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寝たのが遅かったので、起きたのが昼前だった。
何度も部屋をノックしたけど反応が無いので心配したと怒られた。
今日は狩りに誰も行ってないみたいで全員居たので、昼食の時に昨夜の話をした。転生の事以外を
「と、言い訳で悪い魂の浄化の為に聖魔法を覚えないといけなくなった。その為の試練を受けないといけないんだけど、さすがに俺一人では無理なので、力を貸して欲しい」
俺の話を聞いてレジーとトーダがなにやらこそこそし始めた。他の皆と俺はテーブルの片付けをしながら2人を待った。結論が出たのか、トーダが
「レジー、ジニー、パミル、セルディ、ライン、アレン、ランカはこのままここに残り、後の皆は仕事に戻ってくれ。夕食の時に話し合いの結果は伝えるから」
呼ばれた7人とトーダと俺以外は後ろ髪を引かれるようにチラチラとこちらを見ながらも食堂を出ていった。残った年長組の男達に俺は一つのテーブルに集まった。議長はトーダだ。
「まず、ここに残る者と、ミクリに着いていく者に分けよう。レジーはどっちにする?俺とレジーは分かれた方ないいからな」
レジーは俺をみてからトーダを見て、
「俺はここに残る。俺が着いていくよりトーダの方が戦力になるからな」
「レジー、、」
俺はその後にかける言葉が見つからなかった。
確かに、レジーも強くなったけど、レジーとトーダだとやっぱりトーダの方が安心感があると思ってしまったからだ。
「わかった。レジーは残りで、俺が着いていくでいいな。よし次だ。次はジニー達がどちらにするかだ。こっち側は最低でも俺とミクリと後2人は欲しい」
ジニー達はテーブルを移動して話始めた。俺たちはその様子を見ながら、俺は
「レジー、さっきは言葉にならなくてごめんな。レジーだってもう見習いじゃなく、完全にスキルを自分のモノにして強くなってる。でもごめん。レジーとトーダだとどうしてもトーダの方が安心感は強いから、なんかごめん」
俺は俯きながら何言ってんだって思った。本当、どうしようもないな、俺。
「ハッキリ言ってくれるな。傷つかないわけじゃないんだぞ。でも俺も、俺かトーダかってなったらトーダを選ぶよ。ここの守りは任せろ。ちゃんと守る。だから無事にちゃんと戻ってこいよ」
嘘でも頷けたら良かったけど、頷けなかった。そんな俺達のやり取りを見ていたトーダが
「心配するな、俺が連れ帰る」
なんとも頼もしいお言葉。それではその言葉に甘えましょ
「トーダ、よろしくな」
何で、そんな目で見るかな?俺間違った?
二人して呆れたように首を振った。
「トーダ、本当にミクリの事頼んだぞ」
「ああ、任せろ」
あのー、俺を無視しないで。俺達のやり取りが終わったと思い、ジニー達が戻って来た。
俺達はジニー達の言葉を待った。代表してジニーが話始めた。
「皆で話し合って決めた。トーダとの連携も考えて、アレンとラインがトーダに着いて行くことになった」
メインはトーダじゃくて、俺なんですが。
これではトーダが主人公の物語になりそうだ。
「それじゃ最終確認だ。残り組は、レジー、ジニー、パミル、セルディ、ランカ。ミクリに着いて行くのが、俺、アレン、ラインで間違いないな」
俺以外は、戦闘も料理も解体も出来るスペシャルなメンバーだ。トーダが主人公の冒険譚ができそうだな。俺いるか?
その日の夕食にメンバーが決まったことを伝えたが、まだいつ試練があるかは分からないことも伝えた。
夕食後、全員で神像の前に立ち、神様を待った。
神像が光り神様が現れた。
「いつもは光らないよな?」
「私の姿が見えて、声が聞こえるのはミクリさんだけですので、分かりやすくしました」
それって、皆からしたら俺が独り言を言ってるように見えないか。回りを見渡せば皆、光る神像を手を合わせていた。
「皆、今から俺が独り言を言っていても引かないで欲しい。皆には見えないだろうけど、今神様がここに居る。今から神様と話すけど、神様の声も皆には聞こえないらしい。もし、分からないことがあれば、その都度聞いてくれ」
姿とさも声も聞こえないと知ってがっかりしてたが、皆頷いてくれた。
「じゃ、試練っていつから始めるの」
「ミクリさん達の準備が出来次第でいいですよ。準備不足で習得出来なかったってなったら終わりですから」
「終わり?もしかして試練って一人一回なの」
「そうですよ。言ってませんでした?」
「言ってない。神様ってちょくちょく抜けてる所あるよね」
「ハハ、兄姉にはそれでよく怒られてます。父にも何度か注意をされたこともありますね」
笑い事じゃないよ、もう。俺は皆に試練は一回限りだから十分に準備してからでいいことを伝えた。それに鍛冶と装飾・服飾組に気合いが入った。
「準備が出来ればまたここに来ればいいのか」
「はい。その時は私が試練の間に直接送ります」
「わかった。じゃ準備が出来たらまた来るよ。それより次の子供達はいいのか。まだ時間はあるって言ってたけど、さすがにヤバいんじゃないの」
「なら明日、狩りの森に行ってください。ミクリさんの憂いが少しは晴れますよ。私が厳選した子達のみなので全員大丈夫ですよ。ミクリさん達が人を殺めなくていいように、一時的にミクリさんに私の加護を与えます。ミクリさんの魔法に当たれば記憶が改竄されるので、助けたら教会までダッシュです。お気を付けて」
そう言って神様は消え、神像の光りも消えた。
そう言えば、何人くらいにいるんだ?それにいつ頃行けばいいの?また神様は。
俺は神様からの話を皆にして、明日、森に行くメンバーを決めた。
メンバーはトーダ、レジー、アレン、ジニー、ライン、ランカと俺だ。
明日は念のため朝早くから出るため、今日は解散した。
何度も部屋をノックしたけど反応が無いので心配したと怒られた。
今日は狩りに誰も行ってないみたいで全員居たので、昼食の時に昨夜の話をした。転生の事以外を
「と、言い訳で悪い魂の浄化の為に聖魔法を覚えないといけなくなった。その為の試練を受けないといけないんだけど、さすがに俺一人では無理なので、力を貸して欲しい」
俺の話を聞いてレジーとトーダがなにやらこそこそし始めた。他の皆と俺はテーブルの片付けをしながら2人を待った。結論が出たのか、トーダが
「レジー、ジニー、パミル、セルディ、ライン、アレン、ランカはこのままここに残り、後の皆は仕事に戻ってくれ。夕食の時に話し合いの結果は伝えるから」
呼ばれた7人とトーダと俺以外は後ろ髪を引かれるようにチラチラとこちらを見ながらも食堂を出ていった。残った年長組の男達に俺は一つのテーブルに集まった。議長はトーダだ。
「まず、ここに残る者と、ミクリに着いていく者に分けよう。レジーはどっちにする?俺とレジーは分かれた方ないいからな」
レジーは俺をみてからトーダを見て、
「俺はここに残る。俺が着いていくよりトーダの方が戦力になるからな」
「レジー、、」
俺はその後にかける言葉が見つからなかった。
確かに、レジーも強くなったけど、レジーとトーダだとやっぱりトーダの方が安心感があると思ってしまったからだ。
「わかった。レジーは残りで、俺が着いていくでいいな。よし次だ。次はジニー達がどちらにするかだ。こっち側は最低でも俺とミクリと後2人は欲しい」
ジニー達はテーブルを移動して話始めた。俺たちはその様子を見ながら、俺は
「レジー、さっきは言葉にならなくてごめんな。レジーだってもう見習いじゃなく、完全にスキルを自分のモノにして強くなってる。でもごめん。レジーとトーダだとどうしてもトーダの方が安心感は強いから、なんかごめん」
俺は俯きながら何言ってんだって思った。本当、どうしようもないな、俺。
「ハッキリ言ってくれるな。傷つかないわけじゃないんだぞ。でも俺も、俺かトーダかってなったらトーダを選ぶよ。ここの守りは任せろ。ちゃんと守る。だから無事にちゃんと戻ってこいよ」
嘘でも頷けたら良かったけど、頷けなかった。そんな俺達のやり取りを見ていたトーダが
「心配するな、俺が連れ帰る」
なんとも頼もしいお言葉。それではその言葉に甘えましょ
「トーダ、よろしくな」
何で、そんな目で見るかな?俺間違った?
二人して呆れたように首を振った。
「トーダ、本当にミクリの事頼んだぞ」
「ああ、任せろ」
あのー、俺を無視しないで。俺達のやり取りが終わったと思い、ジニー達が戻って来た。
俺達はジニー達の言葉を待った。代表してジニーが話始めた。
「皆で話し合って決めた。トーダとの連携も考えて、アレンとラインがトーダに着いて行くことになった」
メインはトーダじゃくて、俺なんですが。
これではトーダが主人公の物語になりそうだ。
「それじゃ最終確認だ。残り組は、レジー、ジニー、パミル、セルディ、ランカ。ミクリに着いて行くのが、俺、アレン、ラインで間違いないな」
俺以外は、戦闘も料理も解体も出来るスペシャルなメンバーだ。トーダが主人公の冒険譚ができそうだな。俺いるか?
その日の夕食にメンバーが決まったことを伝えたが、まだいつ試練があるかは分からないことも伝えた。
夕食後、全員で神像の前に立ち、神様を待った。
神像が光り神様が現れた。
「いつもは光らないよな?」
「私の姿が見えて、声が聞こえるのはミクリさんだけですので、分かりやすくしました」
それって、皆からしたら俺が独り言を言ってるように見えないか。回りを見渡せば皆、光る神像を手を合わせていた。
「皆、今から俺が独り言を言っていても引かないで欲しい。皆には見えないだろうけど、今神様がここに居る。今から神様と話すけど、神様の声も皆には聞こえないらしい。もし、分からないことがあれば、その都度聞いてくれ」
姿とさも声も聞こえないと知ってがっかりしてたが、皆頷いてくれた。
「じゃ、試練っていつから始めるの」
「ミクリさん達の準備が出来次第でいいですよ。準備不足で習得出来なかったってなったら終わりですから」
「終わり?もしかして試練って一人一回なの」
「そうですよ。言ってませんでした?」
「言ってない。神様ってちょくちょく抜けてる所あるよね」
「ハハ、兄姉にはそれでよく怒られてます。父にも何度か注意をされたこともありますね」
笑い事じゃないよ、もう。俺は皆に試練は一回限りだから十分に準備してからでいいことを伝えた。それに鍛冶と装飾・服飾組に気合いが入った。
「準備が出来ればまたここに来ればいいのか」
「はい。その時は私が試練の間に直接送ります」
「わかった。じゃ準備が出来たらまた来るよ。それより次の子供達はいいのか。まだ時間はあるって言ってたけど、さすがにヤバいんじゃないの」
「なら明日、狩りの森に行ってください。ミクリさんの憂いが少しは晴れますよ。私が厳選した子達のみなので全員大丈夫ですよ。ミクリさん達が人を殺めなくていいように、一時的にミクリさんに私の加護を与えます。ミクリさんの魔法に当たれば記憶が改竄されるので、助けたら教会までダッシュです。お気を付けて」
そう言って神様は消え、神像の光りも消えた。
そう言えば、何人くらいにいるんだ?それにいつ頃行けばいいの?また神様は。
俺は神様からの話を皆にして、明日、森に行くメンバーを決めた。
メンバーはトーダ、レジー、アレン、ジニー、ライン、ランカと俺だ。
明日は念のため朝早くから出るため、今日は解散した。
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