26 / 46
24話 新たな展開
しおりを挟む
「よし、これで今日の分は終わりだ」
工房の作業台の前で、俺は額の汗を拭った。目の前には、「価値転換」を終えた魔獣素材が整然と並んでいる。朝市場で仕入れた素材の半分ほどを、上位素材へと変換することに成功した。
「レオン、お疲れ様です」
ソフィアが冷えた水の入ったグラスを差し出してくれる。受け取って一口飲むと、心地よい冷たさが喉を潤した。
「ありがとう。今日の成果はどうだ?」
「はい。予想以上の出来です」
ソフィアは手元の帳簿を開き、詳細な報告を始める。彼女の存在は、作業効率を大きく向上させてくれている。価値転換に集中できる環境を整えてくれるだけでなく、的確な進捗管理と市場分析で、より効率的な生産計画を立てることができるようになった。
「午前中に価値転換した分は、すでに三件の取引が成立しています。特に防具職人のマルコス様からは、継続的な取引の打診がありました」
「ほう、話の詳細は?」
「はい。週に二回、定期的な納品を希望されています。数量は変動する可能性がありますが、最低でも今日の半分程度は確実に買い取るとのことです」
俺は思案深げに腕を組む。定期的な取引は安定した収入源となる。しかし、価値転換には体力と集中力を使う。無理な量を約束するわけにはいかない。
「価格は?」
「現在の相場の九掛けでの買い取りを提案されています。定期取引という点を考慮してのことだそうです」
「なるほど...」
計算を始める。一日に価値転換できる量には限りがある。しかし、定期的な取引は在庫リスクを減らせる。九掛けは決して悪くない条件だ。
「分かった。取引を受けよう。ただし、数量は柔軟に調整できる条件を付けてくれ」
「承知しました」
ソフィアが素早くメモを取る。彼女の仕事ぶりは完璧だ。必要な情報を正確に把握し、適切に処理してくれる。
「他には?」
「はい。実は、意外な方面からお話がありまして...」
ソフィアが少し躊躇するような素振りを見せる。
「どんな話だ?」
「王立魔法学院の研究員の方が、レオンの価値転換に興味を示されているそうです」
「魔法学院?」
予想外の展開に、思わず声が上がる。
「はい。価値転換の仕組みを研究したいとのことです。もちろん、正当な対価をお支払いするとおっしゃっています」
研究か...。確かに、価値転換は一般的な魔法とは異なる現象だ。研究対象として興味を持たれても不思議ではない。
「依頼の詳細は?」
「週に一度、学院で実験に協力していただきたいとのこと。報酬も出ます。さらに、研究成果から生まれる可能性のある新技術の優先使用権も提示されています」
悪くない条件だ。金銭面での報酬も魅力的だが、それ以上に新技術の優先使用権は価値がある。
「面白い話だな」
「お引き受けになりますか?」
「ああ。ただし、実験の詳細は事前に確認させてもらいたい。価値転換の消耗具合によっては、調整が必要かもしれないからな」
「分かりました。早速、返答を...」
その時、工房の扉が叩かれた。
「失礼します! レオン様はいらっしゃいますか?」
若い使者が息を切らせて飛び込んできた。
「私がレオンだが、何か用か?」
「はい! 商業ギルドのマーカス・ヴィルヘルム様からの伝言です」
王都随一の商会、ヴィルヘルム商事の代表から? 俺は眉を寄せる。
「来週、近隣諸国からの商人団が貿易協議のために王都を訪れるそうです。その際、新進気鋭の工房として、レオン様の施設も見学したいとの申し出があったとのことです」
これは...予想以上の展開だ。近隣諸国の商人たちの関心を引いているということは、俺たちの活動が確実に評価されているということだ。
「分かった。詳細な日時は?」
使者から具体的な情報を受け取り、俺はソフィアの方を見た。彼女はすでにスケジュール帳を開き、調整を始めている。
* * *
使者が去った後、工房は一瞬の静寂に包まれた。
「随分と忙しくなりそうですね」
ソフィアの言葉に、俺は小さく笑みを浮かべる。
「ああ。だが、これは好機だ」
立ち上がり、窓の外を見る。夕暮れの王都の街並みが、オレンジ色に染まっていた。
「近隣諸国の商人たちか...。これは面白いことになりそうだな」
「レオン?」
「いや、考えていたんだ。この価値転換をもっと効率的に活用する方法をな」
俺は作業台に戻り、価値転換を終えた素材に手を触れる。
「例えば、研究員との実験で新しい知見が得られれば、価値転換の効率を上げられるかもしれない。それに、国外の商人たちとのコネクションができれば、より大きな市場にアクセスできる」
机の上の帳簿を開き、これまでの収支を確認する。予想以上のペースで利益は積み上がっている。
「つまり、全ては計画通りということですね」
ソフィアの言葉に、俺は頷いた。
「ああ。というより、予想以上の速さで進んでいる。当初の計画では、ここまでの信用を得るのに1年はかかると見積もっていたからな」
「さすがですね」
「いや、ソフィアのサポートが大きい」
素直にそう告げると、ソフィアは少し頬を赤らめた。
「そ、それより、明日の準備を始めましょう。マルコス様との契約書の作成と、魔法学院からの依頼の詳細確認、そして王都の商人たちの視察に向けた準備と...」
「ああ、頼むよ」
ソフィアが矢継ぎ早に実務的な話を始める。彼女のこういった几帳面な性格も、仕事を進める上で非常に心強い。
夕暮れの工房で、俺たちは明日からの展開に向けて準備を始めた。価値転換による加工、定期的な取引契約、研究機関との協力、そして王都の商人たちとの取引。
全ては、最終的な目標であるFIREへの布石だ。感情に流されず、計画的に。それが俺のやり方だ。
「レオン、契約書の草案ができました」
「ああ、見せてくれ」
ソフィアの差し出した書類に目を通す。細部まで行き届いた完璧な内容だ。
「流石だな。これなら問題ない」
「ありがとうございます」
満足げに頷き、俺は再び作業台に向かう。まだ今日中に終わらせておきたい素材が残っている。
「ソフィア、明日の朝一で市場に行ってくれないか? 今日の様子を見る限り、もう少し仕入れを増やしてもよさそうだ」
「分かりました。予算はいつもと同じでよろしいですか?」
「ああ。ただし、品質の良いものを優先してくれ。価値転換の効率が違うからな」
「承知しました」
ソフィアが颯爽と仕事に取り掛かる様子を見て、俺は満足げに作業を再開した。
窓の外では、街のランプに火が灯り始めている。夜の帳が降りても、俺たちの仕事は続く。それは決して苦ではない。むしろ、着実に目標に近づいていることを実感できる喜びがある。
「さて、もう一踏ん張りといくか」
俺は残りの素材に手を伸ばした。価値転換の光が、夕暮れの工房に青白く輝く。
工房の作業台の前で、俺は額の汗を拭った。目の前には、「価値転換」を終えた魔獣素材が整然と並んでいる。朝市場で仕入れた素材の半分ほどを、上位素材へと変換することに成功した。
「レオン、お疲れ様です」
ソフィアが冷えた水の入ったグラスを差し出してくれる。受け取って一口飲むと、心地よい冷たさが喉を潤した。
「ありがとう。今日の成果はどうだ?」
「はい。予想以上の出来です」
ソフィアは手元の帳簿を開き、詳細な報告を始める。彼女の存在は、作業効率を大きく向上させてくれている。価値転換に集中できる環境を整えてくれるだけでなく、的確な進捗管理と市場分析で、より効率的な生産計画を立てることができるようになった。
「午前中に価値転換した分は、すでに三件の取引が成立しています。特に防具職人のマルコス様からは、継続的な取引の打診がありました」
「ほう、話の詳細は?」
「はい。週に二回、定期的な納品を希望されています。数量は変動する可能性がありますが、最低でも今日の半分程度は確実に買い取るとのことです」
俺は思案深げに腕を組む。定期的な取引は安定した収入源となる。しかし、価値転換には体力と集中力を使う。無理な量を約束するわけにはいかない。
「価格は?」
「現在の相場の九掛けでの買い取りを提案されています。定期取引という点を考慮してのことだそうです」
「なるほど...」
計算を始める。一日に価値転換できる量には限りがある。しかし、定期的な取引は在庫リスクを減らせる。九掛けは決して悪くない条件だ。
「分かった。取引を受けよう。ただし、数量は柔軟に調整できる条件を付けてくれ」
「承知しました」
ソフィアが素早くメモを取る。彼女の仕事ぶりは完璧だ。必要な情報を正確に把握し、適切に処理してくれる。
「他には?」
「はい。実は、意外な方面からお話がありまして...」
ソフィアが少し躊躇するような素振りを見せる。
「どんな話だ?」
「王立魔法学院の研究員の方が、レオンの価値転換に興味を示されているそうです」
「魔法学院?」
予想外の展開に、思わず声が上がる。
「はい。価値転換の仕組みを研究したいとのことです。もちろん、正当な対価をお支払いするとおっしゃっています」
研究か...。確かに、価値転換は一般的な魔法とは異なる現象だ。研究対象として興味を持たれても不思議ではない。
「依頼の詳細は?」
「週に一度、学院で実験に協力していただきたいとのこと。報酬も出ます。さらに、研究成果から生まれる可能性のある新技術の優先使用権も提示されています」
悪くない条件だ。金銭面での報酬も魅力的だが、それ以上に新技術の優先使用権は価値がある。
「面白い話だな」
「お引き受けになりますか?」
「ああ。ただし、実験の詳細は事前に確認させてもらいたい。価値転換の消耗具合によっては、調整が必要かもしれないからな」
「分かりました。早速、返答を...」
その時、工房の扉が叩かれた。
「失礼します! レオン様はいらっしゃいますか?」
若い使者が息を切らせて飛び込んできた。
「私がレオンだが、何か用か?」
「はい! 商業ギルドのマーカス・ヴィルヘルム様からの伝言です」
王都随一の商会、ヴィルヘルム商事の代表から? 俺は眉を寄せる。
「来週、近隣諸国からの商人団が貿易協議のために王都を訪れるそうです。その際、新進気鋭の工房として、レオン様の施設も見学したいとの申し出があったとのことです」
これは...予想以上の展開だ。近隣諸国の商人たちの関心を引いているということは、俺たちの活動が確実に評価されているということだ。
「分かった。詳細な日時は?」
使者から具体的な情報を受け取り、俺はソフィアの方を見た。彼女はすでにスケジュール帳を開き、調整を始めている。
* * *
使者が去った後、工房は一瞬の静寂に包まれた。
「随分と忙しくなりそうですね」
ソフィアの言葉に、俺は小さく笑みを浮かべる。
「ああ。だが、これは好機だ」
立ち上がり、窓の外を見る。夕暮れの王都の街並みが、オレンジ色に染まっていた。
「近隣諸国の商人たちか...。これは面白いことになりそうだな」
「レオン?」
「いや、考えていたんだ。この価値転換をもっと効率的に活用する方法をな」
俺は作業台に戻り、価値転換を終えた素材に手を触れる。
「例えば、研究員との実験で新しい知見が得られれば、価値転換の効率を上げられるかもしれない。それに、国外の商人たちとのコネクションができれば、より大きな市場にアクセスできる」
机の上の帳簿を開き、これまでの収支を確認する。予想以上のペースで利益は積み上がっている。
「つまり、全ては計画通りということですね」
ソフィアの言葉に、俺は頷いた。
「ああ。というより、予想以上の速さで進んでいる。当初の計画では、ここまでの信用を得るのに1年はかかると見積もっていたからな」
「さすがですね」
「いや、ソフィアのサポートが大きい」
素直にそう告げると、ソフィアは少し頬を赤らめた。
「そ、それより、明日の準備を始めましょう。マルコス様との契約書の作成と、魔法学院からの依頼の詳細確認、そして王都の商人たちの視察に向けた準備と...」
「ああ、頼むよ」
ソフィアが矢継ぎ早に実務的な話を始める。彼女のこういった几帳面な性格も、仕事を進める上で非常に心強い。
夕暮れの工房で、俺たちは明日からの展開に向けて準備を始めた。価値転換による加工、定期的な取引契約、研究機関との協力、そして王都の商人たちとの取引。
全ては、最終的な目標であるFIREへの布石だ。感情に流されず、計画的に。それが俺のやり方だ。
「レオン、契約書の草案ができました」
「ああ、見せてくれ」
ソフィアの差し出した書類に目を通す。細部まで行き届いた完璧な内容だ。
「流石だな。これなら問題ない」
「ありがとうございます」
満足げに頷き、俺は再び作業台に向かう。まだ今日中に終わらせておきたい素材が残っている。
「ソフィア、明日の朝一で市場に行ってくれないか? 今日の様子を見る限り、もう少し仕入れを増やしてもよさそうだ」
「分かりました。予算はいつもと同じでよろしいですか?」
「ああ。ただし、品質の良いものを優先してくれ。価値転換の効率が違うからな」
「承知しました」
ソフィアが颯爽と仕事に取り掛かる様子を見て、俺は満足げに作業を再開した。
窓の外では、街のランプに火が灯り始めている。夜の帳が降りても、俺たちの仕事は続く。それは決して苦ではない。むしろ、着実に目標に近づいていることを実感できる喜びがある。
「さて、もう一踏ん張りといくか」
俺は残りの素材に手を伸ばした。価値転換の光が、夕暮れの工房に青白く輝く。
0
あなたにおすすめの小説
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる