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家族になった人族のポムと魔族のポム
25.新しい配達先(その2)
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ポムくん、ポムさん、悪魔さんは、土産物で買ったカチューシャを頭に付けていました。
カチューシャには、水神様の頭に生えている角を模したものが付いていて、簡単に水神様に
なり切れる人気の定番土産でした。
参道を歩く観光客も半分くらいの人が同じカチューシャを頭に付けています。
観光客は、事ばの語尾に"じゃ"を付けて水神様になりきっています。
ポムさんの手には、甘い飴が握られています。
僕と悪魔さんの手には、串焼きが握られています。
「ポムくん、この飴美味しい。やっぱり観光地って面白い。」
「ポム様、この串焼き美味しいですね。帰ったら作ってみようかしらぁ。」
「悪魔さん、食べただけで串焼きのたれの作り方とか分かるの。」
「当然です。悪魔は、料理ができなければ一人前と言えません。」
「ポム様、料理のレパートリーを増やすためにもう少し食べ歩きをしましょう。」
「あー、悪魔さん。そんな事言ってるけど、単にいろんなものが食べたいだけじゃないの。」
ポムさんが飴を舐めながら悪魔さんの事を食いしん坊だと暗に批判しています。
「ちょっとポム様。この女の言い方は酷いです。私は、ポム様に美味しいご飯を食べてもらいたいだけなんですぅ。」
「それをこの女は、敵意むき出しで。私悲しい。」
また、ポムさんと悪魔さんの口喧嘩が始まりました。
ポムくんはいつもの事なので、あまり気にも止めません。
3人で土産物屋に並んでいる土産物や、出店の美味しそうな食べ物を見ながら参道を神殿に向かって歩いていると、参道の先からこちらに向かって歩いて来る集団が見えました。
参道を歩く観光客が道の両側に寄って道の中央を開けて行きます。
参道の中央を歩いてくるのは女性だけの集団です。それも凄い美人さんばかりです。
女性の集団の先頭には、ドレスを着たすごい美人さんがいますが、頭に僕達と同じようなカチューシャを…付けていないけど頭には角が生えています。
女性の集団は、僕達の目の前で止まりました。
参道の観光客やお店の店員は、僕達の周りから慌てて逃げて行きます。
「そこの魔族と悪魔、この国に何の…いやわしの神殿に何の用じゃ。」
僕と悪魔さんは手に串焼きを持ったまま、ポムさんは丸い大きな飴が付いた棒を持ったまま美人のおねーさんの集団をただ黙って見ていました。
そして3人で顔を見合わせて、ポムさんは飴をなめています。僕と悪魔さんは串焼きのお肉を口に放り込みました。
「しかも3人して土産の角が生えたカチューシャまでしおって、なんと緊張感のない魔族と悪魔じゃ。」
「そこの魔族と悪魔、その飴と串焼きは美味いか?」
頭に角が生えた美人さんがポムさんと悪魔さんに感想を聞いています。
「あっ、飴美味しいです。」
ポムさんは素直に飴の感想を言いました。
「この串焼きは実に美味しいわぁ。帰ったらこのタレを再現してみるつもりよぉ。」
悪魔さんは、タレが美味いから家で再現するとまで話しています。
「もう一度聞くぞ、お前達はわしの神殿に何の用があって来た。」
「…えーと。」
ポムくんは返答に困りました。だって目の前の美人さんの顔が怖いんです。
「僕達は、観光で来たんです。でも、これからは配達の仕事で何度もこの街に来る予定です。」
ポムくんは、素直にこの街に来た理由を話ました。
「なんじゃと、わしの神殿がある街に魔族と悪魔が何度も来るのか。実に嘆かわしい。」
頭に角が生えた美人さんが僕達にさらに近づいてきます。
「お前達のような輩がわしの街に…なんじゃその首からぶら下げている札は。」
頭に角が生えた美人さんは、僕達が首からぶら下げている札が気になったようです。
「これですか、これは榊さんのお店の店員証です。これがあれば榊さんのお店の店員だと分かります。」
「ちょっと待て、今"榊"と言ったか。"ココ"の街でレストランを経営している榊殿か。」
「はい、今この街に新しいお店を開店させるので、僕達も下見に来たんですが、せっかくなので観光をしてきなさいと言われてこうやって参道で美味しい物を食べ歩いています。」
頭に角が生えた美人さんが腕を組んで少し考えた後、こう言いました。
「その新しい店とやらはここから近いのか。」
「はい、すぐそこです。榊さんも居るはずです。」
「なんと、では案内するのじゃ。」
頭に角が生えた美人さんが店まで案内しろと言っています。
「ポム様、あまり面倒事になるようなら、私の魔法でこの変な角が生えた女を倒しちゃっいましょうか。」
「悪魔め、わしを殺すつもりか。」
頭に角が生えた美人さんが身構えました。後ろにいるたくさんの美人さん達も剣や槍を構え始めました。
「だって喧嘩を売ってきたのはそっちでしょう。」
「私達は、ただ美味しい物を食べ歩きしていただけよぉ。」
悪魔さんが頭に角が生えた美人さんに凄んで見せますが、手にはお肉が刺さった串焼きの串を持っています。
全く緊張感がありません。
「分かった。とりあえずわしをその店を連れて行くのじゃ。」
仕方なく、頭に角が生えた美人さんを榊さんのお店へ連れて行きます。。
僕達の後ろには、頭に角が生えた美人さんと、剣や槍を持った美人さんが30人以上も列をなしてついてきます。
カチューシャには、水神様の頭に生えている角を模したものが付いていて、簡単に水神様に
なり切れる人気の定番土産でした。
参道を歩く観光客も半分くらいの人が同じカチューシャを頭に付けています。
観光客は、事ばの語尾に"じゃ"を付けて水神様になりきっています。
ポムさんの手には、甘い飴が握られています。
僕と悪魔さんの手には、串焼きが握られています。
「ポムくん、この飴美味しい。やっぱり観光地って面白い。」
「ポム様、この串焼き美味しいですね。帰ったら作ってみようかしらぁ。」
「悪魔さん、食べただけで串焼きのたれの作り方とか分かるの。」
「当然です。悪魔は、料理ができなければ一人前と言えません。」
「ポム様、料理のレパートリーを増やすためにもう少し食べ歩きをしましょう。」
「あー、悪魔さん。そんな事言ってるけど、単にいろんなものが食べたいだけじゃないの。」
ポムさんが飴を舐めながら悪魔さんの事を食いしん坊だと暗に批判しています。
「ちょっとポム様。この女の言い方は酷いです。私は、ポム様に美味しいご飯を食べてもらいたいだけなんですぅ。」
「それをこの女は、敵意むき出しで。私悲しい。」
また、ポムさんと悪魔さんの口喧嘩が始まりました。
ポムくんはいつもの事なので、あまり気にも止めません。
3人で土産物屋に並んでいる土産物や、出店の美味しそうな食べ物を見ながら参道を神殿に向かって歩いていると、参道の先からこちらに向かって歩いて来る集団が見えました。
参道を歩く観光客が道の両側に寄って道の中央を開けて行きます。
参道の中央を歩いてくるのは女性だけの集団です。それも凄い美人さんばかりです。
女性の集団の先頭には、ドレスを着たすごい美人さんがいますが、頭に僕達と同じようなカチューシャを…付けていないけど頭には角が生えています。
女性の集団は、僕達の目の前で止まりました。
参道の観光客やお店の店員は、僕達の周りから慌てて逃げて行きます。
「そこの魔族と悪魔、この国に何の…いやわしの神殿に何の用じゃ。」
僕と悪魔さんは手に串焼きを持ったまま、ポムさんは丸い大きな飴が付いた棒を持ったまま美人のおねーさんの集団をただ黙って見ていました。
そして3人で顔を見合わせて、ポムさんは飴をなめています。僕と悪魔さんは串焼きのお肉を口に放り込みました。
「しかも3人して土産の角が生えたカチューシャまでしおって、なんと緊張感のない魔族と悪魔じゃ。」
「そこの魔族と悪魔、その飴と串焼きは美味いか?」
頭に角が生えた美人さんがポムさんと悪魔さんに感想を聞いています。
「あっ、飴美味しいです。」
ポムさんは素直に飴の感想を言いました。
「この串焼きは実に美味しいわぁ。帰ったらこのタレを再現してみるつもりよぉ。」
悪魔さんは、タレが美味いから家で再現するとまで話しています。
「もう一度聞くぞ、お前達はわしの神殿に何の用があって来た。」
「…えーと。」
ポムくんは返答に困りました。だって目の前の美人さんの顔が怖いんです。
「僕達は、観光で来たんです。でも、これからは配達の仕事で何度もこの街に来る予定です。」
ポムくんは、素直にこの街に来た理由を話ました。
「なんじゃと、わしの神殿がある街に魔族と悪魔が何度も来るのか。実に嘆かわしい。」
頭に角が生えた美人さんが僕達にさらに近づいてきます。
「お前達のような輩がわしの街に…なんじゃその首からぶら下げている札は。」
頭に角が生えた美人さんは、僕達が首からぶら下げている札が気になったようです。
「これですか、これは榊さんのお店の店員証です。これがあれば榊さんのお店の店員だと分かります。」
「ちょっと待て、今"榊"と言ったか。"ココ"の街でレストランを経営している榊殿か。」
「はい、今この街に新しいお店を開店させるので、僕達も下見に来たんですが、せっかくなので観光をしてきなさいと言われてこうやって参道で美味しい物を食べ歩いています。」
頭に角が生えた美人さんが腕を組んで少し考えた後、こう言いました。
「その新しい店とやらはここから近いのか。」
「はい、すぐそこです。榊さんも居るはずです。」
「なんと、では案内するのじゃ。」
頭に角が生えた美人さんが店まで案内しろと言っています。
「ポム様、あまり面倒事になるようなら、私の魔法でこの変な角が生えた女を倒しちゃっいましょうか。」
「悪魔め、わしを殺すつもりか。」
頭に角が生えた美人さんが身構えました。後ろにいるたくさんの美人さん達も剣や槍を構え始めました。
「だって喧嘩を売ってきたのはそっちでしょう。」
「私達は、ただ美味しい物を食べ歩きしていただけよぉ。」
悪魔さんが頭に角が生えた美人さんに凄んで見せますが、手にはお肉が刺さった串焼きの串を持っています。
全く緊張感がありません。
「分かった。とりあえずわしをその店を連れて行くのじゃ。」
仕方なく、頭に角が生えた美人さんを榊さんのお店へ連れて行きます。。
僕達の後ろには、頭に角が生えた美人さんと、剣や槍を持った美人さんが30人以上も列をなしてついてきます。
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