異世界召喚され、話したこともないクラスメイトと冒険者になる。

きんさん

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第1章

1-31 新しい方向

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首都サンブルグの朝。

この宿は朝食が出ないので宿をでて、レストランに食べに行く。

その時に今日の予定の打ち合わせ。

「私はこのあと、城に行ってくるのじゃ、どれくらい時間がかかるか、わからんのじゃ。夜に宿で待ち合わせじゃ」

「わしらは、熊の処理してもらわんとだめだから、ギルドによってから、首都見学だな。」

「了解」

「先生頼みましたよ。」

「王様は私の教え子じゃ、無下な扱いはせんじゃろ」

俺たちは、ギルドに、向かった。

「人食い熊の解体と不要な素材の買取をお願いしたいのですが?」

「まだ、雪が残ってるのに狩りに行ったんですか?」

「はあ、まあ」

「見ますので、解体所まで持ってきてください。」

後について行き、アイテムボックスから胴体と頭をだした。

「少し小さいけど、鮮度もいいし、血抜きもしっかりとできてますね。解体費ひいても、金貨100枚でいけるわ。」

「革と肝は、欲しいのですが?」

「肝は油取るのですか?」

「そうだ」

「油かすは、こちらで頂いてもよろしいですか?」

熊の肝の油かすは珍味であり、人気の高い食材である。

「はい」

「では、解体、油抽出込みで、金貨70枚で買い取ります。油を入れるビンはどうします?」

「つけてください」

「では、ビン代で金貨1枚ですので、金貨69枚です。」

「この札を2時間後に、もう一度カウンターに出してください。革と、油と金貨をお渡します。」

「よろしくお願いします。」

「いい値段で売れたね、普段の俺たちの儲けと変わらないや」

「おまえら、そんなに儲けてるのか?」

「はい、一日60枚から80枚くらいです。」

「なにでそんなに儲けるんだ?」

「ゴブリンの村襲撃するんです。殲滅はあっという間になんだけど、剥ぎ取りに時間かかるんだよ」

「なあ、その剥ぎ取りできる人間無料でかすから、今日みたいに一緒に戦ってくれないか?」

「いいですよ」

「工房の弟子達を毎日6名預けるから、15まで上げてくれや」

「アイテムボックスは、全員持ってます?」

「無いと仕事にならん。持っている。」

「わかりました。3倍くらいは稼げそうだ。」

「こちらも、いろいろ助かる」

「全員、ブレードか、板に乗れます?」

「練習中のやつもいるが、乗れるやつから頼む」

「了解」

「アイテムボックスの容量上げたいな、100キロは少なすぎるよ。」

「それなら、レベル15を超えたら、スキルポイント貰えるから、アイテムボックスにポイントふれば、容量増えるぞ。
そんなものにふる冒険者はいないけどな。」

「そうなんですか?アイテムボックス凄く便利ですよ。」

「レベル25くらいまで上げたポイントをアイテムボックスに全て入れ、運送業始める冒険者もいるぞ。
10tくらいは運べるようになるぞ。儲けもでかい。
そんな連中が欲しがるように、ビッグスクーター作ったんだ。」

「さすが師匠、売る先のターゲットも決めてるんだ。」

「軍の奴らも絶対に欲しがるぞ。最低でもブレード300は、注文とって帰りていな。」

「板は?」

「売れないな」

「なんで?」

「ブレードと比べて実用的でないからな。」

「板は遊びの要素が大きいからな、しかたないか」

「お前らは、板に乗り続けるのか?」

「乗るよ。仕事では使わないかもしれない。ビッグスクーターの方が便利だ。」

「3台作ってくれない?」

「今回の話し合いが上手くいけば、作ってやるよ」

「やったー」

「そらでさー、いい素材使えばもっといいスクーター作れる?」

「高品質な素材使えば、性能は上がる。そこは、価格とのバランス考えて素材選んでるからな」

「なるほど」

「もっといい油あれば、魔石の効率も上がるの?」

「龍の肝から取った油なら、今の5倍は効率上がるぞ。
ただ、効率を5倍は上げるよりも魔石を5倍使うほうが安くすむから、使わねえ。」

「なるほどね」

「僕らの3台は価格を無視していい素材使ってよ、必要なものは、取りに行くから」

「そうだな、お前らなら、ダンジョン潜るよりその方が儲かるかもな。」

「ダンジョンってそんなに儲からないの?」

「ダンジョンでは、魔物の死体が残らないからな、魔石しかとれない」

「それなのになんで、ダンジョンに潜るの?」

「儲かるからだ」

「ダンジョンは、魔物がたくさん出る。探す必要がないんだ。魔石だけを持ち帰ればいいので、アイテムボックスも100キロあれば十分だ。」

「なるほど、魔物を探すのが大変だからダンジョンに潜るのだったら、俺なら簡単に探せるし、移動も楽にできる。
素材が取れるなら、ダンジョン行かないほうが儲かるってこと?」

「ダンジョンに潜り始めたパーティーの一日の儲けは、8人で金貨10枚もないぞ」

「そんなに安いの?」

「ただ、宝箱という夢がある。いい武器や防具、スクロールなどがでる」

「10tのアイテムボックスでれば、1万枚くらいで売れるからな。」

「俺たちは、地上で儲けて、それらを買うのもありだな。相談してみるよ」
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