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純粋どくだみ茶

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09.魔族戦争です

02.行軍2日目です。

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朝早く王国軍の2000人の兵士は、山間の村はずれの宿営地を出発した。
"探査"には、"赤"い点がびっしりと表示されていた。
少なくても300以上の魔獣が攻撃の瞬間を待っているよだった。
もうすぐ峠にさしかかるというところで、クリス、アレス、レディには武具に戻ってもらった。
今回は、ベティにサティを背負ってもらい俺がギルド長を背負って飛ぶ予定だ。
ギルド長の乗る場所に移動して、敵の攻撃が間もなくであることを告げた。
騎乗中の騎士達もピリピリしていた。

馬車が攻撃された。
魔獣達が一斉に攻撃を始めた。
王国軍の兵士と騎士隊は、これに相対するように剣を抜き、魔導士は魔法による攻撃を開始した。
攻撃された馬車が燃え上がり道を塞ぐ。
これでは行軍できない。
兵士達が燃えた馬車を谷底に落としているが手間取っている。

俺とべティは風魔法"フライ"で飛び"バーラ"の城塞都市へと向かった。
山の峰ギリギリを山の麓に向かって風魔法"フライ"で飛ぶ。
たまに矢が飛んでくるが飛行速度が速いので当たることはない。
遥か彼方に巨大な城塞都市が見える。

その都市の前には、魔王軍と思われる大軍勢が4つの大部隊に分かれて生前と隊列を組んで攻撃の時を待っていた。
俺は"探査"の範囲を拡大して魔族軍の数を把握した。

「ギルド長。魔族軍の数が分かりました。30万ではなく40万です。」

「それと魔族軍に魔王がいます。強大な魔力を秘めた魔人も3体います。」

「それは本当か!王国軍の数はわかるか。」

ギルド長の呼びかけに答えて探査で王国軍の数を把握した。
ん、最初に聞いていた数よりあまりに少ない。少なすぎる。

「ギルド長、まずいです。王国軍は3.5万しかいません。」

俺もギルド長も顔が青くなった。
これでは"負けない"算段ではない。撤退もできないほどの少なさだ。

"バーラ"の城塞都市まで30分程のところまで飛んできた。

そこで思いもよろらない事態がおきた。
"バーラ"の城塞都市から王国軍が出てきたのだ。
その数3万。
あいつら何をやろうとしているんだ。
籠城戦だろうと10倍の敵が相手では絶対に守れない。
それを、城から出て正面から戦うつもりなのか。あそこにいる王国軍の指揮官はバカなのか。それともドラッグでらりって女とSEXでもしているのか。
これでは、俺達がバーラの城塞都市に到着する前に決着がついてしまう。
"バーラ"の城塞都市に敵が侵入したら"隕石の雨"を放つことはできない。
"召喚"では40万の敵を相手することは無理だ。
俺はあせった。が、もうどうしようもない。

まるであの物語の"ア〇リッツァ星域会戦だな"。王国軍は"同盟軍"というところか。
あの闘いの帝国軍は10万だったはずだ。目の前の敵は40万だ。無理にもほどがある。
まさか俺が"ヤ〇中将"の役回りなんてことはないよな。

ギルド長を背負い風魔法"フライ"で飛びながら無用に愉快になって笑ってしまった。
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