36歳の俺の妄想が現実に!?夢か現か、タイムリープ!?

わ太る

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ep.002_野崎逸美~case01~

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中林美由をショッピングモールの試着室で「攻略」してから数日が過ぎた。
俺、山田航(精神年齢36歳)の大学生活は、表向きには何一つ変わらない。
サークルの仲間とバレーボールに汗を流し、講義を受け、学食でくだらない話に興じる。
だが、俺の内面は15年後の未来から来た征服者としての自信と、次なる獲物を品定めする狩人の冷静さで満たされていた。

この世界は壮大な明晰夢。
何をしても許される、俺だけの箱庭。
そう確信しているからこそ、俺の行動に一切の躊躇いはない。
美由との一件は、その確信をさらに強固なものにした。
罪悪感など、この夢の世界では無用の長物だ。

ある日の昼下がり。
レンガ造りの時計台が午後一時を告げる明青大学のキャンパスは、穏やかな空気に包まれていた。
俺が芝生に寝転がり、次のターゲットを誰にするか思案していると、パタパタという軽い足音が近づいてきた。

「航くーん!」

聞き覚えのある、少し舌足らずな甘い声。
顔を上げると、そこにいたのは栗色のツインテールを揺らしながら駆け寄ってくる小動物のような少女、野崎逸美(のざき いつみ)だった。
フリルのついたパステルピンクのブラウスに、白いミニスカート。
手にはもちろん、お気に入りのディズニーキャラクターのキーホルダーが揺れている。
徹底されたガーリーなスタイルは、彼女の「ロリっ子」というキャラクターを完璧に体現していた。

「よう、逸美。どうしたんだ、そんなに慌てて」

俺が上半身を起こすと、逸美は隣にちょこんと正座した。
そして、大きな瞳を不安げに潤ませながら、信じられない言葉を口にした。

「あのね、相談があるんだけど…。最近、美由ちゃんの様子が、なんだか変なの」

俺は内心でほくそ笑んだ。

…きたか。

蒔いた種が、思わぬ形で次のチャンスを運んできた。

「変って、どういう風に?」

表面上は心配そうな表情を貼り付け、聞き役に徹する。
36年分の経験は、この程度のポーカーフェイスを容易くさせた。

「なんだか、すっごく色っぽくなったっていうか…。
前よりも大人びた服を着るようになったし、講義中にぼーっとして、ため息をついてたり…。
さっきも、スマホ見ながら一人で顔を赤くしてたんだよ。航くんなら、何か知らないかなって」

知っているどころか、その原因そのものだ。だが、もちろんそんなことはおくびにも出さない。
俺は少し考えるふりをしてから、人懐っこい笑顔を彼女に向けた。

「そっか…。まあ、恋でもしてるんじゃないか?美由もそういう年頃だろ」

「恋…なのかなぁ…」

納得いかない、といった顔で逸美が唇を尖らせる。
その仕草が、庇護欲を掻き立てる。

なるほど、こいつは美由とは違うタイプの魅力がある。
征服の難易度は高そうだが、その分、やり込み甲斐のあるターゲットだ。

俺の頭脳は高速で回転を始める。逸美の最大の関心事はディズニー。
そして、友人の美由のこと。

この二つをどう利用して、彼女を俺のテリトリーに引きずり込むか…。
未来の知識という最強のチート能力を持つ俺にとって、その答えを導き出すのは造作もないことだった。

「よし、俺が探りを入れてみるよ。
それより、心配事で元気がない逸美を放っておけないな。
話聞くから、第二食堂でお茶でもしないか?」

「え、いいの?」

「もちろん。可愛い女の子が悩んでるのを放っておけないだろ?友人として当然さ」

大人の余裕を漂わせた完璧な回答。
逸美の顔がぱっと明るくなる。
計画の第一段階は、あまりにも簡単にクリアできた。

***

おしゃれなカフェテリア風の第二食堂。
俺たちは窓際の席に陣取り、クリームソーダを前に向かい合っていた。
逸美は少し元気を取り戻したのか、美由のことから話題を移し、自身の趣味について熱っぽく語り始めた。

「それでね!今度公開されるディズニーの新作、すっごく楽しみなんだ!
予告編だけでもう5回も見ちゃった!」

「ああ、あのプリンセスのやつだろ?俺も気になってたんだよ」

もちろん、気になっていた、というのとは少し違う。
俺は未来の記憶で、その映画が記録的な大ヒットを記録し、批評家からも絶賛されることを知っている。それだけでなく、劇中に隠されたトリビアや、10年後に明かされる制作秘話まで、俺の頭にはインプットされているのだ。

「あの映画、実は公開後にあるキャラクターのグッズがプレミア化して、とんでもない値段になるらしいぜ」

「え、そうなの!?どのキャラクター?」

「それはまだ秘密。でも、主人公が最初に出会う、あの小動物のキャラクターはチェックしといた方がいいかもな」

俺がさも予言のように告げると、逸美は目を輝かせた。

「すごい!航くん、なんでそんなこと知ってるの?」

「まあ、ちょっとした情報網があってな」

と、俺は意味ありげに微笑む。
36歳のサラリーマンとして培ったハッタリと交渉術が、こんなところで役に立つとは皮肉なものだ。

立て続けに、俺は未来の知識を小出しにしていく。

「あの監督、次回作では意外なSF大作を撮るらしいよ」

とか、

「サントラの日本版ボーナストラックが実は名曲なんだ」

とか。
逸美は俺の話に完全に引き込まれ、その瞳には尊敬の色が浮かんでいた。

そして、彼女の警戒心が完全に解けたタイミングを見計らって、俺は切り札を切った。

「なあ、そんなに楽しみなら、その映画、一緒に観に行かないか?」

「え…?」

「いや、実は俺も観たいんだけど、男一人でプリンセス映画ってのも、ちょっと気まずくてさ。
逸美が付き合ってくれたら嬉しいんだけど…ダメか?」

相手に「ノー」と言わせない誘い方。
断る理由を潰し、こちらが下手に出ることで、相手に優位性を感じさせて承諾を引き出す。
古典的だが、効果は絶大だ。

「だ、ダメじゃない!全然!むしろ私でいいなら、ぜひ!」

顔を真っ赤にしてぶんぶんと首を横に振る逸美。
その純粋な反応に、俺の征服欲はさらに燃え上がった。

「決まりだな。じゃあ、次の日曜でどうだ?」

こうして、俺は次のターゲットである野崎逸美とのデートの約束を取り付けた。
美由を攻略した時のような、アドレナリンが湧き出るのを感じる。
この甘美な背徳のゲームは、まだ始まったばかりなのだ。

***

デート当日。
待ち合わせ場所の駅前に現れた逸美は、いつも以上におめかしをしていた。
白いワンピースに、髪にはリボンの髪飾り。
まるで物語から抜け出してきたお姫様のようだ。

「ごめん、待った?」

「ううん、今来たとこ!…あの、今日の服、変じゃないかな?」

不安そうに上目遣いで尋ねる逸美に、俺は最高の笑顔で答える。

「変なわけないだろ。めちゃくちゃ可愛いよ。本物のお姫様かと思った」

計算されたキラーワード。
逸美の顔がみるみるうちに赤く染まっていく。
この初心な反応がたまらない。

俺はごく自然に彼女をエスコートし、予約しておいた映画館の席へと向かった。
チケットの手配、ドリンクの購入、すべてが淀みない。
36歳の経験値は、20歳の若者にはないスマートさを俺に与えてくれていた。

映画が始まると、逸美は完全にスクリーンに没入していた。
隣でその横顔を盗み見ながら、俺は彼女の心の動きを分析する。
感動のシーンで涙ぐみ、コミカルなシーンで声を殺して笑う。
なんて分かりやすく、純粋なのだろう。
だからこそ、それを自分の色に染め上げた時の快感は計り知れない。

映画は、俺の記憶通り、最高の出来栄えだった。
エンドロールが流れる中、場内が明るくなっても、逸美はまだ夢見心地といった表情でスクリーンを見つめている。

「…すごかった。航くんの言った通り、最高の映画だった…」

「だろ?俺の言った通り、あの小動物、いいキャラしてたよな」

「うん!もう大好きになっちゃった!グッズ、絶対に買う!」

興奮冷めやらぬ逸美と感想を語り合いながら映画館を出る。
計画は最終段階へと移行する。外はすっかり夕暮れ時だ。

「なあ、この後どうする?お腹すいただろ」

「うん…どうしようかな」

「よかったら、うちに来ないか?付き合ってくれたお礼に何か作るよ。外で食べるより、ゆっくり感想も話せるだろ?」

これは賭けだった。
だが、今日の完璧なエスコートで彼女の警戒心はほとんどゼロになっているはずだ。

逸美は一瞬、戸惑ったように視線を彷徨わせたが、やがてこくりと頷いた。

「…うん。じゃあ、お言葉に甘えようかな」

勝った。
俺は内心でガッツポーズをした。
彼女が俺の城――コーポラス・サンライズに足を踏み入れた時点で、このゲームの勝敗は決したも同然だった。

***

俺のアパート「コーポラス・サンライズ」に到着し、ドアを開ける。

「どうぞ。散らかってるけど」

「お邪魔しまーす…わあ!」

1Kの決して広くはない部屋。
しかし、そこは俺の趣味が凝縮された「男の城」だった。

壁際に並べられた全巻揃いの漫画。
テレビ台に鎮座するPlayStation 3とPSP。
A型らしく几帳面に整理されたゲームソフトの数々。

「航くん、漫画とかゲーム好きなんだ!すっごく意外!」

逸美は目を輝かせながら本棚を眺めている。
スポーツ万能で爽やかな好青年。
それが彼女にとっての俺のイメージだったのだろう。
このギャップが、彼女の親近感をさらに増幅させる。

「まあな。昔から好きなんだよ。逸美は何かやるのか?」

「うん!私もRPGとか好きだよ。あ、このゲーム、私も持ってる!」

思わぬ共通点に、二人の距離はさらに縮まる。
俺は手際よくキッチンに立ち、バイト先の精肉店で得た知識と未来の記憶を融合させた調理を始める。
冷蔵庫から取り出したのは、少し厚めにカットされた上質な牛肉だ。

「ちょっと待ってて、すぐ美味いの作るから」

熱したフライパンにバターを溶かし、ニンニクの香りを移す。
そこに牛肉を滑らせると、ジュウッという食欲をそそる音と香ばしい匂いが部屋に満ちた。
完璧なタイミングで肉を裏返し、赤ワインと醤油、みりんを加えて一気にフランベする。
立ち上る炎に逸美が小さく歓声を上げた。

手早く作ったとは思えない本格的なステーキと、簡単な付け合わせを皿に盛り付ける。

「え、待って!すごくおいしそうなんだけど!」

「今日逸美にお礼をしたいから、準備しておいたんだ」

「え、じゃあ私が来なかったらどうしてたの?」

「一人で寂しく食べてたかもな」

「ははは、私が来てよかったね!」

そんな会話をしながら、食事を終え、すっかりリラックスした頃合いを見計らい、俺は最後の仕掛けを繰り出した。

「腹ごなしに、一本勝負でもするか?」

俺が手に取ったのは、当時流行っていた対戦格闘ゲームのソフトだった。

「やる!負けないよ!」



逸美は無邪気にコントローラーを握る。
俺は最初の数戦、わざと彼女に花を持たせた。
相手を気持ちよくさせ、油断させる。
それが勝利への最短ルートだ。

「やったー!勝った!」

子供のようにはしゃぐ逸美。
その笑顔は、太陽のように眩しい。
だが、その光が強ければ強いほど、俺の中の闇は濃くなっていく。

勝負が白熱してきた頃、俺はついに本気を出した。
コンボを叩き込み、逸美のキャラクターの体力を一気に削り取る。

「あー!もう!」

悔しがる逸美が、逆転を狙って無防備に突っ込んできた瞬間。
俺はそれを冷静にカウンターで迎撃した。
画面に「K.O.」の文字が踊る。

「急に強くない?」

「たまたまだよ」

「そうかな?まぁいいや。トイレ借りるね!」

そう言って立ち上がった逸美はバランスを崩し、俺の胸に倒れ込んできた。

「きゃ…!」

「おっと、大丈夫か?」

…計画通り。

部屋の空気が一変する。
ゲームの喧騒が嘘のように静まり返り、お互いの鼓動だけが聞こえる。
フリル付きのブラウス越しに、彼女の華奢な体の感触と、シャンプーの甘い香りが俺を刺激する。

逸美が慌てて体を離そうとする。だが、俺はその腕を掴んで引き寄せた。

「航…くん…?」

戸惑う彼女の耳元に、俺は唇を寄せる。
そして、美由を陥落させた時とまったく同じ、甘く、そして抗えない毒薬のような言葉を囁いた。

「大丈夫だよ、逸美」

その声は、自分でも驚くほど低く、そして優しく響いた。

「どうせこれは、いつか覚める都合のいい夢なんだから」

びくり、と彼女の体が震える。
潤んだ瞳が俺を見つめる。
その瞳には、恐怖と、好奇と、そして抗いがたい誘惑の色が混じり合っていた。

「ゆ、め…?」

「そう、夢だ。夢の中なら、何をしても自由だろ?悪いことなんて、何一つない」

俺は彼女の理性の最後の砦を、言葉巧みに崩していく。
36歳の精神が持つ説得力と、20歳の肉体が放つ抗いがたい魅力。
そのアンバランスな融合が、彼女の思考を麻痺させていく。

「でも…美由ちゃんに、申し訳ないよ…」

かろうじて逸美が絞り出したのは友人への罪悪感だった。
美由のことで相談に乗ってもらっていたのに、その相手とこんなことになるなんて。
彼女の純粋さが、最後の抵抗を試みていた。
だが、その程度の罪悪感など、俺にとっては障害にすらならない。

「美由のことは関係ない。今は、俺と逸美だけの世界だ」

俺はそう言って、彼女を抱きしめる腕に力を込める。
逸美のトレードマークであるツインテールが、俺の肩口でふわりと揺れた。
その毛先を指でそっとなでこむと、彼女の体が小さく跳ねるのが分かった。
抵抗の意思が、快い緊張感に変わり始めている証拠だ。

逸美を無理やり押し倒すような野暮な真似はしない。
彼女の背中に手を回し、ゆっくりとソファへと体を預けさせる。

逸美はなすすべもなく、俺の腕に抱かれたまま、柔らかなクッションに沈み込んだ。
上から覆いかぶさる俺の体。
すぐ目の前にある、潤んだ大きな瞳。

「ほら、息して。大丈夫だよ」

囁きながら、俺は逸美の頬を撫でる。
彼女個人の性感帯を知る由もない。
だが、女性の身体のどこを、どのように愛撫すれば心が解けていくのか、そのセオリーは36年分の知識と経験が教えてくれる。
指先を耳朶へと滑らせると、逸美の呼吸が乱れ始め、小さな唇がわずかに開いた。

「ん…っ」

俺は彼女の白い首筋に顔を埋める。
シャンプーの甘い香りが、俺の理性を焼き切る寸前まで煽ってくる。
だが、俺はあくまで冷静だ。

これはゲーム。
ターゲットの反応を楽しみながら、的確に急所を突いていくだけの、簡単な攻略作業だ。

俺の唇が鎖骨に触れた瞬間、逸美の指が俺の背中のシャツを強く握りしめた。
それが、彼女ができる最後の抵抗だった。

「だめ…航くん、だめ…」

言葉とは裏腹に、その声は熱を帯びて甘く震えている。
俺は顔を上げ、彼女の瞳をまっすぐに見つめた。

「逸美は、どうしたい?」

意地の悪い質問。
答えは分かりきっている。
だが、彼女自身の口からそれを引き出すことに意味がある。
これは合意の上での「夢」なのだと、彼女自身に認識させるための儀式だ。

逸美は視線を彷徨わせ、答えることができない。
その唇を、俺は自分の唇で優しく塞いだ。
最初は固く閉じられていたが、俺が角度を変え、ゆっくりと内側をなぞるようにすると、やがておずおずとそれを受け入れた。

初めてではないだろうが、決して慣れてはいない、初心な反応。
それがたまらなく愛おしく、同時に征服欲を掻き立てる。

「夢なんだから、気持ちいいこと、しよ?」

まるで子供に言い聞かせるように囁き、フリルがついたブラウスのボタンに指をかける。
一つ、また一つとボタンが外れていくたびに、逸美の肩が小さく震える。
パステルカラーの可愛らしい下着が露わになり、彼女は恥ずかしさからか、ぎゅっと目を閉じた。その瞼が震えている。

小動物のような彼女の全てを、この手で暴き、俺の色に染め上げていく背徳的な快感。
俺はゆっくりと、しかし着実に彼女の聖域を侵していく。

抵抗はもうない。
いや、彼女は自ら、この抗いがたい快楽の波に身を委ねることを選んだのだ。

フリルがついたブラウスのボタンが全て外され、パステルカラーの可愛らしい下着が露わになると、逸美は恥ずかしさからか、ぎゅっと目を閉じた。
その震える瞼を愛おしむように、俺は軽く口づける。
そして、彼女の小さな体を完全に露わにするため、残りの薄い布地にも手をかけた。

「ひゃ…っ」

俺の指が素肌に触れるたび、逸美の体はびくびくと愛らしい反応を示す。
その全てが、俺の征服欲を完璧に満たしていく。
スポーツで鍛え上げられた俺の体と、小動物のように華奢な彼女の体。
その圧倒的な対比が、この背徳的な行為をさらに甘美なものに変えていた。

「大丈夫。夢の中なんだから、恥ずかしいことなんてない。素直になりな?」

そう囁きながら、俺は逸美のツインテールが揺れる頭をそっと撫で、その体をゆっくりと見下ろした。
雪のように白い肌、小さく可憐な膨らみ、そしてまだ何の色にも染まっていない聖域。
36歳の俺の精神は、この完璧な獲物を前に歓喜に打ち震えていた。

俺は逸美の足元に跪き、その華奢な足首を手に取る。

「航、くん…な、にを…」

戸惑う彼女の声にも構わず、俺はゆっくりと彼女の肌に唇を這わせていく。
内腿の柔らかい部分に触れた瞬間、逸美の息が「ひっ」と引きつった。

20歳の俺には到底できない、36年の経験値が可能にする愛撫。
女性がどこを、どのように求められたいか、俺は知り尽くしている。

逸美はもう、何をされているのか理解できていないようだった。
ただ、未知の快感が体を駆け巡り、ソファのシーツをきつく握りしめている。
俺が彼女の秘密の花園に顔を近づけると、甘い香りが鼻腔をくすぐった。

「ん…ぁ…っ、だめ、そこは、だめぇ…っ!」

逸美の悲鳴にも似た喘ぎ声が部屋に響く。
だが、それは拒絶の色を失い、ただひたすらに甘い懇願へと変わっていた。

俺の舌が彼女の最も感じやすい場所を的確に捉えると、逸美の体は大きく弓なりにしなり、これまで聞いたこともないような甲高い声を上げた。

純真な彼女にとって、それはあまりにも強すぎる刺激だったのだろう。
快感の波に翻弄され、細い指が俺の髪を掻き乱す。

彼女が最初の頂点を迎えたのを確認し、俺はゆっくりと体を起こす。
涙目で、頬を真っ赤に染め、浅い呼吸を繰り返す逸美。
その瞳は完全に蕩けきって、もはや理性の光はどこにも見当たらない。

「すごい顔してるぞ、逸美」

「…航くんの、いじわる…」

かろうじて紡がれた言葉すら、俺には最高の褒め言葉に聞こえた。
俺は自分のTシャツを脱ぎ捨て、鍛えられた上半身を彼女の前に晒す。
そして、逸美の脚の間に自分の体を滑り込ませた。

肌と肌が直接触れ合う感触に、逸美の体が再び震える。
俺は彼女の準備が整っていることを確かめると、ゆっくりと自身を導いた。

「…っ、ぃた…」

一瞬、彼女の体が強張る。

「初めてだったか?大丈夫か?」

「う、うん…大丈夫、だよ」

その痛みはすぐに溶けるような熱に変わっていく。

俺はすぐには動かず、逸美が俺を受け入れるのをじっと待った。
やがて、彼女の体から力が抜け、おずおずと俺の背中に腕を回してくる。
それが合図だった。

俺はゆっくりと腰を動かし始める。
最初は浅く、徐々に深く。
逸美の体は俺の動きのすべてに敏感に反応し、くぐもった甘い声が途切れ途切れに漏れ出した。

「ん…ふ…ぁ…こわ、れちゃう…!!」

「大丈夫だよ。俺が全部、気持ちよくしてあげるから」

夢の世界だという絶対的な安心感と、大人のテクニック。
俺のリードに、逸美はなすすべもなく翻弄されていく。

彼女のトレードマークであるツインテールが、体の揺れに合わせて枕の上で激しく踊る。
その光景は、俺の支配欲を極限まで満たした。

やがて、部屋に響くのは、二人の乱れた息遣いと、肌がぶつかり合う生々しい音だけになった。
逸美の甘い声が、俺の名前を何度も、何度も呼ぶ頃には、彼女はもう夢と現の区別もつかないほど深く、俺に溺れていた。

「航くん、航くん…!もう、むりぃ…!」

逸美の体が再び大きく痙攣し、熱い飛沫が俺の腹部を濡らす。
それと同時に、俺もまた灼熱を彼女のお腹へと解き放った。

俺は熱に浮かされた彼女を抱きしめながら、心の中で冷徹に呟いた。

――二人目、攻略完了。

窓の外では、夜の闇がすべてを覆い隠していた。この甘く狂った夢の世界で、俺のハーレム計画は、まだ始まったばかりだった。
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