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四章【理解】
三十四話 生命の花
しおりを挟む「『真の魔法使いは人間には存在しない。それが世界の理』という言葉があるわ。大昔から伝わるその話は確かに間違いではないのよ。人間が真の魔法使いになったら、人間ではなくなってしまうから。真の魔法使いというのは、精霊と契約せずにほぼすべての魔法を使うことが出来る。その代償として肉体を失い実体化となって、魔法の力と永遠の命を手に入れる。不老長寿を欲する人間もいるけれど、本当にそうなると退屈以外の何物でもないわ。それに不老長寿と違って人間を辞めてしまっているから、ある意味死んだも同然だし。現に私は魔女なんて呼ばれてるのよ。可笑しいと思わない? 町の皆のためにやってるのに、まるで街を脅かす悪者のような扱いよ。こんなことなら魔物もすべて放ってしまって町を滅ぼしたって私は構わないのよ。ただ、裏の世界の長に頼まれたからやってるだけ。なんとか正常な状態でたどり着いた私を魔物として怖がらず招き入れてくれたあの街の人たちと長のためなのよ。ああ、少し話が逸れてしまったわね。真の魔法使いになれるのはごく僅か。何ていうのかしら、完全なる条件が揃った時になることが出来るの。たとえ別人が同じ条件を満たしてもなれるとは限らない。私は望んでなったわけではないから明確な条件が分からない。けれど、少なくとも闇の精霊と契約していたこと。世界の穴に落ちたときに闇魔法で必死に抵抗したこと。この二つくらいしか思い当たる節がないわ。他にも色々要因はあると思うけど。だからと言って貴方が世界の穴に落ちたとしても恐らく真の魔法使いになれないわ。貴方は闇を司る者であり水神の生まれ変わり。人間でなくてはならないのよ。真の魔法使いになってしまったら、貴方たちの旅は失敗に終わるわ」
リオの言葉に
「流石に全ての魔法が使える者ともなると、俺の正体も分かるというわけか」
グレイがそう言うと
「そうね」
と一言だけ笑った。
「あと、全てと言っても得意不得意はあるわ。私はやっぱり闇の魔法が得意ね。光は眩しすぎて苦手だわ。闇のこの安息と安楽、静寂と静閑。私にはこの感覚が落ち着くのよ」
リオがそう言うと
「同感だ。あいつはまさに眩しすぎる存在だ。悪くはないが、落ち着くのには少し賑やかすぎる。俺と同化している頃は俺の要素を強く引き継いでいたが、別人になってからは本当に赤の他人になった」
とグレイは笑う。
「『あいつ』ってどの子のことかしら。貴方の能力は直接見れば分かるけど。一人であの町に来たわけではないのは分かってるわ。全部で八人いるのも分かってる。でもそれが誰かを特定することは出来ない。貴方の言ってる『あいつ』はどの子?」
リオの質問に
「あ、ああ。そこまでは読むことは出来ないのか。すまない。少し俺の生い立ちについて話そう」
とグレイはここまでの経緯を話した。リオは
「なるほどね。恐らくその子は貴方の本質に導かれて同化したのね。闇を司る者と光を司る者は表裏一体。相反する属性だけど、その力は対を成すものだから同化出来たのよ。しかし、千年前の世界の均衡を保つための旅人は十人だったわ。光を司る者が不在で八人の基礎精霊持ちと闇を司る者。それに竜人の十人だったはず。必ずしも闇を司る者が八人の勇士である必要はない。だから基礎八精霊を持った八人と闇を司る者は別々だった。竜人の力で辛うじて均衡は保てたけれども、それも千年が限界と言う話は聞いてるわ。まあ、私もそのあたりは精霊から聞いた話だけど。私はその出来事よりもう少し後の時代の人間だから、どういう事が行われたかまでは分からないわ」
そう言うと
「そうそう。世界で初めて真の魔法使いになった人物なら聞いたことがあるわ。リュナ大陸に住んでるって所までだけど」
とリオは話した。
「リュナ大陸……。お前はリュナ大陸がどんなところが知っているか」
グレイが質問するが
「詳しくは分からないわ。二千年以上前にリュナ大陸で初めての真の魔法使いが誕生した、という話を精霊から聞いただけだから」
と目をそらしため息をつく。
「全ての魔法が使えるからと言ってすべてを知っているわけではないの。全てを知っているのは精霊だけ。彼らが話さないことは知ることが出来ないわ」
そう言うとテーブルの上に黒髪でネイビーブルーのローブを着た女性の精霊が現れる。
「彼女が私の元契約精霊よ。元といっても契約破棄はしてないから今も一緒にいるわ」
精霊はお辞儀をすると姿を消した。
「私は食べる必要がないから、食べたり飲んだりするのは時間つぶしのようなもの。私の使いとして動いてくれる鳥たちに、時々茶葉を仕入れてもらっているわ。この茶葉も新しいものだから、貴方が飲んでも大丈夫よ」
そう言われグレイはお茶を飲む。グレイは
「すべて把握したわけではないが、大体のことは理解出来た。お前はこれからもここで延々と魔物たちを外に出さないように制御していくのか」
と聞くと
「そうね。世界が終わるその時までは少なくともやり遂げるつもりよ。何か気の変わるようなことがなければ、ね」
と笑う。そんな様子を見てグレイは最後に
「では……ここにずっといるとして。俺や仲間、そして町の者たちでお前に出来ることはないだろうか」
と聞いた。リオは不思議そうな顔をして
「貴方たちが何をするのかしら?」
と聞き返す。それに対してグレイは
「お前への労い、感謝。そういうものがあって良いと思う。いや、お前は何百年もの間、誰に知られることもなくずっと裏の世界の者たちとの約束を守り続け、町を護り続けている。ならば、町の者が礼をするのも、感謝するのも必要だと俺が思ったからだ」
と言う。その言葉にポカンとした様子でグレイを見つめ、そしてしばらくしてクスクスと笑い始めた。
「貴方、面白い人ね。まあ今まで私が真の魔法使いになって、まともに会話したのが貴方だけだけど。退屈といえば退屈な日々を過ごしているけれど、ある意味平穏な日々を過ごしているとも言える。でも、もし叶うなら……そうね、花が見たいわ」
「花?」
グレイが不思議そうな顔をすると
「私は子供の頃は花が大好きでね。本当は花の精霊使いになろうと思っていたの。でも、闇の魔法の素質があるからと闇の精霊と契約した。その結果こうなってしまった。この場所はすべてが死に絶えた場所。大地も木々も死んでしまった。摘んだ花さえこの森に入ってしまえば、その空気に一瞬にして枯れ果ててしまう。だから、花が見たいわ、見れるものなら、ね」
そう言ってリオは優しい顔をする。その言葉に
「出来るかどうか分からないが、一つ当てがある。そいつが条件を飲むかどうかは分からん。だが、少なくともお前が続けてきたことは町の者たちに話す」
とグレイは言う。
「貴方が話したところで町の人たちが納得するかしら?」
リオは首をかしげると
「俺が必ず説得させる。俺自身、たくさんの人間に助けられた。ならば、助ける側にもなりたい。そう思った」
と真面目な顔をして言う。その様子にリオは
「本当に面白い人ね。分かったわ。この森はある意味大事な場所。もしここがなくなったりすれば、世界の穴は空き放題であの町は一瞬にして凶暴化した魔物に襲われる。この森を護るのは私の役目なの。だから今度からは魔女なんて呼ばないようにしてほしいわ」
と笑顔で話す。その笑顔を見て
「分かった。出来る限りのことはする。お前のためにも、町の者のためにも。どちらも共存できる道を、俺は切り開きたい」
そう言ってグレイはお茶を飲み干した。
「ずいぶんと長い話をさせてしまったな」
グレイの言葉に
「そうね。真の魔法使いになってから初めて表の世界で話した相手だったから。つい長話をしてしまったわ。でも、楽しい時間だった。ありがとう」
とリオは礼を言う。そして
「町の人たちの誤解を解いてほしいわ。お願いね」
そう言ってカップを下げた。しばし一人の時間を持て余す。この一人の時間を何百年も続ければ、それはある意味退屈を超えた日々なのだろうとグレイは思った。自身を案内してくれた黒い鳥がテーブルのそばの開いた鳥籠の中にいる。何気なく
「お前にとってリオはなんだ。主人か」
そう聞くと鳥は
「オトモダチ! オトモダチ!」
と返事を返してきた。
「そうか。友達、か……」
その言葉に友という存在がいかに自分を生かし続けてきたか、ある意味理解できる言葉だった。そうこうしているうちにリオが戻ってくる。
「その子は魔法で出来た鳥。普通の鳥だとここでは生きていけないから。私にとって大事な話し相手よ。他にも何羽かいるわ。買い物をしてくれる子。見回りをしてくれる子。私が作り出した鳥たちだけど、皆良い子よ」
そう言って右手を挙げると、籠の鳥はリオの腕に止まった。
「さあ、下りは迷いやすいわ。この人を森の出口まで送ってちょうだい」
リオがそう言うと
「オキャクサン! コッチ! コッチ!」
と玄関に飛んでいった。玄関までリオに送られる。
「俺が出来る役目、果たしてくる」
グレイの言葉に
「お願いね。もうここに来ることはないだろうけど、元気で。さようなら」
リオはそう挨拶し、グレイは鳥の案内で森の出口を目指した。相変わらず森の中は魔物の気配が充満する。だが、魔物という本質を知った今、彼らを攻撃することはない。長い長い下り坂を下り、とうとう明るい森の出口が見えた。
「ああ、お前の名前は聞いてなかったが、案内ありがとう」
グレイが鳥に対してそう言うと
「ドウイタシマシテ! サヨナラ!」
と言って頂上の方へ飛んでいった。彼女と直接会うのもこれが最初で最後かもしれない。そう思いながらグレイは町へと戻った。
グレイが町へと戻る。広場で待っていた仲間たちと合流する。
「兄貴! 無事だったみたいだな!」
カルロが駆け寄ると
「ああ」
と言い
「魔女と呼ばれる人物とも会った。そしてその人物の役割も色々聞いた。町の者全員に聞いてほしい。全員集まることは無理だろうが、せめて討伐の者たちだけにでも話しておきたい」
グレイの申し出に出来る限りの町の人たちが集まった。グレイの前には討伐隊、そしてファラたちがいる。カルロたちはグレイの後ろに立つ。今まで人前に出ることがなかったグレイは、その人の数に圧倒される。それでも話さなければならないことがある。グレイは少し咳払いをして話を始めた。
「俺が今から話すことは信じられない内容かもしれない。だが、どれもあの人物が話してくれた、体験した内容だ。その前に一つ聞きたいことがある。何百年前かは分からないが『リオドアヌア』と呼ばれるこの町出身の精霊使いを知らないか。魔物があの森に出始めた頃の調査隊の一人だ」
さすがに数百年以上昔の人物は知らないかと思われたが
「あー、僕なら分かりますね」
とハーグが話す。
「色々町に残ってた文献を漁っては精霊に読んでもらってたんで。完全な記録かは別として、八百年くらい前ですかね。あの森がまだ生きていた頃に、突然魔物が現れては襲ってくる、と言う話が書いてありました。その調査隊の記録は残ってまして、その中に『リオドアヌア・ヴェシカ』という人物がいましたね。彼女も結局帰らぬ人となった、と記されてましたがね。その女性が何か今回の話と関係がある、というわけですかね?」
ハーグの言葉にグレイは
「そのリオドアヌアが魔女と呼ばれる人物だ。だが、彼女は魔女なんかじゃない」
そう言ってグレイはリオから聞いた話をすべて話した。この世界には表と裏があること。その世界を通す世界の穴があること。穴に落ちればどちらの世界の人間も魔物と化すこと。彼女もまたその犠牲者であったが、奇跡的に助かったこと。裏の世界の住民に頼まれたあの森の番人となり、この町へ魔物が襲ってこないようにしていること。それらの話を真剣な表情で話した。
「俺は闇の魔法使い。彼女とも通ずるところがあって、話を聞いてきた。彼女は魔女ではなく真の魔法使いで、そしてこの町に被害が及ばないように己を犠牲として何百年もあの森で番をしているんだ。信用しなくていいとかそういう話ではない。彼女の、彼女の話を信用してほしい。誰一人関わることなく、永遠の刻(とき)をずっとずっとあいつは護り続けている」
にわかには信じがたい話だが、ハーグの証言と人物も一致する。誰もが黙り込んでいたが
「そうですね。彼の話は信じて大丈夫でしょう。あれですね。僕も精霊使いとして今、契約してる精霊と話しましたが、彼の言っていることは本当です。だから僕らは今まで通り過ごせば良いんですよ。ただこの森の魔物に敵意はない。そして彼らを倒すことは救いである、そう分かったんですから。倒すことにも遠慮はいらないし、森に不用意に近寄らない。そうすれば平和なんですよ。そうですよね、グレイさん」
とハーグが話す。それに対してリックは
「魔女と呼んでいたが、そんな偉大な人物だったのか。失礼な呼び方をしていたようだ。今後は魔女とは呼ばないことにしよう」
その言葉に集まっていた人々はうなずく。リックは続けて
「我々は何百年もの間、彼女を敵意があるものと考え込んでいた訳か。我々のために犠牲になっていた。そんな彼女に恩返しは出来ないだろうか」
と言う。それを聞いてグレイは
「ひとつ、彼女が望むものがある。『花が見たい』と言っていた。あの地は摘んだ花ですら持ち込めば枯れ死す場所。だが花が大好きだから見たい、そう言っていた」
と話す。それを聞いたファラは
「私、花の魔法使いになります」
と宣言した。そして
「花の精霊と契約して、どんな場所にでも花を咲かせる力を持って。そして、いつの日かリオさんの元にお花を届けたい。だから私、決めたんです。そのために花の魔法使いになるって。まだまだ先になるだろうけど、いつの日かリオさんの元にお花を届けに行くんです。きっとそれが私に出来る恩返しです」
ファラはそう言うと
「よーし! 早速花の精霊を探さないと!」
そう言って友達二人と精霊探しへとどこかに行ってしまった。
「いやはや、ファラちゃんは相変わらず元気だなぁ。でも、彼女が立派な花の魔法使いになってくれれば、そのリオという真の魔法使いの方の癒やしになるだろう」
リックがそう言うと
「花の精霊は純粋な心を持つ人に味方するもんです。あれですね。リックには到底扱えない精霊です。そんなもんです」
とハーグは返してきた。
「んんっ。お前は本当一言多い。まぁ、たとえ私には無理だとしても、彼女や純粋な心を持った魔法使いを目指す人たちに協力してもらいたいものだな」
「そうですね。じゃあ僕はこの聞いた話を記録していくのに、他の術者たちにも協力してもらいますので。では失礼」
そう言ってハーグは数名の大人の精霊使いたちを連れてどこかに行った。残ったリックは討伐隊と町の者たちに
「旅人の話、ここから未来に繋ぎ止めよう。我々討伐隊の任務は今まで通り変わらず、森から降りてきた魔物を倒す。そして一般人は極力森へは近寄らないように気を付けること」
と言った。リックの指示に討伐隊は見回りに、町の人たちは家に帰ったり、聞いてなかった人たちに伝えに行った。一人残ったリックはグレイたちの方を向き
「旅の方、本当にありがとう。まさかこういうことになるとは思わなかった。だが、誤解も解けたし、今後我々がどうすれば良いのか分かった。本当に感謝しきれない」
そして
「最初は早く旅立った方が良いと言ったが、もしよかったら何日かはゆっくりこの町で過ごしてみないか? 君たちの話、色々と聞いてみたい」
こうして一行はリックに誘われ雑談を交えた食事をし、町の中を見て回った。町から少し離れた一面真っ白な花畑にファラと彼女の友達がいる。しゃがみ込んだファラは両手を突き出し何かを言う。そして光の粒がファラの手の中に収まった。
「花の精霊との契約が完了したようね」
ミーンがそう言うと
「あの子、きっと素敵な花が咲かせられるわよ。力強くそして優しい花を咲かせられるわ」
とスティアが言う。
「そうですね! 彼女の魔法でリオさんを元気づけられたらいいですね!」
ナスティの言葉に
「うん。彼女ならたとえ死んだ大地にも咲かせられる花の魔法を使える。とても純粋な思いが彼女から伝わるんだ。僕らはこの町から離れてしまうけれど、きっと彼女と真の魔法使いは良い関係が築けると思うよ」
とザントが答えた。すると
「そういやザントは真の魔法使いってのは知ってたのか?」
とカルロが質問する。それに対して
「一応知ってるよ。複雑な条件をそろえた者のみがなれる、人間を辞めた魔法使い。精霊使いと違って精霊と契約してなくても精霊魔法とよく似た魔法が使える。とはいえ、僕もおとぎ話程度にしか聞いてなかったけど、実在するんだね。僕はあの森には入れないから彼女と直接会うことは出来ないけれど。僕らよりも遙か上級の魔法使いと話はしてみたかったね」
とグレイを羨ましそうに眺める。
「実体化していること以外は見た目も俺たちと変わらない。しかし永遠の命というものはそれほどまでに欲するものなのか、そう思った」
以前、魂を抜かれたときのことを思い出す。若い子供たちの魂を抜き、若返り永遠の命を得ようとしたあの呪術師を思い出した。
「まあ、永遠の命なんて俺らには関係ないことだ。とにかく今は旅の目的を達成させることが第一、だろ?」
カルロとグレイはそう言って話をする。ティアスはファラのもとへと歩いて行く。ヴィッツも興味があり、その後ろをついて行く。
「花の精霊と契約出来ましたか?」
ティアスがそう言うと
「はい! 出来ました! 花の精霊は二人で一つなんですって!」
そう言って精霊を呼び出す。後ろ髪に大きなリボンを付けた女の子の精霊と、触覚のようなものが二つ頭に生えた小さい男の子の精霊が現れた。
「この精霊たちと一緒に頑張って、花を咲かせる魔法を覚えていきます」
そう言って魔法を唱えると一輪の白い花がファラの手の上に出てきた。この一面の花畑に咲く花だった。ファラはそれをティアスに渡す。
「これはクラリアウテの花です。この花の蜜は高熱の出る病気に効くと言われています。まだこの精霊たちが作り出した花しか出せないけれど、いつの日かいろんな種類の花を咲かせられるようにしたいです。ちなみにその花の花言葉は知ってますか?」
ファラがそう言うとティアスとヴィッツは首を横に振る。ファラは笑いながら
「花言葉は『愛のおすそ分け』です。大切な人に送ると良いと言われています」
と言った。ティアスはその話を聞いて、隣にいるヴィッツのスカーフの結び目に花を挿す。そして
「愛のおすそ分け、ですか。いつかヴィッツもお母さんのことをお父さんに伝えられるように、私からのおすそ分けです」
と微笑んだ。ヴィッツは
「ティアス……。そういう意味のおすそ分けじゃねーと思うんだが。まあいいや。ティアスの気持ち、しっかり受け取ったぜ」
少し照れた様子でティアスと話す。こうして二人はファラたちを残して町の方へと戻っていった。こうして数日過ごし、旅の準備をして一行は町の出入り口に向かう。
「旅の方々、ありがとう! 我々はこれから新たな気持ちであの森と共存していくよ」
「まあそういうわけですね。皆さんもお気を付けて」
「旅人さーん! 私、立派な精霊使いになります!」
リックとハーグとファラに見送られ、ついに巨大都市セルヴィーテを目指す。
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