5 / 5
劇的の勝利
しおりを挟む
「北栄高校のお相手はどこの高校になるでしょうか」
Jカップ予選抽選会場は大盛り上がりだった。
「3 2 1 どうぞ」
結果は、隣町の南河原高校と一回戦で戦うことになった。強いか弱いのかもわからない。
ちなみに強豪南栄高校のお相手は、西栄高校。
もう勝負は決まっている。そう思った俺はつい笑ってしまった。
Jカップ予選は面白くなりそうだ。
俺はそのあとサッカー部のメンバーとミーティングを行った。
題材は南河原高校について。
南河原高校には地区トレセンに選ばれているメンバーが5人もいる。地区トレセンだから都道府県トレセンに比べたらそうでもない。
だから勝てるなんて思ってしまった。
「南河原高校のエースストライカー 宮川 尚にどう対応するか考えていこう」
宮川 尚は南河原高校の得点源でもあるのだ。
「そのエースストライカーには二人マークに付けば良いのではないでしょうか」
「中に入らせないようにがんばるしかないと思うんですけど」
たくさんの意見が挙がった。俺はキャプテンとしてとても嬉しかった。
「宮川の強さを考慮して二人マークにつこう」
無茶な話だかそのまま通ってしまう。
何しろキャプテンの命令でもある。
早速慶一朗を宮川に見立てて練習に励んだ。
中々の仕上がり。光が射した。
南河原高校撃破も夢でもない。
ーー翌日
今日は南栄高校と西栄高校の試合が行われる。
まあ勝負は始まる前から決まっている。
当然、南栄高校。
「ピッ」
試合開始のホイッスル。
まずは南栄高校の攻撃。MFからのスルーパスでFWがペナルティエリアに進入。
先制点は南栄高校と思ったその時ーー
「バァーン!」
ポストに当たる音がした。
ボールはいつの間にか西栄高校のボールになっていた。何が起こったかわからなかった。
相川によるとシュートがポストに当たりそれで跳ね返ったボールが西栄のMFに繋がったらしい。
西栄高校の反撃。南栄のディフェンスはあいにく3枚しかなかった。4対3で西栄が有利な状況に立った。これはヤバい。すると西栄のFWがMFにバックパスをしたその時ーー
「スパァーン!」
光のようにボールがゴールに突っ込む。
入ってしまった。強豪南の南栄高校からゴールを奪った。このことから西栄はものすごく練習を頑張ったことがわかる。
このあと南栄高校の反撃が開始されるも点は入らない。
その時DFからのロングパスでFWがボレーシュート。
「スパァーン!」
ゴールなボールが突き射した。
しかし、
「ピッ!」
ゴールのホイッスルかと思ったがゴールの時はならない。何かと思うとオフサイドのホイッスルだったのだ。俺は唖然とした。
このまま1対0のまま前半が終わった。
西栄高校の勝利の可能性が高まってきた。
「ピッ」
後半開始のホイッスル。西栄ボールから始まる。
西栄のエース杉原が仕掛ける。独走。
そしてシュート!
だかこれは南栄のGKがファインセーブ。
惜しくもシュートは決まらず。
ゴールキックから始まり、南栄の攻撃が始まる。
こちらもエース小鳥遊が仕掛けるもシュートまではいかなかった。
南栄にとってとても辛い状況である。
救世主が現れた。後半85分の時選手交代があっ
た。エース小鳥遊に代わり前田が出場。
「一点取り返しにいこう」
「おぉー」
アディショナルタイム3分。
南栄にチャンスが到来する。
右サイドからのクロス。綺麗なカーブ。
そのに前田がヘディングーー
時間が止まったような気がした。
前田のヘディングは決まっていなかった。
何故だ何故だこんなことあるわけない。
「ピッピッピー」
そのまま後半は終わり西栄高校の勝利に終わった。劇的の勝利。
「シャーーーーー」
「絶対二回戦勝つぞー」
会場は西栄の声で包まれた。
西栄にとっては夢のまた夢のまた夢の勝利だ。
またまた異例なことが起きて、俺はますますわくわくしてきた。
Jカップ予選抽選会場は大盛り上がりだった。
「3 2 1 どうぞ」
結果は、隣町の南河原高校と一回戦で戦うことになった。強いか弱いのかもわからない。
ちなみに強豪南栄高校のお相手は、西栄高校。
もう勝負は決まっている。そう思った俺はつい笑ってしまった。
Jカップ予選は面白くなりそうだ。
俺はそのあとサッカー部のメンバーとミーティングを行った。
題材は南河原高校について。
南河原高校には地区トレセンに選ばれているメンバーが5人もいる。地区トレセンだから都道府県トレセンに比べたらそうでもない。
だから勝てるなんて思ってしまった。
「南河原高校のエースストライカー 宮川 尚にどう対応するか考えていこう」
宮川 尚は南河原高校の得点源でもあるのだ。
「そのエースストライカーには二人マークに付けば良いのではないでしょうか」
「中に入らせないようにがんばるしかないと思うんですけど」
たくさんの意見が挙がった。俺はキャプテンとしてとても嬉しかった。
「宮川の強さを考慮して二人マークにつこう」
無茶な話だかそのまま通ってしまう。
何しろキャプテンの命令でもある。
早速慶一朗を宮川に見立てて練習に励んだ。
中々の仕上がり。光が射した。
南河原高校撃破も夢でもない。
ーー翌日
今日は南栄高校と西栄高校の試合が行われる。
まあ勝負は始まる前から決まっている。
当然、南栄高校。
「ピッ」
試合開始のホイッスル。
まずは南栄高校の攻撃。MFからのスルーパスでFWがペナルティエリアに進入。
先制点は南栄高校と思ったその時ーー
「バァーン!」
ポストに当たる音がした。
ボールはいつの間にか西栄高校のボールになっていた。何が起こったかわからなかった。
相川によるとシュートがポストに当たりそれで跳ね返ったボールが西栄のMFに繋がったらしい。
西栄高校の反撃。南栄のディフェンスはあいにく3枚しかなかった。4対3で西栄が有利な状況に立った。これはヤバい。すると西栄のFWがMFにバックパスをしたその時ーー
「スパァーン!」
光のようにボールがゴールに突っ込む。
入ってしまった。強豪南の南栄高校からゴールを奪った。このことから西栄はものすごく練習を頑張ったことがわかる。
このあと南栄高校の反撃が開始されるも点は入らない。
その時DFからのロングパスでFWがボレーシュート。
「スパァーン!」
ゴールなボールが突き射した。
しかし、
「ピッ!」
ゴールのホイッスルかと思ったがゴールの時はならない。何かと思うとオフサイドのホイッスルだったのだ。俺は唖然とした。
このまま1対0のまま前半が終わった。
西栄高校の勝利の可能性が高まってきた。
「ピッ」
後半開始のホイッスル。西栄ボールから始まる。
西栄のエース杉原が仕掛ける。独走。
そしてシュート!
だかこれは南栄のGKがファインセーブ。
惜しくもシュートは決まらず。
ゴールキックから始まり、南栄の攻撃が始まる。
こちらもエース小鳥遊が仕掛けるもシュートまではいかなかった。
南栄にとってとても辛い状況である。
救世主が現れた。後半85分の時選手交代があっ
た。エース小鳥遊に代わり前田が出場。
「一点取り返しにいこう」
「おぉー」
アディショナルタイム3分。
南栄にチャンスが到来する。
右サイドからのクロス。綺麗なカーブ。
そのに前田がヘディングーー
時間が止まったような気がした。
前田のヘディングは決まっていなかった。
何故だ何故だこんなことあるわけない。
「ピッピッピー」
そのまま後半は終わり西栄高校の勝利に終わった。劇的の勝利。
「シャーーーーー」
「絶対二回戦勝つぞー」
会場は西栄の声で包まれた。
西栄にとっては夢のまた夢のまた夢の勝利だ。
またまた異例なことが起きて、俺はますますわくわくしてきた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる