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第1章
1-41 ロンギヌスの槍
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「それでじゃ、対抗策はあるのか?」
「考えてますよ。相手は巨大な物質ですから、こちらはスピードで勝負します。
先ほども言ったように、物質はスピードが増えれば増えるほど巨大なエネルギーになります。
城に猛スピードの物質を当てます。」
「どれくらいのスピードがいるのじゃ」
「とりあえずは、音速を目指しましょう。」
「音速じゃと、時速で何キロじゃ?」
「確か1225kmだったかな」
「どうやってそんなスピード出すんじゃ」
「先生は、水って何からできてるか知ってます?」
「水は、水からに決まっておるのじゃ」
「それが違うんですよ、水素と酸素からできています。」
「なんじゃそれ?」
「まず酸素は空気中にたくさんあります。物を燃やすためのもの
この酸素と結合することを燃えると思ってください。
水素っていうのは、水素が燃えると水になるので、水の素と思えば簡単です。」
「それで、どうするんじゃ」
「水を電気分解すると水素と酸素に分かれます。その水素だけを集めてください。
その水素を燃やすとすごい力が出ます。それでスピードを出します。」
「そんなことができるのか?」
「ユウカ?水を電子分解する魔法って合成できるか?」
「やったことないけど、出来ると思います。」
「明日、ちょっと実験してみよう」
「はい」
「まあ、それが作れたとして、だれが乗るのじゃ?死ぬじゃろ。」
「それも解決できると思います。自動運転の魔道具を作り上げた人間を知っています。」
「あ、フランの婚約者!」
「あたり、人は乗りません。自動運転で城にぶつけます。」
「なるほどの、開発は、私ひとりじゃ無理じゃの」
「それを踏まえて明日、王様に連絡してください。
移動装置でそれだけのスピードが出せるのならそちらでも構いませんよ。」
「キングオーク級の魔石が何個も必要になるのじゃ」
「それでできたら、安いくらいです。」
「それで、城や国民の命が守られるなら安いでしょ」
「移動装置を高出力にする方が現実的じゃ」
「水素を使った実験も進めてください」
「それは、首都の科学者に任せるのじゃ」
「了解」
「それで、何かかっこいい名前はないかの?」
「ロンギヌスの槍ってどうです?」
「どういう意味じゃ?」
「知らない」
「知らんのかい!でも、かっこいいからそれでいいのじゃ。」
「婚約者奪還作戦にしろロンギヌスの槍作戦にしろ、まずは山を越えるための道具がいります。
先生は、まずそこからお願いします。」
「わかったのじゃ」
「とうとう、毛嫌いしていた、兵器開発の研究者になってしもうたわい。責任をとるのじゃ。
それが嫌でこの街にきたんじゃがの」
「僕も兵器の開発なんてしたくないです。先生はこの国の人たちを見捨てることができますか?」
「かといって、ダムールの人も殺したくはないのじゃ。」
「僕も同じです。戦争をしなくて終わらせるのが一番です。戦争しなくても済むように王様には考えてもらいましょう」
これ以上は考えても今すぐ答えがでないので、後に考えることにして、今はできることを進めることにした。
「考えてますよ。相手は巨大な物質ですから、こちらはスピードで勝負します。
先ほども言ったように、物質はスピードが増えれば増えるほど巨大なエネルギーになります。
城に猛スピードの物質を当てます。」
「どれくらいのスピードがいるのじゃ」
「とりあえずは、音速を目指しましょう。」
「音速じゃと、時速で何キロじゃ?」
「確か1225kmだったかな」
「どうやってそんなスピード出すんじゃ」
「先生は、水って何からできてるか知ってます?」
「水は、水からに決まっておるのじゃ」
「それが違うんですよ、水素と酸素からできています。」
「なんじゃそれ?」
「まず酸素は空気中にたくさんあります。物を燃やすためのもの
この酸素と結合することを燃えると思ってください。
水素っていうのは、水素が燃えると水になるので、水の素と思えば簡単です。」
「それで、どうするんじゃ」
「水を電気分解すると水素と酸素に分かれます。その水素だけを集めてください。
その水素を燃やすとすごい力が出ます。それでスピードを出します。」
「そんなことができるのか?」
「ユウカ?水を電子分解する魔法って合成できるか?」
「やったことないけど、出来ると思います。」
「明日、ちょっと実験してみよう」
「はい」
「まあ、それが作れたとして、だれが乗るのじゃ?死ぬじゃろ。」
「それも解決できると思います。自動運転の魔道具を作り上げた人間を知っています。」
「あ、フランの婚約者!」
「あたり、人は乗りません。自動運転で城にぶつけます。」
「なるほどの、開発は、私ひとりじゃ無理じゃの」
「それを踏まえて明日、王様に連絡してください。
移動装置でそれだけのスピードが出せるのならそちらでも構いませんよ。」
「キングオーク級の魔石が何個も必要になるのじゃ」
「それでできたら、安いくらいです。」
「それで、城や国民の命が守られるなら安いでしょ」
「移動装置を高出力にする方が現実的じゃ」
「水素を使った実験も進めてください」
「それは、首都の科学者に任せるのじゃ」
「了解」
「それで、何かかっこいい名前はないかの?」
「ロンギヌスの槍ってどうです?」
「どういう意味じゃ?」
「知らない」
「知らんのかい!でも、かっこいいからそれでいいのじゃ。」
「婚約者奪還作戦にしろロンギヌスの槍作戦にしろ、まずは山を越えるための道具がいります。
先生は、まずそこからお願いします。」
「わかったのじゃ」
「とうとう、毛嫌いしていた、兵器開発の研究者になってしもうたわい。責任をとるのじゃ。
それが嫌でこの街にきたんじゃがの」
「僕も兵器の開発なんてしたくないです。先生はこの国の人たちを見捨てることができますか?」
「かといって、ダムールの人も殺したくはないのじゃ。」
「僕も同じです。戦争をしなくて終わらせるのが一番です。戦争しなくても済むように王様には考えてもらいましょう」
これ以上は考えても今すぐ答えがでないので、後に考えることにして、今はできることを進めることにした。
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