なんか3Dプリントとかいうスキルもらったんだが…

ぽぴー

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第七話

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家の改築と畑の整備が整い、村としての形が見え始めたまさしは、さらなる挑戦を決意する。
「よし、次は村に新しい仲間を増やすぞ!強い仲間がいれば、作れるものも増えるし、村ももっと活気づくだろうしな。」

グリンは相変わらず得意げに飛び跳ね、ポコも嬉しそうに「プルル」と鳴く。まさしは二匹を連れて、新たな仲間を求め森の奥へ向かった。

森での遭遇:孤独なオーク

しばらく歩いていると、奥の方からドタドタと重たい足音が聞こえてきた。

「おいおい、また魔物か?」
警戒しつつ茂みを抜けると、そこには傷だらけで座り込む一体のオークがいた。

「お前、そんなボロボロでどうしたんだ?」
まさしが声をかけると、オークはビクッと反応し、力なくうなだれる。

「……村から追い出された。」

まさしはオークの体格と表情を見て、決して悪い奴ではなさそうだと直感した。

「そっか。なら、うちに来るか?うちは新しい村を作ってる途中でな。人手が増えると助かるんだ。」

オークは一瞬、驚いた顔をしたが、やがてゆっくりと立ち上がった。

「俺を……受け入れてくれるのか?」

「もちろんだとも。お前、名前は?」

「バルドだ。」

新たな仲間「バルド」との生活開始

バルドは見かけによらず心優しいオークだった。まさしが家の修繕を頼むと、無言で木材を集め、力任せに完璧な仕上がりにする。

「おお、すごいな!力任せっていうか、意外と器用じゃねえか?」

「昔、村で色々と作っていたんだ。だが追い出されてしまった…」

「それなら、お前の技術、ここで活かしてくれよ!」

まさしの言葉に、バルドは初めて心からの笑顔を見せた。

魔物を自動討伐する防衛装置のアップグレード

「そうだ、バルドの力があるなら、村の防衛システムをもっと強化できるんじゃないか?」

まさしは、バルドと協力して新しい自動防衛装置を考案した。今度はトラップに加えて、自動で矢を放つ弓装置も取り入れることに。

「これで、畑を狙う魔物も一掃できるな。」

バルドが丸太を削って作った装置は、見事なCランクの性能を持ち、森から近づくスライムたちを次々と撃退した。

「うん、これならもうしばらくは村の防衛も安心だな!」

村の成長と次の目標

「さて、次は畑の収穫を増やして、もっと生活を豊かにしていこうか。」

まさしは手をかざし、さらに広い畑をCランクの農具で整備する。畑が広がれば作物も増え、村はますます発展していく。

「次は何ができるかな…村の中心に広場でも作るか?釣り場もいいな!」

まさしは楽しそうにアイデアを出しながら、少しずつ村作りを進めていく。

「この調子で、もっと仲間を集めて立派な村にするぞ!」

ポコとグリンも同調するように声を上げ、バルドも笑いながらうなずいた。



数日が経ち、村は順調に発展を続けていた。畑では新鮮な野菜が育ち、防衛装置も魔物を撃退し続けている。そんな中、まさしは次なる目標を立てた。

「この村がさらに発展するには、そろそろ外との取引も考えないとな。」

バルドが収穫した作物を運びながら言う。
「取引ができれば、道具や食材も手に入りやすくなるな。」

「うん、でもまずは村の存在を誰かに知ってもらう必要がある…」

その時――森の入り口から、パタパタと軽い足音が近づいてきた。

謎の少女との出会い

「きゃー!助けてー!」

突然、若い女性の叫び声が響き渡った。振り向くと、見た目十代の少女が必死に走ってこちらに向かってくる。彼女の後ろには、小さなウルフ系の魔物が数匹。

「なんであんなちっこい魔物に追われてんだよ!」まさしは思わずツッコんだ。

「まぁいい、助けるぞ!」

まさしは手をかざし、3Dプリントスキルを発動する。スキルレベルの上昇でさらに精度が増した彼は、瞬時に小さな魔法陣付きの**投網(Cランク)**を生成。

「捕まえろ!」

網が飛び、魔物たちを絡めとると、ピタッと動きを止めた。魔物たちは何やら怯え、少女もホッとした表情を浮かべる。

「助かったぁ!ありがとう!」少女が駆け寄ってくる。

「いやいや、あんなの自分でどうにかできただろ?」と、まさしが突っ込む。

「ううん、実はあれ、魔物商人の荷物から逃げたやつで…返すために捕まえたかったんだ。」

「えっ…じゃあ、お前が悪いんじゃないか!」

初めての取引と協力者

少女は「リナ」と名乗り、自分は行商人見習いだと話した。

「うちの家業、魔物商人なんだ。お兄さん、魔物とか物作り得意なんでしょ?ちょっとした取引どう?」

まさしは一瞬考えたあと、頷く。
「いいだろう。ちょうど外の世界と繋がりを作りたかったんだ。」

バルドが呆れたように笑いながら言う。
「まぁ、お前ならそんな縁も引き寄せるだろうな。」

魔物の使い道を提案

リナは捕まえた魔物たちを眺めながら言った。
「このウルフたちは弱いけど、うまく調教すれば畑の番犬とかにできるよ。」

「畑の防衛か…確かに使えそうだな。」まさしは考え込む。

リナはさらに続ける。
「それに、魔物の材料も結構使えるんだよ。例えば、このウルフの牙は丈夫だから、工具の材料にいいかも。」

「工具か…よし、じゃあこいつらをうちの仲間にしてみよう!」

こうして、まさしはウルフたちを新たな村の防衛と作業に役立てることに決めた。

村のさらなる拡張へ

「これでまた村が一歩発展したな。」

まさしはリナに笑顔を向ける。
「リナ、これからもちょくちょく取引に来てくれよ。なんならここを拠点にしてもいいぜ?」

「えっ、本当に?ありがとう!」

新たな協力者を得たまさしは、村を発展させるための新しい道を手に入れた。これからさらに多くの魔物や人と出会い、村は拡大していく。



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