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第五章・越境するカラダ、追いつけない心
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シンガポール・マリーナベイの超高級ホテル。
澪はCAの制服に身を包みながら、
まるで舞台衣装をまとう女優のように――どこか遠く、涼しい目をしていた。
「綾瀬さん、あの方が今回のメインゲストです。マレーシア航空の元会長――今は政府特別顧問」
「わかりました。接遇は……わたしが、直接行います」
廊下の向こう、五つ星スイートルームのドアが閉まる音がする。
ドアが閉まれば、そこはもう“機内”ではない。澪という個室の、特別な機内。
VIPとの接遇は、まさに“舌先”の戦いだった。
ベッドの上で、澪はゆっくりとスカートをたくし上げ、
彼の前で膝をつく。
その仕草ひとつひとつに、上質な品格と、淫靡な媚が同居していた。
「ふふ……今夜は、わたしが“滑走路の整備士”ですから……」
静かに笑うと、男のズボンを下ろし、勃起した肉棒を優しく包み込む。
唇の柔らかさ、舌先の繊細なうねり、時折喉奥でくぐもった吐息。
「んっ……社外秘の“オプション”ですが……ご満足いただけますか……?」
「これは……まさに“この会社の極上クラス”だな……ッ」
澪のフェラはただのサービスではなかった。
快感と、誇りの表明――彼女は体でこの会社の“顔”を演じていた。
一方、日本――本社ビル、経理部。
宮村はPC画面のメールを見て、言葉を失っていた。
「綾瀬澪 海外特別任務帯同につき一時離任」とあった。
(シンガポール……やっぱり、あいつはもう、手が届かない場所に……)
それでも、心が割り切れなかった。
あの笑顔、あの真面目で不器用な澪を、どこかでまだ信じたかった。
数日後、澪が一時帰国し、羽田でふたりは偶然再会する。
「……久しぶり、宮村さん」
「……澪。変わったな。顔つきが。……もう“そっち側”の人間なんだな」
「うん。変わったの、自分でもわかる。
でも、それって悪いことかな?」
宮村は言葉を詰まらせる。
澪の瞳は、かつて見たことがないほど強く、美しかった。
「私はね、今、誰よりも“自由に空を飛んでる”って思ってる。
たとえそれが身体で買ったチケットでも……選んだのは、私だから」
「でも……そんなの、本当の自由なんかじゃ――」
「……じゃあ、宮村さんは?
私が誰のものにもならず、真っ直ぐなままでいれば――何か変わったの?」
その問いに、彼は答えられなかった。
夜、澪は一人で高層ホテルのベッドに腰を下ろす。
脚を開き、膝を抱えて、自分の中に残る余韻を感じる。
「今夜も、深くまで私に着陸してもらった……
でも、まだ足りない……もっと、遠くへ飛ばなきゃ……」
澪はCAの制服に身を包みながら、
まるで舞台衣装をまとう女優のように――どこか遠く、涼しい目をしていた。
「綾瀬さん、あの方が今回のメインゲストです。マレーシア航空の元会長――今は政府特別顧問」
「わかりました。接遇は……わたしが、直接行います」
廊下の向こう、五つ星スイートルームのドアが閉まる音がする。
ドアが閉まれば、そこはもう“機内”ではない。澪という個室の、特別な機内。
VIPとの接遇は、まさに“舌先”の戦いだった。
ベッドの上で、澪はゆっくりとスカートをたくし上げ、
彼の前で膝をつく。
その仕草ひとつひとつに、上質な品格と、淫靡な媚が同居していた。
「ふふ……今夜は、わたしが“滑走路の整備士”ですから……」
静かに笑うと、男のズボンを下ろし、勃起した肉棒を優しく包み込む。
唇の柔らかさ、舌先の繊細なうねり、時折喉奥でくぐもった吐息。
「んっ……社外秘の“オプション”ですが……ご満足いただけますか……?」
「これは……まさに“この会社の極上クラス”だな……ッ」
澪のフェラはただのサービスではなかった。
快感と、誇りの表明――彼女は体でこの会社の“顔”を演じていた。
一方、日本――本社ビル、経理部。
宮村はPC画面のメールを見て、言葉を失っていた。
「綾瀬澪 海外特別任務帯同につき一時離任」とあった。
(シンガポール……やっぱり、あいつはもう、手が届かない場所に……)
それでも、心が割り切れなかった。
あの笑顔、あの真面目で不器用な澪を、どこかでまだ信じたかった。
数日後、澪が一時帰国し、羽田でふたりは偶然再会する。
「……久しぶり、宮村さん」
「……澪。変わったな。顔つきが。……もう“そっち側”の人間なんだな」
「うん。変わったの、自分でもわかる。
でも、それって悪いことかな?」
宮村は言葉を詰まらせる。
澪の瞳は、かつて見たことがないほど強く、美しかった。
「私はね、今、誰よりも“自由に空を飛んでる”って思ってる。
たとえそれが身体で買ったチケットでも……選んだのは、私だから」
「でも……そんなの、本当の自由なんかじゃ――」
「……じゃあ、宮村さんは?
私が誰のものにもならず、真っ直ぐなままでいれば――何か変わったの?」
その問いに、彼は答えられなかった。
夜、澪は一人で高層ホテルのベッドに腰を下ろす。
脚を開き、膝を抱えて、自分の中に残る余韻を感じる。
「今夜も、深くまで私に着陸してもらった……
でも、まだ足りない……もっと、遠くへ飛ばなきゃ……」
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