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宗慈編
快楽を食う
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宗慈は喉を引き攣らせながら浅い呼吸を繰り返す。視界はちらちらと白飛びして、壁を捏ねていた触手は更に奥へと侵入していく。
胎の中に、温かな、ぷりぷりと弾力のあるものが入ってくる。
「あ、なに、これ」
「これが私の卵だよ」
ゴロゴロと前立腺をすり潰すように触手の中を奥へと進んでいく弾力のある卵が、ぬめる体液と共に腹の中へと産みつけられていく。
怖いのに、気持ちいい。どうしようもなく、腹が気持ちいい。
宗慈の腹の中を、弾力のある卵がずるずると奥へと潜っていく。どこまでも入っていくような感覚に感じたはずの恐怖は、すぐに快感に上書きされていく。
身体が喜んでいるのがわかる。
「あう、はいっ、て」
宗慈はびくびくと身体を震わせる。腹の中を、得体の知れない卵に埋め尽くされて、恐怖どころか快感を感じていた。
「私の卵は気持ちいいかい、宗慈」
「ミロクさまの、たまご」
幾つ入ったかわからないが、腹がうっすら膨らむほど、腹の中は弾力のある球体に埋め尽くされている。苦しいのに、気持ちがいい。少しでも動くと、腹の中の卵が揺れて快感を生んだ。
「うあ、ミロクさま、たまご、きもちい」
卵を送り込んだ触手が抜けていく。それがまた快感で、宗慈は身体を震わせた。
通ってきた卵は全て腹の中に収まってしまった。
「さあ、宗慈、精を受けてくれ」
触手に塗りつけられた粘液に塗れ、卵を受け入れてすっかり解れた後孔に、肉色の、蛇の交接器に似たものが押し込まれる。
「あう」
宗慈は目が離せないでいた。
異形の性器が、犯されることを覚えたばかりの後孔へと埋め込まれていく。
表面の凹凸は見た目よりもずっと柔らかく、受け入れても痛みはなかった。程よい弾力のあるそれは、中を優しく刺激しながら奥へと潜っていく。
ミロクが腰を動かす度、粘液が泡立ち、繋がった場所が湿った音を立てた。
何かを受け入れる場所ではなかったそこが、すっかり受け入れるための器官に作り替えられてしまったような気さえする。
宗慈のそこはきゅんきゅんとミロクの性器を締め上げた。
「ぅあ、みろく、さまぁ」
「ふふ、もっと声を聞かせておくれ」
浅いところでミロクがゆったりと腰を揺らす。
「ッア」
肉壁に埋まったしこりを嬲られ、腰が跳ねる。
宗慈の中は勝手にミロクを締め上げ、腹の中にあるミロクのかたちを克明に浮かび上がらせる。
粘液で濡らされた腸壁を、削ぐようにミロクの性器が出入りする。
「あう、みろくさま」
宗慈はすっかり蕩けた声でミロクを呼んだ。
その顔を見上げると、慈しみに満ちた穏やかな笑みが見えて、胸に安堵が広がる。
柔い肉壁を凹凸で擦られると、腹の中全体が快感を拾い、収斂を繰り返す。
「ふふ、宗慈、もう出てしまいそうだ。受けておくれ」
ミロクが力強く腰を打ち付ける。宗慈は腹の奥の窄まった場所を何度も突かれ、捏ねられてあられもない声を上げた。
一度陥落した最奥の入り口は容易く緩み、ミロクの張り詰めた先端を食むようにしゃぶりつく。
「っあ、おく、くる」
深々と突き入れられたミロクの楔は窄まりを押し拡げ、宗慈の腹の最奥まで届いた。
「っ、ひ、ぁ」
宗慈の涙でぼやけた視界に星が散る。何が起きたかわからない宗慈の腹には、熱いものが散った。身体は勝手にしなり、脚は跳ねていうことを聞かない。
柔い肉壁を逞しいものに押し上げられ、そこで熱いものが爆ぜた。
ミロクの精だった。
卵が詰まったところに注ぎ込まれる、熱いミロクの精。それは奥まで行き渡るように何度も何度も吐き出される。熱いものが、じわじわと腹の奥まで広がっていく感覚に気が遠くなる。入りきらない分は、後孔からトロトロと溢れてきた。
また少し宗慈の腹が膨れた。
最奥を満たし、さらにその奥へと注がれていくミロクの精。
宗慈は絶えず腹から湧き上がる快感に絶頂に押し上げられ、帰って来られないでいた。
ミロクは根元まで埋めたまま動かなかった。
「宗慈、この卵はね、人の胎で快楽を食らって孵るんだ」
「は、ぁ……?」
宗慈はミロクの言っている意味まで理解できていない。
そんな宗慈の腹の中で、卵がどくんと脈動した。
「っ、う」
揺蕩う意識が引き戻される。
見上げた視界には、微笑むミロクが見えた。
「たくさん、よくしてあげる」
ミロクが腰を揺する。ゆったりと中を擦られると、途端に濃厚な快感が脳髄まで甘く染め上げた。
身体が震え、腹の中で脈動する卵を揺らして、腹の中で快感の渦が生まれる。
「っふ、ぁ、たまご、うごい、て」
卵のひとつひとつが脈打って、苦しいのに、気持ちがいい。
「ここも、してあげる」
硬く勃ち上がり震える宗慈の雄に、ミロクの美しく繊細な指が絡みつく。いく筋もの先走りで濡れそぼった雄の象徴は、ようやく与えられた刺激に歓喜するように小さく跳ねた。
胎の中に、温かな、ぷりぷりと弾力のあるものが入ってくる。
「あ、なに、これ」
「これが私の卵だよ」
ゴロゴロと前立腺をすり潰すように触手の中を奥へと進んでいく弾力のある卵が、ぬめる体液と共に腹の中へと産みつけられていく。
怖いのに、気持ちいい。どうしようもなく、腹が気持ちいい。
宗慈の腹の中を、弾力のある卵がずるずると奥へと潜っていく。どこまでも入っていくような感覚に感じたはずの恐怖は、すぐに快感に上書きされていく。
身体が喜んでいるのがわかる。
「あう、はいっ、て」
宗慈はびくびくと身体を震わせる。腹の中を、得体の知れない卵に埋め尽くされて、恐怖どころか快感を感じていた。
「私の卵は気持ちいいかい、宗慈」
「ミロクさまの、たまご」
幾つ入ったかわからないが、腹がうっすら膨らむほど、腹の中は弾力のある球体に埋め尽くされている。苦しいのに、気持ちがいい。少しでも動くと、腹の中の卵が揺れて快感を生んだ。
「うあ、ミロクさま、たまご、きもちい」
卵を送り込んだ触手が抜けていく。それがまた快感で、宗慈は身体を震わせた。
通ってきた卵は全て腹の中に収まってしまった。
「さあ、宗慈、精を受けてくれ」
触手に塗りつけられた粘液に塗れ、卵を受け入れてすっかり解れた後孔に、肉色の、蛇の交接器に似たものが押し込まれる。
「あう」
宗慈は目が離せないでいた。
異形の性器が、犯されることを覚えたばかりの後孔へと埋め込まれていく。
表面の凹凸は見た目よりもずっと柔らかく、受け入れても痛みはなかった。程よい弾力のあるそれは、中を優しく刺激しながら奥へと潜っていく。
ミロクが腰を動かす度、粘液が泡立ち、繋がった場所が湿った音を立てた。
何かを受け入れる場所ではなかったそこが、すっかり受け入れるための器官に作り替えられてしまったような気さえする。
宗慈のそこはきゅんきゅんとミロクの性器を締め上げた。
「ぅあ、みろく、さまぁ」
「ふふ、もっと声を聞かせておくれ」
浅いところでミロクがゆったりと腰を揺らす。
「ッア」
肉壁に埋まったしこりを嬲られ、腰が跳ねる。
宗慈の中は勝手にミロクを締め上げ、腹の中にあるミロクのかたちを克明に浮かび上がらせる。
粘液で濡らされた腸壁を、削ぐようにミロクの性器が出入りする。
「あう、みろくさま」
宗慈はすっかり蕩けた声でミロクを呼んだ。
その顔を見上げると、慈しみに満ちた穏やかな笑みが見えて、胸に安堵が広がる。
柔い肉壁を凹凸で擦られると、腹の中全体が快感を拾い、収斂を繰り返す。
「ふふ、宗慈、もう出てしまいそうだ。受けておくれ」
ミロクが力強く腰を打ち付ける。宗慈は腹の奥の窄まった場所を何度も突かれ、捏ねられてあられもない声を上げた。
一度陥落した最奥の入り口は容易く緩み、ミロクの張り詰めた先端を食むようにしゃぶりつく。
「っあ、おく、くる」
深々と突き入れられたミロクの楔は窄まりを押し拡げ、宗慈の腹の最奥まで届いた。
「っ、ひ、ぁ」
宗慈の涙でぼやけた視界に星が散る。何が起きたかわからない宗慈の腹には、熱いものが散った。身体は勝手にしなり、脚は跳ねていうことを聞かない。
柔い肉壁を逞しいものに押し上げられ、そこで熱いものが爆ぜた。
ミロクの精だった。
卵が詰まったところに注ぎ込まれる、熱いミロクの精。それは奥まで行き渡るように何度も何度も吐き出される。熱いものが、じわじわと腹の奥まで広がっていく感覚に気が遠くなる。入りきらない分は、後孔からトロトロと溢れてきた。
また少し宗慈の腹が膨れた。
最奥を満たし、さらにその奥へと注がれていくミロクの精。
宗慈は絶えず腹から湧き上がる快感に絶頂に押し上げられ、帰って来られないでいた。
ミロクは根元まで埋めたまま動かなかった。
「宗慈、この卵はね、人の胎で快楽を食らって孵るんだ」
「は、ぁ……?」
宗慈はミロクの言っている意味まで理解できていない。
そんな宗慈の腹の中で、卵がどくんと脈動した。
「っ、う」
揺蕩う意識が引き戻される。
見上げた視界には、微笑むミロクが見えた。
「たくさん、よくしてあげる」
ミロクが腰を揺する。ゆったりと中を擦られると、途端に濃厚な快感が脳髄まで甘く染め上げた。
身体が震え、腹の中で脈動する卵を揺らして、腹の中で快感の渦が生まれる。
「っふ、ぁ、たまご、うごい、て」
卵のひとつひとつが脈打って、苦しいのに、気持ちがいい。
「ここも、してあげる」
硬く勃ち上がり震える宗慈の雄に、ミロクの美しく繊細な指が絡みつく。いく筋もの先走りで濡れそぼった雄の象徴は、ようやく与えられた刺激に歓喜するように小さく跳ねた。
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