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サキュバスのミントさん

ミントさんVSプラチナピッグ~豚小屋の性戦~

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朦朧とした意識がようやく覚醒した私の目の前に居たのは、白銀色の豚。

これが今日、私がお相手しろと言われた雄だ。

いくら魔物が本来の繁殖相手とは言え、こんなのってないよ! あんまりだよ!

と叫びたい所だけど、そんな台詞はもう何度も言ったので、ここでは言わない事にしよう。

雌犬プレイを堪能したら、難癖つけてバックレようと思ってたのに、首輪絞めで落とされ難癖つける間もなく強制連行された挙句、マッパで寒くなったので長さんの上着を奪い取ろうとしたら手酷い反撃に遭い、意識が朦朧としている間にここへと放り込まれてしまったのは痛恨の極みだ。

用意のいい事に、この部屋に唯一ある出入り口らしき場所は、内側にドアノブがなく、完全に外からしか開けられないっぽい。

そして、粋な計らいとでも言えばいいのか、マッパだった私の服装はウェディングドレスへと着替えさせられていた。

このドレスからは他の雌の臭いがしないし、新品なのかな?

長さんがこんな粋な事をするとは思えないので、たぶんあの下半身丸出しだった眼鏡野郎の趣向かなにかだと思う。

あの手の鬼畜眼鏡はこういうシチュエーションに拘りそうだし。

その白いドレスに包まれた私に大層興奮している白銀色の豚、プラチナピッグの豚朗君は写真で見た愛らしい外見ではなく、完璧に発情したオスへ変貌していた。

鼻息は荒く目は血走ってて、口の端からは生臭い涎を垂らし続けているし、なにより目を見張るのは異様に太くなっている前足。

これは雌を抱え込む為に魔獣型の雄が発情した際に良く見られる、発情のサインだって聞いた事がある。

そして極めつけはモザイク必死な程にエレクトしてる股間の逸物。

これも聞いた話だけど、この豚の逸物はスプリングの様になっていて、ぶっこむと奥まで伸びて子宮に食い込み、雌のお腹が妊婦の如く膨らむまで射精を繰り返すらしい。

そんなのやられる私からしたら、とんでもない拷問よね。

私の現在位置は天井の着いた豪華なベッドのど真ん中。

周りには高級な調度品と思える物も多数あり、やり部屋(繁殖場)とは言え部屋の格式はかなり高いと言える。

例えブ男だったとしても人間相手だったらロマンティックが止らずに、朝までちゅっちゅっしてもいいかなーと思える程に良い場所なんだけど、こんな豚野郎相手ではどれだけシチュを盛られたとしても指1本触れられたくない。

とは言え私も雌だ。

常識のお勉強の時、長さんが言ってた話が本当なら、私は組み敷かれぶっこまれた時点でこの豚を本能的に受け入れてしまう。

豚にやられるだけでも屈辱なのに、それを受け入れるなんて絶対にお断りよ!

この性戦、本気で負けられない!

せめてもの良心なのか、長さんはこっちの意見ガン無視でここへと私を放り込んだけど、抵抗の余地だけは残してくれている。

あの人の性格上、予想していた最悪のケースでは、尻を突き出した形で拘束されて、エロ玩具の如く一方的にやられる事態もあり得たので、そんな状況に比べたら今の方がまだマシってものよ。

この豚はこれだけ発情しているのに、意外と紳士なのか、私が全く動けなかった時には手を出して来なかった。それも私にとっては幸いだった。

恐らく、本来はそんなにやる気なかったんだろうけど、私が回復するに連れ、撒き散らされるサキュバスのフェロモンが濃厚になったので、それで完璧に仕上がってしまったんじゃないかな?

満月ともなれば私だってその影響は免れない。気分はともかく体の方が本能的に雄を誘ってしまう。

淫魔なので普段からフェロモンは出てるけど、この時期のそれは比にならないし、こんな締め切った部屋ではおもっくそ充満しちゃうから、もろに影響を受けてしまってもおかしくないし。

長さん的には、それを見越した上で、私が回復する前に事が終わるのを期待していたんだろうけど、お生憎様でしたー! べーろべろべろ~!

っと、舌出してベロベロしている場合ぢゃなかった。これはこれである意味、私の初陣だ。

この程度の相手を御し切れないなら、今後、それこそ色々な相手とやらされまくる事になっちゃうわ。

そして開発されまくった結果、魔物の雄しか受け付けないアヘ堕ち性奴隷に成り下がってしまう。

散々ぱら常識の授業でこれが本来の繁殖相手と言われたけれど、実際やれと言われてハイそーですかと納得できるワケがないでしょう!!

こっちは魔物、つまり雄を生で見たのは今回が初めてで、性愛対象は産まれてからずっと人間の男だっつーの!

さて、愚痴るのはここまでね。もう完全にこの豚仕上がっちゃってるし、弱みを見せたら速攻で襲い掛かってくる。

長さんにやられたダメージが残ってて、まだまともに動けないし、これを悟られると致命的だ。

自然界では弱った相手を食うのが常識だ。その常識は性的な意味でもブレやしない。

幸い、あっちは四ツ足の完全地表型。飛んでしまえば手も足もでない。

後は天井の隅にでも手足を突っ張って張り付き、発情スイッチが切れる朝まで粘るだけだ。

なんというか、アレね、ウエディングドレスで天井に張り付くとか、ビジュアル的に斬新すぎて、キュートなミントちゃんとしては致命的な黒歴史になりそうだけど、豚にやられるよりはマシよね。

この豚、めっちゃこっちを凝視してるけど、まだ飛び掛ってくる様子はないし、今の内にゆっくりベッドから降りて距離をとらなくては・・・。

と、私が少し動いた瞬間、

「プギィィィィィィィ!!!!」

うわー!! 雄叫びを上げて突撃して来たぁー!!

「ぬおぉああ! 横っ飛びぃぃぃ!!」

すんでの所で横っ飛び回避したものの、この豚足野郎の突進、めちゃくちゃ早い!
その上、体重があるから凄い破壊力だ! 私が避けたせいで盛大に壁面にぶつかったけど、見事にひび割れている。

これは正面に立ったらマズイ! 一発で気持ち良くされかねないよ!!

側面に回りこんで逃げないと! 

突然の突進にびっくらぶっこいて腰が抜けてしまい、わたわたと四つん這いで無様に側面へと逃げようとしたその矢先、

「きゃん!!」

横っ面をかなりの衝撃を伴うなにかでぶん殴られて、私は犬の様な声を上げてものの見事に吹っ飛ばされた。
目ん玉から火花が散った重い1撃を食らい、私は床を2転3転して壁にぶつかり、ようやく止った。

あの豚との距離は十分にあったのに、なんで?? なにをされたの?? 

苦痛に耐え半目でベッドを見やれば、こちらを凝視しているものの、今でも相手はベッド上にいるし、突進後の技後硬直を残したままの体勢で、動いた形跡はない。

感触は殴られた様な感じだったけど、四ツ足の獣には殴ると言う行為そのものが不可能だよね? なにより最低でも3メートルは離れていたはず。
魔力を打ち出した様な気配も感じられないし、さっぱりわからない。

いや、今はそれどころぢゃない。直ぐに起き上がらないと次が来る!

壁に背を預け、ゆっくりと起き上がろうとした所、案の定、豚は2度目の雄叫びを上げてベッドから猛スピードで突撃してきたよ!

んでも、最初は不意打ち気味で焦ったけど、来ると分かっていればギリギリどうにかなるスピードだ。

今度は着地時に体勢を崩さない様に、余裕を持って横っ飛びしたのだけど、

「うがっ!!」

豚が壁面に突撃して停止した直後、またしても謎の攻撃を顎先に入れられてしまった。

幸い今回は直撃ではなく、かすっただけだったおかげでソレの正体に気付く事ができた。

ソレは豚の下腹部から生えた、子供の腕程の太さの触手。

いや、オブラートに包むのは良くない。はっきり言うよ。豚には触手なんてないんだから、位置的にも答えは一つしかない。

これは奴のチンコだ!!!

この豚は先ほどからエレクトさせているスプリング状の逸物を自在に伸び縮みさせ、鞭の様にしならせて私の顔面に2発も入れてくれたのだ。

・・・・・マジふざけんなよ! この豚足野郎!!

そのチンコをよくよく観察すれば、常にゆらゆらと左右に揺れていて、フリッカージャブを得意とするヒットマンスタイルのボクサーを彷彿させる。

この攻撃に名前を付けるなら、そう、チンボコフリッカーだ!

名付けておいてなんだけど、なによチンボコフリッカーって!! チンコを武器にする生き物なんて聞いた事ないよ!! どうなってるのよ魔物の生態はー!!

いや、それよりなにより、真に恐ろしいのはこれが生殖器であると言う事だよ。

いざ交尾となったら、これを容赦なく股ぐらの穴っぽこにぶち込まれる・・・って事よね?

・・・・・・。

いやぁー!! 無理無理無理無理!! 死んぢゃうよ!! こんなのと交尾が成立するワケないでしょ!! 規格が合ってないにも程があるぢゃん!! 何考えてるのよあのおっさん!! 私の事殺す気かい!!

「プッギャァァァ!! ブッヒィィィ!!!」

いい加減、結合できない事に痺れを切らしたのか、今までで一番の雄叫びを上げて、豚野郎がものすごい勢いでチンボコフリッカーを繰り出してくる。
縦横無尽に繰り出されるソレは、軌道が読めないばかりか、射程範囲がこの部屋全体におよび、とても避け続けられるもんぢゃない。

これは飛んで天井付近に逃げても意味ないわ。うん。

高そうな壷や花瓶を派手に破壊しつつ、盛大に暴れまわる逸物は、もうそれ自体が意思を持っている別の生き物の様だ。

「ひー! 痛たたたた! こりゃたまらん!!」

振り回してるせいで最初に貰った一撃よりはだいぶ軽い攻撃だったから、もう避けると言う発想は捨てて、アチコチ殴られながらも強引に壁際からベッドまで走り抜け、なんとかその下へと滑り込む事に成功した。

どうやら珍棒を繰り出してる間は動けない様で、豚野郎は棒立ちのままだ。

とは言え、部屋の中はめちゃくちゃだし、動かなくても十分な破壊力があるのは良くわかった。

あいつ絶対私の事殺しに来てるよ、交尾する感じじゃないよね! コレ!! これが交尾なんてエロスに対する冒涜だよ!!

エロスの冒涜はさておき、ベッド脇までやってきて「そぉ~こぉ~かぁ~」とばかりに下から覗き込む豚野郎は全く交尾を諦めてはいない。

執拗にチンボコフリッカーを隙間へと挿し込んで来る。

んが、しならせると言う動きを前提としているチンボコフリッカーは、狭い隙間に入れて攻撃するのは難しいらしく、私に向かって伸ばしてはいるものの、床やベッドに当たってしまい、私へと届く頃には勢いが殺され、当った所で痛くもなんともない。

このまま朝まで凌げればラッキーなんだけど、ベッドはなんのへんてつも無い木製なので、おそらくチンボコフリッカーを連続で叩き込まれたり、あの突進をされたりしたら即オシャカにされてしまう。

雄である魔物の知性は、私達雌と違い固体によってピンキリとの事だけど、最低でも5歳児程度の知恵はあるらしいから、この豚もベッドを破壊すればいいと言う結論に遠からずたどり着くと思う。

そうなる前になんとか反撃の糸口を見つけないと、考えろ! 考えるんだ!! 私!! シンキング!!

・・・・・・・。・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・。

はーん!! ダメだぁー!! 全く思いつかない!! どうすりゃいいのよ! この状況!! 

大体、私淫魔なんだからエロ関系の特性アビリティ技能スキルしか持って無いんだよ!!

特性が相手を誘惑するチャームで技能は吸精エナジードレインなんて、やるためのアビとやって結果出すスキルぢゃん!! それでやられない方法を考えろとか無理でしょ!!

なにやってもダメな結果にしかならないよ!! 長さんに殴られたお腹もまだ少し痛いし! 絶望した!!

いやだぁ・・・豚の嫁は嫌だぁ・・・・こうしてる今も勢いのないチンボコフリッカーでペチペチほっぺやおっぱい小突かれてるし、嫌すぎるぅ~。

こんな行儀の悪いチンボコを穴っぽこに突っ込まれるのも嫌だぁ・・・・こんなチンボコ・・・チンボコ・・・・うん? チンボコ?? つまり性器って事よね?

さっきまでは高速で振り回されててとても捉え切れなかったけど、こんなミミズがのたくった様なスピードなら簡単に掴めるわ。

てことは、本番行為に及ばずとも吸精を試してみる事はできそうね。

「どれ・・・・」

顔目掛けてペチンと来た1発を狙って、ぐわし!と奴の逸物を掴み、豚野郎がビクン!と反応すると同時に、

吸精エナジードレイン!!」

今までの人生で2番目ぐらいに気合を入れた吸精を発動してやった。とたんに、

「ぷぎぃぃぃんんん」

と、さっきまでとは明らかに違う豚野郎の鳴き声が響き渡る。

快楽による甘鳴きだ。

サキュバスの吸精はエロス行為で獲物の精力を吸い取り、代わりに極上の快楽を提供するスキルだ。

主にお食事用のスキルなので、直接的な殺傷能力はないけれど、快楽による依存を相手に植え付ける淫魔のデフォルトスキルだ。

食事処として何度も利用する為には、その行為そのものに相手を依存させてしまうのが一番なので、淫魔種に分類されるかどうかの判断基準は、エロい事に加えこのスキルをデフォで有してるかどうかだって長さんは言ってたわね。

このスキルは淫魔のスキルだけあって、粘膜摂取であればあるほど効率良く吸精できる。

必然的に交尾の本番が最も吸収量が多くなるものの、エロス行為に該当する物であれば相応のエロさに応じた量の吸精が可能だ。

なので、この珍棒を握るという行為でも少量づつの吸精は可能。

まぁ、これは見ようによってはエロく見えなくも無い程度のエロさなので、蛇口から滴る雫程度の量づつしか吸えないけど、快楽だけは別。

吸精量=快楽の量と言う理論でも間違いはないけど、サキュバスとの行為で得られる快楽は、どれを取っても通常のエロスで得られる物とは桁違いだ。

こんな色気のない行為でも、十分によがらせる事ができる。

このまま精力が尽きるまで吸い尽くし衰弱させるか、快楽面で満足させて大人しくすれば私の勝ちなんだろうけど、少し吸って大問題が発覚してしまった。

「おぇぇぇ、なにこの味、ゲロ不味なんですけど!!」

人間のさっぱりしつつも淡く甘い精気と違い、この豚の精気は青臭くて苦い上にドロっとしてて酷い喉越しだ。

「どうなってんのよコレ・・・こんな精気があるなんて聞いた事ないよ」

信じられない不味さに悪態をつくものの、相手の方は歓喜に打ち震え、「ぷぎぃぷぎぃ」と喜びながら仰向けに転がってぴくぴくしている。

この不味さではとても衰弱するほど吸いきれないし、満足させる前にこっちがギブアップしかねない!!

てかもう吸いたくない! 臭いよー!苦いよー!気持ち悪いよー!

おえおえ言いながら、ベッドの下で珍棒を掴み続ける私と、快楽に身悶える豚。

お互いの我慢比べが数分続いた所で、先に変化が起きたのは私の方だった。

なんと、このクソ不味い精気が、美味しく感じられる様になって来たのだ!

いや、美味しいなんてもんぢゃない! こんな濃厚で力強い精気をさっきまで不味いと思っていたのがおかしかったのよ! なにこれ! 美味い! 美味いよぅ!!

こんな、こんなしみったれた量じゃ満足できない、もっと、もっと欲しい。もっと吸いたい。

これ・・・この珍棒をペロペロすればもっと出るよね? そうすればあっちももっと、キモチイイダロウシ、ワタ、ワタシモ、イッパイスエテ、ウレシイシ、キモチヨクナリタイシ・・・。

・・・・・・。

ゴツン。

「あいた」

珍棒を咥えようと顔を上げた所、ベッドに頭をぶつけてしまい、目の前で軽く星が散った。

・・・・・・・・・。

「ふぁおぉぉぉあ!! 私今なに考えてたぁぁぁぁ!!!」

この小汚い珍棒をペロる寸前だったー! ベッドにゴツンのおかげでギリギリ正気に戻れた! なんぞコレ!! あぶねぇー!!

ゲロ不味な精気が極上の味に感じた所までは覚えがあるけど、その後はエロい気分に酔っていておぼろげな感覚しかない! これじゃあ獣の雌と変わらないよ!!

なんでこんなもんが美味いと思ったんだー! なんでもっと欲しいと思ったんだー!

悶えつつも吸精中の握ったブツを放すワケにはいかないから、ガスンガスンとベッドに頭を叩きつけて理性を保つ私。

それにしてもどういう事だろう? 今ではやっぱり不味いとしか思えないこの味が、なんだってあんなに美味しく感じたんだろう?

あの満たされる様な甘美な感覚、あれがもしや雄を受け入れる雌の気持ちなんだろうか?

雄本来の味を知って私の体が受け入れかけたのだとしたら、この吸精は自殺行為なんじゃないかしら?

このまま吸い続ければさっきの感覚が再びやってきて、交尾に至らなくても遠からずあの豚に心を許し股を開く事になってしまう。

どうしよう・・・止めるべきか、吸い続けるべきか・・・・止めるべきか、止めないべきか・・・止める・・・止め・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・。

「はぁん!! 美味しい!! 美味しいよぉう!! これ止められないよぉ! 止められないぃぃぃ!! 止らないぃぃぃぃ!!」


悩んでいる内にさっそくやってきた衝動にかられ、おもいっきり珍棒を引っ張り、豚朗君をベッドの下に引きずり込もうとした所で、私の意識は途切れてしまった。

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