36歳の俺の妄想が現実に!?夢か現か、タイムリープ!?

わ太る

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ep.003_明石真希~case01~

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グラスの氷がからんと涼やかな音を立てる。
明青大学の学生たちでごった返す駅前の居酒屋。
その一角で、俺、山田航が所属するフットサルサークルの定例飲み会は、いつものように熱気を帯びていた。

(さて、と……)

俺は熱燗の入ったお猪口を傾けながら、テーブルの向こう側で弾けるような笑顔を振りまいている人物に、静かに視線を固定した。
この世界は、15年後の未来から来た俺にとって、都合のいい「明晰夢」だ。
36歳の既婚サラリーマンである俺が、20歳の肉体でもう一度大学生活を謳歌できる、壮大なロールプレイングゲーム。

この夢の世界での俺の目的はただ一つ。
現実では決して許されない「ハーレム計画」の完遂だ。

すでに、俺に好意を寄せていたサークル仲間の中林美由、そしてその友人の野崎逸美の二人は「攻略」を終えている。
今も俺の隣で、頬を染めながら甲斐甲斐しく空になった皿を片付けているのが美由だ。
時折、熱のこもった視線を向けてくるが、俺はそれに気づかないふりをして、あくまで「優しい同期」の仮面を被り続ける。
逸美は少し離れた席でアニメの話に興じているが、その会話の合間にちらりと俺の様子を窺っているのを、俺は見逃さない。

彼女たちの心には、俺という存在が深く、そして背徳的に刻み込まれている。
だが、今宵の俺の視線の先にいるのは、彼女たちではない。

「やから言うてんねん! そこの唐揚げ、レモンかける前に『かけてええか?』って聞くのがマナーやろ!」

甲高い声で、しかしどこか愛嬌のある関西弁で後輩をいじっているのは、大学3年生の先輩、明石真希(あかし まき)だ。
明るい茶髪のミディアムヘアが、彼女が笑うたびに楽しそうに揺れる。
オフショルダーのトップスから覗く華奢な鎖骨と、ミニスカートから伸びる健康的な脚が、周囲の男たちの視線を釘付けにしていた。
彼女は、このサークルの太陽であり、ムードメーカー。その場の中心で、常に誰かを笑わせている。

他の連中は、彼女のその表面的な明るさに惹きつけられている。
だが、36年分の人生経験を持つ俺の目には、彼女が意識的に「面白い関西人のキャラ」を演じているのが透けて見えた。
誰かの話の聞き役に回っている時、グラスを片手に喧騒を眺めている一瞬、彼女の瞳には、都会の夜のネオンが届かない深淵のような、ふとした寂しさがよぎるのだ。
上京してきた人間が、周囲に馴染もうと明るく振る舞うがゆえに生まれる、孤独の影。

(見つけた……三人目のターゲット)

町工場を経営する賑やかな家庭で育ち、地元では常に輪の中心にいた人気者。
だが、この東京という街では、そのキャラクターを維持することに、微かな疲れと虚しさを感じ始めている。
……未来の記憶にある断片的な情報と、今の俺の観察眼が、彼女のプロファイルを正確に描き出していく。

「真希さーん! なんか面白い話してくださいよー!」

酔った一年生が、無邪気に、そして残酷に無茶振りをする。
真希先輩は一瞬、ほんの一瞬だけ、困ったような顔を見せたが、すぐにいつもの笑顔に戻った。

「しゃーないなぁ! ほな、うちのお兄ちゃんの、アホな話したるわ!」

彼女がまた一つ、自分を切り売りしてその場を盛り上げようとした、その時だった。

「先輩、すみません。グラス、空いてますよね? 何か作りましょうか」

俺はごく自然に立ち上がり、彼女と一年生の間に入り込んだ。

「お、山田。気ぃ利くなぁ。ほな、カシスオレンジ濃いめで頼むわ」

「はい、喜んで」

俺はにこやかに応じると、ドリンクバーへと向かう。
そして、カシスオレンジを作って戻ると、それを彼女に手渡しながら、他の誰にも聞こえない声で、そっと耳元に囁いた。

「お疲れ様です。ああいうの、たまに面倒くさくなりません?」

「……っ!」

真希先輩の肩が、びくりと震えた。
俺の言葉が、彼女の心の鎧の隙間を的確に突いた証拠だ。
彼女は俺の顔を驚いたように見つめ、何かを言いかけたが、結局、

「……別に」

とだけ呟き、カシスオレンジに口をつけた。
だが、その横顔が、ほんの少しだけ赤らんでいるのを、俺は見逃さなかった。

俺は何も言わず自分の席に戻る。
布石は打った。
あとは、彼女の心の中で、今の言葉が静かに波紋を広げていくのを待つだけだ。

飲み会がお開きになる頃には、真希先輩はいつも通り、酔った仲間たちの面倒を見ていた。その姿は甲斐甲斐しいが、どこか疲れているようにも見える。

皆が「お疲れ様でしたー」と口々に言いながら、店の外へとなだれ出ていく。
俺は意図的に少しタイミングをずらし、財布などをゆっくりとカバンにしまいながら、最後のグループが出ていくのを待った。
案の定、真希先輩は皆を見送る形で、一人、最後になった。

「さて、と……」

彼女が溜息まじりに呟き、一人で帰路につこうとした、その背中に声をかける。

「先輩、お疲れ様です」

「うわっ!? 山田か、びっくりさせんなや」

「すみません。俺、こっちの方向なんで。途中までご一緒してもいいですか?」

俺は自分の帰る方角を指差しながら、偶然を装って言った。
もちろん、彼女が女子寮に住んでいることはリサーチ済みだ。

真希先輩は一瞬、警戒するような目つきをしたが、先ほどの耳打ちの件があるからか、強く拒絶はできなかった。

「……別に、ええけど」

ぶっきらぼうな許可を得て、俺は彼女の隣に並んで歩き始めた。

しばらく、気まずい沈黙が続く。
それを破ったのは、俺の方だった。

「先輩って、すごいですよね」

「……何がや」

「いつも、あんな風に場を盛り上げてて。俺には絶対できないです。
でも、ちょっと疲れちゃいません? 無理してるんじゃないかなって」

先ほどの耳打ちと同じ、彼女の核心に触れる言葉。
だが今度は、二人きりの空間だ。
真希先輩はぴたりと足を止め、俺の顔をじっと見つめた。

「……なんで、あんたにそんなこと言われなあかんの」

「すみません、出過ぎたこと言いましたか。でも、そう見えたんで」

俺は謝りながらも、視線は彼女から外さない。
ここで怯んではいけない。
36年の経験が、そう告げている。

彼女はふい、と顔を背けると、またゆっくりと歩き出した。

「……別に、無理なんかしてへん」

その声は、先程よりずっとか細く、弱々しかった。

そこからは、彼女がぽつり、ぽつりと自分のことを話し始めた。
大阪の実家のこと、いつも笑いの絶えなかった家族のこと、そして、東京での一人暮らしのこと。

「たまに、思うねん。うち、ちゃんとやっとるんかなぁって。
面白いこと言うて、みんなを笑わせて……でも、ほんまのうちは、もっと……」

言葉が途切れる。

「もっと、ただの女の子なんですよね」

俺が静かにそう言うと、真希先輩は驚いたように目を見開いた。

「……なんで、あんたがそんなこと分かるん?」

「見てれば分かりますよ。先輩、たまに、すっごい寂しそうな顔してるから」

街灯の光が、彼女の潤んだ瞳を照らし出す。
それは計算し尽くされた、彼女の心の最も柔らかな部分を的確に突く言葉だった。

「……知らんけど」

彼女はそう呟くと、俯いてしまった。
それは彼女なりの照れ隠しであり、同時に、俺の言葉を肯定している証拠でもあった。

「あんたってさ、年下のくせに、変に大人びてて、ムカつくなぁ」

それは、最高の褒め言葉だった。
俺は内心でほくそ笑みながら、彼女の頭に、そっと手を置いた。
子供をあやすように、優しく、ゆっくりと。
真希先輩の肩が、小さく震えた。彼女の心の鎧が、音を立てて崩れていくのが分かった。

***

数日後、俺は計画の次の段階に移るべく、真希先輩がバイトしている駅前の大衆居酒屋の暖簾をくぐった。
彼女は俺の顔を見るなり驚いていたが、その後の展開は、俺の描いたシナリオ通りに進んだ。
バイトが終わるのを待ち、自然な流れで食事に誘う。

「先輩、いつも頑張ってるから、今日は俺が全部甘やかしますよ」

その言葉に、彼女の頬が朱に染まる。

俺が連れて行ったのは、未来の人気店。
絶品の熟成肉ステーキと、それに合う赤ワインが、彼女の心をさらに解きほぐしていく。
美味しい料理と俺の巧みな会話術に、彼女はすっかり心を許し、普段よりもペースを上げてグラスを空けていった。

「うち、こんな美味しいお肉、初めて食べたわぁ……」

「喜んでもらえてよかったです」

「山田くんは、ほんま、なんでも知っとるなぁ。大人やわぁ……」

すっかり上機嫌になった彼女は、ワイングラスを片手に、普段は見せないような弱音をこぼし始めた。

「うちな、時々、怖くなるねん。
このまま『面白い関西人の明石さん』で終わってしもうたらどうしようって。
ほんまの自分は、誰も見てくれへんのちゃうかなって……」

「見てますよ、俺は」

俺は彼女の言葉を遮り、まっすぐにその瞳を見つめた。

「明るくて、面白くて、いつも周りに気を遣ってて。
でも、本当はすごく繊細で、寂しがり屋で……そんな先輩の全部を、俺は見てる。知ってる」

「……っ」

彼女は言葉を失い、ただ俺を見つめ返した。
その瞳が、アルコールのせいだけではない熱を帯びて、潤んでいく。

(……チェックメイトだ)

俺は勝利を確信した。

店を出て、ひんやりとした夜風が火照った頬を撫でる。

「うへへぇ……きもちええ~……」

真希先輩は上機嫌にそう言うと、千鳥足でふらふらと歩き出した。
その足元はおぼつかず、今にも転んでしまいそうだ。

「先輩、危ないですよ」

俺は慌ててその腕を取り、身体を支える。
俺の腕に全体重を預けるように、彼女がもたれかかってきた。甘いワインの香りが、ふわりと漂う。

「だいじょーぶやってぇ。うちは、まだ……酔ってへん……」

完全に呂律が回っていない。
俺は苦笑しながらスマホを取り出し、時間を確認するふりをした。

「あ、先輩。終電、もうないですね」

「え……?」

俺の言葉に、彼女の動きがぴたりと止まる。そして、数秒の沈黙の後。

「うっそやーん! まじでぇ!? どないしよぉ~~!」

酔った勢いもあってか、彼女は子供のようにその場でじたばたと騒ぎ始めた。
しかし、その表情に深刻さはなく、どこかこの状況を楽しんでいるようにも見える。

「あはは! もう知らん! なんとかなるやろ!」

完全に思考が麻痺している。この「どうにでもなれ」という心理状態こそ、俺が待ち望んでいたものだ。
俺は彼女の腕を支えたまま、そっと顔を近づけて囁いた。

「このまま、俺と一緒にいませんか?」

「え……? 」

「……ホテル、行きましょう」

俺がそう言うと、彼女は息を呑んだ。

「もちろん、先輩が嫌なら無理強いはしません。でも、このまま帰りたくないな」

酔いで潤んだ瞳で、彼女がじっと俺を見つめる。
ためらい、葛藤、そして期待。様々な感情が渦巻く彼女の表情を、俺は静かに見つめる。
やがて、彼女は小さな、ほとんど聞こえないような声で呟いた。

「……知らんけど、あんたのせいやからな」

それは、甘い降伏の合図だった。

***

俺たちが向かったのは、駅から少し離れた場所にある、ラブホテルだった。
派手さはないが、清潔で洗練された空間が、非日常感を演出している。

部屋に入り、ドアが閉まった瞬間、訪れた静寂が二人の間の空気を変えた。
真希先輩は、所在なさげに部屋の隅に立ったまま、動かない。

俺は彼女に近づくと、その震える肩を、後ろから優しく抱きしめた。

「……っ!?」

「大丈夫ですよ」

俺は彼女の耳元で、囁くように言った。

「今日くらい、全部忘れましょう。面白い関西人のキャラも、周りの期待も、全部。
ただの、明石真希に戻っていいんです」

俺の腕の中で、彼女の身体からふっと力が抜けていくのが分かった。
堰を切ったように、彼女の目から涙が溢れ出す。

「……寂しかってん。ずっと、寂しかってん……!」

子供のようにしゃくりあげて泣く彼女を、俺はただ黙って抱き締め続けた。
彼女の弱さ、脆さ、その全てを受け入れるように。

涙が枯れる頃、俺は彼女の身体をゆっくりとこちらに向かせた。
泣き腫らして赤くなった瞳で、彼女が俺を見上げる。
その無防備な表情は、男の庇護欲を猛烈に掻き立てた。

そして、最後の仕上げだ。
この「夢」の世界で、ターゲットの理性を麻痺させ、罪悪感を消し去るための、魔法の言葉。
俺は彼女の頬に手を添え、唇が触れ合うか触れ合わないかの距離で、囁いた。

「大丈夫。これは全部、夢だから」

彼女の瞳が、大きく見開かれる。
驚きと、困惑と、そしてどこか安堵したような色が浮かんだ。

そう、これは夢なのだ。
夢の中の出来事なのだから、何も恥ずかしがることはない。
何も、罪悪感を抱く必要はないのだと。

俺の唇が、彼女の唇をそっと塞ぐ。
最初はこわばっていた彼女の身体が、やがてゆっくりと力を抜き、俺のキスを受け入れていく。

俺は彼女をベッドへと優しく導き、その華奢な身体を横たえた。
オフショルダーのトップスをゆっくりとずらし、現れた白い肩に唇を寄せる。

「ひゃっ……!」

彼女が甘い声を上げた。
俺の手は、彼女の身体のラインを確かめるように、ゆっくりと滑っていく。
ミニスカートの裾から伸びる太ももを撫で上げ、滑らかな腰のラインに指を這わせた、その瞬間だった。

俺の指が彼女の脇腹に触れた途端、それまで甘い喘ぎ声を漏らしていた彼女の身体が「ひゃっ!?」と大きく跳ねたのだ。

(……これは……?)

偶然の発見に、俺の口元が征服者の笑みを形作る。彼女の弱点を、見つけた。

俺はわざと、もう一度その場所に指を滑らせる。

「んっ……あ、アカン……! そこ、やめ……っ!」

彼女は奇声に近い声を上げ、身をよじった。
くすぐったさと、今まで感じたことのないような快感に、身体が正直に反応している。

「ダメじゃないですよ。夢なんですから、もっと気持ちいいこと、しましょう?」

俺は落ち着いた標準語で囁きながら、発見したばかりの弱点を執拗に攻め続けた。
ツンとした普段の態度は見る影もなく、彼女は俺の腕の中で、ただ甘く喘ぐばかりだ。

「いや、んぅ……ふ、ぁっ……! ほんまに、アカンてぇ……!」

「……やっぱり、ここ弱いんですね」

囁きながら、指先を同じ箇所に這わせる。軽く爪を立て、緩やかに上下になぞると、

「ひゃぁっ!? ちょ、待ってぇ! そこダメやって!!」

悲鳴に近い声を上げながら、真希先輩はベッドの上で激しく身をよじった。
顔を真っ赤にして両手で脇腹を押さえようとするが、酔いと快楽で力が入らない。
普段の毅然とした態度とは全く違う、まるで小動物が襲われているような無防備な姿に、支配欲がゾクリと疼く。

「どうして? 夢なんですから、隠すことないですよ」

俺は微笑みながら、抵抗する細い腕を優しく捕らえ、枕元に縫い付けるように抑え込む。
暴れる彼女を押さえ込みながら、再び弱点を集中攻撃する。

「ひぁぁっ! や、やめてぇ! くすぐったいのに、なんか変や!」

指先が脇腹の一番敏感な筋をなぞる度に、彼女の身体が弓なりにしなり、喉の奥から甘く濁った悲鳴が漏れる。
「ダメ」「アカン」「やめて」と訴える関西弁の言葉は次第に意味を失い、単なる嬌声と嗚咽に変わっていった。
必死で押し殺そうとする声が余計に淫靡で、俺の劣情を煽り立てる。

「ほら、もっと気持ちよくしてあげますよ」

指先を軽く爪を立てたまま脇腹から肋骨のくぼみへ、そして鎖骨の下へとゆっくり移動させると、彼女の抵抗が徐々に弱まり、代わりに身体がびくんびくんと不規則に痙攣し始めた。

「んぅ……ふ、ぁっ……! ほんまに、アカンてぇ……!」

彼女の全身から力が抜け、焦点の定まらない虚ろな瞳で俺を見上げる。
潤んだ瞳には恐怖と快感が混在し、半開きの唇から絶え間なく乱れた呼吸と艶かしい声が漏れていた。
オフショルダーの服は胸元まで滑り落ち、露わになった肩や首筋には汗が光っている。

(これが、あの強気な関西人先輩の本性か……)

征服感で満たされながらも、俺はあくまで冷静だった。
今夜の彼女の堕ちっぷりは予想以上だ。
ここまで反応がいいなら、さらに深い領域を探ってもいいだろう。

彼女の腰を優しく引き寄せ、下半身を密着させる。
スカート越しでもはっきりと感じる熱と湿り気が、彼女の興奮を物語っていた。

「ここも……もう限界みたいですね」

囁きながら、スカートの裾に指を滑り込ませ、太腿の内側をゆっくりと撫で上げる。
彼女の身体が跳ね上がり、甲高い悲鳴が上がった。

「ひっ! や、そこはっ……!」

抗議の声を飲み込むように唇を奪う。
舌を絡ませながら、内腿を這う指を少しずつ中心へと進める。ショーツの縁に指がかかった瞬間、彼女の全身が硬直した。

「……やめてって言っても、逃がしませんから」

低く甘く囁きながら、抵抗を封じ込めるように身体を押さえつけ、俺は彼女の最後の防壁に侵入していった。
布地越しにも熱く潤っているのが分かり、指先を軽く往復させただけで、彼女の口から、

「ひぃっ!?」

という短い悲鳴と共に全身が跳ね上がる。

「だめぇぇ……! んんっ……! 気持ち悪いのに……あぅぅっ……!」

羞恥と戸惑いの入り混じった叫び声が寝室に響く。
その声には確かに苦悶が含まれているのに、身体は俺の指の動きに合わせて痙攣し、明らかに快感を感じ取っている。
指の動きを速めると、彼女の腰が勝手にくねり始め、逃げようとしているのか引き寄せているのか分からない動きを始めた。

「夢だから、気にしないで」

何度も繰り返されるこの呪文のような言葉が、彼女の理性を溶かしていく。
ついに彼女の唇から、

「……もっとぉ……」

という掠れた懇願が漏れた時、俺は満足げに微笑んだ。

「素直になってきましたね」

布地越しではなく直接的な刺激を与えるべく、ショーツのサイドに指をかける。
彼女の身体が一瞬硬直したが、俺の腕の中で小さく首を振るだけだった。
承諾と受け取り、俺はゆっくりと布地を引き下げる。

現れたのは想像以上に熟した光景だった。
薄暗い照明の下でも濡れて光る肌、甘酸っぱい匂いが立ち上り、彼女の羞恥心と快感が極限まで高まっているのが分かる。
彼女は顔を両手で覆い隠そうとするが、俺はその手を優しく除け、目の前に広がる景色を堪能した。

「可愛いですよ」

指先でその秘部の周辺をなぞりながら囁く。
軽い接触だけで彼女の身体がビクッと跳ね上がり、切なげな喘ぎ声が漏れる。
もっと強く責めたい衝動を抑えながら、丁寧に輪郭をなぞり続けるうちに、彼女の身体が次第に俺のリズムに合わせてくるようになった。
時折わざと中心を避けるようにすると、

「んっ……」

と物足りなそうな声を上げる。

「焦らさないで……お願い……」

ついに彼女の方から切羽詰まった声で求めてきた。
俺は満足げに微笑むと、指先を彼女の最も敏感な一点へと導く。
刹那、彼女の身体が弓なりにのけぞり、

「ひゃぁああっ!?」

と絶頂寸前の嬌声が飛び出した。

「もっと深く味わってください」

俺は指を増やし、中への侵入を開始する。
彼女の内部は狭く熱く、指一本でも締め付けられるほどだった。
ゆっくりと動かし始めると、彼女の喘ぎ声は悲鳴のように高くなり、無意識に俺の腕に爪を立てる。

「いやぁ! 出ちゃう……何か変っ……!」

彼女の叫びが頂点に達した時、俺は彼女の耳元で囁いた。

「出していいんですよ……これは全部、夢なんですから」

その言葉をきっかけに、彼女の身体が大きく震え始めた。
俺の指に絡みつく熱い粘膜が収縮し、脈打つリズムが速くなっていく。

「いやっ……くる……! やめてぇっ……!」

最後の抵抗もむなしく、彼女の身体は頂点に達した。
全身を痙攣させながら、短い悲鳴とともに大量の液体が俺の指を伝って滴り落ちる。
彼女の秘部からは止めどなく蜜があふれ、シーツに大きな染みを作っていた。
虚ろな瞳で天井を見つめる彼女の顔には快楽の余韻が浮かび、荒い息だけが部屋に響いていた。

「これからもいっぱい夢を見せますからね」

俺の言葉に、虚ろな瞳で天井を見つめていた真希先輩がわずかに反応する。
絶頂の余韻で小刻みに震える身体、紅潮した頬、半開きの唇から漏れる熱い吐息——その全てが、彼女が完全に「夢の世界」へと陥落したことを示していた。

「ふ、ふぁぁ……」

まだ呂律も回らない様子で、彼女は何かを訴えようとするが言葉にならない。
その無防備で無垢な姿が、俺の征服欲をさらに煽り立てた。これ以上我慢できるはずもない。

「じゃあ……本番、行きますね」

囁きながら、俺は彼女に覆いかぶさった。

抵抗はない。
いや、できなかったのだろう。彼女の腕はシーツの上に投げ出され、身体は脱力しきっている。

俺は再び彼女の脇腹に手を伸ばす。絶頂を迎えた直後の過敏な肌は、さっき以上に熱を持っていて。

「ひゃぁっ!!ま、またそこ……っ!?」

悲鳴が上がる。
だが、今度は違う。拒絶の色は薄れ、むしろ快感への期待が滲んでいた。
指先が軽く触れただけで、彼女の腰がビクンと跳ね上がり、脚が反射的に閉じようと試みる。
俺はそれを優しく制しながら、自分の昂ぶりを彼女の濡れそぼった入り口へと導いた。

「い、入れるの……?」

震える声。
怯えと、それ以上のもの—期待かもしれない—が混じった問いかけに、俺は優しく微笑んだ。

「大丈夫。怖くないですよ……だって夢なんだから」

それが合図だった。
彼女の身体から完全に力が抜け、脚が僅かに開かれる。
俺はゆっくりと彼女のなかへと身を沈めていく。

「んっ……!くぅ……っ…!」

異物の侵入に、彼女の眉間に皺が寄る。
痛みと快感が複雑に絡み合い、顔を歪める様は扇情的でならない。
内側の熱と狭さが予想以上で、俺自身も思わず息を飲んだ。

「すごい……熱くて……きつい……」

無意識に感想が口を突く。
彼女の中は蠢きながら俺を締め付け、同時に歓迎するように吸い付いてくる矛盾した感触だった。

「そ……うなん? うち……おかしいんかなぁ……?」

酔いと快感で思考が麻痺したまま、関西弁が零れ落ちる。
普段の強気な面影はどこにもない。

「全然。最高ですよ、真希先輩」

そう言いながら、俺は馴染ませるためにしばらく動きを止めた。
彼女の呼吸が整うのを待つ間も、脇腹への愛撫は忘れない。
指先で皮膚の表面をなぞるだけで、

「やっ!あんっ……そこ……変や……!頭バグるぅ……!」

断続的な嬌声が上がり、彼女の中がさらに締め付けてくる。
脇腹という特殊な性感帯が、肉体だけでなく精神的な防御も完全に崩壊させているようだ。

「動き、ますよ……?」

返事を待たずに、俺はゆっくりと腰を引いた。
粘膜同士が擦れ合う音が室内に響く。そして再び深く突き入れる。

「ああぁっ!!」

そのたびに真希先輩の身体は電流が走ったかのように跳ねる。
結合部からは愛液が溢れ出し、シーツに新たな染みを作る。
律動を重ねるごとに彼女の反応は増幅し、言葉は意味を成さない喘ぎへと変わっていった。

「やぁん!んぅっ!ひっ!また……来る……!」

二度目の絶頂が近いことを悟った俺は、動きを加速する。
同時に左手で脇腹を刺激し続ける。

「ひゃああっ!! 同時はアカンてぇぇっ!!」

彼女の悲痛とも喜悦ともつかぬ叫び声が部屋に響き渡る。
俺はその声にさらに興奮を煽られながら、腰の動きを一層激しくした。
内壁を抉るように突き上げるたびに、彼女の身体は痙攣し、結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な水音が奏でられる。

「だめぇ……イクぅぅ……また……あぅっ……!」

絶頂の波に翻弄される彼女の唇からは涎が垂れ、焦点の合わない瞳は虚空を彷徨っている。
脇腹への刺激も忘れず、親指の腹で軽く圧迫すると、彼女の背が大きく仰け反った。

「ひぎぃっ!?ソコはぁ……壊れるぅぅ……!!」

もはや言葉は言語の体をなしていない。
俺はその破滅的なまでに乱れた姿を目の当たりにしながら、限界が近づいていることを自覚した。

「俺も……もう……!」

ラストスパートと言わんばかりにピストン運動を加速させる。
肉と肉がぶつかり合う乾いた音と、粘液の潰れる湿った音が交錯し、淫靡なシンフォニーとなって彼女の身体を揺さぶった。

「一緒に……イキましょう……!」

宣言と共に最奥へと一気に貫くと、彼女の内部が激しく収縮し、灼熱の奔流が迸った。
絶頂を迎えた彼女の身体は激しく痙攣し、全身から力が抜けていく。俺もその締め付けに逆らわず、彼女のお腹の上に熱い欲望を解放した。

「……っ!」

最後の一滴まで絞り出すように腰を震わせながら、俺は脱力した彼女の身体を抱きしめた。
激しい鼓動が互いの胸を通して伝わってくる。
汗で濡れた肌が重なり合い、熱気が冷めやらぬまま二人はしばらくの間動けなかった。

「……すごかったなぁ……ほんまに……」

荒い息の合間に彼女が呟く。
それは呆然とした感想なのか、あるいは純粋な称賛なのか判別できない。
ただ一つ確かなことは、彼女が完全に「夢の支配者」である俺に屈服したということだった。

「気持ちよかったですか?」

俺の問いかけに、彼女はわずかに頷く。その仕草には疲労と満足感が見て取れた。

「……こんなん初めてや……」

消え入りそうな声でそう告げると、彼女の瞼がゆっくりと閉じられていく。
体力の限界を超えたのか、そのまま眠りに落ちてしまったようだ。

俺はその寝顔を見つめながら微笑んだ。
計画は完璧に遂行された。
強気で魅力的な関西美人をここまで堕とすことができた充実感が胸を満たす。

「次は誰にしようかな……」

囁きながら毛布を彼女に掛け直す。
次の獲物について思いを巡らせる一方で、今宵の戦利品を慈しむように指で頬を撫でるのだった。
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