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ゆなお

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二章【分散】

十四話 エルフの森

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 ナトルイア島の噴火から二日後、魔力の変動がかなり治まり、転送装置が使用可能となった。ヴィッツはカルロと城の裏庭の広いスペースに置かれた両脇に木が植えてあるベンチに座って話している。
「いやぁ、まさか島が噴火するとは思わなかった。本当に危機一髪の脱出だったみたいだな」
 カルロがそう言うと
「お前の小屋もやっぱりもう燃えちまってるのかな」
 と少し寂しそうにヴィッツが言った。すると
「いや、むしろ綺麗サッパリ燃え尽きちまった方がいい。自然に戻っちまった方がいいんだ、人工物は島には不要なものだ」
 流石九年過ごしただけあって考え方が違うなとヴィッツが思ったが
「それに燃えてなくなっちまった方がいいもんが沢山あったからなぁ……」
 とカルロが口を滑らし
「お前……なんかやましいもんでも置いてたのか、あの小屋のどこかに……」
 ヴィッツが疑いの眼差しで見てくるので
「いやまあ……まだ島に来たばっかの十五の頃の日記、とかな……」
 と顔をそむけたので、察したヴィッツはポンと肩を叩いた。すると背後から必死に笑いをこらえる呼吸が聞こえた。二人が慌てて振り向くとそこにはグレイがいた。
「なあ、兄貴……。この前から俺が情けないところ見せるたびに笑ってない?」
 カルロが悲しそうな目でそう言うと
「す、まない。笑うつもりはないのだが、何故か話を聞い、てっクッ」
 と顔を見せないように左手で口を押えるが笑いが止まらないようだ。
「本当に笑うことが無かった兄貴がこうやって笑い始めたの、やっぱ皆で飯食ってからなんだよなぁ。兄貴とヴィッツが珍しく話してたのは見た気がする」
 と言うと笑いが治まった背後のグレイと隣に座ってるヴィッツが顔を合わせる。初対面の態度、宿屋での件といい、とにかくお互いの印象は悪かった。しかし
「全員で食事した日。あの時、とても懐かしい何かを感じた。それが何かはいまだに分からない。でも大事なことのように思える」
 とグレイは話す。
「そのきっかけにいたのがヴィッツで、その懐かしい何かを感じるのもヴィッツ、なんだな。本当、何だろうな? 兄貴と接点のないヴィッツがきっかけで兄貴が変わっていく。いや、兄貴だけじゃねぇ俺も色々変わったな。あんだけ無人島から出たくねぇって思ってたのが、帰るかって思えたのもヴィッツが来たからなんだよな」
 そうカルロが言うと
「他のやつらにも言われてるよ。俺がきっかけだとか、俺が始まりだとか。俺はただ父さんを探しに旅に出ただけなのに、訳わかんねー方向にどんどん行った結果がこの旅だ。でも最初にスティアとザントに会ってなかったらどっかで野垂れ死んでたかもしれねぇ。旅を甘く見過ぎてたって今だからよく分かった。だからそういう意味では俺もなんか引っ張られてるような気がするんだよな。世界を救ってこの旅を終わらせたら、俺は父さんを探す旅に出る。うん、やっぱりそれしかねーな」
 ヴィッツはそう言って立ち上がると
「さて、そろそろエルフの森に向かうんだろう? 行こうぜ」
 と言ってヴィッツは部屋へと戻った。
「なんだろうな、あいつ。ぱっとしないのに、不思議と人を引っ張る力がある」
「だが前に進む努力は認める。戦闘力はないに等しいが、最初に会った頃と比べれば少しはマシになった。とにかく、最初の目的は俺からあいつを分離。そして竜人を探すこと、それが任務だ」
「だな。兄貴、俺たちも行こうぜ」
「ああ」
 こうしてグレイとカルロも荷物を取りに部屋へ戻る。準備が整い全員が魔法研究所の前に集まる。
「なんかすっげーいい剣渡されたけどいいのか?」
 ヴィッツはカルロにとりあえず使えと島で渡された剣よりも立派な剣を受け取り戸惑っている。
「あんな安物の武器よりよっぽどいい。お前に合うものを選んだ。大事に使えよ」
 カルロはそう言ってヴィッツの肩を叩いた。一方カルロは槍だがそれにしては柄が異様に短い。まるで短剣の柄のようだが、確かに剣先は槍であり柄も槍なのだ。
「それ槍なのか? 短すぎねーか?」
 ヴィッツがそう聞くとカルロはニヤリと笑いながら
「よくぞ聞いてくれた! これこそが親父が考案した携帯に邪魔にならない魔法槍だ!」
 そう言って左手で短い柄を握り、石突のところから下にそっと撫でると柄がどんどん伸びていく。そしてあっという間に一本の長い槍になった。
「おおー! すげー!」
 とヴィッツが感心して見る。
「俺は元々槍使い。まあ島に行ってからは斧使う方が多かったけどな。基本的な武器は何でも使える。でもやっぱり馴染むのは槍かな」
 カルロは自分の得意武器の話をした。
「ちゃんと重さも再現されてるから軽すぎて扱いづらいってのもない。久しぶりに帰ってきたらこんなもん作っててよ。本当親父こういうの作るの好きだよなぁ」
「誰のために開発したか分かっているのか?」
 とディア王が親衛隊の二人を連れて研究所前にやってきた。
「う、親父……。分かってるよ、俺の為だろ?」
 カルロは冷や汗をかきながら言う。
「お前がここに戻ってきた際に、旅に出ることもあろうと研究を重ねた結果だ。まさか帰って早々旅に出るとは思わなかったがな」
 そう言って
「だが、この旅は世界にかかわる大事な旅。知っているのはここにいるお前たちと私の直属兵、そして魔法研究所の者たちのみ。これはある意味極秘任務だ。世界に混乱を招くことだけはせぬよう、一般の者たちには口外せぬように」
 ディア王の言葉に全員が気を引き締める。
「陛下、そろそろ時間です」
 親衛隊の一人が声をかける。
「では先日の転送装置の所まで行こう」
 こうして一行は転送装置の部屋まで行く。部屋に入ると数名の研究員たちが転送の準備を進めていた。そして
「国王陛下! 準備は出来ております。座標はエルフの森入り口ですが、まだ魔力の変動が安定していないため影響がある可能性があります」
 と研究員が話す。
「誤差の範囲だ。あまり息子たちを待たせてはいかん。さあ、この四角い台の上に乗ってくれ」
 ディア王に言われて八人全員が台に載る。それを確認すると研究員の一人がパネルに設置されたレバーを倒す。すると台の周りが一斉に光に包まれ、八人はその光の壁に閉じ込められる。
「それでは転送開始。勇士たちに祝福を」
 ディア王の言葉を合図に研究員たちが一斉に装置を動かし始める。
「魔力上昇! 百パーセントを越えます! 最大二百パーセントまで上昇させます!」
「座標確認! エルフの森入り口!」
「転送装置異常なし!」
「魔法石の状態安定!」
「転送開始!」
 そして研究員の一人がスイッチを押す。そして八人の足元から光が湧き上がり、次の瞬間その光で一瞬に包まれ八人の姿は消え、同時に培養槽の中の魔法石が一斉に砕け散った。こうして一部の研究員は培養槽の処理にかかり、一人がディア王に
「一週間後にはなりますが、いつでも使えるように準備をしておきます」
 と言う。
「ああ、頼む」
「はっ!」
 こうしてディア王は研究員に再度使えるように準備をさせ、そして研究所を出た。
「陛下、王子たちは無事到着したでしょうか」
 不安があった親衛隊の一人がそう言うと
「多少の変動はあったものの、座標周辺には着いたであろう」
 とディア王は言い、それに対して
「研究員の方々も遅くまで準備していらした。大丈夫でしょう」
 ともう一人の親衛隊も言った。
「息子よ、そして皆よ。無事この旅を成し遂げてくれ」
 そう言いながらディア王は空を見上げた。

 転送された八人は一瞬にして移動する。その場所は森と草原の境目だった。すると
「あー! ここ知ってる! ここから森の奥に入るとエルフの森! ちょっと距離があるけど、大丈夫!」
 とザントが懐かしそうに周りを見渡して言う。
「ザント、この森は魔物は出るかしら」
 ミーンがそう聞くと
「エルフの森に入れば出ないけど、入るまではいると思う」
 とザントは答えた。そして
「エルフの森は結界に守られてて普通は入れない。エルフと許可された人間だけが入れる。森の中に木が生えてない広い場所があって、そこからエルフの森に入れるよ」
 ザントの話によるとこの空間とは別の場所にある森、それがエルフの森らしい。
「この一帯は深い深い森だから迷子になりやすいんだ。ねえ、エレス。道案内お願いしてもいいかな?」
 ザントはそう言って契約した精霊を呼ぶ。
「はい。人だけでは迷うでしょう。私が案内します」
 エレスは光の玉となり導くように森の中へ入っていった。先頭を飛びながら進むザントに七人はついて行く。エレスが魔物を避けてくれているのか、道を変えつつ森の奥へ進んで行く。そして、暗い森をしばらく進むと日の差す円形にひらけた場所に出た。地面は森の中とは違い草が生えている。
「ここがエルフの森の入り口です。では私はこれにて戻ります」
 そう言ってエレスは姿を消した。
「みんな! 着いたよ! この中心に集まって!」
 ザントがピョンピョンと中心部分に立ち飛び跳ねる。全員が中心に集まると
「じゃあ、皆がエルフの森に入れるようにお願いするね」
 と言ってザントはロッドを握り祈り始めた。しばらく沈黙が続き、そしてザントが目を開ける。
「うん、みんな入って大丈夫だって。今から飛ぶよ」
 次の瞬間、軽いめまいがした。全員が目を覆う。そして手を下ろして目を開けると、そこは先ほどより緑鮮やかな葉の木々に囲まれた森の広場だった。居住区のようで、コテージのような木造の建物が沢山建っている。離れた所には綺麗な川や水車や畑や果樹園、畜舎など住居以外にも生活に困らない施設が沢山あった。建物の奥から人影がこちらに向かってきた。
「長老様!」
 ザントがそう言ってその人影に走っていく。緑や黄といった自然の色をモチーフにしたローブを着たエルフの老人と付き人であろう金髪で水色の服を着た青年が現れる。そして
「ザントや。修行の旅で仲間を得たのだね。やはり精霊様のお導きであったか」
 と意味深な言葉をかけた。
「え? 長老様はボクがみんなを連れて来るのわかってたの?」
 そう言ってザントが聞いてくると、ザントの頭を撫でながら
「うむ、世界の崩壊の予兆があってからお前が生まれた。お前はとても強い魔力を持って生まれた子。その力は恐らくこの世界のバランスを正すために必要だと判断し、不用意に使わぬよう制限をかけていた」
 衝撃の事実にザントは驚く。
「えええ? じゃあボクの力は未熟だからじゃなくて……」
「そうじゃ。意図的に封印しておったのじゃ。時が来るまでな。そして時は来た。八人の精霊を宿す勇士たちが集い、こうしてエルフの杖を取りに来た。まだ精霊が全員揃ってない故に杖の封印は解けぬが。ザントよ、皆を一度エルフの杖がある場所まで連れて行きなさい」
「はーい」
 ザントがそう返事すと
「ザント殿、長老様はお忙しいので家に戻られる。私はここにいますので、何かあったらお申し出ください」
 付き人である青年がそう言ってこの広場のベンチに座り、長老は一人家へと戻っていた。ザントは皆の方に振り向き。
「わー! ボクの力ってずっと未熟だから上手く使えなくて、成長も出来ないと思ってたのに。本当は長老様が封印してたんだね! エルフの杖の封印を解けたらボク、大きくなれるんだ……。うれしいなぁ」
 と感慨深そうに喜んでいた。
「そうね。それじゃあザント。エルフの杖の場所に案内してもらえるかしら」
 ミーンに言われ
「うん! こっちだよ!」
 と森の奥へと案内する。森の中なのにとても明るく、神聖な感じのする不思議な森。所々、精霊たちの声が聞こえたり姿が見えたりする。
「精霊が多く住むエルフの森は、魔物も出ない結界の中にある別空間の森。彼らエルフの殆どは森から出ない。でも外の世界に興味を示す者もいる。二十歳、人間の姿で言うと十歳になると外に出られるようになる。そして世界を知り戻ってくる者もいれば、そのまま人間社会に溶け込んで生きていく者もいる。こうやって独自の社会で回っているのよ、エルフって」
 ミーンがそう言って説明する。
「ザントの場合は意図的に五歳の姿から成長できなかった。そしてエルフの森を出てスティアと出会い、それからしばらくしてヴィッツに出会って私とも会った。エルフの長はそれを見越してザントを旅立たせた、と言うわけ。初めてスティアたちと会った時に「未熟で成長できない」って嘘ついてたけど、彼の成長が遅いのはこういう理由だったのよ」
「お前、ザントのこと知ってたのか」
 ヴィッツが疑いの眼差しでミーンを見る。
「ええ、本当のことを言ってしまったら彼が旅立った意味がなくなるでしょ? すぐにエルフの森に帰ってしまったと思うわ。だから修行に出て成長しなさいって言われて、彼はこうして仲間を集めてきた。大事な役割だった、それは私にとっても重要な事だった」
 ミーンはヴィッツの方を見て話す。
「でも、エルフの長の話聞いてると、なんか未来予知でもできるみたいな、すげー話だな。まさにその通りの流れで俺たちも会ったってわけだ。しかしあまりにも出来すぎてる話だな。まるで操られてるような感じがする」
 カルロがそう分析すると
「精霊の導き……と言った方がいいかしら。おそらく精霊たちはすべてを知っているはず。でもそれは絶対に話さない。なにか暗黙の了解でもあるのかしら。この八人である理由も全部教えてくれないわ」
 とミーンが考え込みながら話した。ヴィッツも
「他はともかくとして俺が選ばれたのが本当謎なんだよなぁ。戦えない、まあ今は少しは戦えるようになったけど。こんな俺が選ばれてる理由は俺が一番知りたいよ」
 そう言って自分が選ばれた理由を知りたがる。長話をしながら歩き続け、開けた場所に出た。大人の腰くらいの高さがある円錐台、その上には先端に丸く大きな緑色の魔法石に片翼をあしらわれ、蔓が巻きついたような木の杖が台座から少しだけ浮き上がって立っている。

「あれがエルフの杖だよ!」
 ザントがそう言って飛びながら杖の前まで行く。皆も歩いて杖の周りに立つ。
「なんだこれ、杖が宙に浮いてるな」
 ヴィッツがまじまじと杖を見る。
「エルフの杖はね、封印が解けないと動かせないんだよ」
 と言ってザントは杖を掴み揺らそうとするがピクリとも動かなかった。
「とっても大きな力で封印されてるから、ちゃんと精霊さんたちを揃えて封印解いてもらう必要があるんだ」
 ザントが説明していると
「おもしれーな。ちょっと俺も触らせてくれ」
「あ、私も動かないの確かめてみたい!」
 とヴィッツとスティアがほぼ同時に杖に触れた。その瞬間、一帯を照らすまばゆい光が杖から発せられ、一瞬のうちに辺り一帯が光に飲み込まれた。ザントは眩しさに地面に転げ落ちる。
「ん……んん……」
 眩しさから解放されて目を開けると、そこにはさっきまでいたヴィッツたちがいなくなっていた。
「え? あれ? スティア! ヴィッツ! ミーン! ナスティ! カルロ! グレイ! 姫ちゃん! みんなどこに行ったの? どこ? どこー!」
 ザントが皆の名前を叫ぶ。すると先ほどの光を見たであろう付き人のエルフが走ってくる。
「ザント殿! どうなされました! 先ほど強い光がこちらから……他の皆様は?」
 ザントしかいない状況を見て訊ねてきた。
「あ、あのね。ボクが杖は動かせないよって掴んで見せたら、ヴィッツとスティアが杖に触ったの。そしたら急に眩しい光がわーって広がって、ボクが目を開けたらみんないなくなっちゃった。どうしよう……皆どこいったのかな……。ボクのせい、かな……」
 泣きそうになるザントに
「ザント殿のせいではないでしょう。普通、人間が触れただけならばザント殿が触った時のように何も起こらないはずです。お二人に何か変わった特徴はありましたか?」
 とエルフの青年は問う。
「えっと、スティアは精霊と契約してる、火の精霊さん。ヴィッツは動の精霊さんと契約する予定になってるけど、精霊さんと契約がまだ終わってない」
 ザントがそう答えると
「ううむ。精霊持ちと非精霊持ちとの反発でどこかに強制的に飛ばされたのだろうか……。ザント殿、とにかく彼らがどこに飛ばされたか分かりませんが、恐らくこの場所を目指して集まるでしょう。あるいはサウザント王国から来られたのは把握しておりますので、そちらからここまで来られるかもしれません。精霊たちが見てくれているでしょうから、お導きで無事帰ってくるでしょう」
 とザントを慰めた。ザントはこくりと頷き、そしてエルフの青年と共に居住区に帰っていった。
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