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14 超レアアイテムとトラブルがやってきた
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実はレアアイテムとして、金のマスターの魔道具の“鑑定ルーペ”と“マジックバック”を全てのダンジョンに付けている。かなり低確率だが。
しかもしかも、マジックバックは色々なバージョンを用意している中で、超レアなマジックバックは時間停止の無限収納!マスター権限で俺はこっそり持っている。
しかし、その超レアなマジックバックを引き当てた強運の持ち主が近くにいた。そう、シューベルト様達だ。前もって鑑定ルーペは領主様から頼まれて、数個渡していた。その一つをシューベルト様達は持っていたみたいだ。
勿論、この後物凄く怒られ、領主様からも怒られた。ただし、かなりの低確率なのを説明したら、渋々許してくれた。
ダンジョンの確認作業も終わり、ニューダンジョンが始動した。さぁ、冒険者諸君、存分に楽しんでくれ!
余談だが、銀が言うにはダンジョンに人が来れば、どういうシステムかは分からないけど、マスターにお金が入るらしい。
良かった。収入は死活問題だから、どうしようかと思ったが、ダンジョンの管理人も立派な職業になる訳だ。
金のマスター発案の魔道具で、ダンジョン内でモンスターや罠等で万が一命を落としても一度だけ、入り口で甦る魔道具を設置した。原理は知らんが。
その一度を無駄にしないように、無理せず攻略してくれ。健闘を祈る!!
新しく生まれ変わったダンジョンも好評で、俺はウハウハ状態。一度だけ入り口で甦る事は、ダンジョンに人が入ったら、告知する画面が出るようにした。
それぞれのダンジョンの入り口に、人に来て欲しくないコア達以外の全てのダンジョンが、巨大な地図で描かれている。
ただし、真紅の空のダンジョンと暗緑色の深海のダンジョンは描かれてない。この2つのダンジョンは上級以上のダンジョンで、しかも行き方が特殊。だからあえて描かなかった。
案の定トラブルはやってきた。俺の居る所はプリベラの西、ネフィラ王国。しかも国境の辺境伯領地。青のコアのダンジョンはギリギリ辺境伯領地内。
今、全てのダンジョンの管理は俺がしてる。
他国、近い所ではネフィラ王国の貴族共は面白くない。ネフィラ王国の陛下は領主様に賛同してくれてるので、国内の貴族はまぁ、ちょこちょこ嫌がらせをしてくるものの、押さえられてる。
問題は、他国。他国にすれば、自分達の土地にあるものを、我が物顔で言いようにされるのは、我慢できないらしい。管理の権利を渡せと言ってきてる。しかも、金のマスター発案の魔道具込みで!
「領主様、文句を言ってる国の近くのダンジョンをスタンビードさせていいですか?」
と、俺は真顔で聞いた。今は通信装置を使って、会話をしている。しかもこの通信装置、なんと通信中は相手の顔が目の前の空中に映し出される。俺も領主様も、ビックリだった。
「リュートよ、戦争がしたいのか?違うだろう。まぁ、イラつくのは分からんでもないが。」
俺が平民だからって下に見やがって!ダンジョンだって、ちゃんと考えて造ってたのに!
もしもダンジョン内でなくなった場合は、遺品は遺品箱という箱を造ってそこに転送され、金のマスターの作りかけの魔道具を、領主様に相談して領内の魔道師にノートを見せて、こういう魔道具を造ってと頼み、冒険者ギルドのギルマスに伝手のある領主様に間に入ってもらい、遺品箱に遺品が転送されたらギルドに通達が行くような魔道具を造った。
遺体はコア部屋の下に、墓地の階層を造ってそこに埋葬するようにしたし、神像も建てて、一面花畑にしてる。
墓地は、マスター以外入れないようにしてるので、もし花を手向けたいと言われれば、献花台をダンジョン入り口近くに置くようにした。
ダンジョンのアイテムだって、街や国が潤う位にはいいものを出してる。何が不満だよ!!
まぁ、金のマスター発案の魔道具は悪用されないように一部の魔道具を除き、ダンジョン外に持ち出し出来ないようにしてるけど。金のマスター発案の魔道具やそれらが書かれてるノートは秘匿してるけど。でもそれは金のマスターの意向でもあるし。
「だったらもう、コア達に判断してもらいましょ!モンスター管理者のスキルがあれば、コア達のマスターになれて、ダンジョンの管理人になれるです。コア達が俺じゃなくて他の人をマスターにするなら、俺も寂しいですが納得はできます」
「僕はマスター以外絶対選びませんがね」
黒銀!それは大変心強い!
「僕だって」「わたしも」と他のコア達も声をあげてくれた。お前達、俺は嬉しいぞー!!
「ハハハ、ずいぶん慕われているではないか。ではそのように陛下に進言して、他国の王達に通達してもらおう。なに、ここまで慕われてればコア達も、お前から離れまいて」
俺もそう思うけど、これで離れて行ったら物凄く傷付くなぁ。でも、コア達を信じよう!もし離れて行っても、コア達が選んだ人が悪い人な訳ない!
領主様はすぐに行動して、陛下に進言した。領主様の進言に陛下も賛同して、他国に手紙を出した。すぐに返事は帰ってきた。返事は簡単に言えば、“良いよ”って事みたいだ。
モンスター管理者のスキル保持者を見つけ次第、ダンジョンへ向かわるとの事。スキル保持者はコアには分かるようなので、現れたら俺に報告するよう伝え、立ち会う事にした。
しかしそう簡単には見つからないのか、何事もなく数ヶ月過ぎ、俺も変な緊張感もなくなり、いつものように過ごしていたら、それは突然やってきた。
「マスター、よりにもよって僕のダンジョンに保持者が来たよ。真っ直ぐここまで案内するから、すぐに来て」
銀から報告が来た。とうとうこの時が。特に銀は俺的にも手放したくない。銀、信じてるからな!
しかもしかも、マジックバックは色々なバージョンを用意している中で、超レアなマジックバックは時間停止の無限収納!マスター権限で俺はこっそり持っている。
しかし、その超レアなマジックバックを引き当てた強運の持ち主が近くにいた。そう、シューベルト様達だ。前もって鑑定ルーペは領主様から頼まれて、数個渡していた。その一つをシューベルト様達は持っていたみたいだ。
勿論、この後物凄く怒られ、領主様からも怒られた。ただし、かなりの低確率なのを説明したら、渋々許してくれた。
ダンジョンの確認作業も終わり、ニューダンジョンが始動した。さぁ、冒険者諸君、存分に楽しんでくれ!
余談だが、銀が言うにはダンジョンに人が来れば、どういうシステムかは分からないけど、マスターにお金が入るらしい。
良かった。収入は死活問題だから、どうしようかと思ったが、ダンジョンの管理人も立派な職業になる訳だ。
金のマスター発案の魔道具で、ダンジョン内でモンスターや罠等で万が一命を落としても一度だけ、入り口で甦る魔道具を設置した。原理は知らんが。
その一度を無駄にしないように、無理せず攻略してくれ。健闘を祈る!!
新しく生まれ変わったダンジョンも好評で、俺はウハウハ状態。一度だけ入り口で甦る事は、ダンジョンに人が入ったら、告知する画面が出るようにした。
それぞれのダンジョンの入り口に、人に来て欲しくないコア達以外の全てのダンジョンが、巨大な地図で描かれている。
ただし、真紅の空のダンジョンと暗緑色の深海のダンジョンは描かれてない。この2つのダンジョンは上級以上のダンジョンで、しかも行き方が特殊。だからあえて描かなかった。
案の定トラブルはやってきた。俺の居る所はプリベラの西、ネフィラ王国。しかも国境の辺境伯領地。青のコアのダンジョンはギリギリ辺境伯領地内。
今、全てのダンジョンの管理は俺がしてる。
他国、近い所ではネフィラ王国の貴族共は面白くない。ネフィラ王国の陛下は領主様に賛同してくれてるので、国内の貴族はまぁ、ちょこちょこ嫌がらせをしてくるものの、押さえられてる。
問題は、他国。他国にすれば、自分達の土地にあるものを、我が物顔で言いようにされるのは、我慢できないらしい。管理の権利を渡せと言ってきてる。しかも、金のマスター発案の魔道具込みで!
「領主様、文句を言ってる国の近くのダンジョンをスタンビードさせていいですか?」
と、俺は真顔で聞いた。今は通信装置を使って、会話をしている。しかもこの通信装置、なんと通信中は相手の顔が目の前の空中に映し出される。俺も領主様も、ビックリだった。
「リュートよ、戦争がしたいのか?違うだろう。まぁ、イラつくのは分からんでもないが。」
俺が平民だからって下に見やがって!ダンジョンだって、ちゃんと考えて造ってたのに!
もしもダンジョン内でなくなった場合は、遺品は遺品箱という箱を造ってそこに転送され、金のマスターの作りかけの魔道具を、領主様に相談して領内の魔道師にノートを見せて、こういう魔道具を造ってと頼み、冒険者ギルドのギルマスに伝手のある領主様に間に入ってもらい、遺品箱に遺品が転送されたらギルドに通達が行くような魔道具を造った。
遺体はコア部屋の下に、墓地の階層を造ってそこに埋葬するようにしたし、神像も建てて、一面花畑にしてる。
墓地は、マスター以外入れないようにしてるので、もし花を手向けたいと言われれば、献花台をダンジョン入り口近くに置くようにした。
ダンジョンのアイテムだって、街や国が潤う位にはいいものを出してる。何が不満だよ!!
まぁ、金のマスター発案の魔道具は悪用されないように一部の魔道具を除き、ダンジョン外に持ち出し出来ないようにしてるけど。金のマスター発案の魔道具やそれらが書かれてるノートは秘匿してるけど。でもそれは金のマスターの意向でもあるし。
「だったらもう、コア達に判断してもらいましょ!モンスター管理者のスキルがあれば、コア達のマスターになれて、ダンジョンの管理人になれるです。コア達が俺じゃなくて他の人をマスターにするなら、俺も寂しいですが納得はできます」
「僕はマスター以外絶対選びませんがね」
黒銀!それは大変心強い!
「僕だって」「わたしも」と他のコア達も声をあげてくれた。お前達、俺は嬉しいぞー!!
「ハハハ、ずいぶん慕われているではないか。ではそのように陛下に進言して、他国の王達に通達してもらおう。なに、ここまで慕われてればコア達も、お前から離れまいて」
俺もそう思うけど、これで離れて行ったら物凄く傷付くなぁ。でも、コア達を信じよう!もし離れて行っても、コア達が選んだ人が悪い人な訳ない!
領主様はすぐに行動して、陛下に進言した。領主様の進言に陛下も賛同して、他国に手紙を出した。すぐに返事は帰ってきた。返事は簡単に言えば、“良いよ”って事みたいだ。
モンスター管理者のスキル保持者を見つけ次第、ダンジョンへ向かわるとの事。スキル保持者はコアには分かるようなので、現れたら俺に報告するよう伝え、立ち会う事にした。
しかしそう簡単には見つからないのか、何事もなく数ヶ月過ぎ、俺も変な緊張感もなくなり、いつものように過ごしていたら、それは突然やってきた。
「マスター、よりにもよって僕のダンジョンに保持者が来たよ。真っ直ぐここまで案内するから、すぐに来て」
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