神様を育てることになりました

44 慌ただしい目覚め

朝、寝苦しさから目を覚ますと六人の子供がベッドで寝ていた。しかもマッパで

しかもうち二人は女の子だ。慌てて掛け布団を2人にかけた。

そして、パニクっている頭でもう一度子供達を見た。

寝ているので瞳の色はわからないけど、髪の色と、居るはずの動物達が居ない事で子供達の正体に気づき、何とか落ち着きを取り戻した。

「ラグ達か。あー、びっくりした」

まさか寝ている間に人化するとは思ってなかったなので本当にびっくりした。

頭の上の右側で寝ているのがラグだろう。
そして左側が多分レティだろうけど、俺はそっと、収納から大きめのタオルを取り出し首から下を隠し、端を括った。

「うん。一旦レティの事は忘れよう」

他のラグ達男の子にもそれぞれタオルを被せた。

「そういえば、ジェムはいつもベッドの柱に止まって寝ていたな。これまた、器用に寝てるな。絶対体痛いだろう、これ」

壁側に背を預け、器用に柱の上で寝ている。俺はそっと赤髪の男の子を藍色の髪の男の子の隣に下ろし、タオルを被せた。

そして足元の右側に居るのがネオかな？
そっと青い髪を上げれば、インナーカラーのように内側が藍色だった。うん、この子はネオだ

そして問題が左側の足元にいる女の子組。

男の子組(レティ含む)は見た目、5、6歳位だ。
そして、ルルと思われるピンクの髪の女の子も5、6歳位。

だけど、ベティと思われる女の子の見た目は、、12歳前後。

「まぁ、ルルリカ様の側に居たのなら、精神年齢がラグ達より上になるのは、、必然か」

俺は収納から子供用の二種類のパンツと子供用の服を出した。そして

「ラグ、ジェム、ネオ起きろ」

小声でまず、レティ以外の男の子組を起こした。

何度か揺すると、ようやく三人は起きた。

「うーん。ヨミおはよ、、、zzz」

「ヨミが先に起きるなんて珍しいね、ふぁ～」

「zzz...」

ジェムは起きたけど、ラグとネオはまだお眠のようだ。

「ほら、ラグもネオも起きて。ああ、ジェム！今の自分の姿を確認してから降りろ」

手をバタつかせながらベッドから降りようとしていたジェムに慌てて声をかけた。
起きたと思ってたけど、まだ寝ぼけてたようだ。

「！！」

俺の声にそのまま降りようとしていたジェムは、まだ寝ぼけた頭で自分を見て驚き、驚いた拍子にベッドから落ちかけ、俺はジェムの小さな腕を慌てて掴んだ。

「あっぶな！」

俺とジェムのやり取りで、ようやく目が覚めたラグとネオ。

だけど、同じベッドで寝ているのだ。ベッドの上であれだけ暴れていれば、他の皆も起き出した。

「うるさいなの」

ルルがそう言って被せていたタオルを剥ぎそうになったので

「ルル！そのまま！そのままタオルを被っとけ！あと、ベティもそのままだ！」

朝から慌ててばかりで若干疲れたな、と思っていると

「ねぇ？何でワタシだけこんな事になってるのかしら？」

首から下をタオルで隠して、しかもその端を縛っているのだ。自分だけ扱いが違うと訴えるのは正当性はある。あるが

「レティは最後だ。理由もその時に言う。だから今は何も考えずそのままでいてくれ」

レティから目を反らしてそう言った。そして

「ほら、ラグ達はこの服を持ってあのソファの後ろへ行って。ルルとベティはこのバッグを持って隣の続き部屋へ」

と、最初の頃に詰め込んだ女性物が入っているバッグを渡した。

ラグ達とルル達はそれぞれ、タオルが落ちないように気をつけながらベッドから降りて、それぞれの場所へ移動した。

(はっ！しまった！ルル達だけ移動させてラグ達は近くに居させれば良かった！)

無言のレティの圧に、俺はそう後悔した。