暴食ジト目スライムに、女運無し平凡男が翻弄されながら第2の人生行ってみました!

緋沙下

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27.5羽 市場へGO!規格外ズラリと並んでます

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今日は朝からカオルさんのお店に来ていた。
カオルさんから買った胡椒の乾燥具合の確認をしてもらうのと、後は店で使う野菜の確保についての相談をしに来ていた。

まぁ、相変わらずお客さんいないのね…。

「これだけ乾燥できてれば問題ないわ。後は使い道によって粉にするのか、そのまま使うのかは料理人として頑張って!」

「いくつかレシピはあるんだけどな。てか生活感この部屋ないけど、カオルさんは食事はいつも外食なのか?」

「まさか!異世界人が皆んなチートな生活してるなんて思わない方が良いわよ。私はほぼ自炊ね」

いや、異世界人がチートな生活送ってるのか俺には全然わからないけど…。勇者選んだやつとかは、チート生活なんだろうか?
勇者様~!カッコいい~!って黄色い歓声の中歩いてるなら俺には無理だ。

「ところで自炊ってどこで食材買ってるの?」

「メインは市場ね。 見た目は置いといて、日本人に馴染みがある味の野菜もあるし、結構使い勝手は良いわよ」

市場か。
こちらの世界にも市場はあるんだな。今後の食材調達の目安になる食材があるなら、ぜひ見ておきたい。

「場所はどのへん?開催日とかある?」

「たしか、月・金が開催だったかしら。今日は開いてるから一緒に行ってみる?案内するわよ」

「迷惑でないならありがたい」

街の広場へとカオルさんと一緒に向かった。前、リズさんと会ったところだ…。何となくバッタリ会うと気まずいと思い来るの避けてたけど、こんな場所で市場開いてたなんて。

簡易的なテントが並び、そこに様々な食材が置かれていた。
新鮮だよ!今日だけの目玉商品だよ!と賑やかな声が、あちらこちらから聞こえて来る。

「私が言える事は…言い値で買うなという事ぐらいね。値下げ交渉して買い取ることこそ、この市場の醍醐味よ!」

「大阪のオバちゃんみたいな発言だな」

「どちらが良いものどれだけ安く買えるか、後で見せ合いましょう」

カオルさんは、じゃ!時は金なりだからと市場の中へ消えてしまった。
言葉の使い方違わないか?しかも案内するって、マジで連れて来ただけかよ。まぁ、俺もゆっくり見てみるか。

うーん…。
これは、人参なのか?こっちは玉ねぎ…か?色は人参。見た目は大根。大きさはキャベツ。見た目は玉ねぎ。

てか、こっちの世界の野菜はどれも規格外にデカイ。南瓜らしきものなんて、コンテストに出すのか?ってなぐらいデカイし。これどうやって捌くんだよ。

多種類の野菜が置いてあり気にはなる。ただ、食って良いなら味わかるんだけど、売り物にかぶりつく訳にもいかないしなぁ…。

「お兄さん、今朝採れたて新鮮だよ!このキャーレットなんていい形と色だろ?」

「キャーレット?」

「兄さん違う土地の人かい?なら食って決めてくれよ」

なんか蒸してるなと思ったら、デカイ蒸し器の中に温野菜。ほらほらと勧められるままに塩でパクリ。

「あっっま!これはやっぱり人参か。こっちの野菜とかも全部蒸してあるのか?」

「勿論さ。一通り食ってみるか?」

「頼むよ」

気前よく、玉ねぎ・ジャガ芋・南瓜・アスパラ・インゲン・大根・スナップエンドウ(今回は種だけ。皮は細かく切って炒める必要あり)etcを出してくれる。

スナップエンドウの種がジャガ芋並みにデカイ…。ホクホクして美味いけど、使い道に困る野菜だな。

「美味いだろ?」

「あぁ。美味いんだけど、これ皆どうやって捌いてるんだ?」

「そんなの包丁やノコギリに決まってんだろ」

野菜ノコギリで捌くとか普通じゃないから。何その一般家庭にノコギリ当たり前だろ?みたいな顔。
きっとこの世界で俺の常識は非常識なんだから、俺が慣れるしかないな。

「取り敢えず、このネギや玉ねぎ、あとこいつらも欲しい」

「変わった呼び方するな。ネーギやタマッネギ、ジャーガ(ジャガ芋)等々だな。台車持って来なよ。これだけの量だ。積むの手伝うよ」

「アイテムボックスに入れるから渡してくれれば良いよ」

便利なものを持ってるなと、ホイホイと渡される野菜を受け取る。味は美味かったからな。箱買いで大量に買い込んだ。腐らないとは素敵なことだ。

「全部で金貨4枚銀貨7枚銀板9枚だが、負けて金貨4枚銀貨7枚で良いぞ!蒸し野菜はタダでいいさ」

「悪いなって、あの試食金取るのか⁉︎」

「??タダなものなんてある訳ないだろ」

アコギだ…。
試食風に見せかけて金を取る。いや、確かに試食だとは一言も言われてない。言われてないけど異世界怖い…。
今度から勧められるがままに食うのはやめとこう。

次に向かった店は、キノコメインの店。ここは日本と同じサイズのキノコばかりだな。

おー!これは松茸か⁉︎顔を近づけ匂いを嗅ぐ。
あぁ…このなんとも言えない匂い。松茸だ。

あの頃は高くて買えず、エリンギ代用に松茸吸い物で松茸ご飯作ってたなぁ。しかし、今の俺なら買える!

「このキノコはいくらですか?」

「それかい?匂いが強烈過ぎて人気が無いから、銀板3枚でいいよ」

「銀板3枚⁉︎」

国産松茸にも引けを取らない匂いがするものが、臭いから銀板3枚って…。店で隠しメニューとして焼いてやろうと思ったけど、使えそうに無いか?

「ここいらでは、そんなにこれは嫌煙されてるんですか?」

「物好きが食うぐらいだとさ。私も今日初めての出店だから、まさかこんなに食べられないなんて思わなかったのさ。美味いんだけどねぇ…」

「ですよね。これ、一箱全部下さい!」

良いさ。俺1人でも食ってやる。
外でやるんだから、誰かに匂いで文句言われることはないだろ。
おばさんは、あんたはわかる人間だよと嬉しかったのか、おまけで他のキノコも数種類つけてくれた。

キノコのバター焼きもしてみたいし、オマケ以外にシメジやエノキも購入して金貨1枚。
信じられるか?松茸20本買ったのに、たったの1万円。

次に向かったのは、薬草と果物を扱うお店。果物屋なのにトマトが置いてある。トマトって果物だっけ?

「これって果物なんですか?」

「果物だろ?皮剥いて食うと、滴る果汁が堪らないぞ」

「はぁ…」

反応が薄い俺に、冷やかしなら他に行ってくれと言われてしまった。
いや、俺の世界ではトマトの皮を剥くって習慣があまりないんだよ。

でも、これがあればベーコントマトが出来るな。ミニトマトは見た目は赤いブドウのように、房にたくさん付いていた。

試食はないのか?と聞いてみたら、リンゴや梨なら切ってくれるそうだ。
トマトは1つでも房からもぐと、他もすぐに傷んでしまうらしく、試食は勘弁してくれと言われてしまった。

どんなトマトも焼けば甘みが増すだろう。取り敢えずトマトも箱買い。リンゴはファースが食ってみたいとしつこいので、一箱購入。

他は…ん?これは、これは生姜か⁉︎見た目はまんま生姜だな。1つ銀板3枚。
生姜と松茸が同じ値段なのかと思ったが、1つ買い噛り付いてみる。

「ーー!!っ!!」

「何やってんだ…。これは料理のアクセントに入れたり、擦って食うもんだ。齧り付くもんじゃないぞ。子供でも知ってらぁ」

食ってみなきゃわかんないだろ。
あぁ…でも、やっぱり生姜だ。この世界にも生姜ってあるんだな。これは3つ箱買い。なんでも使えるし重宝する。何気に生姜湯とか俺好きだし。

お会計は端数を負けてくれ金貨3枚銀貨5枚。良い買い物が出来た。結構てか、かなり満足。

その後、カオルさんと合流すると大量にリュクサックに野菜を詰め込み背負っていた。
なんだ、小さい野菜もあるんじゃないかと思ったら、規格外品らしい。

小さすぎて売り物にならないやつを叩き買いしたのよと、爽やかな笑顔で話していた。俺達の世界の野菜が規格外品なら、こっちの世界の人が俺達のスーパー見たらどんな反応するんだろうな。

「おかげさまで良いもの買えたよ。ありがとう」

「私もこの世界に来て3年は経つし、何かわからないことあったら聞いてみて。わかることなら教えるから」

「3年も前からいるのか。物知りなはずだ」

まだまだよ。研究ばかりでいつも篭ってるから、たまには顔見せに来てねー!と帰って行った。俺達も帰るか。

ファースは買ってやったリンゴの箱を頭に乗せて、ヒョイヒョイと器用に1つとっては食べていた。勿論、俺には1つもくれないファースだったよ…。
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