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31羽ホームイシマ。2人目の異世界人
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街の中をうろうろしても、これと言ってやることが無いんだよな。
服でも買いに行くかと店に入ってみたが、俺の服装を見てあきらかに嫌な顔をする店もあった。そこは当然すぐに出た。
いらっしゃいませ!と気分良く迎えてくれた店で、シャツ5枚にズボン3着。下着を5着に靴下5足を購入した。ついでにエプロンも無難な黒を購入。シャツは清潔感出すために白を選んだ。
本音は黒が好きだけど、黒いシャツに黒いエプロンってなんか暗い。
それに黒いシャツだと汗かき過ぎた後、乾くと一部分が白くなることがあるからな。
「あとは、服洗う洗剤買うか。毎回お前に頼み込んで綺麗にしてもらうと、見返りが凄いからな」
チラッと俺の方を見て、そっぽ向かれる。
そう。俺は努力をした。
汗まみれで寝るのも気持ち悪いと、毎度ファースに綺麗にしてくれと頼みこんでいた。頼み込むたびに、見返りは大量の料理。
それでなくても大量に作ってやってるんだから勘弁してほしい。
「すいません。服を洗う洗剤ってありますか?あと体洗う洗剤もあれば欲しいんですけど」
「はいはい。洗濯用洗剤と石鹸ですね。こちらになります」
たっか!
洗濯用洗剤は粉洗剤一箱金貨1枚。石鹸2つで金貨1枚。高すぎだろ。
普通の店には売ってなくて、貴族ご用達のお店とやらに来ているが、マジかよこの値段…。でも、買うしかないからな。
仕方なく洗剤2箱に石鹸4つ購入。シャンプーらしきものもあるが、1つ金貨3枚と言われ断る。
俺短髪だからな。石鹸で一緒に身体ごと洗うから別になくてもいいや。
「あと、服を洗う道具とかって売ってますかね?」
「魔道具ですね。それでしたら5軒隣のお店で取り扱ってますよ」
「わかりました。ありがとうございます」
おかしいな…。
俺タライと洗濯板が欲しかったんだけど。まぁ行って見てダメなら他探せばいいか。
5軒隣の店に向かう。この頃には雨も小雨になっていた。
店の中に入ると、あまりにもこちらの世界とは異質な雰囲気に驚く。これって…。
「いらっしゃいませ。ようこそホームイシマヘ。ささ、見て行ってくださいよ」
ホームイシマって石間ってことなのか?この人日本人だろ。絶対。
だって売ってるものが洗濯機とかだ。あきらかにこっちの世界のもんじゃないだろ。
「あの、これって洗濯機ですよね?」
「はい。こちらは洗濯をするための魔導になっておりまして、ここに服を入れて洗剤を入れて、このボタンを押せば動き始めます。特殊な加工なので木が腐ることはございません。水は…って、洗濯機って言ったよね?」
「え。えぇ。洗濯機にしか見えないんですけど」
なんだ異世界から来た人か。それなら早く行ってくださいよと屈託のない笑顔で接してくれる。
まさに出来る販売員の笑顔。いや、さっきから出来てたんだけどね。
石間さんという方は、転成前は家電に命注いでいた製作者。
毎日休みの日は家電量販店に足を運び、他のメーカーの物を見ては一日そこで時間が潰せましたよと話してくる。変わった人だなこの人。
「お客様はこちらの世界での職業は何をされてるんですか?スライム連れてるところを見ると、冒険者で?」
「俺は焼き鳥屋やってます」
「ほぉ。焼き鳥屋を。それは素晴らしい」
——異世界来てスライム連れて焼き鳥焼くって…異世界来たんだからもっと面白い事すればいいのに。変わった人だなこの人。金持ってるのか?——
「それで今日は何をお買い求めで?」
「洗濯や風呂に困ってて、なにか良いもんないかなと見に来たんですけど」
「それはそれは。今お客様が見ていたものはまさに洗濯機。ただ違うのが電源は魔石で動くと言うこと。ここに魔石をはめてもらえれば、100回以上は動きます。そしてここで…」
なるほど。
魔石1つで稼働。魔石2つで水を出す。魔石3つで排水の水を吸収。良く出来てんな。
ただ、中には自分で水入れて排水も自分で処理するから稼働だけさせる人もいるらしい。それめっちゃ面倒じゃないか?俺は洗濯機の値段と魔石次第で考えるか。
「これって値段はいくらなんですか?あと魔石も」
「はい。こちらは1つ金貨30枚になっております。魔石はこの洗濯機のサイズであれば1つ5万円でございます」
「全部で45万!?」
高いだろ。高すぎだろ。100回しか動かないものに45万もかけるのか…。しかし、その後の石間が凄かった。
洗濯機自体は買ってもらえれば壊れない限り半永久的に動く。近くであれば修理もやりましょう。それに1人なら洗濯しても3日に1回ぐらいでしょう。
手を傷め時間を使う煩わしさが、たったの1年15万ですよ?それに今なら魔石1つ差し上げましょうと、あれよあれよと石間マジックにかかり購入。俺こう言うの弱いんだよ…。
「ちなみにお風呂もあるんですよ?日本人と言えば風呂は必須。温かい風呂で一日の疲れを癒す。実に最高じゃないですか。ちなみに今であれば、足が延ばせるこのサイズの風呂で、15万でいきましょ!もちろん魔石は1つプレゼント」
原理は洗濯機と同じ。
魔石1つで水を出し2つでお湯が出る。3つで排水の水を吸収。こちらもお買い上げしました。風呂はあって悪いもんじゃないからな。
それに5万もする魔石2つもつけてくれたんだ。感謝しないとな。しめて65万のお買い上げ。
石間さんに金貨65枚払って店を出た。しかも温泉の素5回分もくれて、なんだ良い人じゃないか。
_________________________________
後に、カオルさんに65万で勝った!?あの洗濯機は日本で買えば10万もしないのよ。風呂だってせいぜい10万でしょ。魔石はギルドで売ってるから、あのサイズなら1つ1万円よ?とケラケラと高い勉強代払ったわねと笑われた…。
家電の値段なんて俺知らないよ。無知って恐ろしい…。
服でも買いに行くかと店に入ってみたが、俺の服装を見てあきらかに嫌な顔をする店もあった。そこは当然すぐに出た。
いらっしゃいませ!と気分良く迎えてくれた店で、シャツ5枚にズボン3着。下着を5着に靴下5足を購入した。ついでにエプロンも無難な黒を購入。シャツは清潔感出すために白を選んだ。
本音は黒が好きだけど、黒いシャツに黒いエプロンってなんか暗い。
それに黒いシャツだと汗かき過ぎた後、乾くと一部分が白くなることがあるからな。
「あとは、服洗う洗剤買うか。毎回お前に頼み込んで綺麗にしてもらうと、見返りが凄いからな」
チラッと俺の方を見て、そっぽ向かれる。
そう。俺は努力をした。
汗まみれで寝るのも気持ち悪いと、毎度ファースに綺麗にしてくれと頼みこんでいた。頼み込むたびに、見返りは大量の料理。
それでなくても大量に作ってやってるんだから勘弁してほしい。
「すいません。服を洗う洗剤ってありますか?あと体洗う洗剤もあれば欲しいんですけど」
「はいはい。洗濯用洗剤と石鹸ですね。こちらになります」
たっか!
洗濯用洗剤は粉洗剤一箱金貨1枚。石鹸2つで金貨1枚。高すぎだろ。
普通の店には売ってなくて、貴族ご用達のお店とやらに来ているが、マジかよこの値段…。でも、買うしかないからな。
仕方なく洗剤2箱に石鹸4つ購入。シャンプーらしきものもあるが、1つ金貨3枚と言われ断る。
俺短髪だからな。石鹸で一緒に身体ごと洗うから別になくてもいいや。
「あと、服を洗う道具とかって売ってますかね?」
「魔道具ですね。それでしたら5軒隣のお店で取り扱ってますよ」
「わかりました。ありがとうございます」
おかしいな…。
俺タライと洗濯板が欲しかったんだけど。まぁ行って見てダメなら他探せばいいか。
5軒隣の店に向かう。この頃には雨も小雨になっていた。
店の中に入ると、あまりにもこちらの世界とは異質な雰囲気に驚く。これって…。
「いらっしゃいませ。ようこそホームイシマヘ。ささ、見て行ってくださいよ」
ホームイシマって石間ってことなのか?この人日本人だろ。絶対。
だって売ってるものが洗濯機とかだ。あきらかにこっちの世界のもんじゃないだろ。
「あの、これって洗濯機ですよね?」
「はい。こちらは洗濯をするための魔導になっておりまして、ここに服を入れて洗剤を入れて、このボタンを押せば動き始めます。特殊な加工なので木が腐ることはございません。水は…って、洗濯機って言ったよね?」
「え。えぇ。洗濯機にしか見えないんですけど」
なんだ異世界から来た人か。それなら早く行ってくださいよと屈託のない笑顔で接してくれる。
まさに出来る販売員の笑顔。いや、さっきから出来てたんだけどね。
石間さんという方は、転成前は家電に命注いでいた製作者。
毎日休みの日は家電量販店に足を運び、他のメーカーの物を見ては一日そこで時間が潰せましたよと話してくる。変わった人だなこの人。
「お客様はこちらの世界での職業は何をされてるんですか?スライム連れてるところを見ると、冒険者で?」
「俺は焼き鳥屋やってます」
「ほぉ。焼き鳥屋を。それは素晴らしい」
——異世界来てスライム連れて焼き鳥焼くって…異世界来たんだからもっと面白い事すればいいのに。変わった人だなこの人。金持ってるのか?——
「それで今日は何をお買い求めで?」
「洗濯や風呂に困ってて、なにか良いもんないかなと見に来たんですけど」
「それはそれは。今お客様が見ていたものはまさに洗濯機。ただ違うのが電源は魔石で動くと言うこと。ここに魔石をはめてもらえれば、100回以上は動きます。そしてここで…」
なるほど。
魔石1つで稼働。魔石2つで水を出す。魔石3つで排水の水を吸収。良く出来てんな。
ただ、中には自分で水入れて排水も自分で処理するから稼働だけさせる人もいるらしい。それめっちゃ面倒じゃないか?俺は洗濯機の値段と魔石次第で考えるか。
「これって値段はいくらなんですか?あと魔石も」
「はい。こちらは1つ金貨30枚になっております。魔石はこの洗濯機のサイズであれば1つ5万円でございます」
「全部で45万!?」
高いだろ。高すぎだろ。100回しか動かないものに45万もかけるのか…。しかし、その後の石間が凄かった。
洗濯機自体は買ってもらえれば壊れない限り半永久的に動く。近くであれば修理もやりましょう。それに1人なら洗濯しても3日に1回ぐらいでしょう。
手を傷め時間を使う煩わしさが、たったの1年15万ですよ?それに今なら魔石1つ差し上げましょうと、あれよあれよと石間マジックにかかり購入。俺こう言うの弱いんだよ…。
「ちなみにお風呂もあるんですよ?日本人と言えば風呂は必須。温かい風呂で一日の疲れを癒す。実に最高じゃないですか。ちなみに今であれば、足が延ばせるこのサイズの風呂で、15万でいきましょ!もちろん魔石は1つプレゼント」
原理は洗濯機と同じ。
魔石1つで水を出し2つでお湯が出る。3つで排水の水を吸収。こちらもお買い上げしました。風呂はあって悪いもんじゃないからな。
それに5万もする魔石2つもつけてくれたんだ。感謝しないとな。しめて65万のお買い上げ。
石間さんに金貨65枚払って店を出た。しかも温泉の素5回分もくれて、なんだ良い人じゃないか。
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後に、カオルさんに65万で勝った!?あの洗濯機は日本で買えば10万もしないのよ。風呂だってせいぜい10万でしょ。魔石はギルドで売ってるから、あのサイズなら1つ1万円よ?とケラケラと高い勉強代払ったわねと笑われた…。
家電の値段なんて俺知らないよ。無知って恐ろしい…。
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