末っ子神様の世界に転生した何の取り柄のない平凡な俺がちょっとだけ神様の手伝いをする

菻莅❝りんり❞

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戦いの後、元王宮があった場所にでーんと教会が現れ、侯爵から準備ができたと連絡があり、創造神の像に報告すると、教会の隣に侯爵邸が現れた。

侯爵やその親類縁者の協力の元、レジーが国王の国ができた。その名も「アフェクトル王国」神様の名前を入れてみた。すると、よほど嬉しかったのか、アフェクトル王国から一時的にごろつきが居なくなった。

こんなとこで、神様の力を無駄遣いするなよ。

侯爵の伝を使って、真面な国と交友を深めたりと慌ただしく過ぎていった。
レジーや侯爵から俺やトーダ達に公爵にならないかと言われたか、丁寧に断った。トーダ達も断った。俺は貴族としてよりも、気ままに生きていたい。トーダ達は元暗殺者ってことに負い目を感じている。

その他の子供達は、侯爵の親類縁者が引き取り、後ろ楯になることで、了承を得た。というか、レジーが強要した。自分だけ王様やるのはいやだと。
国として落ち着くまでは、俺もトーダ達も裏方として手伝った。

あれから数十年。レジーやトーダ達年長組は、教会の仲間やアフェクトルの住人とかと結婚し、子供もいる。年中組は、新婚や真剣に結婚を考えている人たちがいて、年少組は恋人がいたり、まだ恋人いらないという人がいたりする。

元孤児で仲間同士ということで、貴族の位をもらっていも、ギスギスした感じはない。他国との事を考えれば、マナーや言葉遣いは大切だけど、アフェクトルの中だけでは、ずっとこんな感じで続いて欲しいと思ってしまう。

え?俺は何をしてるかって、教会という変わった王国の離れに、家を作ってもらって、そこで気ままなスローライフを満喫している。ここは相変わらずの出鱈目っぷりだけど。そしてたまに、神様からお願いされて、トーダ達と浄化の旅に出ている。

いろいろな国を回り、そこで得た知識を持ち帰ったり、アフェクトルみたいに、潰れた国を再建したりと、充実した毎日を送っている。

なぜか、前世みたいにいい人止まりで、なかなか恋人が出来ないことだけが不満だけど。

レジーからレジーの子供に王冠が移り、そのまた子供にと、続いていった。

幾年も月日が流れ、アフェクトルに同じ日に、王宮と、国王の側近の一人の元に男の子が産まれた。奇しくも、二人の内側近の子供の名前は「ミクリ」と名付けられた。

因みに、このミクリには上に三人兄がいて、長男がトーダ、次男がアレン、三男がラインであった。

これが偶然かは、神のみぞ知るってやつだ。



              完
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