アレクサンドライト星

りかちょぴ

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アレクサンドライト星〜13話〜

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その夜、マリーの部屋にラグナが訪れた。その日2人は一緒のベッドで寝た。明朝、お弁当を持って城に行きいつもと同じように執務室で今日の分の仕事に取り掛かる。「オルファン」「はい」「税金を3金貨に値下げする事は出来るかしら?」「そうてますね」「ユニファースと相談します」「決まったら報告待ってるわ」「はい」今の税金は5金貨。2金貨安くなる。今日の分の仕事が終わって家に帰った「ただいま」「おかえりなさいませ」部屋に入るとドレスを着替えて部屋を出る「すいません、貴族税は幾らになるのでしょうか?」「10金貨」貴族税は値上がりした。「ラグナは?」「今日は見てない」

「セバス ラグナは?」「今日はお出掛けなさいました」「何処行くって?」「飲みに行くとだけ」「そう」

ケイトの店にレイグとノバと一緒だと分かった3人にはそれぞれ女性が付き添っていた。

「いいのか?」「ええ」

「山葡萄酒のロックをお願い」「15ギル」
「今日、リアが帰って来るのよ」「リアが?」「ええ」「此処で待ち合わせしてるから」「久しぶりに会うな」「そうよね」リアはマリーの幼なじみでサーカスに入って空中ブランコの空中ショウがとても上手だった。今はサーカスを離れ竪琴でお金を稼いでると手紙にはそう書いてあった。

私は、りかに逢いに行った。すると、りかはこう言った。許しちゃ駄目 許すと男は1番大切な人を傷付けると私は戻ってラグナにこう言った「私という婚約者がいるのに 何してるの?」と「……」ラグナは女を返した。「これでいいか?」「悪いと思ってないのね」「許さないから!」そう言うとりかの処に戻ると言って飛ぼうとした。「りか?」「貴方を助けてくれた方のりかよ」「……ああ…」「何処にいる?」「繭の中よ」「じゃ、お前の妹だぞ」「そうみたい。声が教えてくれた」「行かなきゃ」「俺も行く」

マリーはラグナと繭に戻って来た。「何ちてるの?」「わたち、行かなくちゃなの」「どこに?」「マリーが行ったところよ」「錬金術と魔法を習うの」「一緒に行くわ」小さな女の子が出て来てそう言った。

「名前、何が良いかしら?」「リリーでいんじゃないか?」「リリーね」「貴女の名前は今日からリリーよ。」「ありがちょ」「マリーはリリーに錬金術と魔法を教えた」リリーは全て学び 全て覚えた。そして記憶した。そして、そのまま3人でアレクサンドライト星に飛びリリーのドレスを用意して貰いリリーの部屋を決めた。

その後、リアに逢い 一緒にお酒を飲んで話しをした。

リリーに家庭教師が2人付いた。レディとしての教養やマナーそして、もう1人は刺繍や社交ダンスを教える者6歳になる頃には 全てマスターしていた。

私は、リリーね。今、過去にいる。過去で6年間過ごした。オルファンに剣術、ミーシャに弓術とナイフの扱い方を教わった。12歳になった頃アレクサンドライト暦982年に戻った。

冒険者の登録をしてFランクから雑用をこなし薬草を届けお金にした。

貴族の令嬢と友達になった。
名前はミルーシアでミル。
ケイシーでケイ。
「今日は何処行く?」「図書館」
「出た、本の虫」「面白いよ」とミルが言う。「移ったな?リリーの本好きが」ミルは笑う「私が読んでるのはロマンスよ」「へぇ、そんなのもあるんだ」「読んでみたいかも」「でしょう?」「うん」

「ねぇ、学校行かないの?」
「ん~家庭教師がいるし」「行こうよ」
私はマリーにそう言うと手配してくれた。
ミルは伯爵家。ケイは侯爵家。私は皇女殿下。「待ってたよ。案内する」「ええ」ケイはドレスではなく男装をしているミルに何で?と聴くと学校ではいつも男装をしているのだとか。「やっぱり、リリーは目立つなぁ」「ん?」「本人は自覚してないみたい」

リリーはマリーに負けず劣らず綺麗で可愛い。フローラルな香りを纏っている。そういえば、声が言ってたっけ。愛されれば愛される程私は美しくなるって。まだ 12歳だから関係ないよね。
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