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17.水神様と女神様
03.女神ラティア様の神殿へご挨拶。(その1)
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俺達は、水神様の神殿へ向かう参道の食堂を出て女神ラティア様の神殿へ向かうため、街中を移動中だ。
ところが、なぜか水神様が付いてくる。
「水神様、神殿に居なくよいのですか。」
「あそこはつまらぬ。」
「おぬしらといると何か面白いことがおきそうなのじゃ、わしが神殿まで案内するのじゃ。」
「おぬし、わしを肩車するのじゃ。」
水神様が笑いながら言い出した。
「ちょっと、さっきから黙っていれば言いたい放題、いくら水神様でも榊殿に失礼です。」
ベティが真っ赤な顔で水神様に怒鳴りだした。
「ふん、けつの青い火龍の分際でえらそうなことを言うたな、たかだか100年しか生きておらぬ小童のくせに。」
「こう見えてもわしは800年を生きた龍の大先輩ぞ。」
水神様は、したり顔でベティにのたまった。
「失礼しました。」
ベティは、仕方なく頭を下げて引き下がった。
女神ラティア様の神殿前の参道には、水神様の神殿に向かう参道以上に宿屋、食堂、土産物屋が軒を連ねていた。
露店も数多く出ている。
水龍様を肩車しながら参道を女神ラティア様の神殿へと向かう。
「あの串焼きは美味いのじゃ、買ってくれ。」
「水神様、さっきご飯とシュークリームと道明寺と草餅を食べたばかりでしょう。」
「あれとここれは別腹なのじゃ。」
「だめです、こちらの用事を済ましてからにしてください。」
「うー、融通のきかんやつめ。わかったのじゃ、しかし帰りに買ってもらうぞ。」
水神様、本当に食いしん坊だ。
女神ラティア様の神殿の前に到着した。
神殿前は、人であふれかえっており、礼拝堂に入る人の順番待ちの長い列ができていた。
「これでは、神殿に入れませんね。」
サティは、あまりの人多さに驚いていた。
「ここは、毎日こんな感じじゃ。」
「おぬし、あそこに立っている神官のところに行くのじゃ、わしが話を付ける。」
肩車をされた水神様が、俺の頭の上で神官を指さして言った。
俺は、神殿前で信者に案内をしている神官の前へと移動した。
「お忙しいところ申し訳ありません、この子がお話があるとかで…。」
信徒に案内をしていた神官が、俺に肩車された女の子を見上げる。
「ソフィ、久しぶりなのじゃ。」
水神様がそう言うと、神官は顔を青くして冷や汗を流しだした。
「ひい、水神様。おっ、お待ちください。今すぐ神官長様を呼んできます。」
神官が、何か叫びながら走っていった。
「水神様、あの神官おもしろい人ですね。」
「ああ、あやつはちょっと面白いやつなのじゃ。だからなるべくここに来た時は、あやつに話しかけるのじゃ。」
神殿の入り口で神官を待っていると、20人程の神官が全速力で走ってきた。
神官の中から位の高そうないで立ちの神官が息を切らしながら進み出てくる。
「はあっ。はあっ。これは水神様、よっ。ようこそおいで下さいました。本日はどのようなご用件でおこしになられたのでしょうか。」
「ん、この肩車をしているものがの、女神アルティナに依頼されて女神ラティアに渡したいものがあるそうじゃ。」
肩車された水神様が上から目線で位の高そうな神官にのたまった。
「申訳ありません。女神アルティナ様より神託がありまして、女神様ラティア様へ献上したい品があります。」
「これが、女神アルティナ様から女神ラティア様への手紙になります。」
位の高そうな神官に女神アルティナ様から送られた手紙を手渡した。
神官がそれを受け取り手紙を読みだす。すると神官の顔が青くなりその場でひれ伏してしまった。
それを見て居た他の神官達も慌ててひれ伏した。
「申訳ありません、まさか神より遣わされた使徒様とは知らず、ご無礼いたしました。」
「直ぐに神殿内にご案内いたします。」
俺たちは、神官達に囲まれながら参拝者で込み合っている神殿前を抜け、神殿内の奥にある礼拝堂の最前列に招き入れられた。
肩車をしていた水神様をおろして後ろを振り向いてみると。
そこには、神官や神官見習いが100人以上並んでいた。
なんか物凄く怖いんですけど。
ところが、なぜか水神様が付いてくる。
「水神様、神殿に居なくよいのですか。」
「あそこはつまらぬ。」
「おぬしらといると何か面白いことがおきそうなのじゃ、わしが神殿まで案内するのじゃ。」
「おぬし、わしを肩車するのじゃ。」
水神様が笑いながら言い出した。
「ちょっと、さっきから黙っていれば言いたい放題、いくら水神様でも榊殿に失礼です。」
ベティが真っ赤な顔で水神様に怒鳴りだした。
「ふん、けつの青い火龍の分際でえらそうなことを言うたな、たかだか100年しか生きておらぬ小童のくせに。」
「こう見えてもわしは800年を生きた龍の大先輩ぞ。」
水神様は、したり顔でベティにのたまった。
「失礼しました。」
ベティは、仕方なく頭を下げて引き下がった。
女神ラティア様の神殿前の参道には、水神様の神殿に向かう参道以上に宿屋、食堂、土産物屋が軒を連ねていた。
露店も数多く出ている。
水龍様を肩車しながら参道を女神ラティア様の神殿へと向かう。
「あの串焼きは美味いのじゃ、買ってくれ。」
「水神様、さっきご飯とシュークリームと道明寺と草餅を食べたばかりでしょう。」
「あれとここれは別腹なのじゃ。」
「だめです、こちらの用事を済ましてからにしてください。」
「うー、融通のきかんやつめ。わかったのじゃ、しかし帰りに買ってもらうぞ。」
水神様、本当に食いしん坊だ。
女神ラティア様の神殿の前に到着した。
神殿前は、人であふれかえっており、礼拝堂に入る人の順番待ちの長い列ができていた。
「これでは、神殿に入れませんね。」
サティは、あまりの人多さに驚いていた。
「ここは、毎日こんな感じじゃ。」
「おぬし、あそこに立っている神官のところに行くのじゃ、わしが話を付ける。」
肩車をされた水神様が、俺の頭の上で神官を指さして言った。
俺は、神殿前で信者に案内をしている神官の前へと移動した。
「お忙しいところ申し訳ありません、この子がお話があるとかで…。」
信徒に案内をしていた神官が、俺に肩車された女の子を見上げる。
「ソフィ、久しぶりなのじゃ。」
水神様がそう言うと、神官は顔を青くして冷や汗を流しだした。
「ひい、水神様。おっ、お待ちください。今すぐ神官長様を呼んできます。」
神官が、何か叫びながら走っていった。
「水神様、あの神官おもしろい人ですね。」
「ああ、あやつはちょっと面白いやつなのじゃ。だからなるべくここに来た時は、あやつに話しかけるのじゃ。」
神殿の入り口で神官を待っていると、20人程の神官が全速力で走ってきた。
神官の中から位の高そうないで立ちの神官が息を切らしながら進み出てくる。
「はあっ。はあっ。これは水神様、よっ。ようこそおいで下さいました。本日はどのようなご用件でおこしになられたのでしょうか。」
「ん、この肩車をしているものがの、女神アルティナに依頼されて女神ラティアに渡したいものがあるそうじゃ。」
肩車された水神様が上から目線で位の高そうな神官にのたまった。
「申訳ありません。女神アルティナ様より神託がありまして、女神様ラティア様へ献上したい品があります。」
「これが、女神アルティナ様から女神ラティア様への手紙になります。」
位の高そうな神官に女神アルティナ様から送られた手紙を手渡した。
神官がそれを受け取り手紙を読みだす。すると神官の顔が青くなりその場でひれ伏してしまった。
それを見て居た他の神官達も慌ててひれ伏した。
「申訳ありません、まさか神より遣わされた使徒様とは知らず、ご無礼いたしました。」
「直ぐに神殿内にご案内いたします。」
俺たちは、神官達に囲まれながら参拝者で込み合っている神殿前を抜け、神殿内の奥にある礼拝堂の最前列に招き入れられた。
肩車をしていた水神様をおろして後ろを振り向いてみると。
そこには、神官や神官見習いが100人以上並んでいた。
なんか物凄く怖いんですけど。
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