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予想だにしない正体
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「マスターどうしましょう…」
「これだけやって無理ならどうしようも無いでしょ、魔石ももうないし」
アイテムボックスにあった魔石もボスモンスターから取れた巨大魔石も使ったが孵化しない卵にどうしようもない。もう吸収させるものはなにも無いため完全にお手上げ状態だ。
コメントもそんな様子をみて慰めるひと、次の手を考える人、去っていく人など様々だ。
そんな中であるコメントが目に止まった。
:魔石とか吸収するならもしかして神剣のオーラとか吸収するんじゃない?吸収してる感じ魔石からオーラみたいなもの吸い出してるみたいだし
考えもしなかったが確かにこのコメントの言う通り確かにそうだ。だとしたら上手くいくかもしれない。
「ダンちゃんコレ見て!」
「なんですか?マスター、何かいい方法でも見つかりました?」
「このコメントにある通り神剣のオーラ食べさせればもしかしたらいけるかもしれない!」
「確かに見た感じオーラを食べてる様でしたけど魔石のオーラ食べてる卵が私の聖なるオーラ食べて平気なんでしょうか?」
「無理ならオーラ吸収することもないでしょ、それに他に方法ないしこれ以外出来ることないよ」
「確かにそうですね、なら早速お願いします!」
そう言って神剣になったダンちゃんを手に取りオーラを引き出していく。
まだ身体が完全に回復していないので無理はせずにゆっくり少しずつ神剣からオーラを纏わせてそのまま虹色卵に近付く。
そうするとオーラが虹色卵に触れた所からどんどん吸収されていくことがわかる。
拒否反応などもなく魔石とか同じように吸収されていく様子をみて確信する。
「よし!これなら間違いなく行けるぞ!」
:おお!どうなるかと思ったけどこれなら行けそうな気がするな!
:魔石吸収して神剣の力も吸収するとかどんなの生まれるんだ?ヤバそうなやつが産まれる気しかしないんだけど
:そう言われるとそうだよな、なんか怖くなってきたな
:魔石と神剣て絶対同じ力じゃないのに両方吸収する時点でやばいのは確定、下手したらあのボスモンスター以上にやばいのでてくるじゃ…
:え、、これやめた方がいいんじゃ?
オーラを吸収させてから5分経つがまだ孵化はしない。輝きが増し、大きさも変わりヒビも入ってきたがそれでもまだのようだ。
完全に回復していない身体には負荷が激しいがそれでもこのまま時間がかかるよりはマシだと思いオーラを強く上げていく。
先程よりも強いオーラを吸収させるとそれに伴い卵の光も激しさを増す。身体の負荷がかなり激しいがオーラを一気に吸収させると部屋を覆うほどの光が卵から溢れ出す。
それと同時にヒビが広がり殻が剥がれ落ちていく。
部屋全体が眩しい光で覆い尽くされて少しした所でようやく目が見えるようになってきた。
「ガウ!」
部屋の中に先程までしなかった鳴き声が聞こえ始める。
目が回復したのと同時に卵があった所を見るとそこには白い小型犬ほどの大きさの狼のようなモンスターがこちらを見つめていた。
「成功したのか…」
「見たいですね、マスター身体大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だけどこのモンスターは見たことないけど一体なんだ?」
虹色卵から孵ったモンスターは白く、とても綺麗な毛を身にまとい鋭い牙をしている。こちらに対して敵意などまるでなく、なにか期待するかのように見ている。全身からは神剣と似たようなオーラを感じてただのモンスターでは無いのがわかる。
少なくとも今まで配信でもネットの情報でも見たことがないモンスターであるのは間違いないだろう。
孵化されたモンスターが配信に移った途端に視聴者の間で議論がされたがやはり今まで見たことがないらしく、見に来ていたトップ冒険者も知らないようだった。
「有名な冒険者でも知らないってことは完全な新種なのか?」
「かもしれないですね、マスター『神眼』で見てみたらいいんじゃないですか?今のマスターなら鑑定の力も解放されてますし」
「そうなのか!?それならそうと最初に言ってくれればいいのに、、」
軽くダンちゃんに謝られながら『神眼』を使うように言われる。
ここでいくら話してもしょうがないので言われた通りに『神眼』を使い目の前のモンスターを見てみる。
初めて鑑定を使ったが得られる情報はその相手の覚えているスキル、身長体重、そして名前だった。
モンスターの名前は『大口真神(オオクチノマカミ)』と記されていた。
「見てみたけど大口真神て書いてあるな」
「え、それって確か神様の名前じゃなかったですか!?」
:まじか、神が卵から産まれるとかあるのか?
:ダンジョンやそれこそ聖剣や神剣なんてあるから神もいつか現れるとか思ってたけどこれは違う
:でも画面越しでも伝わるレベルで強さがわかるし鑑定使えて見たならそれが真実なのでは?
:神降臨!!! ¥20000
:神剣に狼の神とか最高の組み合わせだな
:すごい瞬間に立ち会ってしまったな! ¥10000
:思ったより可愛いよな、毛とかすごい触り心地よさそう
鑑定で見た名前を告げたところその名前を知っていた人は直ぐに察し、知らなかった人も調べてそれが狼の神だと分かった瞬間にコメントがすごいことになっている。
神が見つかっただけでもすごいことなのだがその神が卵から孵ったという予想だにしなかったことが更に混乱を極めている。
俺もダンちゃんもまさか神が生まれてくるなんて予想していなかったためどうすることも出来ずに固まってしまっている。
そんな中大口真神はこちらに見つめながら可愛らしい顔をこちらに向けてなにか期待するかのように見つめている。
「ガウ!!」
「これだけやって無理ならどうしようも無いでしょ、魔石ももうないし」
アイテムボックスにあった魔石もボスモンスターから取れた巨大魔石も使ったが孵化しない卵にどうしようもない。もう吸収させるものはなにも無いため完全にお手上げ状態だ。
コメントもそんな様子をみて慰めるひと、次の手を考える人、去っていく人など様々だ。
そんな中であるコメントが目に止まった。
:魔石とか吸収するならもしかして神剣のオーラとか吸収するんじゃない?吸収してる感じ魔石からオーラみたいなもの吸い出してるみたいだし
考えもしなかったが確かにこのコメントの言う通り確かにそうだ。だとしたら上手くいくかもしれない。
「ダンちゃんコレ見て!」
「なんですか?マスター、何かいい方法でも見つかりました?」
「このコメントにある通り神剣のオーラ食べさせればもしかしたらいけるかもしれない!」
「確かに見た感じオーラを食べてる様でしたけど魔石のオーラ食べてる卵が私の聖なるオーラ食べて平気なんでしょうか?」
「無理ならオーラ吸収することもないでしょ、それに他に方法ないしこれ以外出来ることないよ」
「確かにそうですね、なら早速お願いします!」
そう言って神剣になったダンちゃんを手に取りオーラを引き出していく。
まだ身体が完全に回復していないので無理はせずにゆっくり少しずつ神剣からオーラを纏わせてそのまま虹色卵に近付く。
そうするとオーラが虹色卵に触れた所からどんどん吸収されていくことがわかる。
拒否反応などもなく魔石とか同じように吸収されていく様子をみて確信する。
「よし!これなら間違いなく行けるぞ!」
:おお!どうなるかと思ったけどこれなら行けそうな気がするな!
:魔石吸収して神剣の力も吸収するとかどんなの生まれるんだ?ヤバそうなやつが産まれる気しかしないんだけど
:そう言われるとそうだよな、なんか怖くなってきたな
:魔石と神剣て絶対同じ力じゃないのに両方吸収する時点でやばいのは確定、下手したらあのボスモンスター以上にやばいのでてくるじゃ…
:え、、これやめた方がいいんじゃ?
オーラを吸収させてから5分経つがまだ孵化はしない。輝きが増し、大きさも変わりヒビも入ってきたがそれでもまだのようだ。
完全に回復していない身体には負荷が激しいがそれでもこのまま時間がかかるよりはマシだと思いオーラを強く上げていく。
先程よりも強いオーラを吸収させるとそれに伴い卵の光も激しさを増す。身体の負荷がかなり激しいがオーラを一気に吸収させると部屋を覆うほどの光が卵から溢れ出す。
それと同時にヒビが広がり殻が剥がれ落ちていく。
部屋全体が眩しい光で覆い尽くされて少しした所でようやく目が見えるようになってきた。
「ガウ!」
部屋の中に先程までしなかった鳴き声が聞こえ始める。
目が回復したのと同時に卵があった所を見るとそこには白い小型犬ほどの大きさの狼のようなモンスターがこちらを見つめていた。
「成功したのか…」
「見たいですね、マスター身体大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だけどこのモンスターは見たことないけど一体なんだ?」
虹色卵から孵ったモンスターは白く、とても綺麗な毛を身にまとい鋭い牙をしている。こちらに対して敵意などまるでなく、なにか期待するかのように見ている。全身からは神剣と似たようなオーラを感じてただのモンスターでは無いのがわかる。
少なくとも今まで配信でもネットの情報でも見たことがないモンスターであるのは間違いないだろう。
孵化されたモンスターが配信に移った途端に視聴者の間で議論がされたがやはり今まで見たことがないらしく、見に来ていたトップ冒険者も知らないようだった。
「有名な冒険者でも知らないってことは完全な新種なのか?」
「かもしれないですね、マスター『神眼』で見てみたらいいんじゃないですか?今のマスターなら鑑定の力も解放されてますし」
「そうなのか!?それならそうと最初に言ってくれればいいのに、、」
軽くダンちゃんに謝られながら『神眼』を使うように言われる。
ここでいくら話してもしょうがないので言われた通りに『神眼』を使い目の前のモンスターを見てみる。
初めて鑑定を使ったが得られる情報はその相手の覚えているスキル、身長体重、そして名前だった。
モンスターの名前は『大口真神(オオクチノマカミ)』と記されていた。
「見てみたけど大口真神て書いてあるな」
「え、それって確か神様の名前じゃなかったですか!?」
:まじか、神が卵から産まれるとかあるのか?
:ダンジョンやそれこそ聖剣や神剣なんてあるから神もいつか現れるとか思ってたけどこれは違う
:でも画面越しでも伝わるレベルで強さがわかるし鑑定使えて見たならそれが真実なのでは?
:神降臨!!! ¥20000
:神剣に狼の神とか最高の組み合わせだな
:すごい瞬間に立ち会ってしまったな! ¥10000
:思ったより可愛いよな、毛とかすごい触り心地よさそう
鑑定で見た名前を告げたところその名前を知っていた人は直ぐに察し、知らなかった人も調べてそれが狼の神だと分かった瞬間にコメントがすごいことになっている。
神が見つかっただけでもすごいことなのだがその神が卵から孵ったという予想だにしなかったことが更に混乱を極めている。
俺もダンちゃんもまさか神が生まれてくるなんて予想していなかったためどうすることも出来ずに固まってしまっている。
そんな中大口真神はこちらに見つめながら可愛らしい顔をこちらに向けてなにか期待するかのように見つめている。
「ガウ!!」
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