はあるまいとの考えだ。
引き留めればそれだけ時間が稼げる。
その時間が裏柳生到着の可能性を高めるのだ。
「よし、分かった。司祭様の安全が第一だからな」
力強く頷き、村長は司祭の引き留めを請け負ってくれた。
「盗賊団を刺激したくありませんので、何も知らない振りで、いつも通りに行動してください」
エランの注意に、村長だけでなく、家族も頷いていたが、村長の夫人は司祭歓迎の料理のため外出する予定はなく、子供もその手伝いのため夫人の側を離れないだろう。
エランは次の一手を打つため、村長宅を離れて自宅に戻った。
「親父、ちょっといいか?」
自宅で孫を相手に遊んでいた父親に、エランはさりげなく声を掛けた。
「急ぎか?」
面倒臭そうにエランを見て、名残惜しそうに孫から離れる父親に、エランは申し訳なさげに笑う。
「司祭様の護衛について意見がほしい」
当たり障りのない会話をしながら、エランは父親を促して部屋を出る。
「多分だけど、司祭とハンターはグルだ」
唐突に告げられた父親は、一瞬ポカンとしたが、
「何か掴んだか?」
厳しい視線をエランに向けた。
さすがは『草』だった男だ。即座にエランが言わんとしたコトを理解したのだ。
「確証はない。推論だけだ」
「上には?」
裏柳生への報告をしたのかと確認され、エランは悔しげに父親から視線を外した。
「まだだ。今さっき気付いた」
「お前はどう見た?」
「ヤツらは洗礼の儀で赤子を選別して、ハンターに回収させている。回収したらハンターと一緒に潜伏する」
静かにエランの推論を聞いていた父親は、腕組みのまま頷く。
「今護衛を出す余裕はありませんよ?護衛無しで司祭様が襲われる事態になれば・・・それに・・・」
「それに?」
「司祭様が宿泊されることで、盗賊団の襲撃自体が無くなるかも知れません」
「なるほど。いくら盗賊団でも、司祭様は襲わないか・・・」
腕組みをした手を顎にあて、村長は唸っていた。
エランの言葉の矛盾に気付かないくらいには困惑している。
司祭を襲撃する相手なら、司祭が居ようと居まいと関係なく、村を襲撃するだろう。
エランは司祭を人質にするつもりだった。
ハンターの飼い主が教会ならば、司祭がハンターより格下の筈がない。
むしろ指導的立場にあるのなら、司祭が村にいる間はハンターからの襲撃はあるまいとの考えだ。
引き留めればそれだけ時間が稼げる。
その時間が裏柳生到着の可能性を高めるのだ。
「よし、分かった。司祭様の安全が第一だからな」
力強く頷き、村長は司祭の引き留めを請け負ってくれた。
「盗賊団を刺激したくありませんので、何も知らない振りで、いつも通りに行動してください」
エランの注意に、村長だけでなく、家族も頷いていたが、村長の夫人は司祭歓迎の料理のため外出する予定はなく、子供もその手伝いのため夫人の側を離れないだろう。
エランは次の一手を打つため、村長宅を離れて自宅に戻った。
「親父、ちょっといいか?」
自宅で孫を相手に遊んでいた父親に、エランはさりげなく声を掛けた。
「急ぎか?」
面倒臭そうにエランを見て、名残惜しそうに孫から離れる父親に、エランは申し訳なさげに笑う。
「司祭様の護衛について意見がほしい」
当たり障りのない会話をしながら、エランは父親を促して部屋を出る。
「多分だけど、司祭とハンターはグルだ」
唐突に告げられた父親は、一瞬ポカンとしたが、
「何か掴んだか?」
厳しい視線をエランに向けた。
さすがは『草』だった男だ。即座にエランが言わんとしたコトを理解したのだ。
「確証はない。推論だけだ」
「上には?」
裏柳生への報告をしたのかと確認され、エランは悔しげに父親から視線を外した。
「まだだ。今さっき気付いた」
「お前はどう見た?」
「ヤツらは洗礼の儀で赤子を選別して、ハンターに回収させている。回収したらハンターと一緒に潜伏する」
静かにエランの推論を聞いていた父親は、腕組みのまま頷く。
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