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第1章
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首都サンブルグの朝。
この宿は朝食が出ないので宿をでて、レストランに食べに行く。
その時に今日の予定の打ち合わせ。
「私はこのあと、城に行ってくるのじゃ、どれくらい時間がかかるか、わからんのじゃ。夜に宿で待ち合わせじゃ」
「わしらは、熊の処理してもらわんとだめだから、ギルドによってから、首都見学だな。」
「了解」
「先生頼みましたよ。」
「王様は私の教え子じゃ、無下な扱いはせんじゃろ」
俺たちは、ギルドに、向かった。
「人食い熊の解体と不要な素材の買取をお願いしたいのですが?」
「まだ、雪が残ってるのに狩りに行ったんですか?」
「はあ、まあ」
「見ますので、解体所まで持ってきてください。」
後について行き、アイテムボックスから胴体と頭をだした。
「少し小さいけど、鮮度もいいし、血抜きもしっかりとできてますね。解体費ひいても、金貨100枚でいけるわ。」
「革と肝は、欲しいのですが?」
「肝は油取るのですか?」
「そうだ」
「油かすは、こちらで頂いてもよろしいですか?」
熊の肝の油かすは珍味であり、人気の高い食材である。
「はい」
「では、解体、油抽出込みで、金貨70枚で買い取ります。油を入れるビンはどうします?」
「つけてください」
「では、ビン代で金貨1枚ですので、金貨69枚です。」
「この札を2時間後に、もう一度カウンターに出してください。革と、油と金貨をお渡します。」
「よろしくお願いします。」
「いい値段で売れたね、普段の俺たちの儲けと変わらないや」
「おまえら、そんなに儲けてるのか?」
「はい、一日60枚から80枚くらいです。」
「なにでそんなに儲けるんだ?」
「ゴブリンの村襲撃するんです。殲滅はあっという間になんだけど、剥ぎ取りに時間かかるんだよ」
「なあ、その剥ぎ取りできる人間無料でかすから、今日みたいに一緒に戦ってくれないか?」
「いいですよ」
「工房の弟子達を毎日6名預けるから、15まで上げてくれや」
「アイテムボックスは、全員持ってます?」
「無いと仕事にならん。持っている。」
「わかりました。3倍くらいは稼げそうだ。」
「こちらも、いろいろ助かる」
「全員、ブレードか、板に乗れます?」
「練習中のやつもいるが、乗れるやつから頼む」
「了解」
「アイテムボックスの容量上げたいな、100キロは少なすぎるよ。」
「それなら、レベル15を超えたら、スキルポイント貰えるから、アイテムボックスにポイントふれば、容量増えるぞ。
そんなものにふる冒険者はいないけどな。」
「そうなんですか?アイテムボックス凄く便利ですよ。」
「レベル25くらいまで上げたポイントをアイテムボックスに全て入れ、運送業始める冒険者もいるぞ。
10tくらいは運べるようになるぞ。儲けもでかい。
そんな連中が欲しがるように、ビッグスクーター作ったんだ。」
「さすが師匠、売る先のターゲットも決めてるんだ。」
「軍の奴らも絶対に欲しがるぞ。最低でもブレード300は、注文とって帰りていな。」
「板は?」
「売れないな」
「なんで?」
「ブレードと比べて実用的でないからな。」
「板は遊びの要素が大きいからな、しかたないか」
「お前らは、板に乗り続けるのか?」
「乗るよ。仕事では使わないかもしれない。ビッグスクーターの方が便利だ。」
「3台作ってくれない?」
「今回の話し合いが上手くいけば、作ってやるよ」
「やったー」
「そらでさー、いい素材使えばもっといいスクーター作れる?」
「高品質な素材使えば、性能は上がる。そこは、価格とのバランス考えて素材選んでるからな」
「なるほど」
「もっといい油あれば、魔石の効率も上がるの?」
「龍の肝から取った油なら、今の5倍は効率上がるぞ。
ただ、効率を5倍は上げるよりも魔石を5倍使うほうが安くすむから、使わねえ。」
「なるほどね」
「僕らの3台は価格を無視していい素材使ってよ、必要なものは、取りに行くから」
「そうだな、お前らなら、ダンジョン潜るよりその方が儲かるかもな。」
「ダンジョンってそんなに儲からないの?」
「ダンジョンでは、魔物の死体が残らないからな、魔石しかとれない」
「それなのになんで、ダンジョンに潜るの?」
「儲かるからだ」
「ダンジョンは、魔物がたくさん出る。探す必要がないんだ。魔石だけを持ち帰ればいいので、アイテムボックスも100キロあれば十分だ。」
「なるほど、魔物を探すのが大変だからダンジョンに潜るのだったら、俺なら簡単に探せるし、移動も楽にできる。
素材が取れるなら、ダンジョン行かないほうが儲かるってこと?」
「ダンジョンに潜り始めたパーティーの一日の儲けは、8人で金貨10枚もないぞ」
「そんなに安いの?」
「ただ、宝箱という夢がある。いい武器や防具、スクロールなどがでる」
「10tのアイテムボックスでれば、1万枚くらいで売れるからな。」
「俺たちは、地上で儲けて、それらを買うのもありだな。相談してみるよ」
この宿は朝食が出ないので宿をでて、レストランに食べに行く。
その時に今日の予定の打ち合わせ。
「私はこのあと、城に行ってくるのじゃ、どれくらい時間がかかるか、わからんのじゃ。夜に宿で待ち合わせじゃ」
「わしらは、熊の処理してもらわんとだめだから、ギルドによってから、首都見学だな。」
「了解」
「先生頼みましたよ。」
「王様は私の教え子じゃ、無下な扱いはせんじゃろ」
俺たちは、ギルドに、向かった。
「人食い熊の解体と不要な素材の買取をお願いしたいのですが?」
「まだ、雪が残ってるのに狩りに行ったんですか?」
「はあ、まあ」
「見ますので、解体所まで持ってきてください。」
後について行き、アイテムボックスから胴体と頭をだした。
「少し小さいけど、鮮度もいいし、血抜きもしっかりとできてますね。解体費ひいても、金貨100枚でいけるわ。」
「革と肝は、欲しいのですが?」
「肝は油取るのですか?」
「そうだ」
「油かすは、こちらで頂いてもよろしいですか?」
熊の肝の油かすは珍味であり、人気の高い食材である。
「はい」
「では、解体、油抽出込みで、金貨70枚で買い取ります。油を入れるビンはどうします?」
「つけてください」
「では、ビン代で金貨1枚ですので、金貨69枚です。」
「この札を2時間後に、もう一度カウンターに出してください。革と、油と金貨をお渡します。」
「よろしくお願いします。」
「いい値段で売れたね、普段の俺たちの儲けと変わらないや」
「おまえら、そんなに儲けてるのか?」
「はい、一日60枚から80枚くらいです。」
「なにでそんなに儲けるんだ?」
「ゴブリンの村襲撃するんです。殲滅はあっという間になんだけど、剥ぎ取りに時間かかるんだよ」
「なあ、その剥ぎ取りできる人間無料でかすから、今日みたいに一緒に戦ってくれないか?」
「いいですよ」
「工房の弟子達を毎日6名預けるから、15まで上げてくれや」
「アイテムボックスは、全員持ってます?」
「無いと仕事にならん。持っている。」
「わかりました。3倍くらいは稼げそうだ。」
「こちらも、いろいろ助かる」
「全員、ブレードか、板に乗れます?」
「練習中のやつもいるが、乗れるやつから頼む」
「了解」
「アイテムボックスの容量上げたいな、100キロは少なすぎるよ。」
「それなら、レベル15を超えたら、スキルポイント貰えるから、アイテムボックスにポイントふれば、容量増えるぞ。
そんなものにふる冒険者はいないけどな。」
「そうなんですか?アイテムボックス凄く便利ですよ。」
「レベル25くらいまで上げたポイントをアイテムボックスに全て入れ、運送業始める冒険者もいるぞ。
10tくらいは運べるようになるぞ。儲けもでかい。
そんな連中が欲しがるように、ビッグスクーター作ったんだ。」
「さすが師匠、売る先のターゲットも決めてるんだ。」
「軍の奴らも絶対に欲しがるぞ。最低でもブレード300は、注文とって帰りていな。」
「板は?」
「売れないな」
「なんで?」
「ブレードと比べて実用的でないからな。」
「板は遊びの要素が大きいからな、しかたないか」
「お前らは、板に乗り続けるのか?」
「乗るよ。仕事では使わないかもしれない。ビッグスクーターの方が便利だ。」
「3台作ってくれない?」
「今回の話し合いが上手くいけば、作ってやるよ」
「やったー」
「そらでさー、いい素材使えばもっといいスクーター作れる?」
「高品質な素材使えば、性能は上がる。そこは、価格とのバランス考えて素材選んでるからな」
「なるほど」
「もっといい油あれば、魔石の効率も上がるの?」
「龍の肝から取った油なら、今の5倍は効率上がるぞ。
ただ、効率を5倍は上げるよりも魔石を5倍使うほうが安くすむから、使わねえ。」
「なるほどね」
「僕らの3台は価格を無視していい素材使ってよ、必要なものは、取りに行くから」
「そうだな、お前らなら、ダンジョン潜るよりその方が儲かるかもな。」
「ダンジョンってそんなに儲からないの?」
「ダンジョンでは、魔物の死体が残らないからな、魔石しかとれない」
「それなのになんで、ダンジョンに潜るの?」
「儲かるからだ」
「ダンジョンは、魔物がたくさん出る。探す必要がないんだ。魔石だけを持ち帰ればいいので、アイテムボックスも100キロあれば十分だ。」
「なるほど、魔物を探すのが大変だからダンジョンに潜るのだったら、俺なら簡単に探せるし、移動も楽にできる。
素材が取れるなら、ダンジョン行かないほうが儲かるってこと?」
「ダンジョンに潜り始めたパーティーの一日の儲けは、8人で金貨10枚もないぞ」
「そんなに安いの?」
「ただ、宝箱という夢がある。いい武器や防具、スクロールなどがでる」
「10tのアイテムボックスでれば、1万枚くらいで売れるからな。」
「俺たちは、地上で儲けて、それらを買うのもありだな。相談してみるよ」
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