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二章【分散】
十三話 束の間の休息
しおりを挟む船が島を離れ夕方にはサウザントの港に着く。日はもう沈んだ後だがすでに連絡が行っている城にまっすぐ向かう。グレイと姫とナスティは先に城内に戻る。そして残った一行は門の前に来た。スティアは自身のメダルを、ヴィッツとザントとミーンはキーコインを見せた。
「カルロは流石に持ってるんだよな? 専用の」
とヴィッツが聞くと、カルロはごそごそと腰に下げた袋から盾の形の飾りが付いた小さな銀のペンダントを取り出した。盾の中には大地と大樹の細工が施されている。カルロのペンダントを見て敬礼する。
「カルロ王子! よくぞお戻りになられました! それと皆様もおかえりなさいませ! 国王陛下が謁見の間でお待ちしております! 案内人を今……」
「ああ、俺が案内する。さて、九年ぶりの城だ。道順覚えてっかなぁ」
そう言ってカルロを先頭に一行は城の中に入っていった。最初は不安を感じさせたが、スタスタと歩いていくカルロはやはり城の中の構造を覚えていたようで、迷うことなく謁見の間の前に到着した。
「さて、と。正直親父に会うのがこえぇ……」
とカルロが怯え
「なんで?」
とスティアが不思議そうに聞くと
「いや、今まで手紙の返事は書いてたけどさ。『たまには顔合わせたい』ってのにはいつもそれとなくはぐらかしてきたからさ……。絶対怒ってんだよなぁ……その点だけ」
そうこう話している間に謁見の間の扉が開かれる。すでにナスティとグレイはそれぞれ玉座の両脇にいる。姫はどうやらグレイの中のようで姿はなかった。一行は玉座の前まで来る。そして
「父上! カルロ・オディルア・ヴェストラット、只今戻りました!」
とカルロは片膝を立てて座る。
「王子カルロよ。よく戻ったな。九年の修行、ご苦労であった」
王笏(おうしゃく)を持ち玉座から立ち上がり、一歩一歩と前に出る。そしてカルロの前までやってきた。そして
「この馬鹿息子がっ! あれだけ街に戻った時くらいは顔を見せろと言ったではないか! それなのにグレイに伝言を預けるだけですぐ島に帰りおって! 私がお前のことをどれだけ心配したか分かっておるのか!」
と王笏でペチペチと頭を叩く。
「痛い痛い! 親父殿っ! 止めてくれっ! 分かってた! 分かってたけどよぉ。やっぱ親父と顔合わせると気が緩みそうな気がして修行になんねぇって思って顔合わせなかったんだよ」
一生懸命弁解するカルロとそんな息子を叱るディア国王を見て
「なあスティア。あの王様が持ってる杖みたいなのって人叩いていいのか?」
「そんなわけないでしょ。王笏は権威の象徴。武器じゃないわよ」
「だよなぁ。なんか何でも武器にしちまうの、親子で同じなんだなって思った」
とヴィッツとスティアが呆れて笑いながら話す。ようやく茶番は終わったようで、改めてカルロはディア王と話す。
「……まあ親父、帰って早々ではあるが俺は皆と旅に出なきゃいけねぇ」
「分かっている。それぞれが八精霊を宿し、エルフの杖を手に入れ、そして竜人を見つけ共に世界の均衡を保つ。それにお前も選ばれた」
「選ばれた理由は分かんねぇけど、まあ選ばれちまったものは仕方ねぇ。どれくらいの旅になるかは分からねぇが、もしもを考えていつでもここに戻れるようにしておきたい」
カルロがそう言うと
「うむ、今後使うであろう転送魔法陣の準備は出来ている。だが頻繁に使うとなると全員が精霊と契約せねばならん。とりあえず転送拠点としての登録は明日にして、数日は皆城でゆっくり休んでほしい」
とディア王はカルロの後ろにいるヴィッツたちにも言った。
「これからはナトルイア島と違い、本当の長旅になるだろう。今日は城で英気を養い、装備を整えるといい。本来なら船で送る予定だったがどの船も数日は予定がいっぱいでな、今回は特別に一回だけだが全員をエルフの森の近くまで転送しよう」
一方通行の転送。精霊と契約しなくとも複数人を転送させることが可能な装置がこの国には存在する。ただし座標が定まらず確実に目的地まで転送できないので改良の余地がある。
「さあ、食事と風呂と各自の部屋も用意してある。勇士たちに休息を」
こうして一行は用意された個室に荷物を置いて食堂へ向かった。それはまるで晩餐会のように豪華絢爛で、大きな長机に真っ白なテーブルクロスがかけられ、各自の距離が保たれている、まさに上級階級の食事であった。
「えっと……俺、正直こういう上品な食事って怖いんだよなぁ。作法とか知らねーから」
ヴィッツが不安がると
「よっぽど行儀悪くなければ大丈夫よ。ほら」
とスティアが目線で誘導した先にはテーブルの左側ですでに食事を食べ始めているザントがいた。ディア王はマントや王冠を外して身軽な姿で上座に座ってザントの食事の様子を傍で眺めている。
「よく食べる子だな。話は聞いている、とても魔力が高いエルフである、と」
すると
「うん! 魔力が高すぎてボクの体は成長できないんだって。早く大きくなりたいなぁ」
とザントはディア王に話す。
「恐らくエルフの杖が関係しているのだろう。この旅で成長できると良いな」
「うん!」
その光景は祖父と孫のような感じであった。
「あんな感じだから気にせず食べて大丈夫よ」
そう言ってスティアはザントの隣に座った。ミーンと城での普段着に着替えたカルロも到着したようでカルロは上座の右側、ミーンはスティアの隣に座り、そしてヴィッツはカルロの隣に座った。客人は揃ったがあと二人足りない。
「食べられない姫さんは別として、ナスティとグレイは?」
ヴィッツがカルロに聞く。
「ああ、もうちょっとしたら来るんじゃないかな」
しばらくしてナスティとグレイもやってきた。二人とも着替えての登場だ。ナスティはシンプルな明るい空色のワンピース。グレイも落ち着いた紺色の上着と白のズボンを穿いている。
「国王陛下、お食事にお招きいただきありがとうございます」
そう言ってナスティは一礼した。グレイはいつもと変わらない態度で立っている。ナスティはミーンの横に座り、グレイはヴィッツの隣に座った。そしてグレイは黙々と食事を口に運ぶ。それを見て
「そうか……あの一度だけ、最初のあの日からずっと人前では食べなかったグレイが、こうやって皆の前で食事をとるようになったか。色々と変わったのだな、あの無人島で」
と感慨深そうに呟いた。
「ああそうそう! 親父、聞いてくれよ。兄貴がさ……」
こうしてディア王とカルロはしばらくグレイのことで話している。ミーンやスティア、ナスティも楽しそうに話をしながら食事をする。ザントは一人夢中で食べる。そんな中、グレイは
「王子の作った料理の方が美味い」
とぼやいた。
「あーわかる。この料理も確かにうまいんだけど、上品すぎてな」
ヴィッツがそう言ってパンを手に取りちぎって食べる。それを見て
「お前がそうやって食べているところを見ると、何か思い出せそうで思い出せない」
とグレイは言う。
「ん? 俺が? じゃあ他のやつが食べてるときは思わないのか?」
「あまり人の食事をまじまじと見るわけじゃないが、王子やナスティが食べているところを見ても特に何も思わなかった。だが、お前が食べているところを見ると、何か……すまん、正直俺にも分からない感情と情景が見えそうで見えない、そんな感覚になる」
そう言って分からない感覚に悩むような顔をした。
「俺はお前とこの城で会ったのが最初だ。お前も初めてのはずだろう?」
ヴィッツの言葉にグレイは頷く。ヴィッツはうーん、と考える。
「姫さんの記憶ではなく、あくまでもお前の記憶だよなぁ。正直、俺は心当たりねーな」
「そう……だな。俺の思い違いかもしれん。忘れてくれ」
そう言ってグレイはまた黙々と食事をつづけた。忘れてくれと言われたが、今まで自分のことを拒絶していたグレイが、こうやって悩みや考え事を話しているのは他の誰でもない自分であるのがヴィッツは不思議だった。こうして全員食事を終え、立派で綺麗な風呂に入り、各自久しぶりのふかふかのベッドでゆっくりと眠りについた。
硬い床に寝袋で寝るのとは違う、極上のベッドで久しぶりにぐっすりと眠れた。ヴィッツは起き上がるといつもの服に着替えて廊下に出た。朝食は大食堂でのバイキング形式の食事と聞いていたので大食堂に向かう。城に勤務する者たちも利用していて、ヴィッツたちのことに関しては全員に伝わっているため、ヴィッツが入った瞬間全員にお辞儀をされて少し焦った。スティアたちもやってきて食事をするが、カルロやグレイはこの場にいなかった。料理を盛り席に座って食事をしていると、キーコインから音が聞こえる。ヴィッツは急いで取り出すと
『あーヴィッツ。飯食い終わったら会議室に来てくれ。兄貴が後で迎えに行くから大食堂の入り口で全員待って……』
とカルロから声が聞こえたと思うと、遠くの方から聞き覚えのない青年の声が入ってくる。
『あにうえー!』
その声と共に
『ぐへぁっ!』
とカルロの変な声が聞こえてきた。
『兄上! お久しぶりです! 覚えていますか? 弟のクレセアです! 僕が十歳の時に兄上が旅立ってから、帰りを本当にずっと待ってました! こんなに立派な姿になられて、流石兄上です!』
と、どうやら久しぶりに会う弟が登場したようだ。
『待った待った! 今大事な要件伝えてるところだ。邪魔するな! すまねぇ、ヴィッツ。弟がいきなり背後から飛びついてきてヤバかった。とにかく後で兄貴がそっち行くから、まあ飯はゆっくり食ってくれ』
こうして通信が終わる。とりあえず事情は把握したのでヴィッツはキーコインを仕舞って食事を続けた。こうして食事を終えた一行は大食堂の入り口に集まる。そしてしばらくしてグレイがどこからともなく現れた。服は昨日の夕食の時と同じ服だった。
「ついてこい」
そう言ってグレイはヴィッツたちを会議室に案内する。城の高い塔の一番上にある第七会議室。部屋の中央に大きなテーブルがあり、地図が広げられている。部屋には軽装のディア王とカルロ、そしていつもの服装のナスティがすでにいた。
「皆来てくれたかね。大事になった。今日の夜明け前、約六百年ぶりにナトルイア島が噴火した」
ヴィッツたちがざわつく。ディア王が窓から南を見ている。ヴィッツは窓の外を覗いてみると遠くの海の方に噴煙が上がっているのが見える。
「それって、つまり……本来なら俺たちが島を出る日……」
ヴィッツがそう言うとカルロが
「そういうことだ。前触れは何もなかった、地震も動物たちの異常行動も」
と答える。
「親父、これに関しては予兆なかったんだよな?」
「ああ。島に一番近い観測地でも何も予兆となる現象はなかったと聞いている。船の都合で一日早くなる。それだけの理由で伝書鳥を飛ばしてお前たちを返すことにしたのだが。まさかこれを避けるためだったのだろうか……」
「それとも俺が最後におまじないを唱えたのがきっかけで噴火しちまったか。まあ何にせよ間一髪だったってことだ」
カルロとディア王が難しい顔をして机の地図を見ながら話す。
「これでしばらくエアイア城へ行く船は止まるなぁ。サウザント大陸とナトルイア島の間を通る。噴火中じゃあ通れねぇ。本来なら船でエアイアの街を経由して西のエルフの森に行く予定だったが、やっぱり親父に転送装置頼んで正解だったな」
「うむ。正直エルフの森に確実に飛ばすことは難しいが、近くまでは飛べるであろう。だが噴火に関してはもう少し調べておきたい。早く旅立ちたいだろうが、かなり規模の大きい噴火故にこのあたりの魔力に変動が起こっている。転送装置にも支障が出るだろう。皆には申し訳ないが変動が収まるまで待機してほしい」
「船だと恐らく一週間以上は通れねぇが転送ならたぶん数日で使えるようになる。ひとまず装置が使えるようになるまでゆっくりしてくれ。おっとその前に皆を転送魔法陣に登録せねば。忘れぬうちに終わらせよう」
そしてディア王を先頭にカルロたちは城を出て、魔法科学研究所の建物へと入った。入り口に入って右側の奥にある部屋の魔法陣の前で立ち止まる。
「これが精霊魔法が使える者なら瞬時にここに戻ることが出来る転送魔法陣。全員乗ってもらおう」
八人全員が余裕で乗れる、いや十人超えても余裕があるくらいの大きな魔法陣。こうして全員が乗るとディア王は転送魔法陣の横にあるパネルを操作する。全員分の情報が記録された。
「よし、これで皆は各自精霊と契約すればここへ帰還できるようになる。まあ緊急帰還魔法陣だと思ってもらえればいい。全員揃っている必要はない。それと万が一、自分でここに戻りたくなったときの呪文も教えておこう」
こうしてディア王は最奥にある転生装置がある部屋に案内する。その部屋は通常の魔法陣とは違った魔法文字が書かれた四角い段差があった。周りには大きな培養槽のようなものに淡く緑に光る水が満たされ、魔法石が真ん中に浮いている。それが何本も立っていた。カルロが
「高純度の魔法石の魔力を極限まで上昇させ、その魔力で人間を包み込むことで精霊の契約有無にかかわらず全員を転送する。ただし一回使うと魔法石が砕け散ってなくなっちまう。魔力を溜め込むのに時間がかかるから最短でも再使用は一週間後、そういう仕組みらしい。親父はこういう研究に全力を注いでる。だから早く退位して研究に没頭したいんだよな」
とディア王の方を向いて同意を得るように言うと
「そうだ。早く私を隠居させてくれ。ゆっくりじっくり研究をしたい」
とディア王が本音を漏らした。
「あーはいはい、親父がゆっくりじっくり楽しい研究が出来るよう頑張るから、この旅が終わるまで待ってくれ」
とカルロは言う。転送魔法陣と転送装置の案内が終わり、魔法科学研究所を出た一行。
「私が五十になる前には即位してくれ、カルロよ」
ディア王はそう言って城に戻った。
「あと二年ねぇ……」
カルロが考えながら呟くと
「結婚してからでないと即位出来ないんだっけ?」
とスティアが言う。
「この国のしきたりだからな。親父から条件の厳しさは聞いてる。あんたが納得しないと無理だろう、許婚なんだから」
カルロがぼやくと
「私は別に構わないけど?」
「あっ、そうなのか」
と妙にあっさりした返事をお互いした。
「だって無人島生活でじっくり見定めさせてもらったもの。断る理由ないじゃない、私の中では充分よ。ただこの旅が終わってからの話になるから、もうちょっと先になるだけよ」
「そうだなぁ。この旅終わらせなきゃ何もできねぇよなぁ」
二人がそんな話をしていると後ろから笑い声がくすくすと聞こえてきた。
「カルロとスティアが結婚したらどうなるんだ。俺想像もつかねー」
「少なくとも夫婦喧嘩は城の皆が取り押さえられないことになりそうね」
ヴィッツとミーンが吹き出しそうなのを必死に抑えている。
「なんだよ二人とも……って兄貴!」
カルロの視線の先でグレイも左手で口を押さえ、必死に笑いをこらえるのに体を震わせていた。
「兄貴が笑うとかなんだよ! 今まで笑うことなんて絶対しなかったあの兄貴に笑われるとか、喜んでいいのか悲しんでいいのか分かんねぇよ!」
カルロはグレイの変化に喜びつつも、この状況を笑われるのが複雑だった。そんなこんながありつつも、魔法が使える四人は魔法の演習場で補助魔法や攻撃魔法の練習をする。ナスティは今度こそ長い旅になると、家族への手紙を部屋で書いている。城の裏庭の日差しが程よく当たる静かな場所で、ヴィッツは壁にもたれか目を閉じて芝生の上に座っていた。しばらくして開けると、いつの間にか隣にグレイが座っていた。その開いた右目はまっすぐ前を向いていた。
「うおっ……てグレイか。相変わらず神出鬼没だな」
「気配を消すのだけは得意だからな」
そう言ってグレイの視線がヴィッツにちらりと向かう。ふわっと風が吹く。グレイの束ねた長い髪がなびく。
「その髪、今の国王陛下への忠誠の証、だったな」
「ああ」
そしてグレイはまた一つ昔話を始めた。
「俺は国王陛下に命を救われ、そして通常と変わらない力を持つ手足を貰った。しばらくは車いす生活だったがな。その日に俺は空腹が耐えられず、国王陛下の前で出された料理を食べた。作法など分からん俺だが、国王陛下は優しい目で見ていた。それが何故か申し訳なく感じた。それ以来俺は自分の部屋で一人で食べるようになった。それでも国王陛下はこんな俺を『忌み子ではない、大事な存在だ』と言ってくれた。リハビリも終わり動けるようになってから俺は誓った『自分の命を繋ぎとめ大事にしてくれた国王陛下のために働く』と。その日の夜だった、あいつが俺の体から出てきたのは。あいつは『貴方の心をずっと温めていた、名もわからない存在です』と言った。俺はあいつを壁にかけた姿見のところに連れて行き、俺とあいつの姿を見せた。鏡を見て性別以外、俺とあいつは瓜二つだというのが分かったようで驚いていた。だが、あいつは肉体にほぼ酷似した実体化が出来ず魔力で何とか実体として保っている半実体。自分で食べて回復することも、他人に魔法で回復してもらうことも厳しい存在だ。俺はあいつを回復するための器であり、あいつは俺の心の安定を保つための存在、そういう関係を築いていった。でも俺とあいつは本来なら一緒になるはずのない別人だ。あいつにはあいつの生きる道がある。しかし、ずっと俺はあいつと二人で一つだった。だからあいつが俺から完全に分離してしまった場合、俺は心の安定を保てるか不安がある」
グレイは望んではいるものの姫の完全分離に怯えていた。ヴィッツは
「ふつーのやつは心の中に別の人間なんていねーから大丈夫だ。なんかあったら頼れる相手がいっぱいいるだろ? 国王陛下も、カルロもいる。俺は正直役に立てるか分かんねーけどさ、でもお前はこうやって俺の隣で悩みを話してる。つまりだ、俺を頼ってるってことだ。なんで俺なのかは分かんねーけど、何だろうな話しやすいのかな」
ディア王は忠誠を誓う相手であり自分の弱い部分を見せたくない。カルロは自分を兄と慕ってくれているが王子という自分と違う境遇の存在。女性陣は姫を除けば除外され、ザントはまだ子供なので遠慮している。そうなるとやはり残るのはヴィッツだった。
「消去法でお前が残っただけだ」
「あ、そんな簡単な方法なのか」
分かりやすい答えに納得したヴィッツ。しかしその後に
「あとは、お前が信用できるに値する相手……だと俺が思ったからだ」
そう付け加えてスッと姿を消した。ヴィッツはため息をつきながら
「なんだ、やっぱり素直じゃないだけなのか」
と呟いた。
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