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17.水神様と女神様
07.水神様の神殿でお泊り。(その3)
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俺だけ別室に呼ばれると、そこには水神様が先ほどのドレス姿で待っていた。
「榊殿、今宵は存分にたのしみましょう。」
言うなり唇を合わせてきた。
そして、水神様の顔を見ると目が赤く光っていた。
昼間に見た水神様の目は赤くなかったはずだが、先ほどの風呂といい今といい、何かの魔法なのか?
そんなことを考えていたが、思考がだんだんとおぼろげになっていった。
気付けば、水神様に誘導されてベットの中で横になっていた。
この時、頭の中にある場面が思い浮かんでしまった。
交尾の後にメス蜘蛛に食べられてしまうオス蜘蛛のことを。
まさか行為の後に食べられてしまうことはないよな。
しかし、800年も生きていると男の体など手に取るように分かるようだ。
ああっ。どうしてそう気持ちのよい壺ばかり狙い撃ちするんでしょう。うちの神器の4人も実に上手いですが水神様のテクニックには歯が立ちません。
もう、なすがままにされてしまいました。
朝の陽ざしで目が覚めた。
隣りで寝ていたはずの水神様は既にいなかった。
ベットの温もりも既になかったので、だいぶ前に起きたのだろう。
水神様の寝室から出ると、部屋の前で神官に呼び止められて食堂に案内された。
食堂では、既に皆が席についていた。
昨晩と同じ席順で席に座り、朝食を食べていると水神様が神器の件を話し始めた。
「お主らが捜しているのは、おそらくこのふたふりの剣であろう。」
「もう200年以上宝物庫に保管したままじゃったので、女神に返すなり好きにしてよいぞ。」
神官が布に包まれたふたふりの剣を差し出した。
「もうこの国で戦争など起きることもないであろう。それにわしと女神ラティアで守護をしているこの国で何か良からぬ事を始めようという不埒者がいれば、わしが瞬時に食い殺してしまうのじゃ。」
水神様の顔がいつになく真剣だった。
朝食も終わり、皆で水神様へお礼を言って神殿を後にした。
ただ、神殿を出る直前に水神様にとんでもないことを言われた。
「お主の子種を存分に頂いたぞ。子が出来たら顔を拝ませに行くからまっておるのじゃ。」
えっ。結婚もしてないのにいきなりパパですか。
思わず体が固まってしまった。
頭の中をぐるぐるといろんな思いが駆け回っていたが、気が付くと街中の小さな社の裏手に皆で立っていた。
水神様の社を後にした俺達は、水神様の神殿へと向かう参道にある"水龍亭"へと向かった。
「水神様、あの男性はどうでした。」
神官がためらいもなく水神様へ昨晩の出来事を訪ねていた。
「子がふたりできそうじゃ。こんなに真剣に子作りをしたのは100年ぶりじゃったかの。」
水神様は、神官に言われるがままに小作りのことを話しはじめた。
「おめでとうございます。龍の幼生の面倒が見られるなんて神官になってこんな喜びはありません。」
「いつもお前たちに夜の相手をさせておったが、もう少しして子が生まれたらお前たちも忙しくなるぞ。」
「はい、その日のために準備をいたします。」
「その日が来るまでごゆっくりとお過ごしくださいませ。」
神官は、他の神官を集めて指示を飛ばし始めた。
水神様に仕えた神官は既に数十世代にもなっていた。
この世界の人族は、60年も生きたら長寿なのだ。
まして水神の神殿で神官になった者で龍の幼生の世話をしたものなどほんの数人しかいない。
神官達は、手分けして昔の記録を探したり各方面への連絡の準備に取りかかった。
水神様に子が生まれるということは、この国の王が変わることよりも大事なのだ。
その日のために、神官達は準備を始めた。
「榊殿、今宵は存分にたのしみましょう。」
言うなり唇を合わせてきた。
そして、水神様の顔を見ると目が赤く光っていた。
昼間に見た水神様の目は赤くなかったはずだが、先ほどの風呂といい今といい、何かの魔法なのか?
そんなことを考えていたが、思考がだんだんとおぼろげになっていった。
気付けば、水神様に誘導されてベットの中で横になっていた。
この時、頭の中にある場面が思い浮かんでしまった。
交尾の後にメス蜘蛛に食べられてしまうオス蜘蛛のことを。
まさか行為の後に食べられてしまうことはないよな。
しかし、800年も生きていると男の体など手に取るように分かるようだ。
ああっ。どうしてそう気持ちのよい壺ばかり狙い撃ちするんでしょう。うちの神器の4人も実に上手いですが水神様のテクニックには歯が立ちません。
もう、なすがままにされてしまいました。
朝の陽ざしで目が覚めた。
隣りで寝ていたはずの水神様は既にいなかった。
ベットの温もりも既になかったので、だいぶ前に起きたのだろう。
水神様の寝室から出ると、部屋の前で神官に呼び止められて食堂に案内された。
食堂では、既に皆が席についていた。
昨晩と同じ席順で席に座り、朝食を食べていると水神様が神器の件を話し始めた。
「お主らが捜しているのは、おそらくこのふたふりの剣であろう。」
「もう200年以上宝物庫に保管したままじゃったので、女神に返すなり好きにしてよいぞ。」
神官が布に包まれたふたふりの剣を差し出した。
「もうこの国で戦争など起きることもないであろう。それにわしと女神ラティアで守護をしているこの国で何か良からぬ事を始めようという不埒者がいれば、わしが瞬時に食い殺してしまうのじゃ。」
水神様の顔がいつになく真剣だった。
朝食も終わり、皆で水神様へお礼を言って神殿を後にした。
ただ、神殿を出る直前に水神様にとんでもないことを言われた。
「お主の子種を存分に頂いたぞ。子が出来たら顔を拝ませに行くからまっておるのじゃ。」
えっ。結婚もしてないのにいきなりパパですか。
思わず体が固まってしまった。
頭の中をぐるぐるといろんな思いが駆け回っていたが、気が付くと街中の小さな社の裏手に皆で立っていた。
水神様の社を後にした俺達は、水神様の神殿へと向かう参道にある"水龍亭"へと向かった。
「水神様、あの男性はどうでした。」
神官がためらいもなく水神様へ昨晩の出来事を訪ねていた。
「子がふたりできそうじゃ。こんなに真剣に子作りをしたのは100年ぶりじゃったかの。」
水神様は、神官に言われるがままに小作りのことを話しはじめた。
「おめでとうございます。龍の幼生の面倒が見られるなんて神官になってこんな喜びはありません。」
「いつもお前たちに夜の相手をさせておったが、もう少しして子が生まれたらお前たちも忙しくなるぞ。」
「はい、その日のために準備をいたします。」
「その日が来るまでごゆっくりとお過ごしくださいませ。」
神官は、他の神官を集めて指示を飛ばし始めた。
水神様に仕えた神官は既に数十世代にもなっていた。
この世界の人族は、60年も生きたら長寿なのだ。
まして水神の神殿で神官になった者で龍の幼生の世話をしたものなどほんの数人しかいない。
神官達は、手分けして昔の記録を探したり各方面への連絡の準備に取りかかった。
水神様に子が生まれるということは、この国の王が変わることよりも大事なのだ。
その日のために、神官達は準備を始めた。
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