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三章【記憶】
二十三話 オアシスの先に
しおりを挟む日が昇り寒さから暑さが戻ってきた。朝食を終えた一行は、今日は一日オアシスの町でゆっくりすることになった。グレイは泉のそばの木陰で座り、目を閉じてじっとしている。ミーンとティアスはフィルと共に休憩所のテラスで椅子に座り雑談している。スティアとナスティは買い物に出かけて行った。残ったヴィッツとザントとカルロ。気になるのはフィルたちの会話だ。
「やっぱ、昔話で盛り上がってんのかな」
「そうだと思うよ。ティアスにとっては二十七年分、ミーンはそんなに経ってないだろうけど。フィルはいくつかわからないけど二十年以上は経ってると思う」
「ミーンが言ってたな、姉貴の教育係となってからすぐ亡くなったって。そういやミーンが姉貴の教育係になったのっていつ頃なんだろうな。十六にもなりゃいらなさそうだが」
三人がフィルたちを眺めていると、気付いたティアスが手招きする。呼ばれたのなら仕方ない、と三人はフィルたちの元に向かった。フィルとティアスとミーンの三人のテーブルの隣のテーブルの椅子にヴィッツたちは座る。
「三人とも私たちの方を見てたけど、何か気になることがあったかしら」
ミーンがそう言うと先ほど三人で話していた内容を話した。周りに聞いている者がいないのを確認してフィルが語り始めた。
「あれは私がいくつのことだったろうか。姫が物心ついたころに、姫の教育をしてもらいたいと頼まれたけれども。とにかくお転婆な子でしてね。老齢の私にはとても手が付けられない子でした」
そう言うとティアスは恥ずかしそうに顔を両手で覆って伏せていた。
「そして姫が七歳になった頃に新しい新人教育係を募集しました。まあ表向きには教育係ですが、本来の目的は姫が王位継承するまでの護衛です。そして試験と面接に合格したのがミーンでした。確か二十歳の時でしたかね。その頃には姫も少しは落ち着いたようでしたが。ミーンは確かに教育者としては素晴らしい。だが姫には甘い部分もあった。その甘さが今回の事件を招いたのでしょう。でもそれを知るすべなく、私は姫をミーンに託した一年後に眠りにつき、そして転生した。それがこの時代の二十五年前でした」
フィルの話に
「じゃあフィルは二十五ってことか。俺の一つ上だな。すげぇな。砂漠のオアシスでこうやって人助けしてるって」
とカルロは褒めた。
「そうですね。前世の記憶があったとはいえ、あまり過去に執着しすぎるのも良くないので、傭兵を数年やってからは気ままな放浪の旅をしてました。でもこのオアシスの町に来て、私がやるべきことはここにある。そう感じ、それからは町の発展と人命救助の日々です」
そう言ってフィルは立ち上がると白いローブを脱いだ。黒い袖のない上着に、上下白に統一された服、そして薄い青色のマントを身に着けていた。肩当てと手甲をしている。右腰に剣の鞘が収められている。
「左利きか」
カルロがそう言うと
「前世は右利きだったんですけどね。この時代だと左利きとして生まれました。まあここで剣を抜くのは物騒ですし。外ではこのローブを着てることの方が多いです」
そして
「傭兵時代はこの格好で働いてました。元々は学術専門でしたが、先も言いましたようにこの時代では、一剣士として生きていました。今は戦争もない平和な時代。魔物討伐の方が多かったですね。特にセルヴィーテの方では魔物が多く出る地域もありましたし。そういう面では給料は良かったですよ」
セルヴィーテと言う言葉を聞いてヴィッツは
「なあ、フィル。ちょっと変なこと聞くけど『リンドリウン』って名前の人間知らないか? 二十年前に消息不明になっちまった人なんだ」
そう言ってヴィッツは自身の生い立ちを話す。フィルはうーんと考えながら
「そうですねぇ。似たような名前は聞いたことがありますが、その名前は聞いたことがないですね。あとセルヴィーテの方ではそう言った街ごと消滅するほどの大規模な事故については聞いたことがありません。お力になれず申し訳ないです」
と頭を下げてそう言った。
「ああ、いやいいんだ。二十年前の事故の話知ってる人に会えれば、手がかりがつかめそうなんだが。なかなか上手くいかないもんだな」
ヴィッツがそう言うと
「二十年経過していますし、風化した事故の可能性もあります。あとはセルヴィーテの東、リュナ大陸。あそこは大都市セルヴィーテと隣接した海を隔てた大陸ですが、謎が多い場所です。近年の地図にも街名や村名すら記載されていないようなところです。もしかするとリュナ大陸に渡れば何か分かるかもしれません」
とフィルは手持ちの地図を広げる。確かにセルヴィーテの東にあるリュナ大陸には細かな街や村どころか、湖や山等といった類の表記もない不可思議な状態である。
「何らかの目的で意図的に隠されている可能性もあります。セルヴィーテで働いていた時もリュナ大陸方面を警戒されていましたから。警戒していた内容が何かまでは知らされていなかったですが」
一気にリュナ大陸が怪しくなる。街を丸ごと燃やし尽くすほどの事故をかき消された可能性も高い。
「フィル、ありがとな。その情報だけでも充分だ。まずはキレリアに行って、そこからセルヴィーテだな。ザント」
ヴィッツはザントに話題を振る。
「今、ここに全員揃ってないから、あとで宿で調べてみるよ」
ザントはそう答えた。するとフィルが
「竜人関係かな?」
と言う。ミーンが
「ああ、そう。師匠は竜人のことについても調べてましたよね。千年前の事故の後、それが今の時代です。事故で姫の魂が行方不明になり、そして光と闇の均衡を保つ儀式が竜人と当時の闇を司る者で行われた。私はその時、竜人から陸でも生きられる体を得た。こうして竜人に告げられたのならば、と王族に姫の救出を任命され、私がこの時代のザルド大陸に来た。時空の歪みに入って手に入れた力で色んな過去を遡り、サウザント城に姫の魂がいる所までたどり着いた。そして私がサウザントに向かうため乗った船にヴィッツたちがやってきた。そういう流れだったのです」
周囲の人たちには聞こえないようにミーンがフィルに話す。
「なるほど。私ももう少し長生きすれば、竜人そのものを見ることも可能だったのか」
フィルは少しがっかりしたが
「まあ竜人を探すのは本当に大変だ。ミーンも姫も、充分気を付けるように」
そう言って昔の馴染み二人に言う。
「はい、師匠。このことは御内密に」
「この時代はきちんと任務を全うします」
とミーンとティアスは返事をした。
「なぁ、何コソコソ話してんだ?」
ヴィッツが聞くと
「大丈夫よ。私たちの旅の大元の話、師匠は詳細知ってるから話しただけよ」
とミーンが言う。
「あーそういうことか。まぁ、大体話知ってんならいいか」
「親父には話すなって言われてるけど、ミーンの師匠で細かいこと知ってるってなら話しても大丈夫なんだろう」
ヴィッツとカルロがそう言う。そして時間が過ぎ、夕方前のまだ明るい時間に水くみを手伝ってもらう。持ってきた各自の皮水筒にフィルが水を導き入れていく。予備も来たときより多めに用意しておいた。水を管理している組合に皮水筒に汲んだ水の量を計算して料金を払い、手伝ってもらった礼にとフィルにもお金を渡す。こうして宿で八人揃い、ヴィッツたちの部屋で竜人の手がかりを探す。少しだが矢印が大きくなっていた。
一夜明けて、早朝に一行は準備を整えた。
「見回りのついでに途中まではついて行きましょうか」
「道が分かってるならありがてぇが、また助けてもらうのも申し訳ないな」
フィルの言葉にカルロは戸惑う。
「こっからは普通のコンパスで南に向かえば確実に抜けられる。距離も行きと同じくらいだろう?」
カルロがそう聞くと
「確かに。ですが途中、岩石砂漠と砂砂漠が交互にありますからね。そのあたりで迷う人が多いです。それにやはりミーンと姫が心配なのです。それとグレイも魚人の生まれ変わりですからね。今回は私が巡回用に持っている水を使っても、代金は水くみで貰っているので追加で払わなくても大丈夫です」
とフィルが言うので
「そこまで心配してくれるんなら頼むか」
こうしてフィルが途中まで案内することになり、オアシスの町を後にした。相変わらずの照りつける日差し。上からも下からも暑さと乾燥で三人の水が一気に減っていく。特に著しいのはグレイだった。岩の影で休む。
「兄貴、大丈夫か? 行きよりも水の減りが早い。どっか具合でも悪いのか?」
カルロが心配する。
「何か……手足を内部からかき乱されるような感覚がする……。とても不快な感覚だ……」
「光の月でもないし、水と相反する火の月でもない。魔力の反発じゃねぇな。いや、まさか……」
そう言ってカルロはグレイの両足のブーツを脱がした。義足の色が白くなりかけている。
「フィル、ちょっと水筒一つもらっていいか」
「ええ、どうぞ」
フィルに皮水筒を差し出され受け取ったカルロが義足に水をかけると青さが戻った。そして
「あ……不快感が、軽減された」
そう言って上半身を起こした。
「やっぱりその義手義足、兄貴と完全に連結してんな。水みたいな色してんなとは思ったが、水そのものの力っぽいな」
透明で中に水が湧いて出るような、グレイの不思議な義手義足。
「俺の記憶が正しけりゃ、兄貴の義手義足が生成されたのが水の月だったと思う。親父が水の月で水の日そして表の週がーって言ってた気がする。だから余計に水の影響あんのかもしんねぇ」
水に影響している手足。それはまるで自身の本来の器に入るべき水の精霊が渇望している現象なのかもしれない。グレイはそう思いつつ、同じく白くなりかけていた右腕に水をかけてもらう。ようやく生きた心地がした。
「兄貴の手足にはよっぽど気を付けねぇといけないな。下手に沼でも入ろうもんなら、体に影響が出るかもしれねぇ」
空になった水筒をフィルに返す。グレイもブーツを履き直し、身支度を整える。
「このあたりが中間地点ですね。名残惜しいですが、私はまた少し周辺を巡回してきます」
そう言ってフィルが一礼する。一行も礼を言った。
「それでは皆様。またどこかで会うようなことがありましたら、一緒に食事でもしましょう。お元気で」
こうしてフィルは周辺に迷い人がいないか探索へと出掛けた。
「ようやくこれで半分か。水は何とか持ちそうだな。よし、皆行くぞ。砂漠を抜ければ村がある」
こうして一行は砂漠を歩き、そして日が暮れる頃にようやく砂漠を抜け、近くの村にたどり着いた。風呂と食事を済ませ、洗濯や旅の準備は明日行うことにした。
翌日、砂漠用のローブや衣服の洗濯。そして皮水筒の残り水を捨ててから、処分屋に頼み焼却処理をしてもらう。衛生面や感染症予防に、日常的に使われる木の食器や皮水筒などは定期的に処分屋に片付けてもらうのがこの世界では一般的である。
「あの水筒には世話になったが、エアイアの街から砂漠通ってるからな。場合によっちゃあ病気を持ち込むことにもなる。あとは口つけて飲んではなかったが、使いまわすには向いてねぇんだ。洗って使ってもそのうち中にぬめりがでてくる。そうなるともう使えねぇ」
カルロがそう説明すると
「あー、俺の村でも定期的に処分屋が食器とか集めに来てたな。引き取ってもらって、それを処理場でしっかり燃やしちまう。残った灰は肥料に使ってたな。木の食器は作りやすいし軽くて安いが、あまり長持ちしねーんだよな」
とヴィッツが村での話をした。
「今いるグルドア大陸なら木の食器を長持ちさせる加工も進んでるが、ヴィッツのいたワルトゥワの村まではまだ行ってないんだな」
カルロの話に
「ああ。まあ田舎も田舎、農村地帯だ。鉱山のレイナス、漁業のウェルと違って、そう言う面では本当田舎だよ」
とヴィッツは笑った。一方、スティアとティアスの二人はザントのいる宿の部屋にいた。
「ねえ、そのエルフの杖って、やっぱりエルフ以外触ったらだめなの?」
スティアがそう聞くと
「そんなことはないはずだよ。なんなら触ってみるかい?」
そう言ってエルフの杖を差し出す。
「えっ、またこの前みたいに飛んだりしないわよね」
スティアが不安そうに言うが
「たとえ飛ばされたとしても転送魔法は覚えたし、この村は登録されているからすぐに戻ってこれるよ」
とザントは淡々という。恐る恐る杖に触れてみたが特に何事も無かった。
「本当だ。何も起こらなかったわね。あのとき何でザント以外、飛んじゃったのかしら」
スティアが考えながら言うと
「うーん、正確な証拠ではないけれども、あのときスティアは精霊と契約していて、ヴィッツは精霊と契約してなかった。その力の反発なのでは……とあのときは仮説が出された。もう試そうにもヴィッツも精霊と契約しちゃったし、結局真相は分からずじまいだよ」
とザントが答えた。
「そうですね。もう全員精霊と契約してしまいましたし。以後、あのような事故は起こらないでしょう」
ティアスの言葉に
「もううんざりよ。あ、でも次のキレリアの街に行けばクリスにまた会えるわ」
とスティアがいい
「「クリス?」」
とティアスとザントが聞き返した。スティアは飛ばされたときの話をする。スティアとナスティが飛ばされたのがキレリアの街で、そこでクリスと言う女性に出会った。そして帰る手段がないため街の案内をしてもらって楽しく過ごした。その時にクリスの宝物が精霊によって消えてしまい、その精霊を追いかけてナスティが契約を交わしたことを話す。
「へぇ、ナスティの精霊は昔からナスティのことを知っていて」
「ナスティを導くためにその方の大事な物を盗んで追いかけさせた、と言うわけですね」
「そうなのよ。ナスティは少なくとも十二の時には精霊に契約の準備が出来てたってことなのよね。不思議な話よね。あ、そう言えばティアスはどんな感じだったかしら」
スティアに聞かれティアスは目の前に精霊が現れて、まるでここに来るのを待っていたかのように精霊石を渡された話をした。
「ってことはやっぱり最初から契約する精霊が決まってたってことよね」
「『精霊のお導き』と言う言葉をよく長老様も使っていたけれど、お導きというか意のままに操られている感じがするね。別に精霊を疑ってるわけじゃないんだけどさ。スティアと僕が出会ったのも偶然じゃなくて必然で、八人が揃うのも必然で。そして契約する精霊も全部必然で。僕らの意思で動くというより動かされてる感じがするんだ」
「そう感じてしまうほどに全てが上手く動いている。そういう感覚なのですね」
「うん。僕は封印が解けて魔力が一気に上がってるから、精霊に凄く近いところにいる。でもその手の内は見えない。ミーンも言ってたでしょ『精霊に聞いても話してくれない』って。それと同じで僕にも精霊たちの意図が全く見えないんだ。何気ない会話とか、必要で呼んだときは答えてくれても、重要な部分は何も話してくれないんだ」
三人はうーんと考える。
「まあ考えたところで結局答えは出ないから。明日はこの村からキレリアの街に向かおう」
ザントがそう言って
「さあ、解散しよう。僕はちょっと村の外を散歩してくる。出発は明日の朝、馬車でだったよね」
と杖を魔法で見えないように隠して出て行った。残されたスティアとティアス。
「やっぱり違和感満載だわ。あのザントの大人びた感じ、どうも慣れないわね」
困惑するスティアに
「彼も元々『大きくなりたい』と言ってましたし、彼の願いが叶ったと思えば……」
とティアスが言うも
「ティアスだって二十七から十六まで若返っちゃったじゃない! 正直、今までの感覚で話しかけていいのか分からないのよ。まあティアスは中身あんまり変わってないみたいだけど、ザントは五歳から二十歳よ? 飛び級以上の成長に本当ついて行けないのよ。今まで通りの接し方ができないから、ザントの扱いが余計に難しいの。特にこの中では一番五歳の時のザントと長く居たからね……」
スティアはそう言ってブンブンと頭を振る。
「うーん、考えたところで成長しちゃったものは仕方ないし。まぁ、なるようにしかないわね。ティアス、私たちも少し村の中ぶらぶらしましょう。ちょっと頭の中、切り替えたいわ」
「はい。お供致します」
こうしてスティアとティアスも宿を出ていった。
砂漠越えから丸一日休憩を取り、翌朝一行は馬車に乗りキレリアの街へと向かった。
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