ダンジョンの管理人になりました

10 まずは、避難所作り

　まず、地下20階のダンジョンを一度10階まで変更した。1階～3階は防衛の為に、領民以外の敵向けのモンスターを配置した。このモンスターは実は、コアが造っているものなので、モンスターも変更可能なので、

　1～3階にはオーガやトロール、バジリスクやグリフォン、ワームやガーゴイル等を配置した。ハハハ、統一感無し！！

　4階から6階は領地の人達の住む場所。領主様に聞いて、4階は領主様初め、騎士団などが住む場所、5～6階に領民と決まった。

　7～9階は農作物の栽培場にしようと、金のマスターが造った、簡易栽培魔道具を設置した。

10階はコア部屋兼俺の部屋。

　まずは4階。戦闘も視野に入れてかなり広い空間に設定し、2フロアにした。戦闘もしくは訓練所と、住居用。間に門を置くことで2フロアになった。
　住居は、領主様達家族と騎士団の住む場所の２つ。領主様の住む場所は領主邸を模倣して、騎士団の住む場所も、見学させてもらって模倣した。

　5～6階は、同じような造りの家をいくつか造った。ここで役立つのが、金のマスターが遺してくれたノート！このノートのお陰で、全ての家にお風呂とトイレを設置することができた。
　もちろん、ダンジョン産の領主邸や騎士団の住む所にも。

　7階は野菜類。8階は根菜類。9階は果物類の簡易栽培魔道具を設置した。

　簡易栽培魔道具とは、シートタイプの魔道具で、シートを広げ、その上に少量の土を満遍なく撒くと、あら不思議、少しの土でもあっという間に立派な畑になった。

　そこに、種を蒔けば、雑草の処理をするだけで、水やりは近くに水場があれば、シートに付いているホースを水場に垂らしておけば、シートが自動でやってくれるらしい。

　金のマスターによれば、雑草はスライムに抜いて欲しい雑草を教えれば、やってくれると書かれてた。また、掃除なんかも溶かしてはいけないもの等を教えれば、やってくれるらしい。

　それぞれの階に通信装置を数台設置し、密に連絡のやり取りが出来るようにして、居住区としている階も息苦しくならないよう、飲料可能な噴水や癒し系のモンスターで居住区をパトロールさせることにした。

　こうして、ダンジョン避難所計画は一応完了した。後は、領主様や領民の声を聞きながら、造ったり、作り替えたりしていけばいい。

「銀、青、協力ありがとう。一応はこれで、青のダンジョンは終わりだ。次は、黄色だな」

「やったー！ボクから、はやく、はやく」

銀が言い聞かせてたのか、静かにやり取りを見ていてのに、一気に騒がしくなった。俺はため息を吐き、手を叩いて

「皆、静かに。まず一つずつだ。あんまり騒ぐとその分、次には行けないぞ。いいのか」

「「やだー」」

「だったら静かに、順番だ」

「「はーい」」

俺はもう一度ため息を吐き

「銀。銀だけでも話が通じて本当に良かった。頼りないけど、たまには銀も甘えていいからな。まだまだ銀も、コア的には子供の部類だろうしね」

「うん。ありがとう、マスター」

さて、今日出来る所までやってしまおう！