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一つめの願い
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申し出を受けると言ったアデライデに魔物の心は舞い上がった。だがアデライデの気が変わるのを恐れ、なんとか興奮を抑えると急いで言った。
「よし、それではさっそく最初の願いを言うがよい」
「わたしの最初の願いはこうです。どうか父の悲しみを癒してください」
「おまえの父親の悲しみ?」
思わぬ願いの言葉に、魔物は目を見開いてアデライデを見つめた。
「はい。わたしはさっきも申し上げた通り、自分の運命を受け入れる覚悟でいます。けれど、ひとり残してきた父のことが気がかりでなりません。きっと今頃は家に帰らないわたしを心配して、森じゅうを捜しまわっているでしょう。そしてわたしが二度と戻らないと知ったら、父はとても悲しむはずです。父はこれから先も、折に触れてはわたしのことを思い出して、ある日突然娘を失った不幸を嘆くでしょう。そんな風に、父がずっと悲しみを抱えたまま生きていかなければならないかと思うと、わたしは暗い闇の底に沈むような気持ちがします。わたしは父にはいつでも幸せでいてほしいのです。ですから、娘を失ったと知っても、父が自分の人生を呪ったり、嘆いたりすることのないよう、そのショックを和らげて、悲しみを完全に癒していただきたいのです」
まるで体に染み入る月の光のようなアデライデの声が静かな覚悟に満ちてそう語るのを聞いて、魔物の心は風に波立つ湖面のように揺れた。家族の情愛など知らぬ魔物は、だがしかし、アデライデが心根やさしく、思慮深い娘であることを知り、今更ながら自分勝手に連れ去って来てしまったことに罪の意識を感じた。
「できますか?」
ふと目を上げたアデライデとまともに目が合って、魔物はどぎまぎする心臓を隠すために軽い咳払いをした。
「そうだな……。そういう治癒に関する魔術は、本来魔物の得意とするところではないのだが……」
魔物は言葉尻を濁して考えた。すべてをたったひとりで身に着けてきた魔物にとって、あらゆる魔術は難しいものだった。体と言わず心と言わず、およそ治癒と銘打たれる類いの魔術に関しても、幸か不幸か長く孤独でいたために魔物同士の熾烈な争いに巻き込まれるような機会もなく、治癒魔術を試してみる必要もなかったのだ。
けれどアデライデをなんとしても手に入れたい想いと、またアデライデの悲壮な決意を叶えてやりたいという想いから、挑戦してみることに決めた。満月の今宵ならば、もしかすると成功する可能性だってあるのだ。だが確実に魔術を実践するためには、出来得る限り成功のための道筋を立てておく必要もあった。そこで魔物は、アデライデにはもうひとつ覚悟を決めてもらわなければならないと考えた。
魔物は、月の光のためなのかそれとも悲愴な決意のためなのか、美しい顔に蒼白い影を宿したアデライデを見つめて言った。
「アデライデよ、おまえの父親の心が完全に癒されることを望むと言うなら、父親の中からおまえに関する記憶をすべて消し去るよりほかに方法はないだろう。どんな魔法をもってしても、子を失った人間の親の悲しみを完全に癒すことなどできはしないと聞くからな。おまえにその覚悟があるか?」
アデライデは少しの間黙って考えていたが、寂しい微笑を唇に浮かべると、
「かまいません。それで父が幸せでいられるなら」
「……後悔はしないな?」
「はい、もう決めたことですから」
アデライデの返事を聞くと、魔物は神経を集中させて低い声で呪文を唱えはじめた。するとアデライデを連れ去ったと同じ黒雲が、渦を巻きながら魔物とアデライデの前に現れた。
「アデライデの父親から、アデライデの記憶をすべて吸い取って来るのだ」
魔物が命じると、雲は館の壁を通り抜け、凄まじい速さで空の彼方に飛んで行った。そしていくらもしないうちに、雲は渦の中心にまばゆく光る球のようなものを抱えて戻って来た。その光の球の中に、アデライデは父の中の自分に関するたくさんの記憶が浮かんでいるのを見た。そこには父が生まれたばかりの自分を嬉しそうに抱いている姿や、ちょうど歩き始めた自分の小さな足を、愛おしそうに撫でているやさしい笑顔も浮かんでいた。アデライデ自身は知りようもない赤ん坊の頃を含め、父の目に映った自分のすべての瞬間が記憶に刻まれていることを知ったアデライデは、自分がほんとうに愛され、大切に育てられて来たことを、切ないくらいに感じた。そしてついに今朝、向かい合って朝の食事をしている自分の微笑みを父の記憶の球の中に見つけた瞬間、アデライデはこらえきれずに大粒の涙を流した。
魔物は魔術が成功したことに内心驚いていた。しかし泣いているアデライデを見ると、驚きはすぐに苦い思いに取って代わった。魔物は努めて平静を装って言った。
「これは父親の中にあったおまえの記憶だ。父親は自分に娘があったという事実を忘れた。だから娘を失う不幸が人生に起きるはずはない。よって父親はおまえを失った悲しみや苦しみからは、完全に解放された。アデライデよ、おまえの一つ目の願いを叶えたぞ」
「……ありがとうございます」
礼を言ったものの、アデライデの胸には言いようのない悲しみと寂しさが募り、再び顔を覆って肩を震わせた。
魔物は暖炉の薪のはぜる音にまじって聞こえてくるアデライデの小さな嗚咽の声に、ひどく胸が痛むのを感じた。自分がほんとうに残酷な魔物であることを目の前に突き付けられた思いだったが、どうしてもアデライデをあきらめたくはなかった。魔物は泣いているアデライデに向かって、罪悪感を振り払うようにあえて冷淡に言った。
「あと五つ──おまえの願いを叶えたら、アデライデよ、おまえは正式に俺の妻になるのだ」
アデライデが顔を上げ、魔物を見た。ゆらゆらと揺れる暖炉の炎を映したアデライデの濡れた瞳に、醜い自分の姿が映し出されていることに気がつくと、魔物は一瞬自分の心が怯むのを感じた。魔物は羞恥と恥辱に引き裂かれそうな胸を抱え、素早く身をひるがえした。
「……どの部屋でも好きに使うがよい」
魔物はそう言い残すと、現れたときと同じく、風にまぎれるようにして姿を消してしまった。 魔物が消えると、部屋中に充満していた臭いもすぐに消え、アデライデはほっと大きく息を吐いた。魔物の臭いを吸い込まないように、無意識のうちに呼吸を浅く小さくして身を守っていたのだ。
ひとり残されたアデライデは、しばらくの間ぼんやりと暖炉でぱちぱちと燃える薪の炎を見つめていた。炎を見つめるうちに、心にはまたもや父のことが思い出され、再びあふれてきた涙に顔を覆って泣いた。そしてとうとう泣き疲れ、アデライデは月の光の射しこむ魔物の館の暖炉の前で、そのまま眠り込んでしまったのだった。
「よし、それではさっそく最初の願いを言うがよい」
「わたしの最初の願いはこうです。どうか父の悲しみを癒してください」
「おまえの父親の悲しみ?」
思わぬ願いの言葉に、魔物は目を見開いてアデライデを見つめた。
「はい。わたしはさっきも申し上げた通り、自分の運命を受け入れる覚悟でいます。けれど、ひとり残してきた父のことが気がかりでなりません。きっと今頃は家に帰らないわたしを心配して、森じゅうを捜しまわっているでしょう。そしてわたしが二度と戻らないと知ったら、父はとても悲しむはずです。父はこれから先も、折に触れてはわたしのことを思い出して、ある日突然娘を失った不幸を嘆くでしょう。そんな風に、父がずっと悲しみを抱えたまま生きていかなければならないかと思うと、わたしは暗い闇の底に沈むような気持ちがします。わたしは父にはいつでも幸せでいてほしいのです。ですから、娘を失ったと知っても、父が自分の人生を呪ったり、嘆いたりすることのないよう、そのショックを和らげて、悲しみを完全に癒していただきたいのです」
まるで体に染み入る月の光のようなアデライデの声が静かな覚悟に満ちてそう語るのを聞いて、魔物の心は風に波立つ湖面のように揺れた。家族の情愛など知らぬ魔物は、だがしかし、アデライデが心根やさしく、思慮深い娘であることを知り、今更ながら自分勝手に連れ去って来てしまったことに罪の意識を感じた。
「できますか?」
ふと目を上げたアデライデとまともに目が合って、魔物はどぎまぎする心臓を隠すために軽い咳払いをした。
「そうだな……。そういう治癒に関する魔術は、本来魔物の得意とするところではないのだが……」
魔物は言葉尻を濁して考えた。すべてをたったひとりで身に着けてきた魔物にとって、あらゆる魔術は難しいものだった。体と言わず心と言わず、およそ治癒と銘打たれる類いの魔術に関しても、幸か不幸か長く孤独でいたために魔物同士の熾烈な争いに巻き込まれるような機会もなく、治癒魔術を試してみる必要もなかったのだ。
けれどアデライデをなんとしても手に入れたい想いと、またアデライデの悲壮な決意を叶えてやりたいという想いから、挑戦してみることに決めた。満月の今宵ならば、もしかすると成功する可能性だってあるのだ。だが確実に魔術を実践するためには、出来得る限り成功のための道筋を立てておく必要もあった。そこで魔物は、アデライデにはもうひとつ覚悟を決めてもらわなければならないと考えた。
魔物は、月の光のためなのかそれとも悲愴な決意のためなのか、美しい顔に蒼白い影を宿したアデライデを見つめて言った。
「アデライデよ、おまえの父親の心が完全に癒されることを望むと言うなら、父親の中からおまえに関する記憶をすべて消し去るよりほかに方法はないだろう。どんな魔法をもってしても、子を失った人間の親の悲しみを完全に癒すことなどできはしないと聞くからな。おまえにその覚悟があるか?」
アデライデは少しの間黙って考えていたが、寂しい微笑を唇に浮かべると、
「かまいません。それで父が幸せでいられるなら」
「……後悔はしないな?」
「はい、もう決めたことですから」
アデライデの返事を聞くと、魔物は神経を集中させて低い声で呪文を唱えはじめた。するとアデライデを連れ去ったと同じ黒雲が、渦を巻きながら魔物とアデライデの前に現れた。
「アデライデの父親から、アデライデの記憶をすべて吸い取って来るのだ」
魔物が命じると、雲は館の壁を通り抜け、凄まじい速さで空の彼方に飛んで行った。そしていくらもしないうちに、雲は渦の中心にまばゆく光る球のようなものを抱えて戻って来た。その光の球の中に、アデライデは父の中の自分に関するたくさんの記憶が浮かんでいるのを見た。そこには父が生まれたばかりの自分を嬉しそうに抱いている姿や、ちょうど歩き始めた自分の小さな足を、愛おしそうに撫でているやさしい笑顔も浮かんでいた。アデライデ自身は知りようもない赤ん坊の頃を含め、父の目に映った自分のすべての瞬間が記憶に刻まれていることを知ったアデライデは、自分がほんとうに愛され、大切に育てられて来たことを、切ないくらいに感じた。そしてついに今朝、向かい合って朝の食事をしている自分の微笑みを父の記憶の球の中に見つけた瞬間、アデライデはこらえきれずに大粒の涙を流した。
魔物は魔術が成功したことに内心驚いていた。しかし泣いているアデライデを見ると、驚きはすぐに苦い思いに取って代わった。魔物は努めて平静を装って言った。
「これは父親の中にあったおまえの記憶だ。父親は自分に娘があったという事実を忘れた。だから娘を失う不幸が人生に起きるはずはない。よって父親はおまえを失った悲しみや苦しみからは、完全に解放された。アデライデよ、おまえの一つ目の願いを叶えたぞ」
「……ありがとうございます」
礼を言ったものの、アデライデの胸には言いようのない悲しみと寂しさが募り、再び顔を覆って肩を震わせた。
魔物は暖炉の薪のはぜる音にまじって聞こえてくるアデライデの小さな嗚咽の声に、ひどく胸が痛むのを感じた。自分がほんとうに残酷な魔物であることを目の前に突き付けられた思いだったが、どうしてもアデライデをあきらめたくはなかった。魔物は泣いているアデライデに向かって、罪悪感を振り払うようにあえて冷淡に言った。
「あと五つ──おまえの願いを叶えたら、アデライデよ、おまえは正式に俺の妻になるのだ」
アデライデが顔を上げ、魔物を見た。ゆらゆらと揺れる暖炉の炎を映したアデライデの濡れた瞳に、醜い自分の姿が映し出されていることに気がつくと、魔物は一瞬自分の心が怯むのを感じた。魔物は羞恥と恥辱に引き裂かれそうな胸を抱え、素早く身をひるがえした。
「……どの部屋でも好きに使うがよい」
魔物はそう言い残すと、現れたときと同じく、風にまぎれるようにして姿を消してしまった。 魔物が消えると、部屋中に充満していた臭いもすぐに消え、アデライデはほっと大きく息を吐いた。魔物の臭いを吸い込まないように、無意識のうちに呼吸を浅く小さくして身を守っていたのだ。
ひとり残されたアデライデは、しばらくの間ぼんやりと暖炉でぱちぱちと燃える薪の炎を見つめていた。炎を見つめるうちに、心にはまたもや父のことが思い出され、再びあふれてきた涙に顔を覆って泣いた。そしてとうとう泣き疲れ、アデライデは月の光の射しこむ魔物の館の暖炉の前で、そのまま眠り込んでしまったのだった。
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